ロックガーデンとは
ロックガーデンの特徴とは
ロックガーデンは、大き目の岩石を配置して作り、その間に植物を育てるのが特徴です。自然そのままを小さな庭にしたようなダイナミックな雰囲気、ワイルドな印象が魅力となっています。
ゴツゴツとした大小の岩石が積み重なり、石の置き方や植物の植え方が美しいバランスで、隙間に植えられた植物が印象的で見映えします。
最近人気のおしゃれなロックガーデン
大規模なロックガーデンもありますが、個人の家の小さなスペースでも作れるロックガーデンが最近人気です。玄関前やアプローチ、外構などに作ると印象的な庭になります。
海外でもイギリスなどで人気ですが、アルプスの自然を感じさせるような雰囲気のロックガーデンが作られ、高山植物が植えられていて素敵です。
ロックガーデンのメリット
ロックガーデンをガーデニングとして見た場合ですが、インパクトのある見た目だけでなく多くのメリットがあります。小さなスペースでも体裁を整えた高低差のある庭が作れることや自然が感じられるワイルドでデザイン性のある庭づくりが魅力。ロックガーデンでは、様々な植物を育てやすいと言うメリットもありますよ。
ロックガーデンに使われる溶岩石などが乾燥を防ぎ蒸れも減らすため、高山植物が育てられるのもメリットです。
ロックガーデンの庭の失敗しない作り方
ロックガーデンに使うおすすめ素材とは
ロックガーデンでは岩石選びも大事で、ワイルドなゴツゴツとした素材の石を選ぶのがおすすめです。岩石を砕いた割栗石や溶岩石を使うのがいい方法と言えます。大きくてワイルドなインパクトのある雰囲気の岩石が、重要な素材です。
通気と保水性のある溶岩石などがおすすめ
ロックガーデンでは岩石の中で植物を育てるため、どうしても水はけが良すぎて土のような保水力がありません。できるだけ保水力のある特徴を持った溶岩石などを配置するのがおすすめです。
溶岩石は、噴火によってできた多孔質の小さな穴が特徴。空気を多く含み、保水性がある特徴の素材を選ぶようにしましょう。
作り方は高低差を活かし立体的に
ロックガーデンの作り方のポイントとしては、岩石を積み重ねて高低差を作り、立体感を出すことです。植物の植え方では、高い所には乾燥に強い植物を植え、下の方に乾燥に弱い植物を植えます。
また、岩と岩の間には小さな多肉植物や丈夫なハーブなどのかわいいものを植えるようにするのがいい方法です。
ロックガーデンの岩石素材選び
石の素材と色選びで雰囲気も変わる
ロックガーデンの主となる岩石選びは、どんな素材の石にして色合いをどうするのかがポイントです。洋風のロックガーデン、和風のロックガーデンなどを作ることができますので、ガーデニングの雰囲気に合わせて石選びをしてみるといいでしょう。
割栗石の白砕石
割栗石の穏やかな自然な色合いの石灰岩が人気です。和風にも洋風にも使えて活躍します。角張っているのが特徴で、濡れてもライトグレーのままで白っぽい色合いのため、明るいガーデニングの印象ですよ。
割栗石のベージュ&ホワイト
大理石のゴロタ石のベージュ&ホワイトなどは、明るいイメージでかつおしゃれです。雨などで濡れると茶色っぽくなるのも特徴の一つ。洋風のおしゃれなロックガーデンを目指す場合に選んでみませんか。
割栗石のピンクブロック
大理石ゴロタ石のピンクブロックは、ガーデニングのアクセントになり華やかにしてくれます。植栽のグリーンとのアクセントに使ったりでき、オリジナリティのある雰囲気のあるロックガーデンを作りたい人におすすめです。
和風な雰囲気なら溶岩石
和風の雰囲気のロックガーデンを作りたい場合は、黒い溶岩石のロックガーデンがおすすめです。ゴツゴツした雰囲気が荒々しいイメージを演出します。石の素材としては保水性も良くて、手入れも楽です。
南国のイメージにもできる溶岩石レッド
赤い溶岩石ならば、南国の雰囲気のロックガーデンにできておすすめです。ヤシの木を植えたり、個性的な大きな観葉植物や多肉植物などを植えると映えます。庭の鉢植えやガーデニングの雰囲気に合わせて、特徴のある岩石を選び、南国風を演出してみるのもいい方法です。
ロックガーデンに植える植物とは
多彩な植物を植えるのもポイント
岩石がメインのロックガーデンに、様々な種類の植物を植えて楽しむのが魅力です。ロックガーデンでは石のどちら側に植えるのかによって日向を好む植物、日陰を好む植物の両方を植えることができるのが特徴。
また、岩と岩の間に植え込みますので、乾燥を割と好む植物を植えると手入れが少なくておすすめです。まさに、岩の多い場所に自然に植物が生えているような植え方が魅力的と言えます。
自然な雰囲気が出る山野草や高山植物
ロックガーデンには、山野草や高山植物も簡単に植えて育てることができます。山野草や高山植物も丈夫に育ちます。あまり一般的な庭では見られない山野草や高原植物ですが、育ててみると育てやすくておすすめです。宿根草の手間のかからない山野草や高山植物を植えると、素朴で自然な雰囲気のガーデニングが楽しめます。
具体的にロックガーデンにおすすめの植物についてご紹介しますので、植え方や育て方なども参考にして下さい。
ロックガーデンにおすすめの花3選
丸い花が個性的な「アルメリア」
ロックガーデンに、おすすめの花も美しい山野草です。5センチほどの低い草丈の種類の「アルメリア」が山野草として扱われています。春に赤やピンク、白のかわいい花が咲きますので、ロックガーデンを彩ってみませんか。
植え方としては、しっかり根付いた後は水やりも必要なく育てられるため手入れも簡単です。
秋に花を咲かせる「イワシャジン」
キキョウ科の山野草で山岳地帯に自生している花です。夏の暑さが苦手ですので、半日陰に植えるのがおすすめとなっています。多年草ですので、植えておくと秋に毎年釣鐘状のきれいな花をたくさん咲かせてくれ、手入れも楽です。
岩肌に映える「エリゲロン」
水はけのいい場所を好む「エリゲロン」は、丈夫に育てることができておすすめです。よく広がるのが特徴ですので、ロックガーデンを華やかにしてくれます。半日陰から日向で育ちますので、植え方としては多少岩の陰でも大丈夫なのが特徴です。
乾燥に強いロックガーデン向けのおすすめ4選
ロックガーデンには乾燥に強く、簡単に育てられる多肉植物も向いています。個性的な印象の多肉植物を植えることで、ロックガーデンがおしゃれになっておすすめです。また、多肉植物は小さなものが多いために植え方としても岩と岩の間に簡単に植えられ、手入れも楽でいいでしょう。
大きく育つ「アガベ」
リュウゼツラン属で、日当たりのいい場所に植えるといい植物です。ダイナミックな葉が伸び、ロックガーデンにおすすめの多肉肉植物となっています。植え方としては、暑い場所や乾燥する場所に植えて、南国風のロックガーデンなどを作るといいでしょう。
エキゾチックな「センペルビウム属」
多肉植物のセンペルビウム属は、大きな花のように葉の先端が紅葉するのが特徴です。ロックガーデンに植えこむとエキゾチックな印象になります。他にも多肉植物は色々な種類がありますので、それぞれのお好みで選んで植えるといいでしょう。
様々な種類の多肉植物を揃えて植え方を工夫すると、ロックガーデンの素材として面白いですよ。
かわいい「セダム」もおすすめ
セダムにも多くの種類があります。ちいさくてかわいいセダムを岩と岩の間に植えこむとガーデニングをとても楽しくしてくれます。育てるのも簡単で、ゴツゴツした岩の間の色のアクセントにもなり、ロックガーデンの中で癒される素材となる多肉植物です。
存在感のある「サボテン」
サボテンをロックガーデンに植えると、一気にエキゾチックな雰囲気になります。植え方としては、植物に高低差を付ける際におすすめです。大型の「スミエボシ」などのサボテンをシンボルツリーのように植えてみるといいでしょう。
乾燥した場所を好みますので、手入れも簡単で済むためにロックガーデンに適しています。
ロックガーデンにおすすめの低木のシンボルツリー2選
個性的でワイルドな観葉植物もおすすめ
ロックガーデンに木を植える場合は、あまり大きくならない木を植えると手入れも簡単でおすすめです。岩石がメインの庭ですので、背の低い木で生長が遅い木を植えるのがポイントです。また、ロックガーデンに植える木は、ワイルドな雰囲気のある木を植えるのもコツとなります。
シンボルツリーにしたい「ドラセナ」
ロックガーデンのシンボルツリーとしておすすめの「ドラセナ」です。個性的でスッとした葉がかっこいいロックガーデンを作り上げます。暖かい場所で育てるのがおすすめの「ドラセナ」で、植え方としては直射日光が当たらない明るい日陰に植えるといいでしょう。
鉢植えでもよく育てられる「ドラセナ」は乾燥に強く、ロックガーデンでも簡単に育てられて人気です。
大きく伸びる「アロエ」
アロエも鉢植えでよく育てられますが、高さ2mにまで育つものなど多くの種類があります。大きく広がりワイルドな印象のものがあって、ロックガーデンにおすすめです。多くの種類は手入れも簡単で丈夫に育てられます。ロックガーデンのシンボル的な素材としていいですよ。
ロックガーデンのテーマと手入れ
ロックガーデンを作る際のテーマについて
ロックガーデンを作る際には、どんなロックガーデンにするのかといったテーマをあらかじめ持っておくことが大切です。それに従って、岩石や植物を集めるようにし、植え方にもこだわるといいでしょう。例えば、次のようなガーデニングのテーマを持った作り方がおすすめです。
- 南国風のロックガーデン
砂漠のエキゾチックな雰囲気のロックガーデン
サボテンと多肉植物のロックガーデン
山野草中心の和風のロックガーデン
石の配置も高低差などを工夫
テーマを決めたならば、岩石の配置を考えます。岩石は、ゴツゴツした自然の雰囲気が出るように配置するのがポイント。きれいに配置せず、高低差を付けて均一でない様々な大きさの石をランダムに置きます。
DIYで行う場合は、地面を掘って大きな岩石を固定し、大きな岩石の間に小さな石を埋めるのがコツです。
植物の植え方はスペース確保と管理が大事
ロックガーデンの作り方としては大きな岩石を配置したら、石の隙間の土に植物を植えるようにします。植物を植えたい場所の岩と岩の隙間に土を盛っていきます。
植え込みスペースを考えながらロックガーデンを作るのが上手な作り方です。また、DIYする場合は、雨などで土が流れ出ないように作り方も工夫しましょう。
ロックガーデンライトを埋め込むのもおすすめ
ロックガーデンをDIYで作ったならば、照明も一緒に埋め込んでおくのも素敵です。暗くなると照明でロックガーデンが照らされるとかっこいいでしょう。玄関前などにロックガーデンを作って照明を当ててると、とてもおしゃれなガーデニングが完成します。
デメリットを考えた手入れも必要
ロックガーデンは、ガーデニングとしては簡単であまり後の手入れが必要ありませんが、雑草などが石の隙間から生えてくることがあります。そうしたデメリットがありますので、最初から後で雑草が生えないように防草シートを敷いた作り方もおすすめです。
後の手入れが簡単なように最初にDIYで防草シートを敷くのもいい方法と言えます。
ロックガーデンの作り方のまとめ
ロックガーデンの作り方をご紹介しました。狭いスペースでも特色のある庭を作ることができるのがロックガーデンです。素敵な雰囲気が演出できますので、岩石や植物にこだわって作ってみませんか。自然を模してゴツゴツした石やワイルドな植物や、かわいい多肉植物やハーブを配置するのがポイントです。
ロックガーデンのメリット、デメリットを知った上でDIYしてみるといいでしょう。狭い場所でおしゃれでかっこいい庭を目指してみませんか。
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出典:https://pixabay.com/photos/hens-and-chicks-succulent-plant-207614/#content