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【夏の風物詩】ホオズキの正しい育て方!注意したい病気や害虫を防ぐコツは?

昔から夏の縁起物であり続けたホオズキは、不思議な赤い実が魅力的な植物です。種まきからの育て方は割と簡単なほうで、花と実が付けばガーデニングが楽しみになりそう。病害虫を防ぐコツなど、栽培してみたいホオズキの正しい育て方をご紹介します。
2021年2月13日
はぐれ猫
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目次

ホオズキとは

ナス科ホオズキ属の植物

存在感のみなぎるホオズキは、ナス科のホオズキ属に分類されている植物です。一般的には一年草と知られますが、冬越しができるので多年草であるとも言われます。育て方が楽しみなホオズキ属は欧米やアジアには食用、観賞用も含めて100種類以上あり、純粋にホオズキと呼ばれる種類は日本を原産地としています。

ホオズキ市でも知られる夏の風物詩

昔からホオズキと言えば、ホオズキ市が知られてきました。日本のホオズキ市は東京港区の愛宕神社が起源と言われ、ホオズキを飲み込むと癪(苛立ち)や寄生虫を治すと信じられたことが始まりの由来。毎年お盆の時期となる夏の7月、全国各地の寺院などで開催されているため、今でもホオズキは夏の時期の風物詩です。

遊び心ある利用ができる

夏を彩るホオズキには、室内などでの様々な利用の方法があります。食用や観賞用として育て方が上手にできれば、独特な赤い実を拝めるのは一番の楽しみ。それは切り花やフラワーアレンジメントにして、部屋を飾ることもできます。食用の種類を選ぶ育て方をしてみれば、自家製の美味しいデザートが楽しめます。

ホオズキの特徴

ホオズキの背丈や葉っぱ

春先の時期からぐんぐんと大きくなったホオズキは、通常は高さが60cmを超えます。庭での育て方が良ければ、大きいものでは90cmに達するまで成長する植物です。葉脈がはっきりして濃い緑色の葉っぱも特徴的。葉っぱ1枚あたりは、5~10cmの大きさになります。

ホオズキの花

毎年ホオズキの花が咲き誇るのは、梅雨が終わる6月の時期からで、花期は夏の7月の頃まで続きます。開花すると梅の花にも似た姿で、直径は15mmほど。中心の雄しべや雌しべのところは黄色く、周囲に付いた花びらは淡い黄色をしています。実を付ける育て方では、ひとまず花を咲かせることが大切です。

ホオズキの実

通常のホオズキの果実は、花の萼(がく)が大きくなったもの。夏の7月から9月の時期に付きます。独特なハート型になり、育て方を進めると緑色から徐々にオレンジの姿に変化する様子も楽しみ。果実の表面は皮であり、内部に小さなオレンジの実の本体が付いています。昔は薬になると信じられた実には、ヒストニンという流産をもたらす毒が含まれるため、妊婦が食用にするのは厳禁です。

ちなみに観賞用ではなく食用とする場合、毒のないショクヨウホオズキという種類の育て方を選ぶことです。食用は通常の観賞用ホオズキと違って美味い種類。食用の実は、オレンジ色のトマトのような見た目をしています。食べてみればちょっと梨やメロンのようと言われ、トマトとは違った甘くて酸っぱい不思議な味が広がります。

ホオズキの名前と由来

ホオズキという名の由来

昔からホオズキと呼ばれていましたが、この名前の由来には諸説あります。1つは「ほほ付き」で、赤くなった顔のほほに似ているのが由来と言うもの。あるいは「火々付き」で。赤色が火のようだからという説もあります。カメムシ(ホホ)が付くからそう呼ばれたとも言われるので、育て方を進めればカメムシも寄ってくるかもしれません。

漢字では鬼灯・酸漿・赤加賀智

漢字で書けば、ホオズキはよく鬼灯や鬼燈の文字が使われています。この由来はお盆の頃に霊魂(鬼)を導く提灯の代わりにしたことにあり、育て方を進めたらお盆の飾りにもぴったりです。酸漿は中国での呼び名で、噛むと酸っぱい液体が出ることを意味します。古名の赤加賀智(アカガチ)や輝血(カガチ)は蛇を意味し、ヤマタノオロチの目が赤かったという神話に由来しました。

ほおずきの花言葉


この魅力的なホオズキは、幾つもの花言葉を持っています。「不思議」という種類の花言葉は、ホオズキのオレンジ色の不思議な実が付くことが由来。「心の平安」は、育て方を実践すれば心にやすらぎがもたらされることにあります。「いつわり・ごまかし」は、ホオズキの実は詰まっているようで、空っぽなことに由来するものです。

ホオズキの育て方

①ホオズキを育てる環境

庭で苗から栽培する時には、できれば温暖な地域での育て方を進めたいのがホオズキです。それはホオズキの種の発芽温度が、通常は平均で25度以上となっているため。日本では沖縄や九州、本州であれば、種や苗から問題なく栽培できます。しかし寒い高原や、北海道の北部は庭栽培に向いていないので、室内で育てる必要があります。

日当たりが良いこと

これからホオズキの栽培を進めたいなら、苗の段階から日当たりはとても大切な要素です。育て方では常に日光を当てる必要があるので、自宅でいちばん日当たりの良い場所に配置します。もし育て方で日当たりが悪いと、葉っぱは茂るとは言え、花と実が付きません。日陰がちなお宅で栽培しようとするなら、ちょっとやり方を考える必要があります。

②ホオズキに最適な土

鉢植えでも地植えにするにも、ホオズキは最適な土を用意することも重要です。使う土壌は中性から弱酸性が好ましくなり、あまり酸性度やアルカリ度の強い土では育て方が上手くいきません。1から観賞用・食用ホオズキの土を作ってみても良いですが、市販されている栽培用土を使えば、種まきや苗からの栽培も簡単です。

土づくりのコツ

土を1から作り上げて鉢植えや地植えにする場合でも、それほど難しくはありません。ホオズキの苗の育て方にぴったりな土は、ホームセンターや通販でも入手できる、赤玉土に腐葉土や砂を混ぜて作る方法があります。割合は赤玉土が5、腐葉土3、川砂が2という感じ。ここに苦土石灰を少し混ぜることによって、酸性度を調節するのも大切です。

③種まきからの育て方

毎年ホオズキを栽培していると、秋の時期を迎えたホオズキの実からは種が取れます。種を手に取ればゴマ粒のように小さなもので、1つあたりの実には数粒が含まれています。育て方は種まきから始めてみるのも、ホオズキ栽培の面白さ。初めて種まきから育てるならば、ホームセンターや通販で種の購入をしても良いです。

種まきのコツ

食用の種類を大量栽培する人もいますが、そんな場合もホオズキの種まきは栽培ポットを使うのが確実です。栽培ポットに用意した土を入れたら、2~3粒づつ種まきします。種まきからの屋外での育て方では、夏の時期に気温が25度以上になることが条件です。種まき後、毎日水を切らさないようにすると、2週間ほどで小さな芽を出し始めます。

④苗を鉢植えにする育て方

種まきの後、多くの家庭で好まれているのがホオズキの鉢植えでの育て方。鉢植えにするなら、自宅の室内やマンションのベランダでの栽培も比較的に容易となるのもメリットです。自宅で日当たりの良い場所に置けるようになって、生育状態を良好に保てるのようになります。

苗の育て方のコツ

苗を栽培するのに最適な鉢は、できれば深くてしっかりとしたサイズのもの。プランターならば数本を栽培できるので、食用をいっぱい食べたい人向きです。鉢植えにするなら、鉢皿を使って水やり時に土が流れないようにします。鉢の底には石を入れ、水はけと通気性を良くする育て方にします。

⑤ホオズキの支柱

60cmを超えてくるホオズキは、苗の段階から室内で倒れやすいのが欠点となっています。そこで、大きくなってきたら支柱を立てるのも、育て方では必要な作業です。使う支柱は、鉢植えにも使いやすい園芸用の細いもの。あまり短いと上まで届かないので、長さは60~90cm程度のものを選ぶようにします。

支柱を使うコツ


支柱は1本だけにしても、ホオズキの苗や成体を支えられます。育て方の支障にならないよう、大きくなるたびに結わえる針金リボンの位置は、調整するのが良いです。頑丈にするなら、支柱3~4本を使います。鉢植えなら支柱3~4本を周囲にぐるりと配置し、器具やひもで中央部と上部で連結する構造にすると、倒れにくい育て方ができます。

⑥ホオズキの肥料と水やり

肥料のコツ

ぐんぐんとホオズキを大きくする育て方では、肥料を与えるのも忘れてはいけません。鉢植えにする場合にも、種まき時や苗を植える時には元肥を与えるのが大切。元肥は腐葉土や一般的な堆肥を使えます。また、花が咲く前には緩効性化成肥料を与えることで花付きがよくなり、実が大きくなる助けになります。

水やりのコツ

乾燥を苦手としているホオズキなので、水やりも育て方の大切なポイントです。土が乾くと葉っぱがしおれやすいため、毎日のように1日1回水やりをします。夏の時期は日中を避け、早朝か夕方の水やりをすることで、ホオズキの負担を軽減できます。鉢植えにする場合は、土が乾いた時に水やりをすると良いです。

⑦冬越しする育て方

温かい地域での育て方なら、観賞用ホオズキは自然と冬越しができて多年草となります。冬越しの時、地上部の葉っぱは全て枯れてしまいますが、根っこは生きているので問題ありません。温暖な地域なら確実に冬越しできますが、寒冷な地域では根っこまで枯れてしまうのは必至。だから確実に冬越しするなら、鉢植えにすることです。

冬越しのコツ

鉢植えにしたホオズキを寒い地方で冬越しさせる育て方では、庭は避けて管理をするのが確実です。室内に取り込むだけでも、ホオズキの根っこが冬越しできる確率が上がります。室内で冬越しが成功すれば、春に気温が25度を超える時期に再び発芽し始めます。冬越しするなら発芽前に植え替えをして、元肥と水やりをしておけば発芽率を高められます。

ホオズキの病気と害虫

①ホオズキの病気

春から秋にかけて育て方で気をつけるのは、観賞用や食用のホオズキに発生する病気です。カビ菌による白絹病は、株の根っこのあたりから土が白い菌糸に覆われ、やがて腐ってしまう病気です。うどんこ病は、葉っぱが白い粉をまぶしたような状態になる病気。他にもモザイク病などもあり、多くは高温や湿気、雑菌が多いなど、環境の悪化が影響して発生します。

病気を防げる育て方

いつの時期でも風通しが良く湿度が低い場所に置くことが、ホオズキの病気しない育て方の第一です。病気が発生していないか、毎日見ていることも大切。発生したら竹酢液や重曹水のスプレーを使うと、解消することがあります。病気になった葉はちぎったり、酷い株は取り除いたりもします。花と野菜の病害虫用のスプレーを使うのも効果的です。

②ホオズキの害虫

厄介なのが害虫で、ホオズキは美味しいのか苗の時点から虫が寄り付きます。夏の時期に目立つの、がホオズキカメムシを始めとしたカメムシ系の昆虫で、葉っぱをどんどん食べてしまいます。ハダニは葉っぱの表面や裏にコロニーを作って、葉っぱを駄目にする要因です。アブラムシは茎に取り付きやすいので、育て方では対策が必要です。

害虫を防げる育て方

もしホオズキの葉っぱなどに害虫を見つけたら、手作業で虫を除去するのが先決です。ハダニなどがあまり多くいるなら、固まっている場所の葉っぱを千切ることも考えられます。育て方では夜間は室内に置いたほうが、虫が付くことを防ぐ効果があります。あまり酷いなら、病害虫に使えるスプレーで殺虫を試みても良いです。

ホオズキの飾り方

①切り花にする


室内でホオズキを切り花としてみるのも、観賞用として魅力的な飾り方です。よくホオズキ市などに販売している切り花は、ホオズキの葉っぱを完全に除去し、実だけが付いた状態としています。それを真似しても良いし、葉っぱが付いた状態の切り花を飾るという方法も可能です。育て方を進めた上で切り花をしてみれば、お部屋におしゃれな変化を得られそうです。

切り花にする方法

庭や鉢の観賞用ホオズキを切り花に変えるには、実が付いた部分を根元から切断します。良い育て方ができた、実が数多く付いている枝のほうが、切り花の見栄えがよくなります。実の周囲の葉っぱを取り去ることも、切り花を魅力的なものにする秘訣。売っている切り花のホオズキの実がしおれているなら、実ごと水に浸すことで元気を取り戻せます。

②花飾り

自宅でホオズキの実が大量に取れたら、切り花にしてから枯れる前に室内用花飾りを作るのもおすすめ。育て方が上手にできたホオズキの実を切り取ったら、他の植物と合わせて円形のリースにするのは魅力的です。さらに植物を束ねてスワッグという言った魔除けグッズにすることもできるなど、夏~秋にできるホオズキ飾りは様々にあります。

スワッグの作り方

室内に飾る魔除けのスワッグの種類は、初心者でも簡単に作り方を覚えられます。スワッグにするなら庭や道端からススキ、つる植物、野草、季節の花などを摘み取ってみてください。良い育て方ができた観賞用ホオズキと合わせバランスよく配置してから、麻ひもなどで縛って固定し、ひもやリボンで飾り付けることもできます。逆さまにして壁に飾れば完成です。

③透かしホオズキ

花飾りにしてみたいのが、室内の観賞用飾りとしてレベルの高い透かしホオズキ。昔から部屋をかわいく飾れるアイテムとして、人気がありました。網の中にトマトのような果実が透けて見えることで、他の花飾りとは一線を画す独特な見た目が目を引き、ホオズキの育て方と違った作る面白さがあります。

透かしホオズキの作り方

まずホオズキの実を何日も水に浸して柔らかくしてから、歯ブラシを使って皮を取り除いて作ります。皮の繊維の部分だけが残されて、中の実が見え始めれば摩訶不思議な印象。網の部分は漂白剤を使うことで真っ白くなります。最初からこれを目指す育て方もおすすめします。

ホオズキを育ててみよう

野菜栽培と一緒の育て方で自在に飾ってみたい

こんな風にホオズキは、殺風景なお部屋も明るくする魅力を持った植物です。観賞用や食用のホオズキの育て方は他の植物に比べても難しくなく、苗はぐんぐんと栽培できるし冬越しも可能なことがわかりました。これから野菜栽培と合わせ、自宅の庭や室内にホオズキを取り入れてみてはいかがですか。

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