スカビオサ(マツムシソウ)の花言葉は?
スカビオサ(マツムシソウ)には悲しい花言葉が多い
夏から秋の季節にかけて紫色や白色、ピンク色の可愛らしい花が咲くカビオサですが、花言葉には「私はすべてを失った」「不幸な愛」という2つの花言葉があります。この2つの花言葉以外にも「未亡人」や「朝の花嫁」「叶わぬ恋」「失恋の痛手」などスカビオサの花言葉全般には悲しいメッセージが並ぶため、プレゼントする際には注意が必要となります。
スカビオサ(マツムシソウ)の英語の花言葉
スカビシオの英語の花言葉には、「不幸な愛」を意味する「unfortunate love(アンフォーチュネイトラブ)」や「私はすべてを失った」を意味する「I have lost all(アイハブロストオール)」など、英語の花言葉があります。
また、スカビシオの花言葉に「朝の花嫁」がありますが、これを英語にすると「morning bride(朝の花嫁)」になります。この由来はアメリカのお花屋さんが「mourning bride(悲しみの花嫁)」を「morning bride(朝の花嫁)」と発音したことが始まりとされます。発音のちょっとした違いが花言葉になるのは英語ならではの由来です。
西洋で未亡人におくられる花束ことが由来
花言葉というと明るくポジティブなもというイメージがありますが、スカビオサは花言葉に悲しいメッセージが多くあるのは何故でしょうか。
その由来は、スカビオサの紫色の花は、西洋で悲しみをあらわす色で知られており、大切な伴侶を失った未亡人に紫色の花をおくるという由来からきています。
また、地域によっては未亡人に紫色のスカビオサの花束をおくるのがふさわしいという風習からともいわれます。
紫色の花言葉には悲しい意味が多い
紫色には上品・優雅というイメージから「高貴な色」ともいわれています。その昔、西洋では紫色の衣装を身に着けることが許されるは王族だけとされ、家紋などのシンボルカラーにもなっていました。
高貴な色という印象がある紫色ですが、それと同時に悲しみをあらわす色ともされています。その由来はヒュアキントスのギシシャ神話が由来で、大量の血を流して亡くなった美少年「ヒュアキントス」の血から紫色のヒヤシンスの花が咲いたといわれているからです。そういった由来から西洋では紫色の花に悲しい花言葉が多く使われています。
スカラビオサは色によって違う花言葉がある?
花言葉の中には、同じ花でも色によって花言葉が違う場合があります。スカビオサには悲しい花言葉をもつ紫色の花以外にも、白色やピンク色、青色など多くの種類がありますが、残念ながら、スカビオサには色別の花言葉は存在していません。そのため、スカラビオサの花言葉を知っている人はネガティブで少し怖い花というイメージを持っている人もいるようです。
スカビオサ(マツムシソウ)の特徴
スカビオサ(マツムシソウ)はマツムシソウ科の多年草
スカビオサの分類は「マツムシソウ科・マツムシソウ属」に当てはまります。開花の時期は7月から10月の夏から秋の季節にかけて花が咲き、7月から9月の夏の間が最盛期です。スカビオサは、一年草、二年草だけでなく多年草の種類もあるので長い期間で楽しむことができ、最盛期の季節や草丈、花の色が種類により異なります。
スカビオサは日本国内だけでなく、ヨーロッパ、アフリカといった広範囲に咲き、日本国内では北海道や本州・九州の山地に生息しています。種類も豊富で約80種類と非常に多くあります。紫色だけでなく、白色やピンク色・青色など、ぜひお好みのスカビオサを探してみてはいかがでしょうか。
ユニークな花の形と色合いが魅力的
スカビオサは咲いた花の姿や色合いも特徴といえます。スカビオサの花の大きさは3センチから5センチほどで、中央が盛り上がったような形や、丸くくす玉のようなユニークな形をしているものなど種類によって異なります。小花を集めたように可愛らしく咲く品種が多いのも特徴のひとつといえるでしょう。
また、スカビオサの花は紫色のほかにも青や赤・ピンク・白のほかに黒に近いダークレッドなど多くの色を楽しむことができるので、ガーデニングをする時には複数の色を植えると花壇を華やかに彩ってくれます。
スカビオサ(マツムシソウ)の花の由来
学名のScabiosaの由来はラテン語
スカビオサの学名である「Scabiosa」は、英語からの由来ではなくラテン語の「Scabies」からきています。「Scabies」は「スカビエス」と読みラテン語で「疥癬(かいせん)」の意味で、スカビオサに属する種類の中に皮膚病に効果があることから学名がつつきました。
学名には「Scabiosa(スカビオサ)」のほかに、英語で「Pincushion flower(ピンクション フラワー)」や「Scabious(スケイビアス)」という別名があります。これはスカビオサの花が咲き終わったあとの実の部分が針山のような形をしていることが由来とされています。
松虫草(マツムシソウ)と呼ばれる由来
スカビオサの和名は「マツムシソウ(松虫草)」です。「マツムシソウ」と呼ばれる種類は日本にある固有種のことをさしています。英語でマツムシソウは「スカリビオサ ジャポニカ」と呼ばれ、一般的に知られているスカビオサの名称は「セイヨウマツムシソウ」と呼ぶため、少しややこしいものとなっています。
和名の由来は、秋ごろの松虫が音色を奏でる季節に花が咲くのが由来とされています。また、別説では、花が散ったあとの実の形が僧侶が使う仏具の「松虫鉦(まつむしがね)」に似ていることが由来ともいわれています。可愛く美しい花を咲かせるスカビオサですが、和名の由来である実の形も注目してみて下さい。
スカビオサ(マツムシソウ)の種類
スカビオサ
スカビオサは和名でセイヨウマツムシソウ(西洋松虫草)とも呼ばれています。マツムシソウ科・マツムシソウ属の一年草で、原産国はヨーロッパの地中海沿岸です。開花の季節は6月から10月ごろと長い期間楽しむことができ、ピンク色や紅色、青色などの品種があります。
高さは60cmから90cmほどまで伸び、花の色だけでなく花の形や草丈も多彩にあるため、複数の品種を植えれば花の最盛期である夏ごろにはカラフルな花が咲くので、色とりどりのスカビオサを楽しむことができます。
マツムシソウ(松虫草)
マツムシソウは、日本の固有種でマツムシソウ科・マツムシソウ属の越年草であり多年草でもあります。北海道や本州・九州など国内でも広範囲に分布をしていて、山地の草原に生育していることからハイキングなどで見かけたことある人も多いのではないでしょうか。
花を咲くのが見れる季節は8月から10月の夏の間で、約4センチほどの花が咲きます。マツムシソウは、冬の季節に葉を出しを越して、花を咲かせてから枯れるので越年草とされていますが、高地で生育しているマツムシソウは枯れずに2年目も葉を出す多年草でもあります。
コーカサマツムシソウ
コーカサスマツムシソウは、マツムシソウ科・マツムシソウ属の宿根草です。原産国はコーカサス地方や、トルコの北部やイラン北部です。花が咲く季節は他の種類よりも少し早い6月から9月で、初夏から秋の間に白い花を楽しめます。
草丈は60センチから90センチまで伸び、美しい大輪の白い花や青い花が咲くのが特徴となっています。ただし、コーカサスマツムシソウは冷涼な気候を好むため、高温多湿な日本の気候では夏が来る前に枯れてしまうことがあります。そのため、夏にも花を長く楽しみたい場合には、半日影などに置いて涼しい場所で生育する必要があります。
さいごに
スカビオサ(マツムシソウ)の花言葉は悲しい意味合いが多い
スカビオサには、悲しい意味の花言葉が並びました。そのため、プレゼントする際には注意が必要ですが、咲く花はとても可愛らしいのでガーデニングで人気のある花です。花が咲いた後にはそのまま花壇で楽しんでもいいですが、切り花にしたりドライフラワーにしても色合いを綺麗なので、長く楽しめます。
スカビオサは、約80種類と多くあるため花の大きさや色合いなど違いを楽しめます。白やピンク、少し変わった色で黒色など、お好みのスカビオサを探して花瓶に活けたり、花壇に植えて開花の季節を楽しみにしてみてはいかがでしょうか。
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花言葉には悲しいものからロマンティックなものまで多くあります。また、花言葉の由来を知ると植物の歴史を知ることができます。同じ紫色の花でも、スカビオサとは違った花言葉がたくさんありますので、興味ある方はぜひ、ほかの記事もチェックしてみてください。

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