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【連載】旦那めし。年末年始にピッタリ!カニすき&てっちり!贅沢なコラボ鍋!

カニすきとてっちりはそれぞれ鍋の王道です。今週はいただいたカニとフグを一度にコラボ鍋にしてみました。どちらからもいいダシが出てこれまで食べた鍋料理の中でも私的には上位です。カニすき・てっちりのコラボ鍋の作り方とそれぞれに含まれる栄養を解説します。
2020年12月31日
さくらドッグ
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目次

年末年始は豪華なカニすき&てっちり!

コラボ鍋の美味しい作り方を紹介

Photo by eiko_eiko

今週は年内最後の連載と言うことで贅沢なカニすきとてっちりを一緒にしたコラボ鍋を作りました。コラボ鍋はどちらか一つでも主役になれる鍋料理をひとつにまとめてリッチな気分を味わえる最高の一品です。コラボ鍋おすすめの作り方は私なりにそれぞれの食材や料理の特性を考えて順番を考えてみました。結果としては成功したと思いますので、作る際は食材を入れる順番も意識してみてはいかがでしょうか?

またまた頂き物!

「何を作るのが年末最後の連載にピッタリかな?」と考えていたところ、いつも差し入れやお裾分けをくれるお客さんからカニをいただいたので「カニを使った料理にしよう!」と決めたのですが、それだけじゃ面白くないと言う想いがよぎりました。そのため年末年始準備で賑わうちょっとリッチな空気感のスーパーへ繰り出し、食材を物色していたところ久しく食べていないフグをコラボレーションさせることにしました。カニ・フグに含まれる栄養とコラボ鍋おすすめの作り方を紹介して今年の連載を締めたいと思います。

カニ・フグの栄養とカニすきの美味しい作り方

カニは低カロリー高タンパク!

フリー写真素材ぱくたそ

カニは可食部100グラムあたりのカロリーは63キロカロリーととても低カロリーなのにタンパク質を13.9グラム含んでいます。ダイエットにもピッタリと言いたいところですが、しょっちゅう食べられる値段のものではない食材というのが本音です。ここではカニに含まれる栄養素の効果効能をそれぞれに分けて解説します。

カニの栄養1:亜鉛

亜鉛は味覚を正常にする働きがある栄養素です。身体の中で作り出すことができないため、食事から摂取しなければなりません。カニには100グラムあたり2.6ミリグラムの亜鉛が含まれており、今回紹介するように他の動物性タンパク質を一緒に食べられるレシピは効率的に亜鉛を補給できる組み合わせとなります。


カニの栄養:ナイアシン

ナイアシンはタンパク質・糖質・脂質を効率的にエネルギーに変換してくれるビタミンB群の中に含まれる栄養素です。不足すると倦怠感や食欲不振につながるとされています。お酒を飲む人に嬉しい効果もあり、アルコールを分解してできる物質「アセトアルデヒト」を分解する働きも期待できます。カニ100グラムあたり8.0ミリグラム含まれています。

カニの栄養:タウリン

タウリンは内臓の機能を高めたりコレステロールの消費を促進させる効果があったりする栄養素です。タウリンには筋肉に溜まる老廃物質を取り除く働きや脂肪燃焼効果を高める効果があるとされています。そのため、結果として筋肉・肉体疲労を回復させる効能があり、疲労回復ドリンクに使われていることもあります。

フグは美容にうれしい栄養が!

フグにもカニに含まれるナイアシンやタウリンが含まれています。他にはカルシウムとカルシウムの吸収効率を向上させるビタミンDも豊富です。カニと合わせて食べることでたくさん健康にうれしい栄養素を補給可能となりますので、今回のコラボ鍋は寒さによる風邪予防にも有効な食事メニューです。

フグの栄養:コラーゲン

フグにたくさん含まれている栄養素としてはコラーゲンが挙げられます。特に骨周辺の身や皮にたくさん含有しているとされており、アンチエイジング効果を見込むことが可能です。フグは海産物となり、含まれているコラーゲンは海洋性となります。海洋性コラーゲンは吸収率が高いとされているため、特に美肌に効果があると言われている栄養です。

豪華なカニすき&てっちりの作り方!

それぞれに独立した美味しい鍋料理を一緒にいただくというアイデアを試してみました。色々と考えたのですが、てっちりはポン酢で食べる。カニすきは甘めのダシで食べるというイメージがあったので、まずはてっちりを最低限のいりこだしを溶いた鍋から始めてフグがなくなったら調味料を加えてカニすきとしてみました。それぞれの材料や加えた調味料を分けて解説します。

カニすき&てっちりの材料


カニすき・てっちりコラボ鍋の材料はカニ1パック、てっちり用フグ1パック、白菜1/8玉、椎茸1袋、長ネギ1本、豆腐1丁、いりこだし2パックです。他にも好みの野菜や薬味を加えながら美味しく食べましょう。今回は以前作ったゆず塩も加えてみました。

カニすき&てっちりの作り方1:先にフグから

まずは土鍋にいりこダシを溶いて沸騰させます。沸騰したら火を止めてから白菜の芯、フグの骨身から加えましょう。骨身と白菜に火が通ったら豆腐やフグの切り身を加えながらまずはてっちりを楽しみましょう。もちろんフグ皮も細切りにして湯引きをすれば珍味としていただけます。

てっちりを満喫!

てっちりはふっくらしたフグの身も美味しく食べられますが、なによりも骨身に着いた部分やゼラチン質の部位が楽しい食感となっています。ポン酢は市販品を使いましたが、ゆず塩を溶くことでより爽やかな食味を味わうことができました。普段、たくさんの量を食べない次男も「もっとフグはないの?」と催促するほど美味しかったようです。

カニすきの作り方2:次はカニすき

てっちりを満喫したら一度火を止めて鍋に白だしを加えて調味料がなくてもそのままいただけるようにしてみました。今回加えた白だしの量は大さじ3です。白だしを加えたら再度火に掛けて沸騰させ、カニ・野菜類を加えます。調味料で味を整えましたが、引き続きポン酢で食べたいという方は水を注してダシの量だけ加減すれば問題ありません。

カニすきの完成!

あらかじめ下処理がされたカニを使ったので箸でカニの身を削ぎながらいただきました。私と妻はほぼ無言でカニと向き合っていましたが、次男だけは「エビよりも好きになるかもしれへん!」とキャーキャー言いながら食べていました。やはり美味しいものは美味しいんですね。来年以降の食費が今から心配になります。

鍋の醍醐味!シメ雑炊の作り方!


鍋の醍醐味はシメの雑炊やうどんでしょう。今回はカニとフグのダシをそのまま味わうために調味料を追加せずに作りました。作り方はまず網状になったお玉で食材の切れ端を掬います。ダシ汁を綺麗にしたら強火に掛けて沸騰させます。そこへごはんお茶碗2杯分を加えてダシに馴染ませましょう。米粒がダシを吸って膨らんでいるのを確認したら火を止めて溶き卵2つ分を全体に回し掛けて予熱で半熟になるまで混ぜれば完成です。

シメ雑炊の感想

シメ雑炊を口の中に放り込むとまずはカニの旨味を感じ、フグの風味が後から追いかけてくるような美味しさでした。最初は旨味同士が喧嘩してしまったらどうしよう?と不安に思いましたが、そんな思いは杞憂でした。カニとフグはどちらも主張しすぎたり打ち消しあったりすることなく鍋の中で美味しいコラボレーションを実現してくれる食材でした。唯一の不満としてはどちらも普段では気軽に食べられるほど安い食材ではないのでまた来年まで食べることはないのかと思うと寂しく感じてしまう点です。

美味しいカニすき&てっちりを楽しもう!

まとめ

2020年最後の連載はカニすきとてっちりを一緒に味わえるコラボ鍋の作り方を紹介しました。最初はいいダシが出る食材同士を一緒に調理することで「味が喧嘩しないかな?」と不安になりましたが、食べてみると最高に美味しかったです。調理のコツとしてはポン酢で食べるてっちりを最初に作り、終わってから鍋に調味料とカニを入れることとなります。コラボ鍋のシメは両方の旨味を逃すことなく食べられる雑炊がおすすめ。年末年始の豪華な献立を考えている人にぜひ試してもらいたいレシピとなりますので、美味しい食材を贅沢に味わってみてはいかがでしょうか?

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