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【裁縫初心者必見】手縫いの基本的な縫い方6つをご紹介!失敗しないためのコツも!

簡単にできて基本的な手縫い方法をお探しですか?裁縫や手芸初心者で縫い方を知りたいという方に基本的な手縫いの種類をご紹介しましょう。ミシンのような強度を持つ丈夫できれいな縫い方のコツを簡単に用途・使い分けと共に解説するので布での小物服づくりに役立ちます。
2020年12月5日
佐藤3
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はじめに

布の手芸!小物・服づくりに役立つ縫い方種類と用途解説

Photo byJillWellington

裁縫や小物を手芸で作るには手縫いは必ずといって良いほど避けて通れない作業です。普段はミシンで服や小物作りをされるという方でも、仕上げに手で縫うところが出てくるでしょう。これから手芸をはじめる方やまだあまり手縫いの種類を知らずもっと覚えたいという方に向けて、基本的な6つの手縫いの種類ときれいに丈夫に縫うコツ・服や小物作りでどんな場面・用途で使用したらいいのか使い分け方法を解説していきます。手縫いの縫い方はそれぞれ適した場所に使用することにより強度もアップしたり見た目もグンと良くなるでしょう。

学校教育として家庭科で教える手縫いの方法

裁縫に使用する手縫いの方法には日本ならではの昔からある和裁と西洋から伝わってきた洋裁があって、すべて日本語に訳されて使用されているのでどちらがどちらというのも見分けにくいですし、現在は和裁の他にも洋服や手芸・小物の製作に用いられるためそれらがごちゃごちゃになって伝わっていることもあるでしょう。できるだけ多くの方に伝わりやすいようこちらの記事でご紹介している縫い方名称と方法は家庭科の授業で教えられている教材の縫い方・方法を採用させていただいていることを最初にお伝えします。

手縫いに必要な材料・道具・布

手縫いは縫い方も大切ですが、手縫いに必要な道具や材料をまずはチェックしてください。縫い方同様材料の選び方や使う布を吟味することにより、より早くきれいに簡単に手芸を進めることができますよ。

手縫いの材料

Photo bybluemorphos

材料として布と糸があげられます。布は後述で詳しくご説明しますのでまず糸から。糸はミシン糸を使うのはあまりおすすめできません。これは糸のより(複数本の糸をねじりながら1本の丈夫な糸にする方法)が違うため縫っているうちに糸が細く弱い1本の糸に戻ってしまいぶちぶちと切れてしまうためです。何度も新しく糸を針に通さなくてはいけなくなり、時間もかかますしストレスも貯まってしまうでしょう。これから糸を買う場合は必ず手縫い糸をご用意くださいね。

おすすめの道具類

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手芸の道具として必要最低限なものとして針とハサミ(布切り用のもの)は手元にある状態で服や小物づくりをはじめてください。針はセットになっているものを買い求めるといろいろな太さの糸・使う用途によって長さも選べるので便利です。ハサミは手芸用のものが好ましいですが、新しいものであれば文房具として売られているハサミでも何とかなります。この場合絶対に紙は切らないように注意してください。紙を切ると刃がこぼれて布が切れなくなってしまうでしょう。

初心者に縫いやすい布・縫いにくい布

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手縫いの用途で選ぶのであれば縫いやすい布の見分け方は薄手・折り目が詰まっていないものを基準にしてください。縫いにくい布としてジーンズにするような厚手デニム・ビニールクロスなどが例としてあげられます。厚いとどうしても針を通すのに力が必要となり手が痛くなる・疲れる原因に。ビニールクロスや織り目が詰まっている布は針通りが悪いだけでなく布を通過するときに針の油を取り除いてしまうため次第にギシギシと縫いにくくなってしまうでしょう。シーチングやブロードといった綿の布なら薄手で織り目も詰まっていないだけでなく、価格も安く手に入るため手縫い練習には向いていておすすめ!もちろんこれらで小物や服を作っても良いですよ。さらしや日本手ぬぐいも良いですね。


裁縫の基本!丈夫な手縫いの方法1.なみ縫い

さて、それでは早速縫い方の種類とそのコツ・用途や使い分け方法を解説していきます。基本的なものばかりですがその中でも家庭科でもまず最初に習うであろうなみ縫いという方法からご説明していきましょう。

簡単な縫い方のコツ

なみ縫いは別名ぐし縫いといい運針(針さばきというような意味)の練習にも使われます。針を布の上・下と通しながら進める方法で、メリットとして早く縫える反面1箇所糸が切れるとほつれやすいという面も。表から見た縫い目はミシン縫いと違い縫い目と縫い目の間に縫っていない部分があること。布の表に見えている糸とその間隔がほぼ同じ長さであるときれいです。そのコツはリズミカルに同じ幅で縫い、3-5回上下を繰り返したら指で糸をしごいて平にしてまた縫い始めると糸ツレも少なくきれいに縫い上がるでしょう。

この縫い方の用途と使い分け

なみ縫いがよく使われるのは、雑巾作りや刺し子・しつけなどの場面です。このような用途は布と布をつなぎ合わせるという目的ではなく何度も縫って薄い布を丈夫にしたり、ミシンで縫う前の仮縫いといった使い分けとなるでしょう。服を作る場合はミシンをかける前のしつけくらいにしか使われることはありませんが、小物作りにはなみ縫いで十分なことも多々あります。

裁縫の基本!丈夫な手縫いの方法2.半返し縫い

さきほどのなみ縫いとは違い、半返し縫いは糸が一方向だけでなく戻って進んでを繰り返すことによりよりしっかりと丈夫に縫える縫い方・裁縫の方法です。

簡単な縫い方のコツ

半返し縫いは縫い目こそなみ縫いに似ていますが、裏から見るとまったく違う縫い方であるのがわかります。返しというのは後ろに戻ることと考えてください。縫い目の半分だけ戻って裏から先に進む縫い方なので半返しです。そのコツはなみ縫いと同様に等間隔で縫うこと・なるべく曲がらないよう心がけること・連続して縫わず1パターンずつ縫って糸をしごいて平にして次に進むのが上手に丈夫に縫うポイント。

この縫い方の用途と使い分け

縫い目の幅をきれいに揃えることにより、手縫いでもまるでミシンのような丈夫さと縫い目の綺麗さが再現できる縫い方となっています。その用途としては糸を抜けにくくするための縫い始めと縫い終わり、ミシンが使えない場合の丈夫さを求められる場面で使い分けていくと良いでしょう。

裁縫の基本!丈夫な手縫いの方法3.本返し縫い

半返し縫いと本返し縫いはとてもよく似た縫い方ですが、仕上がり方に違いが出てきます。その用途・使い分けはどのようになっているのでしょうか。

簡単な縫い方のコツ


本返し縫いの縫い方の基本とコツは半返しとまったく同じです。ただ縫い目の半分ではなく全部後ろに進むところがその差となります。後ろ側の縫い目を見ると渡っている糸がすべて2本(2重)になっているのがきれいに縫えている証拠。表側も大切ですが裏を見ることで上手に縫えているのか確認できるでしょう。

この縫い方の用途と使い分け

半返し縫いと仕上がりの見た目が違うだけであまり用途としては使い分けを気をつける必要はないでしょう。強いてあげるとすればよりミシン縫いに近い縫い目になるのが本返し縫いで、手縫いのなみ縫いのような見た目で丈夫に縫う用途で使われるのが半返し縫いと考えれば良いです。使いみちとしてミシンが使えない場合の丈夫できれいな布の縫い合わせや飾りステッチとして小物づくりや服など幅広い手芸があげられます。多種多様な使用範囲をフォローできる便利な縫い方としてご活用ください。

裁縫の基本!丈夫な手縫いの方法4.まつり縫い

まつり縫いになると手芸初心者の方は聞いたこともないという方も出てくるでしょう。しかしこのまつり縫いには複数の用途があり、ミシンでも同様な縫い方ができるものもありますがなかなか手縫いほどきれいに仕上げるのは難しく普段ミシン縫いをしている人でも選んで手縫いにしていることが多く日常的に使う役に立つ手縫いの方法で、手縫いの真骨頂ともいえる縫い方ですね。しかもとても簡単なのでこの機会に是非覚えてください。

簡単な縫い方のコツ

まずまつり縫いには通常のななめに糸が渡るやり方とたてまつりという糸が布地に直角な縫い目になる方法があります。やり方は前者は裏からたてまつりは表から縫うと考えると良いでしょう。縫い始めは玉止めを作ってから三つ折りしたところの目立たないよう内側になる場所から針を出し表側の布の織り目1-2本すくい三つ折りにした布の内側から表に針を出してくるという繰り返し。一方たてまつりは1-2本すくうところを針を出したところの真上にすることできれいに垂直に糸が渡る状態で仕上がります。

この縫い方の用途と使い分け

通常のまつり縫いはスカートやズボンの裾上げの用途に使います。そのため多くの活躍の場があるというわけです。一方たてまつりはというと、こちらはアップリケなどの取り付けに刺繍で言うところのブランケットステッチの代わりとも言える一種の飾り縫いなどの目的で使用されます。おなじまつり縫いでもまったく違った用途で使い分けをされてるのが特徴。そのため服や小物の裏側を見て縫うか表から縫うかというところも変わってくるでしょう。

裁縫の基本!丈夫な手縫いの方法5.ちどりがけ

ここまでは名前は知らなくてもやった事がある・学校で習った!という方もいらっしゃるでしょうが、ここからは基本の縫い方の中でも知らなかった・習ったかも知れないが忘れてしまったという方が多い縫い方。あまり活用頻度が高くないと言ってしまえば身も蓋もありませんが、実はこれらの縫い方を上手に使うことが手芸上手と初心者の違いと周りから見られるポイントでもあります。

簡単な縫い方のコツ

まずこの縫い方は左利きと右利きで縫う方向が変わってきます。左利きの方は右利きと逆方向と思っていただければ良いでしょう。通常は右から左へ縫い進みますがちどりがけは左から右へ進むのがポイント。縫い目が上が狭くなっているXになり、少しおしゃれな縫い方となっているのが特徴です。2-3本の織り糸をすくい右下へ戻り同じく2-3本すくって右上からまた同じ本数すくうということを繰り返しジグザグになるように縫ってください。

この縫い方の用途と使い分け

ちどりがけの用途はまつり縫いと同様にスカートやズボン・上着などの裾上げですが、こちらは縫い目に柔軟性が出るためニット素材の裾上げに適しています。まつり縫いとの使い分けは縫う布が伸びやすいか伸ばしたくないかで決めると良いでしょう。オーダーメイドのスーツなどにはこのちどりがけで始末されることが多いことから、丁寧な作りと見られることが多いです。より着やすい服づくりをしたい場合だけでなく装飾として小物づくりにもご利用ください。


裁縫の基本!丈夫な手縫いの方法6.かがり縫い

かがり縫いは短くしてかがるという動詞としても使われる縫い方で、縫い方は簡単ですが、きれいに縫うには細かな配慮や糸が渡るバランス・引く具合などなかなか奥が深い縫い方となっています。

簡単な縫い方のコツ

縫う方法はといえばしごく簡単で、布端の始末が不要な布2枚を単純に縫い止めるやり方です。縫い目は糸が左上上がりのななめ方向に渡る見た目になるのが特徴で、まつり縫いと似ている縫い目となっていますがこちらは裏だけでなく表側にもしっかりと斜めの縫い目が出るという違いがあげられるでしょう。

この縫い方の用途と使い分け

かがり縫いの用途はフェルト・レザー手芸などの小物づくりの縫合方法です。2枚の布や皮革を接ぎ合わせる方法として他の縫い方と使い分けられるでしょう。縫い方は小さな子どもでもできるくらい簡単ですので、ミシンを使わない小物づくりの縫い方として小学生くらいの子どもさんに教える場合でも積極的に活用していきたい縫い方としておすすめ!

まとめ

手縫い方法を用途別に使い分けて丈夫で綺麗!

Photo byBru-nO

いかがでしたでしょうか。フェルト手芸や服作り・スーツやスカートの裾あげなどに便利に活用できる簡単で基本的な手縫いの方法を6つご紹介解説してきました。縫い方によっては見た目は同じようでも強度に大きな差が出る場合もありました。この他にももっと手縫いの方法や種類はありますがだいたいこの6つを知っていれば縫い方で困ることはないほど使いやすくて簡単な縫い方です。今後裁縫をするとき、どこにどんな縫い方を使ったらいいか迷ったときには是非この記事を思い出してお役に立ててくださいね。

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今回は手縫いの基本的な解説をしてきましたが、この他にも暮らし~のでは具体的な作品の作り方解説やデザインのヒントとなるアイデアをたくさん発信しています。ハンドメイドでDIY知識・技術にこまるようなことがありましたらご活用いただければ嬉しいです。