ローズマリーってどんなハーブ?
ローズマリーは 地中海沿岸原産で1年中葉をつけている常緑植物です。耐寒性もあり過湿以外の暑さにも強く、ハーブ栽培初心者にとっては育てやすいハーブになります。記憶力や集中力を良くして頭をすっきりさせてくれたり、血行促進や抗酸化作用がある為「若返りのハーブ」として有名です。
ローズマリーの花言葉
《追憶》《記憶》《思い出》《私を思って》《変わらぬ愛》《あなたは私を復活させる》
ローズマリーの種類
ローズマリーの種類分/立性
<立性/たちせい> 立性は上の方に向かって垂直~扇のように伸びていくのが特徴です。木のようになってしまいますが、地植えで条件が良ければ2mまで成長します。だいたい2年くらいで1mくらいまで伸びる事もあります。もちろんこまめな剪定によって小さ目を維持する事も可能です。 大きくしたくない場合は育てたい高さの少し下の所で摘心をすると、その下の脇から枝が伸びてきます。可愛く育てたいならばおすすめです
ローズマリーの種類/匍匐性
<匍匐性/ほふくせい> または這性(はいせい)とも言います。地に這うように伸びていき、地面についた所にもまた根を這っていきます。2,30cmくらいしか高さが出ません。根が這った所を含めた所でカットをして別の所へ植えると、すぐに新しいローズマリーが育つ事が出来ます。 匍匐性は立性よりも香りが強いのが多いので癒し効果が欲しい方にはおすすめです。
ローズマリの種類/半立性
<半立性/はんたちせい> または半匍匐性(はんほふくせい)とも言います。立性と匍匐性の間で高さも半分くらいの高さになります。まっすぐ伸びているような這っているようなという位置のローズマリーです。 こちらも香りが立性よりも若干強いローズマリが多いです。
ローズマリーの植え替え /① 植え替えは必要?
葉の色が黄色くなっていたりしたら根詰まりしているかもしれません。ローズマリーは生育が早いので、小さ目の鉢植えでだったりすると、すぐに1年くらいで目詰まりしてしまします。いくら強いローズマリーと言えど根詰まりになってしまうと枯れてしまいますから植え替えは必要です。
ローズマリーの植え替え/② 植え替え時期は?
ローズマリーの植え替えの時期は梅雨前の5月~6月と秋の9月~10月が理想です。鉢底から根が出ていたり、上から根が出ていたり、葉の所どころが黄色くなっていたりしたら植替え時期の目安になります。だいたい1,2年くらいに1度が植え替え時期の目安になります。
ローズマリーの植え替え/③ 植え替え方法は?
初心者にとってローズマリーに合う土を探すのは、世間でいろいろな種類を言われてしまっているので、わかりずらいかもしれません。しかし結局のところ、強アルカリ性の土以外ならば意外になんでも大丈夫です。ジメッとしている地域にお住まいの方ならば、水はけの良い土を使ってみるのも良いでしょう。
おすすめの土【鉢植え】
強アルカリ性の土以外ならば何でも大丈夫とはいえ、おすすめもあります。基本的にハーブは酸性の土を好まず、弱アルカリ性の土を好みます。それでもほとんどのハーブは弱酸性~中性でも育つんです。 初心者にもおすすめの土は ◇ 赤玉プラス腐葉土 ◇ バーミキュラ です。
おすすめの土【地植え】
日本の土は酸性になるので、苦土石灰や草木灰を混ぜて弱アルカリ性へと中和させる方法がおすすめです。ハーブ栽培用では1㎡につき2㎏の腐葉土を撒き、混ぜ込みます。さらに苦土石灰や草木灰を大匙1杯も加えて混ぜ込みます。1週間寝かせたらハーブ栽培にとっての理想の土の出来上がりです。 ※ 苦土石灰や草木灰は無農薬栽培としても使えます。
ローズマリーの剪定|① 剪定は必要?
初心者にとって剪定は苦手項目の1つだとは思いますが、良いローズマリーを育てるには剪定は必要なのです。伸びてくると形が崩れるというのもありますが、ローズマリーは過湿をすごく嫌うので剪定は必須と言っても良いでしょう。
ローズマリーの剪定|② 剪定時期は?
ローズマリーの剪定時期は梅雨前の5月~6月と秋の9月~10月が理想です。それ以外の時期に剪定をしてしまうと枯れてしまう事がありますから注意が必要です。但しローズマリーは強いので、収穫と称して数本ならば1年中収穫する事は可能です。その場合は形を整えながら枝をカットするとあとあと変な形にはなりません。
ローズマリーの剪定|③ 剪定方法は?
画像1【剪定方法/カットをする箇所】
【画像1】のように赤線の所で枝をカットした場合
画像2【剪定方法/カットをした結果】
【画像2】結果は画像2のようにカットした所から枝が分れて伸びてきます。
画像3【剪定方法/切ってはいけない箇所】
【画像3】いくら形と大きさを小さくとどめる為に枝を綺麗に剪定したとしても、画像3のように木質化してしまった枝を赤線のあたりで剪定してしまうと、強いと言われているローズマリーも枯れてしまいやすいです。
剪定のポイント4つのまとめ
剪定方法のやり方をまとめると、いくつかのルールを守ってやれば簡単です。 1.木質化してしまった所はカットしない 2.ローズマリーはカットした所が枝分かれしてくる 3.枝分かれを考えながら 第一枝分かれの所でカットするのか、もっと根元の枝分かれの所でカットするのかを考えて形を整えながらカットする。 4.形を整えるのと木質化にならない為にもこまめな剪定を意識する。 これだけです。
ローズマリーが木質化?
ローズマリーの枝が木っぽくなってくる事を木質化と言います。形も無残に葉もなくなって、花も咲かなくなってきます。酷くなり進行が進んでしまうと、枯れ木のようになって引っこ抜くとスポッと抜けてしまいます。そんな時はもう根っこさえも枯れてしまってカラカラだったのでしょうね。
木質化してしまう原因はある?
木質化(もくしつか)してしまう原因は何年も剪定せずに放置してしまっていた事が一番の原因です。もともとローズマリーは古くなってくると下の方が木質化してくるものですが、3年以上剪定せずにいると、過湿状態になり木質化が進行し、手遅れになってしまう場合もあります。
木質化を回避させる方法は?
木質化を回避させる事は難しいですが、収穫と称してこまめな間引きをする事で木質化を遅らせる事は可能です。また条件の良い環境化なんかの場合は成長が早く、剪定せずにいると1年で木質化し始めてしまう事もあるので注意が必要です。
ローズマリーが枯れてしまう原因は?
枯らしてしまう上位5つです。 1位 [根詰まり] 2位 [移植のしすぎ] 3位 [水のあげすぎ] 4位 [木質化をカットしすぎ] 5位 [剪定をしなさすぎ] 強いローズマリーですが やはりこの上位5位が原因で枯れてしまう事が多いのでもし枯れてしまいやすい人は癖があると思うので、チェックしてみてくださいね。これらを守るだけで枯らす事がほとんどなくなります。
初心者でも簡単!剪定後のローズマリーで3つ作ってみよう!!
その1.ローズマリーのパンチェッタ
イタリア料理と言えばパンチェッタ。フランスではプティサレ。マンマの味が初心者でも簡単にご家庭でも作れてしまいます。フォッカチャやフランスパンなどと食べると美味しいです。フランスではこのパンチェッタを丸ごとポトフに入れて煮込んで食べたりしますが、更に絶品の味になっておすすめです。
《作り方》 ① 豚バラ肉の重さの1.5%の粗塩を全面にまぶします。洗って水けを完全にふき取ったローズマリを脂身の上にのせます。 ② 紙ナプキンで包み込み、ラップでさらに包み込み冷蔵庫で保存します。1日1回必ず紙ナプキンとラップを変えます。変えないと腐ります。 ※1週間毎日変えたら出来上がりです。ベーコン同様に料理してください。粒コショウを多めにふって焼いても美味しいですよ。
その2.ローズマリーチンキ
初心者でも簡単に作る事が出来るローズマリーチンキ。ローズマリーに含まれるウルソール酸という成分がシワにとても効果があり、若返りの妙薬と言われているチンキです。そこまで言われたらこれは一度作るしかありませんよね。是非お試しください。
《作り方》 ① 煮沸済みの保存瓶に洗って良く乾かしたローズマリーを8分目あたりまでいれます。枝がついてても大丈夫です。 ② 35度以上のウォッカか焼酎をひたひたのちょっと上くらいまで入れます。ローズマリーが顔を出してしまうと腐るので注意です。 ③ 最初の頃の1週間は1日1回振ってあげる。1ヶ月くらい経ったら、コーヒーフィルター等で濾して出来上がり。冷暗所で1,2年持ちます。 ※精製水とローズマリーチンキを4:1の割合で混ぜ合わせ、グリセリンを少し加えて、スプレーボトルに入れたら化粧水としても使えます。1週間くらいで使い切りましょう。
その3.ローズマリー軟膏
今流行りローズマリー軟膏。ここで使われるワセリンはローズマリー成分のウルソール酸を溶かしてくれるので必須アイテムです。ただワセリンだけだとベタつくので、好みのオイルを混ぜて使うと伸びも良く使い心地が良くなります。ハンドクリームとして使うのであれば他のオイルは必要ないかなと思います。
《作り方》 ① ローズマリーチンキ10g、ワセリン10gを混ぜて湯煎にかける。10分くらいかき混ぜ続ける ② 混ざりきったら、湯煎をやめて好きなオイル(マカデミア、ホホバ等)6g、シアバター4gを加えてさらに混ぜ合わせます。 ③ 粗熱をとり容器に入れたら出来上がり。
注意点※必ずパッチテストをしよう
ローズマリーは芳香からの作用は早いですが、皮膚からの吸収は遅いのが特徴です。最初は大丈夫だったけど使っているうちにアレルギーだった。。。という事になる人もいます。なので必ずパッチテストをするようにしましょう。 《やり方》 二の腕の内側に1円玉くらいの大きさで同じ濃度のものを塗って、絆創膏をはって24時間様子をみてみてください。そこで反応がなければ大丈夫です。とは言えどんな化粧品も体調などによって出方が違う事があるので荒れている日は控えましょう
ローズマリーのおまじない
クリスマス時期には?
玄関に飾りましょう。古来からヨーロッパでは魔除けとして飾ったそうです。良い香りと良い風を家の中へと取り込めますように。
彼に浮気をさせたくない場合には?
フレッシュローズマリーを彼の使うクッションや枕に忍ばせて「あなたはいつまでも私と共に」と唱えるだけ。愛の力が強いとされているローズマリーのおまじないとして有名なやり方です。浮気されませんように。
まとめ
今回ご紹介した植え替えや剪定の方法は、活字にしてしまうと難しそうですが、やってみると初心者でもとても簡単に形よくローズマリーを育てていく事が出来るはずです。ローズマリーはハーブの中でも強い方なので、いろいろ考えすぎずまずは育ててみてください。 剪定した枝は水差しにしたり、料理、ハーブティー、化粧水、育毛とバラエティに富んで活用出来るので是非活用してみてくださいね。おすすめです。