ミラージュクローム
UVレジンと使い方について
UVレジンは紫外線で固まる特殊な樹脂
レジンとは普段は液体ですが、紫外線に当てたり熱などの刺激を加えると固まる樹脂のことを言います。ハンドメイドで使われているレジンには2種類のレジンを混合するタイプと紫外線により硬化するUVレジンがあり、手軽にハンドメイドアクセサリーなどが作れることからUVレジンは特に人気です。基本的にレジンは無色透明ですが、さまざまな方法で色付けできハンドメイドアクセサリーの表現を初心者でも簡単に広げられます。
色付きのレジンもある
なんの加工も施されていないレジンだと無色透明ですが、あらかじめ塗料などで着色されたレジンも発売されていますよ。最初から色が付いているため初心者でも失敗することなく、使いやすいです。カラーレジン同士を混ぜて新しい色も簡単に作れますよ。100均にはカラーレジンも豊富にあり、初めてレジンを使うという初心者におすすめです。
UVレジンの使い方
UVレジンの使い方は簡単です。ミール皿、空枠などにUVレジンを入れて太陽やブラックライト(紫外線ライト)に数分~数十分当てると固くなります。きちんと硬化させないと表面がベタついたり、特有の臭いがしますよ。絵の具や顔料など着色方法は複数ありますが、どの方法でもレジンは色付けすることで透明度が下がり、紫外線が浸透しにくくなり、硬化するまでの時間が伸びます。黒い色、濃い色で着色する場合は特に注意しましょう。
作品作りの前に注意してほしいこと
100均でも購入できるUVレジンですが、未硬化のものを素手で触らないように注意したり、硬化するときも換気扇を回すなどして換気にも注意しましょう。素手のまま触れたり、硬化中に発生する臭いを吸い続けるとレジンアレルギーになる可能性があります。一度アレルギーになると治すのは難しいですよ。また、手芸をしなければいいという問題ではなく歯の治療に使われる樹脂もレジンのためアレルギーになると治療で使えない可能性があります。
レジンの基本の着色法
着色の 方法は混ぜるだけ
レジン自体の着色方法は多数ありますが、レジンように作られた着色剤にはパウダータイプ(顔料)やリキッドタイプの2種類があります。どちらのタイプも使い方は適量をレジンにいれて混ぜるだけとなり簡単なようで少しむずかしいです。レジンに対し顔料、リキッドが少ないと薄い色になり、逆に濃い場合はしっかり色が付きます。少量でも色がかなり付くので初心者の方は混ぜる量がわかりにくいかもしれませんね。少量ずついれて色をつけましょう。
レジンを適量出す
基本的な着色方法を紹介していきます。レジンはボトルに入っていたり、チューブに入っているため直接混ぜることはできません。シリコントレー(シート)などにレジンを出してから調合していきましょう。専用のパレットが各種手芸材料のメーカーから発売されていますがお弁当のおかず用のシリコンカップなどでも代用可能です。また、顔料やリキッドを混ぜるときも爪楊枝などで十分できますよ。自分の使い慣れた道具でやるといいでしょう。
少量混ぜる
前述したように少量でも専用の着色剤は綺麗に発色するので色付けは必ず少量から始めましょう。リキッドなら数滴となり顔料なら耳かき1杯分ぐらいあるかないかで十分です。透明度や濃淡は、無色透明のレジンに対して着色剤をどれだけ入れたかによるので作りたいものに合わせて調整してくださいね。少量から混ぜるというコツは専用の着色剤以外のアイテムで代用するときにも重要になります。
丁寧に混ぜる
レジンはメーカーにより粘度がことなりますが、さらさらしているものではなくとろみや粘り気のある液体です。着色剤を混ぜるときに大きく混ぜたり、乱暴に混ぜてしまうとレジン自体に気泡が入り、目指していた色とは異なってきたり、型に流し込んだときに気泡が残ってしまったりとトラブルの原因になります。着色の2つ目のコツとして丁寧さが大切です。余談ですが寒いと粘度が高くなり暑いと粘度が下がりるため、冬は気泡ができやすいです。
気泡の除去について
色付けしている最中に気泡ができたらエンボスヒーターを使うかレジンを温めて粘度を下げてみましょう。空気が抜けやすくなりますよ。エンボスヒーターがない場合は、ライターを近づけるという方法もありますが、レジン自体は石油と同じ可燃性液体類となり初心者がするには危ないです。爪楊枝などで気泡を表面に動かして空気を抜きましょう。
グラデーションの色付け方法を紹介
グラデーションをつくる方法も人によってさまざまなやり方があります。例えば濃い色、中間の濃さ、薄い色の3色を作る場合だとそれぞれ別の容器に透明のレジンを入れ、1つ目の容器に着色剤を濃い目に入れて濃い色を作ります。次に濃い色にしたレジンを使って中間の濃さを作ります。作り方は濃い色のレジンを別の容器に入れた無色透明のレジンに入れて混ぜるだけです。同じようにして中間の濃さを持つレジンから薄い色のレジンを作りましょう。
色味が違う場合も同じ
これもやり方は人それぞれ違います。基本的にレジン同士は無色でも、色付けした場合でも水彩絵の具のように混ざり、青と緑などの色味が違う色でも境界がぼかせます。グラデーションの着色方法はレジンに着色剤を混ぜて作るというよりかは、色付けしたレジンの混ぜ方やハンドメイドアクセサリーなどの作り方(どのようにレジンを使うのか)のほうが重要になりますよ。コツは境界をぼかすことと、濃淡を綺麗に作ることです。
グラデーションのしかた
実際にグラデーションを作るときは必要な色のレジンを前述した方法で色付けしてから、空枠やミール皿に入れていきましょう。色が配置できたら境界を爪楊枝などで動かすとだんだんとぼけてきてグラデーションになります。赤からピンクになる場合も同じように色を置いて境界を混ぜていきます。グラデーションに関してはコツが少なく、塗料だけできれいなグラデーションできず1色、1色置いて作るため初心者でも基本の色付けができると簡単です。
コツのまとめ
色が濃くなること、容器から出したレジンは少し管理がしにくくなる点、色が濃いと硬化しにくくなることから、少量から作るというのがコツです。濃い色を作るときも塗料を少量(薄い色)ずつ混ぜましょう。また、グラデーションを作るときのコツは濃い色から徐々に透明レジンなどを使って濃淡を出しましょう。グラデーションは色付けよりもどのように境界をぼかすかがコツになります。
レジン着色用アイテム
レジン用の着色剤(塗料・顔料)を紹介
いろいろな着色剤があるのでまずは、レジン用に作られた着色剤をいくつか紹介していきましょう。基本的に使い方は混ぜるだけなので前述した着色方法を覚えておくとどんな着色剤でも簡単に色付けできますよ。着色剤によって透明感を残しつつ色が付いたり、透明感がなくなりながら色が付くなどの違いがあります。家庭にあるものを使った代用品などのアイデアは後述しますね。
100均の着色剤
100円均にはカラーレジンの他に着色剤も置いています。数年前まではパウダータイプ(顔料)の着色剤が多かったのですが、カラーレジンの展開に伴い見かけなくなり、現在はリキッド(液体)タイプの着色剤が取り扱われていますよ。セリア、キャンドゥーとダイソーでは少し製品がことなり、色の質感などが変わりますが、きれいに着色できると人気です。100均一着色剤は、初心者が練習に取り入れやすい手頃な価格でおすすめです。
混色可能
色はホワイト、ブラックの無彩色系と赤、青、黄色の5色です。一般的なリキッドタイプの着色剤と比べるとバリエーションは少ないですがそれぞれ混色して新しい色を生み出せるため意外と多くなりますよ。例えば白のレジンに赤を入れるとピンクに着色できます。
市販のレジン用着色剤(リキッド)
宝石の雫
迷ったらおすすめできる着色剤です
100均以外のレジン用の着色剤は非常に数が多いです。透明感があるものや色のバリエーションが多いものなど製品によって、さまざまな特徴、違いがありますよ。例えば宝石の雫は12色の色があり非常に人気がありますよ。また、NRクリアカラーは発売元がレジンを発売している会社になり透明度が人気です。また雨夜の月は、透明度と多彩な色やユニークな色名がありますよ。他にも製作キットに入っているリキッドタイプなどもあります。
個性的な製品が多数
前述したようにカラーバリエーションが多く、幅広い表現力が特徴です。青や黃などの単色だけではなくラメが含まれていてキラキラする特殊なものもあります。特殊な粉体が入っている偏光カラーなどがあり、光によって色合いが変わるという複雑な着色も可能です。100均の着色剤では出せない表現も可能になりますよ。特殊なタイプも基本的に混ぜるだけで着色可能です。
パウダー(顔料)タイプ
ミラージュクローム
リキッドは出せない表現ができる偏光パウダーです。
粉体の着色剤です。粉を綺麗に混ぜるとリキッドタイプと同じように着色できますが、リキッドタイプよりもより個性的な色が出せるものが多く、ラメでキラキラにしたり多彩な色に変わる偏光パウダーや温度で色が変わるもの、暗くなると光る蓄光素材など非常に個性的になります。リキッドと比べると少し扱いにくいですが、着色自体は混ぜるだけで初心者でも水彩絵の具のように簡単に色付けできますよ。少し変わった作品を作りたいときにおすすめです。
偏光パウダーは塗りつける
リキッドと比べると見る角度で色が変わる偏光性が強いです。使い方はパウダーの種類によりただの顔料ならレジンに混ぜるだけで色が付きますが、偏光パウダーの場合は一度レジンで下地を作ってからパウダーを塗りつけるといやり方が一般的です。レジン自体にパウダーを混ぜることも可能なためオーロラを描きたいという場合はレジンに混ぜてから使うといいでしょう。イメージとしてはパウダータイプは色付けよりも演出に長けている感じとなります。
レジン着色に使える代用品
パステル・クレヨン
代用品として人気のあるアイテムの1つです。カッターなどで削って粒子状にしてからしっかり混ぜると顔料と同じでレジンに着色できます。よく使われている着色剤の代用品ですが、本来は着色剤として使うものではないためレジンとの相性が少し悪いと硬化させた後に表面におうとつが発生する場合もあります。安く手に入り多彩なカラーバリエーションがあるため、相性を除くと使いやすいでしょう。だまができないように細かく削って混ぜましょう。
絵の具
アクリル絵の具をレジンに少量混ぜるというアイデアもあります。塗料を直接レジンに入れるため混ぜやすいですが、アクリル絵の具などは時間経過で固まってくるため混ぜたらミール皿などに早く流さないといけなくなります。また、他の代用品、アイデアでも言えることですが専用の塗料、顔料ではないため、濃くしすぎると硬化不良を起こすなどのトラブルもふえてくるので注意してくださいね。
クラッシュシェル(シェルフレーク)
貝殻を細かく砕いたものです。キラキラ光るものや貝殻を着色して作り出されたさまざまな色があります。透明レジンでもレジンの中に封入することで、色が付いているかのように見えます。ただの貝殻のためレジン自体に着色はできず、使い方はアイデア次第となるので注意してくださいね。破片の大きさにより雰囲気が大きく異るアイテムとなります。100均でもマニキュアコーナーで取り扱われていて初心者にもおすすめです。
マニキュア
いろいろなマニキュアが代用品として使われています。特にミール皿を使った作品との相性がいいアイテムです。使い方は直接マニキュアでミール皿を塗ってその上にレジンを流していくという形になります。空枠で作る場合はあらかじめレジンを薄く流し入れて底を作ってからマニキュアを塗りましょう。例えばマニキュアで宇宙を描く「宇宙塗り」というものがあり、マニキュアなどで宇宙をモチーフにしたら宇宙レジンは人気がありますよ。
混ぜることも可能
マニキュアで描かずレジン全体に着色するアイデアとして少量のマニキュアをレジンに入れて混ぜる方法もあります。あまり使われないやり方になりますが、少量ならレジンに直接混ぜても使えますよ。マニキュアが時間経過で固まるため初心者にはあまり向いていない方法です。簡単に着色したいという方は直接マニキュアを絵の具のようにして模様などを描いてしましょう。
ラメとホロ
ラメはラメ自体に青色、緑色などの色が付いているため透明レジンに中にたくさん入れることで色付けのアイテムとして代用できます。ただしキラキラするため狙った色調、質感にならないこともあるので注意してくださいね。ラメと同じように乱切りホログラム(ホロ)も着色剤の代用品として利用できますが、同じよにキラキラする素材のため活かすも殺すもアイデアしだいとなります。前述したパウダータイプの着色剤とよく似ていますね。
ホロとは
ホログラム(ホロ)とは見る角度で色が変わるパーツのことです。ラメとよく似ていますが、ラメよりも変色具合は抑えられているものが多く優しく色が変化しますよ。着色剤の代用として細切れになったホログラムが使えますが、ホログラム自体に蝶や星、雪の結晶などデザインが施されているものもありワンポイントとしても活用できます。
まとめ
専用の着色剤がおすすめ
いろいろな画材でレジンは着色できますが、相性や時間に追われやすくなるため初心者の方は自分のペースで作品が作れる専用の着色剤がおすすめになります。高いものでも安いものでも着色方法は基本的にレジン液に混ぜるだけで簡単ですよ。偏光パウダーなどは直接一度高価したレジンに塗って再び上からレジンに塗って固めて使うときれいに見えますよ。
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