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【京都・愛宕山の登山コース4選】初心者にもおすすめのルートをご紹介!

京都府にある愛宕山の登山コースを紹介したいと思います。京都市内から眺められる、特異な山容をした愛宕山は、山を愛する人々から「身近に登山気分を感じられる山」として人気がある山です。春には桜が、やがて新緑、夏は避暑が、秋は紅葉、冬は雪景色と年間を通して楽しめます。
更新: 2021年1月20日
おわっシー
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目次

はじめに

京都には東、北、西に山があります、今回紹介する愛宕山もその一つの山です。現在京都の周り 山の尾根を一周して回れるトレイルランの道が出来つつあります。コースは伏見稲荷を北上し延暦寺を経て大原へとハイキング気分で向かい、 続いては北山を西に向かい愛宕山に、その後は西山を南下して天王山に至るルートです。 これらの東山、北山、西山の三山の麓には、数々の神社仏閣をはじめとする観光地があります。山から降りた時、そのうちの一つでももしくは二つでも尋ねると楽しみも増えるのでおすすめします、それが歴史に彩られた京都の山歩きの独特の楽しみです。今回はそのうちの一つ西山にある愛宕山への登山道を紹介します、この山は初心者でも登れ、また年間季節をあまり問われすに登山できる山の一つです。


 

京都で登山できる愛宕山

京都市内からの特異な山容を望める愛宕山は、身近に登山気分が味わえるところとして人気があります。春のサクラ、新緑、夏の避暑、秋の紅葉、冬の雪景色と季節ごとに魅力があります。一般ハイカーがほとんど足を踏み入れない山頂の愛宕山三角点から、その奥の静かな竜ヶ岳へと登るとまた素晴らしい景色が待っています。どのシーズンでも楽しい山歩きができる山で初心者でも登れます、また、夏場でも涼しさを感じながら歩ける数少ないコースです。春は桜、秋の紅葉も美しく、冬の時期には積雪はありますが装備さえあれば登れる山です。登山の所要時間は短いため、宿泊することはありませんが、山頂からの展望は素晴らしい光景です。

 

愛宕山登山の特徴

愛宕山登山の見どころ

桜の咲く季節になると、愛宕山神社境内の八重桜は見事な咲き映えを見せ、4月中旬から4月下旬までは遅い花見が楽しめます。愛宕山は京都市内からもアクセスが良いため、ハイキングの初心者に大変人気がありますので、桜の満開の季節には混雑が予想され、普段より時間がかかること予想されますので、出かける前に山情報を見て出発することがおすすめです。なお、愛宕神社は二十三段の階段を上ったところにある、全国に八百社以上ある愛宕神社の総本山で、古来より火除けの神様として信仰を集めています。


 

愛宕山登山の魅力とアクセス

愛宕山へのアクセスは、梅田駅から阪急京都線快速特急が便利です、特急で勝田駅まで31分とわずかな時間で到着します、ここから嵐山線に乗り継ぎ嵐山駅までは、時間にして7分と言う短いアクセスです。駅を出て、渡月橋を渡りすぐ右にある、京都バスの嵐山バス停から清滝行きに乗れば11分と言う短い時間で到着しますので終点で下車します。登山下山後の復路は清滝バス停から往路を戻るとよいでしょう。所要時間は往路と変わりませんが、季節によっては道路の渋滞があり時間がかかるケースがあります。



 

京都愛宕山の登山コース4選


①清滝川方面へY字を右に月輪寺方面へのルート

バス停から清滝川方面へ Y 字路を右に取り 、金鈴橋を渡って「右月輪寺(つきのわでら」へと清滝川沿いに歩きます。高尾への分岐をやり過ごし、舗装道を進み『左に月輪寺』への道をわけます、これが【月輪寺分岐】です。そのまま堂承川沿いに登って行くと、すぐに鎖ゲートを通過します。左手に梨木大神の石像があるあたりで一服しますが、さらに急峻な舗装道の上りが続きます、左手に巨岩が現れるとようやく林道も終わり登山道になり、ここからは杉の植林地の急坂登りが始まります。沢に沿って石ころ道がうんざりするほどの時間続き、やがて緩やかな登りとなり、沢を渡ると伐採地が目の前に開けます。赤土の旧坂を登ったところが『首なし地蔵』のある峠で、展望の良い休憩ポイントで新緑や紅葉の頃の眺めが素晴らしい場所です。なお車で来られた場合は、有料駐車場が清滝にあるので利用できます。また月輪寺は小さな山寺なので宿泊はできません。

登山道の見どころ

左の愛宕山方面へルートをとると、自然林の中の気持ち良い尾根道歩きとなります、徐々に勾配がきつくなり、左手前方に愛宕山が見えてきます。急な坂を登ると広い道に出ます、右側は三角点のある愛宕山ですが、それを巻くように左手の広い道に進むと、左手に京都市街地や高尾山を一望するようになります。すぐに地蔵さんが立つ「地蔵の辻分岐」に到達します。ここから、急な坂を登ったところが3等三角点の打たれた愛宕山山頂で、東山や京都市街地の展望が望めます。地蔵の辻まで戻り「愛宕山神社10分」の道標に従って行きます。広大な愛宕神社の境内の広場には、休憩小屋やベンチがあり冬場は社務所横の建物で暖をとることもできますが、宿泊はできません。ここからは八重桜や京都市内比叡山などの展望が楽しめます。
 

下山ルート

ここではたっぷりと休憩して、下山は表参道へと回ります。長い階段道を降って黒門に出ると、林立する杉の巨木に圧倒されます、この光景でこの山の歴史の深さが分かります。水尾の分岐点、七合目、5合目などに休憩小屋があるので休むことができます。急な階段を降り「お助け水」を過ぎると、清滝バス停もすぐ間近となり行程6時間10分の愛宕山登山の終了ですが、季節によっては混雑が予想されもっと時間がかかる場合もありますので注意しましょう。とにかく愛宕山登山は、ハイキングとは違った楽しみ方ができると思います。


 

②清滝~表参道~愛宕山~水尾~月輪寺~清滝ルート

京都バスで清滝に行き、バス停から坂道を下り清滝川にかかる朱塗りの渡猿橋を渡って旅館料亭などのある小さな集落清滝を抜けたところに「二の鳥居」があります。この鳥居をくぐって急坂の参道に入ります。七合目で水尾からの登山道と合流します『水尾のわかれ』です 。そこから少し入ったところに茶店で、お茶の補給を行うといいでしょう。初めての方はお年寄りも登っている信仰の山と聞いて、少し飛ばしすぎに登るために、この辺りでバテ始め、この後にある九合目の「がんばり坂」とその次に続く階段で苦しむことになります。階段を上りきると社務所で、その前の広場を見てやれやれた思ったところに本殿にのぼる最後の石段があります。清滝から山頂までは標高差にして約700mあり、そこそこの山登りなのでよく考えてゆっくりと登ることが大切です。なお清滝には駐車場がありますが、狭いいのでアクセスはバスを利用することをおすすめします。

 

登山道の見どころ

ジグザグの急坂を40分ほど下ったところに小さなお寺があり、そのお寺が『月輪寺(つきのわでら)』です。ここには親鸞聖人のお手植えと言い伝えられる涙しぐれの桜や、 重要文化財指定の鎌倉時代の仏像があります。寺からさらに40分ほどジグザグの急坂を下ると、足が疲れ始めた頃にコンクリートの道に出ます。月輪時の本殿に上がる石段の前を右に折れ、少し行くと道標がありそこを下って行くと、降る前に道しるべの前をさらに100メートルほど先に行くと視界が広がり、京都市内が一望のもとに見えます。そのため一度見てからもう一度戻ってくるとよいでしょう、後は清滝まで渓流沿いに車道を歩いて行くと駐車場が現れ、バス停も見えてきます。


下山ルート

下りは急坂なので足を痛めないように、やはりキャラバンシューズなどの軽登山靴をはいていくことがおすすめです。愛宕山から月輪寺に降りないで「首無地蔵」を経て高雄の神護寺へ下る道もあり、少々長い道ですが静かな良い道です。水尾の別れから水尾の里へ降りて行くと、道は約幅1mあまりで山道という感じになります。少し行くと左側が伐採されており、やがて眼下に「水尾の里」が見え始めます。約10分ほど下ると水尾小学校の前に出て、突き当たりを左に行きます。水尾の集落を出たところで車が通る本道から右側へ降りると川沿いの旧道があり、この旧道を10分ほど行くと右手に明智越に入る丸太橋がかかっています。そこから更に進むと再び本道に戻ります。さらに15分ばかり行くと右手に赤い橋が現れ、それを渡ればJR保津峡駅に到着します。

 

③水尾~明智越え~保津峡ルート

『明智越』へのアクセスは、亀岡を出発点にするのが一般的ですが、JR保津峡駅から水尾街道を通って東から西へと歩くのも一興です。この無人駅のホームを出ると駅前広場になっており、ここで準備体操をしておくといいでしょう。広い舗装道路を歩き大きな橋を渡ります、すぐに大きな岩壁に突き当たり右へ行けば保津川に沿って落合へ、さらには嵯峨、京の都に続いています。左に進路を取り水尾川の谷に沿った水尾街道を進みます。山手谷を渡りに篠山に入って行く小道が見え、これが保津峡ハイキングコースです。

 

登山道の見どころ

愛宕山西側は尾根が広がる雄大な景色です、この尾根道を上りきる手前に「水尾・保津峡」の標識があり、古い石の標識あります。ここでは必ず右手へ、登りが続いている道を取るようにします。道は山腹を巻いていくようになり、ここからは急な登り道はありません。やがて亀岡川から来た道と、この道がループ状になるところに出ます。ここは交差点をまっすぐと西に進みましょう。明智越えを亀岡から来た時、この分岐を右に降れば水尾街道、保津峡へと通じます。この分岐を左にとって登っていると神明峠に出ます。峠を越え、上りの坂をそのまま進むと地蔵山の分岐に出て、愛宕神社の裏側に達します。

下山ルート

この道も光秀が通ったという道で、印象的な「みすぎ山」に見とれていると林の切れ目から亀岡の街が見えます。道が降り始めると『右側に峰の道』という解説板が置かれておりますが、建物らしきものはなく大きなこんもりとした、塚状のものが見られるだけです。 
「明智越」は竹やぶを過ぎ保津の町に入って行きます。道はやがてゆるい下り坂になり、白壁をめぐらした大きなやしろが左手にあり、そばに「明智越えコース」というしっかりと標識があります。やがて「右愛宕、左いづも」の古い標識があり保津橋にかかります。橋の左手に保津川下りの乗り場があり、西側の田んぼ道を直進すればJR山陰線の踏切隣右に行けばJR亀岡駅です。
 

④清滝から表登山道へのルート

バスを降り登山口まで歩くと、手前に駐車場とトイレがありすぐ横に清滝川が流れております。この風景は何とも風情を感じさせてくれる風景です。駐車場を過ぎ登山口からはコースは二手に分かれ、石段を上る表登山道と 月輪寺(つきのわでら)へ向かう山道とがあります。表登山道を歩いてみましょう、表登山道というだけあってよく舗装されており、まず道に迷うことはありませんが、実はここからの石段がハードなコースです。登山の初心者にとってはなかなか骨が折れる要素となっています。石段の脇には様々な木立が視界をふさぎ、前方にしか開いていません。ただ道中にはかってのケーブルカーの運行していた痕跡や、御茶屋跡も残っているため多少観光気分が味わえます。
 


登山道の見どころ

大杉社から山頂の愛宕神社までは、 嵐山の町や亀岡市内が一望できます。東屋の横にある大杉社まで到着しますと、ここから頂上までは約半分の距離です。この先には嵐山方面に視界が開ける場所があり、京都特有の低い建物群が眺められます。その絶好の撮影スポットで写真を撮った後は、ゆずの産地で有名な「水尾の分岐点」に着きます。さらに坂を登りますが黒く大きな「総門」が見えたら頂上はもう間もなくです。総門の横にベンチがあり、この場所からは亀岡市内が一望できます。総門をくぐって石段を上っていくと、石段は急な坂になり そこを登りきると愛宕神社の拝殿に到着ですが、この神社は宿泊できません。春になると石段下の社務所辺りは桜の木が満開となり絶景が楽しめます。山頂の愛宕神社から法然上人や親鸞聖人ゆかりの月輪寺へと向かいます。

 

山頂を後にして下山

愛宕山からの帰りは石段横にある道を月輪寺方面へと進んで参ります。拝殿へ続く石段を前にして右手の方向に行くと、月輪寺には必ず到達できます。 この先で道が二つに分かれていますので、下りの道を進んでいきますと。その先には急な下りが続きますので足元注意です。行く度となく分岐がありますが、その度に標識がありますのでそれに従って進んでいきましょう、やがて月輪寺に到着します。 お寺の境内には親鸞が植えたとされているしだれ桜や「親鸞上人」の像があり、浄土宗の開祖である「法然」や、天台宗空也派の祖「空也」などのゆかりの寺としても有名です。

京都・愛宕山登山コースまとめ

京都愛宕山登山の幾つかのルートを案内しました、最後までお読み頂きましてありがとうございます。登山はハイキングと違い、しっかりした山登りの装備を行って出かけることが大切です。普段からハイキングをしているので大丈夫と舐めると」大変な目にあうこともありますので注意しましょう。愛宕山には宿泊できる場所はありませんが、付近にはホテルや旅館などの宿泊できる施設もあるので、時間があれば下山後に一泊してからお帰りになるのも楽しみの一つでしょう。また登り口に清滝にはマイカーで来られた登山客のために駐車場もありますが、狭いのでできるだけバスを使って登山することをおすすめします。
 

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