ローズマリーの花言葉について
ハーブの一種であり料理に添えられていると一気にオシャレ感が増すローズマリー。どんな花言葉があるのかご存じでしょうか。さまざまな種類がありサシェやオイル、ドライフラワーにもできるのでプレゼントとしても贈りやすいですよね。
結婚式の料理やブーケなどでも使われることも多いローズマリーは、花言葉も祝福や永遠の愛を誓うのにふさわしい意味がこめられています。今回は花言葉と合わせて、名前の由来やローズマリーの種類も解説します。
ローズマリーの特徴
神秘の力を持つハーブ
ローズマリーは「神秘の力を持つハーブ」と呼ばれる常緑低木の植物です。爽快な香りを放つことから、料理や香料に使用されます。料理では臭みを消すための香辛料や紅茶、美容面ではアロマオイルや軟膏などが主な活用例です。
またローズマリーのハーブの香りは、虫よけの効果もあります。好みは分かれるかもしれませんが、芳香剤としても使えるため万能です。見た目がオシャレで自分でも育てられるため、女性に人気の植物となっています。
ローズマリーは何科の花?
ローズマリーはシソ科マンネンロウ属の花で、別名をマンネンロウと言います。漢字表記の場合、中国語の「迷迭香(メイテツコウ)」と書きますが、生薬名以外で使われることはありません。英語ではRosemaryと言います。
ローズマリーの開花時期と見頃時期
ローズマリーの開花の時期は11月~5月頃です。品種によっては9月から開花するものや、見頃となる6月まで咲くものもあります。開花期間が長く、暑さや寒さにも強いので育てやすいのが特徴です。開花時期の中では特に春から夏にかけてが見頃となっています。
ローズマリーの種類
ローズマリーには大きく分けて3つのタイプに分けられます。まっすぐ上に伸びていく立性、地面を這うように広がる匍匐性、両方の性質が混ざった半匍匐性です。匍匐性とは、匍匐前進のように広がることから名付けられました。
立性のローズマリーの中に、マリンブルーとトスカナブルーという品種があります。この2つはどちらも海や空の色を連想させ、ローズマリーの中でも育てやすい品種です。この2品種について少し詳しく紹介します。
マリンブルー
海の色を連想させるようなマリンブルー。空に向かって垂直に伸びる立性タイプのローズマリーです。耐寒性が強くマイナス15度まで耐えられるため、冬の厳しい寒さの中でも育つ姿が凛々しく見えます。見ていても元気をもらえるのではないでしょうか。
トスカナブルー
トスカナブルーも立性タイプのローズマリーです。イタリアのトスカーナ地方が発祥のため、この名前がつきました。紫に近い淡いブルーの花を咲かせます。半耐寒性の品種でマイナス5度以下になると弱ってしまうので、暖かい場所で育てるのがおすすめです。
ローズマリーの名前の由来は2つ
海のしずく
ローズマリーの名前の由来は、学名のRosmarinusからきている説が濃厚です。ローズ(しずく)+マリナス(海)が合わさってできた言葉で、ラテン語で「海のしずく」という意味があります。
見た目や色合いが海のしずくのようであること、地中海の海岸に咲いていることからこう呼ばれるようになったという説も。長旅を終えた船乗り達は、ローズマリーの香りで地中海に着いたことを実感したと言われています。
聖母マリアのバラ
もうひとつ英語の「rose of maria」が由来になったという説もあります。これは「聖母マリアのバラ」という意味が込められた言葉です。この由来には不思議な逸話があります。
幼いイエス・キリストを抱えた聖母マリアが軍隊から逃げていた時のこと。辿り着いた場所に白い花が咲いておりその上から青いマントを被せたところ、白かった花が青色に変わったと言われています。この白い花がローズマリーだったことから名付けられたという説も濃厚です。
ローズマリーの一般的な花言葉
ローズマリーの花言葉を紹介します。ローズマリーは種類が豊富ですが、花言葉はどの種類も同じです。しかし日本と海外では微妙に花言葉が違います。まずはローズマリーの一般的な花言葉を見ていきましょう。
「記憶」「思い出」
ローズマリーには「記憶」「思い出」という花言葉があります。これは記憶力を良くする効果があると言い伝えられてきたためです。現代においても、ローズマリーには記憶力アップの効果が実験で認められています。
また記憶という花言葉の意味は記憶力だけに限りません。大切な人との思い出を記憶に残したいという意味も込められており、結婚式では縁起の良いものとして引き継がれています。英語圏で使われているremembranceの花言葉の意味も「思い出」です。
「追憶」「再生」
「追憶」「再生」もローズマリーの花言葉の中では歴史を感じさせる言葉です。古代エジプトでは、葬儀の時にローズマリーを棺に入れたり、教会や墓の近くに敷き詰めたりする習慣がありました。いつまでも故人を忘れないという思いが込められた花言葉です。
「忠誠」
「忠誠」とは大切な人に対して真心で尽くす、嘘偽りのない心で従うという意味です。古代ローマではローズマリーは忠誠心の象徴として
使われていました。ローズマリーそのものにも忠誠心を高める効果があることから、この花言葉の意味が込められたのではないかと言われています。
ローズマリーのフランスの花言葉
情熱的なフランスのローズマリーの花言葉を紹介します。ローズマリーはヨーロッパで愛の象徴とされており、結婚式にとても縁のある植物でした。日本の結婚式でもヨーロッパの文化を取り入れ、ローズマリーは花言葉の意味と共に結婚式に欠かせないものとなっています。
「あなたに会うと幸せ」
「あなたに会うと幸せ」という花言葉は、情熱的で結婚式にもぴったりの言葉ではないでしょうか。常緑植物であるローズマリーは一年中緑の葉が見られることや、愛の象徴とされていることからこの花言葉になったと言われています。
「あなたは私を蘇らせる」
細胞の老化を防ぎ若返らせるというローズマリーの効能から生まれた花言葉です。14世紀、70歳だったハンガリーの王妃エリザベートはローズマリーから作られた若返りの水を使っていました。すると肌が若返り、20代の王子からプロポーズされたと言われています。
ローズマリーには怖い花言葉がある?
ローズマリーは棺に添える花
ローズマリーには怖い花言葉が込められているという噂もあるようですが、実際は情熱的な愛に関する花言葉しか言い伝えられていません。しかし古代エジプトでは故人を見送る時にローズマリーを添えていたことから、怖い花言葉というイメージがついたのではないでしょうか。
「追憶」という花言葉には故人への思い、「再生」という花言葉は思い出を頭の中でよみがえらせるという意味にもとらえられます。どちらも大切な人を思い続けるという、愛をテーマとした素敵な花言葉と言えますね。
ローズマリーが設定されている誕生日
ローズマリーはプレゼントにも最適
ローズマリーが誕生花に設定されている誕生日はたくさんあります。1月13日、1月21日、4月23日、5月9日、5月27日、9月17日、9月20日、10月6日、11月15日、11月22日です。
もし上記の誕生日でローズマリーの香りが好きな方がいたら、花言葉を添えてオイルやフレグランスを誕生日プレゼントとして贈るのも良いかもしれませんね。「思い出」や「記憶」という花言葉もあるので、大切な思い出を忘れないで欲しいというメッセージにもなるのではないでしょうか。
大切な人を思う花言葉
今回はローズマリーの花言葉について解説しました。大切な人を思う気持ちが込められた花言葉やストーリーが多いことがわかります。観賞用としてだけでなく、香りを楽しんだり料理に使えるのもローズマリーの魅力ですね。
花言葉以外のローズマリーに関する記事はこちら
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出典:https://unsplash.com/photos/HqslonbcCJE