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登山ストックの使い方ガイド!正しい持ち方や歩き方を知って快適な山登りをしよう!

登山ストックは登山やトレッキング、ハイキングなどでも使用される杖で、使用すると、歩行が楽になる便利なグッズの1つです。この記事ではそんな登山ストックの具体的な効果や役割、使用する際の注意点、具体的な使用方法などについて解説します。
2021年1月8日
海龍
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登山ストックの基本的な使い方を徹底解説!

Photo bySimon

登山ストックはトレッキングポールとも呼ばれる杖で、登山やトレッキング、ハイキングでも使います。非常に便利な登山ストックですが、正しく使えていないと、転倒などの原因にもなったり、逆に疲れが溜まるなど、使用する意味がなくなってしまいます。そんな登山ストックの役割や効果、登り坂下り坂別の歩き方や選び方などについて紹介します。

登山ストックの部位名について

Photo by jetalone

ここでは登山ストックの各部位名について説明します。登山ストックの基本なので把握しておきましょう。

グリップ

Photo byOpenClipart-Vectors

グリップとは握る部分を意味します。一般的にT字型とI字型の2種類があります。T字型はお年寄りが使っている杖のような形状で、体重を支えるために効果的です。I字型はスキーのロッドのように2本セットで使用します。どちらが良い、ということはありませんが、登る山や使いやすさで選ぶことをおすすめします。

ストラップ

グリップの先端にある輪っかをストラップと呼びます。この部分に手を通してグリップを握ることで、ストックの落下を防止する役割があります。

シャフト

Photo bypcdazero

グリップから伸びている長い棒の部分をシャフトと呼びます。収納が可能な3段式や折り畳みができないタイプがあります。登山に使う際は、収納が可能なタイプの方が、不必要な際に収納できるためおすすめです。また、素材は主にアルミ製とカーボン製があります。

ジョイント部

収納式のシャフトの場合、それぞれの固定部分をジョイント部と呼びます。基本的にネジ締め式、レバーロック式、折り畳み式の3種類に分けられますが、特に優れているタイプなどはありません。使いやすいタイプを選びましょう。

バスケット

バスケットとは先端付近の傘のような部分で、地面に深く埋まらないようにしたり、石や岩の隙間に入り込んだりしないようにする役割があります。積雪用と通常用に分けられるため、状況に合わせて使い分ける必要があります。また取り外しが可能なため、不要だと思うときは取り外すことも可能です。

石突・ゴムキャップ

石突はストックの最も先端にある部分で、地面に直接接する部分です。石突は鋭利なため、雪道などではそのまま使用して差し支えありませんが、基本的には地面や植物が傷つかないように、ゴムキャップを装着しましょう。ゴムキャップの装着は登山の際の基本的なマナーなので必ず守りましょう。

登山ストックの効果と役割について

ここからは登山ストックの効果や役割など登山ストックを使用することの意味について具体的に説明していきます。登山の際に歩き方が楽になる、ということ以外にも様々なメリットがあるのでぜひ参考にしてください。

歩行時のバランスが取りやすい


Photo bySimon

歩きやすくなることの根本的な理由がこのバランスが取りやすい、ということになります。歩行時のバランスが取りやすいということは、膝や腰などへの負担が減るため、疲労が溜まりにくくなります。そのため、体力に自信がない人や、腰痛膝痛を持っている人が登山やトレッキングなどを行う際には非常に便利に使えます。しかし、そういった人でも全く痛みを感じずに歩けるわけではありません。登山ストックは歩行を補助するための道具であることを認識しましょう。

推進力が高まる

Photo bywallace769

登山ストックを使うと、推進力が高まります。推進力とは前に進む力のことで、通常歩く際には基本的に、脚の力で身体を前に押し出します。しかし、ストックを使用すれば、脚の力だけではなく、腕の力も使用して前に進むことになります。そのため、推進力が上がり歩きやすくなるのです。

歩行時の姿勢改善

Photo byTsippendale

実は登山ストックを2本使い、平地を歩けば歩行時の姿勢が良くなるということも分かっています。姿勢が良くなると、ダイエット効果も高まるのです。ダイエットに興味がある人はぜひ2本の登山ストックを使ってウォーキングを行ってみてください。

登山ストックを使う上での注意点

ここからは登山ストックを使用する上での注意点を紹介します。非常に便利な登山ストックですが、実は正しく使用しなければ、怪我の原因にもなり非常に危険なのです。注意点を守り正しく使用して快適に登山を楽しみましょう。

ゴムキャップは基本的に着用した状態で使用

フリー写真素材ぱくたそ

前記でも説明しましたが、ストックの先端には基本的にゴムキャップを装着していなければなりません。ゴムキャップを装着しないで、使用すると、地面に穴を開けたり、植物を傷つけたり、近くにいる登山客にも怪我を負わせる危険性もあります。また、地面に深く入りすぎて転倒の原因にもなったりします。そのため、雪道やぬかるみなど滑りやすい場所を歩くとき以外は必ずゴムキャップを装着しておきましょう。

必ず使用しなければならないわけではない

Photo byHermann

登山ストックを持っているからといって必ず使用しなければならないわけではありません。使う必要が無いような登山道を歩く際は使わなくても良いのです。使わない時は折りたたんでザックに引っ掛けて、きちんとした運び方をしておくことをおすすめします。無駄に使用してもストックの寿命が縮むばかりか無意味に疲れてしまいます。

ストックにもたれかからない

Photo byshurda

ドラマやアニメなどで、疲労困憊した人がストックや杖にもたれかかりながら歩くシーンを良く見かけます。疲れているのはわかりますが、決してこのような歩き方をしてはいけません。ストックに体重をかけると破損してしまい、勢い余って転倒や滑落してしまう危険性があります。登山ストックを適切に使用して安全に登山を楽しみましょう。

登山ストックの選び方

前記でも紹介しましたが、登山ストックの種類は非常に豊富です。各部位の形状だけでも様々なタイプに分けられます。そこでここからは初心者におすすめの登山ストックのタイプについて紹介します。初めて登山ストックを選ぶ、という人はぜひ参考にしてください。

初心者はT字型がおすすめ

初心者におすすめのタイプはT字型の登山ストックがおすすめです。グリップの形状については人によって良し悪しがあるため一概にこれが良い、ということはいえませんが、I字型よりも少ない力で持つことができるT字型をおすすめします。初心者の人がI字型を使用すると、必要以上に力が入ってしまい、疲れてしまう人もいます。一方でT字型はグリップの上から手を置くようにして握るため、握る力が少なくて済むのです。

サイズ(高さ)の選び方

登山ストックの高さは非常に重要です。この高さが適切でなければ、せっかくの登山ストックでも全く意味がありません。そんな登山ストックの適切な高さはI字型なら、最も高く伸ばした時に胸辺りまで来る高さ、T字型なら最も伸ばした際にへそよりやや高い辺りまでの高さがあるタイプを選びましょう。

ショック吸収タイプについて


登山ストックの中には地面を突いた際の衝撃を吸収してくれる、スプリングが入っているタイプもあります。衝撃が吸収されるため、腕への負担が少なくなり、疲労が溜まりにくくなる、という便利な機能です。しかし、重量が増えてしまう上、地面を突いた際に少し沈むような感覚があり、それが苦手だという人もいます。そのため、初心者は特にこの機能を重要視する必要はありません。

登山ストックの基本的な使い方

ここからは登山ストックの基本的な使い方について解説していきます。握り方から登り下り坂の使い方まで具体的に解説するのでぜひ参考にしてください。

登山ストックの高さ調節

Photo byMaBraS

登山ストックを使用する際に最も重要なことといえるのが高さの調整です。せっかく良い登山ストックを持っていても高さが適切でなければ、意味がありません。そのため、まずは適切な高さで調整してから使用しましょう。

I字型とT字型の適切な高さ

I字型とT字型の適切な高さを紹介します。I字型は基本的にストックをまっすぐ持った際に肘が垂直になる角度が目安となります。この状態から道の状況に合わせて調整していきましょう。T字型は腰よりも少し上あたりが目安となります。その高さから道の状況に合わせて調整しましょう。

登りよりも下りの際に高さを高くする

 
長さが調整できるタイプのストックを使用している際は、登りの時よりも下りの時に高さを高くすると使いやすくなります。また、目の前に急な坂がある際などはその都度高さを調整することも必要です。

登山ストックの握り方

登山ストックの握り方について解説します。登山ストックを使用する上での基本中の基本なので、必ず把握しておきましょう。

ストラップに手を通して握る

I字型とT字型どちらのストックでも基本的な握り方は同じで、ストラップに手を通してから握ります。ストラップに手を通すことで落下防止にもなる上、握る力が少なくて済むため、疲れにくくなります。手の通し方は基本的にストラップの下から手を通します。そのままストラップごと握りましょう。

状況に合わせて握り方を変える

I字型とT字型どちらも状況に合わせて握り方を変えることができます。I字型の中にはアンダーグリップと呼ばれる通常のグリップの下にもう一つグリップがあるタイプがあります。急な登り坂などで活用しましょう。また、下りの際は、通常の握り方では無く、T字型と同様にグリップの上に手を置くようにして握ると、使いやすくなります。

登山ストックを使用した歩き方

Photo byrottonara

ここからは登山ストックを利用した歩き方について具体的に紹介していきます。平地や上り坂、下り坂で若干使い方が違うため、それぞれ紹介します。ぜひ参考にしてください。

平地の歩き方

平地の歩き方について紹介します。平地の基本的な歩き方は、歩くペースに合わせてストックを突きながら歩きます。左右交互にストックを突いていくと歩きやすくなります。T字型のストックを一本しか使用しない場合でも同様に歩くペースに合わせてストックを突きましょう。

上り坂での使用方法

上り坂で登山ストックを使用する際には、体を押し上げるための推進力を上げることがメインとなります。歩行する際にはまず、踏み込む前にストックを自分の少し前に突きます。そして徐々に体重を移動させたら踏み込むようにします。そのまま少し歩きストックで身体を後ろから押すようにしてストックを利用します。これを左右交互に行えば上り坂でも比較的楽に登れます。

下り坂での使用方法

下り坂で使用する際も上り坂と同様に足よりも先にストックを突きます。そして体重を移動させながら足をストックの横辺りに着きます。この時ストックに体重を預けすぎると、ストックが滑ったり、破損したりして転倒の原因になるため注意しましょう。

登山ストックのメンテナンス


登山ストックを使用した後は、メンテナンスや点検を行うことをおすすめします。メンテナンスや点検を行うことで、登山中は気づかなかったような傷や破損が確認できます。傷などがないか確認することは、次の登山の安全につながります。そのため、登山でストックを使用した後は必ずメンテナンスや点検を行いましょう。ここからはストックのメンテナンス方法について紹介します。

基本的に分解してメンテナンス

登山ストックは基本的に分解してメンテナンスを実施します。分解することで、傷が見つけやすくなるだけでなく、汚れを効率的に落とすことができます。初心者の人の中には面倒だと思う人もいるかもしれませんが、次の登山の際の安全性を確保するためにも分解してメンテナンスを行いましょう。分解方法はストックごとに異なるため、取り扱い説明書などを参考にしましょう。

汚れを落とす

メンテナンスの基本は清潔にすることです。ストックは使用すると、泥や砂などが付着します。そのため、帰宅してからでも良いので、布などでふき取り、常に清潔な状態にしておきましょう。そのまま放置してしまうと、傷だらけになってしまいます。

傷がないか確認

汚れを落としたら、次は破損箇所がないか確認しましょう。意外と登山中では気づかないような細かい傷などがついていることがあります。細かい傷なら特に問題ありませんが、割れている箇所や曲がっている箇所などがある場合は修理や部品の交換が必要となることもあります。

保管の際の注意点

登山ストックを保管する際にも注意することがあります。ここからはそんな登山ストックを保管する際の注意点について解説していきます。

ジョイント部のロックは解除する

保管する際にはシャフトを固定しているジョイント部のロックは解除してから保管しましょう。ジョイント部をロックしたままにしてしまうと、シャフトに余計な力が加わってしまい、変形の原因にもなります。そのため、ジョイント部のロックを解除してから保管しましょう。

完全に乾燥させること

水洗いした後十分に乾燥させずに収納してしまうと、カビなどの原因になります。そのため、必ず完全に乾燥してから保管することが重要となります。そのため、汚れがひどくて水洗いした際には水分を十分ふき取り、自然乾燥させ完全に乾燥したことを確認してから保管しましょう。

登山ストックを使用して快適に登山を楽しもう

Photo bypcdazero

登山ストックの基本的な使い方について解説しました。登山ストックを使用すると登山やトレッキングなどでの歩行が非常に楽になります。しかし、適切に使用しなければ、脚だけでなく腕にも疲労が溜まったり、転倒の原因にもなったりします。そのため、まずは適切に使えるように練習してから登山などで使用しましょう。登山ストックを使用して快適に登山を楽しみましょう。

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登山では様々な道具を使用します。登山ストックもそのうちの1つです。そんな登山に役立つ登山グッズが知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。初心者でも気軽に使える便利道具が詳細に掲載されています。ぜひ参考にしてみてください。