検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

【地植え・鉢植え別】さくらんぼの上手な育て方をご紹介!おすすめの肥料情報も!

地植えでさくらんぼ栽培をする方法をお探しですか?苗木からの育て方なら簡単です。果樹であるさくらんぼの鉢植えは植え替えはいつやるのか開花時のお世話や気をつけたい病気害虫、挿し木での増やし方とポイントをおさえた簡単なおいしいさくらんぼの育て方を紹介します。
更新: 2021年2月13日
佐藤3
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

はじめに:さくらんぼの育て方を知ろう

地植えと鉢植え別にさくらんぼの育て方を紹介

フリー写真素材ぱくたそ

細い枝の先に真っ赤な丸い実がちょこんと付いているさくらんぼ。見た目もとても魅力的ですがひとくち含むとその甘酸っぱい味とフレッシュなジューシーさが人気の果実です。

病気や害虫が付きやすく複数の種類の桜の木が必要であったり、その中でも相性が悪いものがあったりと育て方が難しいとされる植物ですが、苗木をしっかりと選べば家庭でも採れたてのおいしいさくらんぼを味わうことも可能です。

今回はさくらんぼの苗木からの栽培方法をできるだけ簡単にする育て方を地植えと鉢植えの2つのやり方に分けてご紹介しましょう。

さくらんぼの育て方の前に

地植えや鉢植えでのさくらんぼの育て方を解説する前に、まずはさくらんぼの果樹を少し詳しく知ってもらうためにその基本情報や特徴・花がいつ咲くのかをご覧いただきます。

同じ分類の植物を育てたことがあれば育て方の参考になりますし、どんな地域が原産かと知ることで生育しやすい環境のおおまかなところが予想できるでしょう。

さくらんぼの基本情報

クリックすると楽天商品ページへ飛びます

科・属 バラ科サクラ属
原産地 イラン北部からヨーロッパ西部
英語名/学名 Cherry/Prunus Cerasus
育て方難易度 育て方は難しい

さくらんぼの特徴

さくらんぼの特徴といえばその赤い実にありますが、この実甘い品種のほとんどは1本(1種類)の木だけでは受粉不可能で2本以上の別の品種の木が必要となります。

またこの2種類どうしにも相性があってこのあたりがプロ農家でないとさくらんぼ栽培が難しいといわれる由縁です。また花を鑑賞するソメイヨシノなどの桜の花とは咲き方も少し違っていて白い花が1箇所にかたまって咲くのもさくらんぼの木の特徴的なところ。

1本でも結実する種類がある

このように何本も植えて育てなければいけないということで庭のスペースやお世話の手間的にも大変だったさくらんぼ栽培ですが、1本でも結実する品種を選んだり1本で2種類の花が咲くように接ぎ木された苗の使用でグンと栽培難易度が下がります。

はじめての方はこれらの簡単な苗木を植え付けて育てるところからはじめてみてはいかがですか。

さくらんぼの開花時期はいつ?

Photo byStanislawKlempka

さくらんぼのなる桜の木も観賞用のソメイヨシノなどとほぼ同じく4月ころが開花時期となります。桜は開花時期が非常に短い植物なので、この時期にしっかりと受粉させ結実させることが家庭でのさくらんぼ栽培方法でおさえて置かなければいけない大切なところといえます。

さくらんぼと呼ばれる果樹の種類

さくらんぼの上手で簡単な育て方はまずは相性の良い品種選びからはじめましょう。佐藤錦でも紅きらりでもお好みのさくらんぼの果実を結実させるためにその相手として相性の良い木を選んで近くに植えてあげるのが育て方ポイントとなるでしょう。


オウトウ類

クリックすると楽天商品ページへ飛びます

カンカオウトウ(甘果桜桃)とサンカオウトウ(酸果桜桃)それに中国オウトウの3つがいわゆるさくらんぼと呼ばれてスーパーなどでも見かける果実が栽培できる種類。漢字名が表すように甘みが強かったり酸味があったりとその味に特徴があります。ちなみに有名な佐藤錦は甘みが強いカンカオウトウに属する品種です。

結実しやすいおすすめ品種

さくらんぼの品種としては高級品で単価も高く甘みがあるカンカオウトウの佐藤錦。日本での作付けも多く栽培に向く品種です。成熟期が6月なので同じ時期に熟す品種を選んであげましょう。

紅きらりやさおりはさくらんぼの中でも1本の木で結実が可能な品種。こちらも成熟期が6月ですので佐藤錦と一緒に植え付けても良いですね。さおりは少し酸味が強いものの紅きらりは佐藤錦と同じくらい甘い種類なので家庭栽培で楽しみやすくおすすめ!

ユスラウメ(ゆすらご)

クリックすると楽天商品ページへ飛びます

さくらんぼは桜だけでなくユスラウメという種類の果樹も含まれます。これはゆすらごと呼ばれることもある非常に栽培難易度が低い果樹。中に1つ種を持つ小さな赤(または白い実の品種もあり)をたくさんつけ1本だけ植えておいて手間もかからずよく結実するため家庭の庭に植えるのにも適している種類です。

さくらんぼの育て方【地植え編】7ステップ

おすすめの品種までご紹介したところで早速地植えでのさくらんぼの育て方編のスタートです。基本的なさくらんぼの育て方を庭に植え付ける場合で流れを掴んでください。さくらんぼの基本の育て方は鉢植え編を見ていく上でも役立つでしょう。

地植えでの育て方1.準備

クリックすると楽天商品ページへ飛びます

さくらんぼの育て方、まずは準備しなくてはいけないのはお好みのさくらんぼの果樹の苗木です。植え付け適期に近づくころには店頭に出てきますので、1本でもなる手軽さ・すでに接ぎ木されていて2種類のさくらんぼが楽しめる手軽な接ぎ木の苗などから選んではじめると失敗しづらいでしょう。

地植えの場合はこの他土・元肥くらいしか必要なものはありませんが、植え付けた苗木がぐらつくようであれば最初のうちだけでも支柱を立てて倒れるのを防いであげてください。

地植えでの育て方2.日当たりと土

クリックすると楽天商品ページへ飛びます

さくらんぼを地植えで栽培する場合、日当たりのよい場所に植えるようにしてください。土はあまりより好みしない植物なので水はけがよくてある程度の保水力があればどんな土でもかまいません。土に関してはそれほど育て方が難しくない植物。

1例として赤玉土7割に腐葉土3程度の標準的な土作りの方法をおすすめします。追肥は別に与えますが元肥として堆肥など配合された市販の果樹の土を使用することでより根付きがよくなるでしょう。

地植えでの育て方3.植え付け

さくらんぼの苗木をいつ植え付けるかというと12-翌年3月頃が適した時期です。苗木の大きさにもよりますが直径80cm・深さ6-80cmの穴を掘ってそこに植え付けていくという育て方となります。


地植えでの育て方4.水やりと肥料

Photo bymanfredrichter

地植えでのさくらんぼの水やりは植え付けの時に与えるだけで夏場何ヶ月も雨が降らないなどの事態を除いて基本的に必要ありません。

毎年2月・10月に堆肥など有機肥料を株元に与えるのが追肥の方法となります。こちらは鉢植え栽培とは変わりますので鉢植えをされる方はそちらで改めて追肥時期のご確認をお願いします。

地植えでの育て方5.病気と害虫

さくらんぼに限らず植物の育て方で気を使って欲しいのが病気や害虫の駆除や対策・予防です。植物自体を枯らしてしまうためです。

さくらんぼに付きやすい病気は褐斑病などのカビで悩まされる人も多い害虫にアメリカシロヒトリ等があげられます。

カビが元の病気の予防と対策

カビが元となる褐斑病は名前が表すように茶色っぽい班が葉に出てきて放置すると樹木全体を枯らしていくという怖い病気。どのような木にもおこる可能性がありますが特に高温多湿な状態だとなりやすいので、水はけや風通しをよくすることで予防することができます。

また樹木の高さを抑えようと剪定をするとそこから病気が発生することもありますので剪定は極力控えてやるならハサミは消毒を必ずし、切り口には癒合剤を塗布しておくと良いでしょう。

害虫対策には農薬を

害虫も少ない数で被害も少なければ捕殺程度で様子見しますが、食害被害が主な困りごとですのであっという間にその年の新芽が食べつくされてほぼ丸坊主ということも。スミチオン等の果樹にも使用できる殺虫剤を説明書どおりに正しく使用して駆除しましょう。

地植えでの育て方6.間引き

Photo by karinckarinc

咲いた花すべてが実になると多すぎてひとつひとつの実が小さくてたべごたえが物足りなくなってしまいます。市販のもののような充実した果樹を求めるのであれば開花前の花芽のうちに間引きをするのが簡単で木のためにも優しくておすすめ。

数の目安は1箇所あたりに2-3個まで。株の大きさなども考慮に入れてより適した数を考えて間引きするという育て方を心がけましょう。

地植えでの育て方7.挿し木

さくらんぼの株を自分の家で増やしたい挿し木という方法があります。しかしさくらんぼの木は挿し木の成功率が非常に低く3-50本試して1-2本付くか付かないかくらいの確率といわれています。

やり方は一般的な挿し木の方法と同じでできるだけみずみずしい枝を15cmほどの長さにカット、切り口はよく切れる新しいカッターの刃等鋭い刃物でななめに切った後発根剤を塗布、十分しめらせた挿し木用の土に差し乾燥しないよう日陰で管理してください。

さくらんぼの育て方【鉢植え編】4ステップ

地植えでのさくらんぼの育て方がわかったら鉢植えはその応用ともいえますので、今まで見たことに多少プラスして覚えていくことになります。それでは早速さくらんぼの鉢植えでの育て方をご覧いただきましょう。

鉢植えでの育て方1.準備

クリックするとAmazon商品ページへ飛びます

さくらんぼを鉢植え栽培では鉢が必ず必要となります。一般的なさくらんぼの木の育て方によく用いられる鉢は7-9号鉢。深型のものであれば野菜栽培用のプランターでもさくらんぼの木を育てることができるでしょう。

この他果樹用の培養土(元肥入り)・有機肥料の他に即効性化成肥料もご用意ください。


鉢植えでの育て方2.植え替え

さくらんぼの植え方は地植えでも鉢植えでもほぼ同じですが、育て方としては鉢植えの場合は植え替えという作業が定期的に必要となってきます。だいたい根が発達して根詰まりしてくる2-3年に1度を目安としてサイズアップしながら大きな鉢へ植え替え作業をしていきましょう。

やり方は鉢から出した木を一回り大きな鉢に新たに植え付けてあげるという方法。この作業をおこなうのに適している時期はいつかというと植え付けと同じく年末から翌年3月ころまで、これより遅くなってしまうと芽が出てきてしまうので植え替えにあまり向かなくなってしまうためです。

鉢植えでの育て方3.水やりと追肥

クリックすると楽天商品ページへ飛びます

鉢植えのさくらんぼは土が乾いてきたら水やりが必要です。これは与えすぎは厳禁。少し乾燥しているかなくらいがちょうどよく病気の発生も防げますのでくれぐれも水やりのしすぎという育て方は避けてください。

追肥は地植えと違い5月にも与えるので1年に3度となるのでご注意ください。開花前の2月は堆肥など有機肥料を収穫後となる5・10月は速効性化成肥料を与えるようにします。これは肥料が多すぎると葉や枝ばかり成長して翌年の花や実がつきにくくなるためです。

鉢植えでの育て方4.間引き

肥料やりの他に鉢植えのさくらんぼの育て方で違う点が花芽の間引きの残す数の目安です。地植えでは1箇所あたり2-3個としましたが、鉢植えの場合鉢全体で何個という目安で間引いていきます。

これは土の量が決まっているため枝の数で数えるとどうしても数が多くなりがちなため地植えとは考え方を変えていく必要が出るからです。例として7号鉢ですと20個程度栽培するのがおいしい実が簡単に栽培できる適正な数といえるでしょう。

まとめ:家庭でのさくらんぼの育て方

おいしいさくらんぼの育て方は工夫が必要

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/4292889?title=%E3%81%95%E3%81%8F%E3%82%89%E3%82%93%E3%81%BC

自宅で栽培するさくらんぼのお世話の方法・育て方を地植え鉢植えと分けてご紹介してきました。基本的に地植えの植え方や肥料やりにプラスしてお世話が増えるような形になるのがさくらんぼの育て方の特徴でした。特に鉢の場合はいつ植え替えすればよいのかよく株を観察して底から根が出てくるようであればすぐに大きめのものに移してあげてください。

病気や害虫がつきやすく、1本だけでは受粉できないものもあったりとさくらんぼの育て方は少し手間がかかりますが1種類だけで結実する品種を選んだり2種類の桜が接ぎ木された苗木を用いるなど庭のスペースが限られたお宅でもさくらんぼの実を付けられる方法はありますので、まずは自分にあった苗木選びからはじめてみてくださいね。

果樹の育て方が気になる方はこちらもチェック

今回はさくらんぼの育て方ということで解説してきましたが、果樹は1本植えると収穫が楽しくて何種類も植えたくなるという方が多い植物です。別の果樹の育て方・栽培方法が気になる方はさくらんぼの育て方以外はこちらの記事もお役に立てるでしょう。