検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

独特の花が魅力!アルメリアの育て方!種まきから花の増やし方まで徹底解説!

アルメリアは鉢植え仕立てを見かけることが多いですが、種まきからの育て方もできる花。はじめて栽培する時に気をつけるポイントを植え付けから水やり・剪定と順を追って解説します。冬越しして何年も楽しめるガーデニングに便利なアルメリアの植物栽培・育て方を紹介しましょう。
2020年12月11日
佐藤3
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

はじめに

丈夫な植物アルメリアで簡単楽しいガーデニング

出典:https://pixabay.com/photos/flower-pink-the-beach-grass-elke-3164004/

花屋やホームセンターなどで花の時期にはたくさんの鉢植えが並ぶアルメリア。長い茎の先に花束のような小さな花がまとまって咲きます。種まきからも育てることができるのがその魅力ですが、初心者でも水やりを忘れがちで植物をよく枯らしてしまう人でも枯らしにくい丈夫な植物であるのも人気の理由でしょう。その植え付け・植え替えのやり方から剪定・冬越しの注意点など育て方のコツを詳しく解説していきます。これからアルメリアを育ててみたい方や、どのようにガーデニングに使ってよいのか迷っている方必見です。

アルメリアについて

基本情報

出典:https://pixabay.com/photos/rocks-cliffs-flower-plant-1240548/

科・属:イソマツ科ハマカンザシ属
原産地:温暖な北半球地域の広域
英語名/学名:Armeria/Common thriftやSea pink

特徴

Photo by anro0002

この植物の葉は多くの品種において細くとがっていて少し長い芝のように見えます。ひとつの株の根元近くからまとめて生えているように見え、常緑で冬の間でも枯れることはないでしょう。花はその葉の中からすらりと長い茎を伸ばした先に付き、1箇所に小さな花が集まっているため花束やかんざしにより例えられます。野生に生えているものは明らかに水やりが不十分に見える岩場や乾いた土の上でも開花します。

開花時期

花の時期は春から初夏。月でいうと3月から5月くらいの間が見ごろです。もちろん花はかわいらしいのですが、青々とした葉もすがすがしく花の季節の他にも庭を飾る縁取りとして鉢植えで楽しむだけでなく庭植えにする人も多いです。

【ガーデニング】アルメリアの育て方1.置き場所

それでは早速このアルメリアの育て方を日当たりや適した置き場所から解説していきます。花の時期と葉を楽しむ時期と通年を通して楽しめる植物なので、水やり時の水はけや夏の日差し・冬越しといろいろな要素で決める必要があるでしょう。

アルメリアの好む日当たりは

フリー写真素材ぱくたそ

この植物は日光がよく当たるところに植え付けてください。鉢植えの場合でも優先して日当たりの良いところに設置する必要があるでしょう。日照時間が少ないと花が咲かなくなりますので、開花を楽しみにしている方は特に1日を通してできるだけ長い間日当たりが良くなるような場所を選んであげると良いですね。

日当たり以外に注意すること

耐暑性・耐寒性ともにとても優れているので日本のような四季のある国でも多年草として枯れることなく元気な姿を見せてくれます。真夏の直射日光でも葉焼けすることもありませんので、他の植物が嫌うような場所でも大丈夫。ただし暑い時期の蒸れだけは苦手としますので、風通しと水はけの良いところに植え付けたり鉢植えにする場合も水やり後の鉢皿の外し忘れをしないよう気をつけましょう。株があまりにも茂ってきたら剪定や株分けで整理してあげることも重要です。

【ガーデニング】アルメリアの育て方2.土

水やり時の蒸れを嫌うこの植物は土の作り方にも少し工夫をすることで、長く美しく茂ってくれるでしょう。ここではアルメリア用の土の配合例をご紹介します。


アルメリアの用土・配合例

Photo bynadjadonauer

市販の培養土は簡単なのでおすすめしたいところなのですが、この花の場合それでも少し物足りないくらいですのでさらに水切れの良い土が好ましいです。簡単に作るなら購入した草花用培養土に、川砂を20%くらいの割合で混ぜると良いでしょう。1から自分で作るなら赤玉土に腐葉土と鹿沼土(または軽石)を5:3:2くらいを目安としてください。ピートモスはpH調整されたものでも保水に影響しますので入れないようにしてください。

品種によっては山野草用の培養土を使用する

アルメリアの中には山野草扱いになっているものもあります。後半で種類のひとつとして紹介するアルメリア・ジュニペリフォリアがそれで、草丈も低い品種なので鉢植えには向いていますが、土は上記の配合ではなく山野草用の培養土を用いるのが適しています。もしアルメリア・ジュニペリフォリアの苗や鉢植えを購入したら土も一緒にセットで買っておくと良いでしょう。

【ガーデニング】アルメリアの育て方3.植え付け

アルメリアは種まきからでも育てられますが鉢植えで流通していることが多いので、こちらを購入される方も多いでしょう。鉢植えやポット苗を買って来た場合の植え付け時期やその方法を解説します。

アルメリアの植え付け時期

Photo byFree-Photos

植え付け時期は春と秋で具体的には3-5月と10-11月頃が適期。手に入れた時期がここからズレていたら多少であればこの期間を外れても構いませんが、真夏や真冬は避け鉢植えやポットのまま次の時期を待った方が良いです。

植え付けのやり方

植え付ける場合はまず鉢やポットから出して根鉢は崩します。土は先程ご紹介した配合を参考に水やりをしてすぐに水が染み込み流れていくくらいの水はけの良さがあるようにしてください。それだけでなく庭植えの場合は植え付け前に石灰をまいて酸性を中和させておくのもお忘れなく。直根性で長い根が出ているのでそれをできるだけいじらないよう、そのまま土に植え付けて水やりをして完成です。

【ガーデニング】アルメリアの育て方4.水やりと肥料

アルメリアを庭や鉢に植え付けたらあとは定期的な水やりと肥料を与えて育てるのが日常的なお世話。ここではこの2つのやり方と肥料の種類や与える時期についてご覧頂きましょう。

アルメリアの水やりポイント

Photo byannawaldl

蒸れには弱いですが、しっかりと水はけのよい土に植え付けていれば水やりは他の植物と変わりなく鉢植えならば土が乾いたらあげる・地植えの場合は植え付け時以外は水やりの必要はないという特に変わったお世話は必要がない、どちらかというと普段は手間がかからない簡単な植物です。

肥料の時期・量とやり方

水やりは簡単ですが肥料は少し夏場に気をつけてあげて欲しいことがあります。その前に与える時期のお話を。時期は春と秋の年2回だけでこちらも野菜や実ものの栽培と比べるとそれほど手間のかかるものではありません。与える種類は固形のもの。遅効性のゆっくりと長く効果が続くタイプが良いでしょう。ただし、春に与えたものがまだ残っていたら夏前には取り除いてしまうようにしてください。夏の肥料分はこの花にとって厳禁です。また春遅い時期になってしまって残留肥料が心配な場合は固形ではなく液体肥料に変えるのもひとつの夏場の肥料を避ける対処方法といえますね。

【ガーデニング】アルメリアの育て方5.植え替え

植え替えは大きくなった鉢植えの株に必要なものと思われている方がいるかも知れませんが、特にこの植物においては地植えでも植え替えが必要になってきます。

植え替え時期は植え付け時期と同じ

Photo byJesusLeal

まずは植え替えに適した時期・季節ですがこれは植え付けと同じと思って良いでしょう。具体的には3-5月と10-11月の春・秋の2回チャンスがあります。真夏は株が弱りやすいので月はあくまでも目安として例年より気温が高い年はできるだけ早めに植え替えしてください。この植物の株が腐れやすいのは真夏の蒸れです。健康的に一番気をつけてあげないといけない季節をベストなコンディションで迎えさせてあげます。

植え替えのやり方と注意点

植え替えのやり方は、鉢植え・地植えとも1年に一度必ず掘り起こして(鉢から取り出して)土と鉢を交換しておこないます。基本的なやり方や注意点は植え付けと同様で水はけの良い土・鉢植えの場合は地底石・根をあまりいじらない。植え替えが終わったら地植えであっても水やりをして終了です。

【ガーデニング】アルメリアの育て方6.剪定

蒸れに弱い植物なので、葉が密にならないように・終わった花が腐って健康な葉やつぼみに悪い影響を与えないように剪定をしてあげてください。

アルメリアの剪定時期

Photo byCarlottaSilvestrini

剪定をおこなうのは開花時期中で、根元から伸びてきた花が終わって枯れかけたタイミングです。あまり結実率が高くなく、種を作るには複数の違った株が必要になるので鉢植えで1本だけの場合は自家での種取りよりも株分けなどの増やし方をするのがおすすめですので、花がら摘みはこまめにおこなってしまって良いでしょう。花が付いている茎を根元までたどって清潔な剪定ハサミで切り取ってください。

剪定のやり方と注意点

アルメリアは株が増えることはありませんが、だんだんと大きくなって葉が密になることがあります。しかしこの葉を剪定するのは難しく葉の整理をしたいと思ったら先にご紹介した株分けでの方法でおこなってください。一度株を掘り起こし分けたい部分から真下に向けてハサミを入れ、2つに分割してそれぞれ植え付けて完了です。

【ガーデニング】アルメリアの育て方7.冬越し

夏の蒸れに気をつけるというところは水やりや剪定など適宜解説してきましたが、それでは耐寒性におけるこの植物の冬越しの方法やコツはどのようになっているのでしょうか。結果を先に申し上げると冬越しの特別なお世話を必要としないのがこの植物の魅力のひとつ。普段どおりに続けることと、行わないお世話を冬越し期間の作業としてご紹介しましょう。

アルメリアは耐寒性がある冬越ししやすい植物

アルメリアは11月までであれば種まきや植え付けなど行うことができます。翌年3月になれば同様に植え付け植え替え作業が可能なだけでなく花の季節にもなります。実質冬越しと呼べるのは12-2月までの3ヶ月。地植えの株であってもまっすぐな根が地中深く伸びるので霜の影響を根が受けることは稀で、常緑で冬の間も枯れることなく特別な冬越しの作業を必要としないので初心者の方でも屋外栽培は難しくないでしょう。

冬越しのやり方と注意点

日当たりのよい場所に植え付けているため地表近くには霜発生するようなこともあるでしょう。しかし逆に昼間日光があたるため水やりは通常どおり日中乾いているようなら与える必要があります。どうしても気になるという方は鉢植えで栽培でのみ冬の間だけは玄関ポーチの下など屋根のあるところへ移動しても良いでしょうが、移動しなくても耐寒性が高いためほとんどの株は枯れる心配は不要です。また肥料ですが夏の蒸れに対する場合よりも気にする必要はありません。秋に置いた固形肥料が残っていても、取り除く必要はありませんが冬越し期間内にあらたに肥料をあげることもしないでください。

【ガーデニング】アルメリアの育て方8.種まき

剪定の項目で触れましたが、この植物の一般的な増やし方は株分けが適しています。それは単体の株だけでは種子がつきにくいこと、花後となる日本の梅雨気候の湿気の多さがアルメリアの結実を邪魔する=種が取りにくい花だからです。しかし種ができたら、それを蒔いて新たな株を増やす、種まきをして増やすことができるでしょう。

アルメリアの種まき時期

Photo bycongerdesign

植え付けや植え替えなど、株に大きな影響を与える多くのお世話がそうであるように種まきに適した時期も春と秋の2回となります。具体的には4-5月と10月から11月の頭くらいまでが種まき時期。この間に育苗箱かポット・植木鉢に直接種まきをおこなってください。

種まきのやり方と注意点


土はもちろん水はけの良いものを選ぶこと、光がある方へと発芽しますので土はごくごく薄く種に欠ける程度にするのが種まきのコツ。発芽するまで土が乾燥するようなら水やりも忘れずにしましょう。育苗箱やポットの株が大きくなったら植え付け時期に合わせて新しい鉢か花壇に移植していきましょう。

アルメリアの品種・種類

種類1.アルメリア・マリティマ

Photo byHans

アルメリア・マリティマという名前はたくさんの分類されていないアルメリアの名前として使用されています。そのためたくさんの草丈や葉の色・形のものが含まれます。よくこの名前で出回っているのは白やピンクの花色の鉢植え種。しかし斑入りの葉や銅葉などの珍しい種類もこの名前で呼ばれています。アルメリア全体を差す名前ともいえるでしょう。

種類2.アルメリア・ジュニペリフォリア

Photo by staudengärtnereiforssman

アルメリアは葉が細いのが特徴ですが、ジュニペリフォリアは特に針のように細い葉が株元からたくさん生えてくる品種となっています。草丈は短めで30cm程度のものが多く、常緑の尖った葉とかわいいピンクの花色が美しく鉢植えで育てる植物としても人気。花色の表現としてライラックとも呼ばれていますが、実際のライラックは薄紫がかったピンクの他にも白などの花色もあるため誤解や混乱を防ぐためピンクと呼称します。

種類3.アルメリア・バレリーナ

Photo by 阿橋花譜 KHQ Flower Guide

花も株も大きいのがバレリーナと呼ばれる園芸品種群の特徴です。白やピンク・薄紫系が多いアルメリアですが、こちらはそれらの色に加えて濃い赤い色があるので赤花のアルメリアを見たらこのシリーズまたはそこから混雑したものではないでしょうか。

まとめ

芝生に似たアルメリアをガーデニングに活用しよう

クリックすると楽天商品ページへ飛びます

花束のようなかわいらしい花の集まりが長い茎の先に咲くキュートなアルメリア。花だけでなく常緑の細長い葉はグランドカバーとして日当たりの良い庭の小道の縁などによく植え付けされます。地植えであれば定期的な植え替えは必要ですが、水やりも不要で冬越しも気遣う必要がなく初心者でも失敗せずに育てることが容易なおすすめの植物!ご興味を持たれましたら是非鉢植えや庭に直植えで育ててみてはいかがでしょう。

ガーデニングが気になる方はこちらもチェック

この他暮らし~のではたくさんのガーデニングのやり方解説やおすすめの花・植物図鑑などの記事をご紹介しています。気になる方はこちらの記事も見てみてくださいね。