湯たんぽエース3.5L
一酸化炭素チェッカー
こたつキャンプとは
冬キャンプが快適すぎるスタイル
こたつキャンプとはキャンプなどのアウトドアにこたつを導入するお座敷スタイルです。こたつを使うため電源付きサイト必須になりますが、熱源を工夫すると電源がない場所でもこたつを自作でき、青空の下でもタープの下でも好きな場所でこたつを使った暖かい冬キャンプが楽しめますよ。自作すると言っても熱源など工夫するだけとなり釘を打ったり、寸法をミリ単位で調整するなどの本格的なDIYをしたことがない方でも簡単に作れます。
こたつを使う場合の注意点
一番簡単なのは既製品のこたつヒーターとテーブルをそのままキャンプに導入するスタイルですが、ほとんどのキャンプ場で1000Wまでと決まっています。ヒーターが1000W以上の場合は使えないので注意しましょう。また、電源なしの場合はやはり寒いです。また、こたつだけでは寒いので冬キャンプはきちんとヒーターやストーブなどの暖房器具を用意してくださいね。DIYする場合は熱源となる湯たんぽなどを必ず用意をしましょう。
こたつキャンプの作り方について
電源付き・電源なし
こたつキャンプの作り方、やり方は大きく分けると2つあります。電源付きサイトを使ってやるやり方と電源付きサイトを使わずやるやり方です。DIY初心者は、作り方が簡単な電源付きサイトを利用するこたつがおすすめになります。電源なしだとフリーサイトも使え場所に縛られずどんなキャンプ場でもできるようになりますが、電源が無いためヒーターは使えず熱源の確保が必須となります。どちらの作り方でも慣れると簡単にできますよ。
こたつキャンプに必要なもの
こたつキャンプに必要なものはテーブル、布団、熱源(ヒーター)の3つです。そのうち、テーブル、布団はキャンプ、アウトドア向けのローテーブル、完全に開く封筒型寝袋で代用できますよ。ヒーターは前述したようにこたつのヒーターは使用電力が大きいため専用ヒーターを使わず、別の熱源を用意するというのがこたつキャンプの一般的な作り方、やり方です。代用する熱源(ヒーター)としてホットカーペット、湯たんぽ、豆炭が多いです。
設置場所について
基本的にこたつを設置する場所は、2ルームテントのリビング、シェルター(スクリーンタープ)の中が多いです。オープンタープや青空の下でもいいのですが、風を遮るものがないと冬キャンプは寒く、DIYで作った即席のこたつでは保温力が足りないこともありますよ。外に設置する場所は風がない穏やかに晴れた日にしましょう。
豆炭とは
豆炭とは丸い小型の炭です。ホームセンターなどでも発売されていて比較的安い炭です。その豆炭を利用し、熱源とする専用のあんかを使ってこたつをDIYするというやり方もあります。詳しくは後述しますが、豆炭を熱源にしてヒーターの代用にする場合は必ず一酸化炭素警報機を用意しておいてくださいね。電源なしサイトやその他のアウトドアでも使いやすく、暖かい快適な熱源ですが、ヒーターと比べ危険性も大きいです。
こたつキャンプの作り方のポイント
封筒型シュラフを用意
冬キャンプだと保温性が高いマミー型のほうが向いていますが、こたつの布団として使う場合は封筒型のほうがおすすめです。マミー型は完全に開けても面積が小さめで、きれいな四角にならず扱いにくいです。一方で封筒型だと完全に開けられるものが多く、開くと布団のように長方形となり代用しやすくなりますよ。化繊でもダウンでもどちらでもいいですが、封筒型というのがポイントです。
初心者は電源サイトがおすすめ
冬キャンプ初心者だと電源なしサイトよりも、電源サイトが楽にこたつキャンプ、寒さ対策ができるのでおすすめです。電源なしの場合は本格的なDIYをしたり、湯たんぽを使う必要があり、装備がたくさん必要になる傾向にあります。また、豆炭でこたつを作る場合は一酸化炭素の危険性を知っている上級者向けとなります。
服装で寒さ対策を忘れずに
ヒーターを使う本物のこたつと比べると暖かさが変わってきて、自作のこたつだけで快適に過ごせるというわけではありません。冬キャンプはしっかり重ね着をして暖かい格好をしましょう。また、こたつだけでは上半身が寒いため、ストーブなどの暖房器具と併用することでより快適なキャンプができますよ。
こたつキャンプの簡単なやり方1:ホットカーペット
ホットカーペットを使う
簡単に導入する方法は電源サイトでホットカーペットを使ってこたつをDIYする方法です。冬キャンプだとホットカーペット程度では寒さをしのげないと思うかもしれませんが、暖かいお座敷を作り、布団とテーブル、そしてホットカーペットを使うことで保温力がきちんとあり意外と暖かくなりますよ。また、ホットカーペットはこたつのヒーターほど消費電力が高くはなく、最大でも1000W以内で収まり殆どの電源サイトで使えます。
底冷え対策必須
こたつキャンプはお座敷スタイルのため冬の冷気を遮断する底冷え対策が必須です。グランドシートを敷いて、厚めの銀マット、さらにラグなどを重ねて床から冷えないお座敷を作ってからホットカーペットを置きましょう。リビング全体に厚めのマットを敷くと大変なためホットカーペットがある部分だけと限定しても大丈夫です。カーペットのある場所がこたつのある場所となります。お座敷の一部分でもいいのでしっかり冷気を遮断しましょう。
シュラフを広げて布団に
こたつテーブルと布団を持ってきてもいいのですが、キャンプやアウトドア向けに作られておらずコンパクトに持ち運べず積載が難しいです。そこでおすすめの作り方が封筒型シュラフを開いて布団として使い、キャンプ向けのアウトドアテーブルをこたつテーブルとして使う方法です。電源サイトではホットカーペットがヒーターの代わりになるためホットカーペットの上に机を設置して開いたシュラフを机に掛けてから天板を置きましょう。
アウトドアテーブルの天板は軽い
アウトドアテーブルは軽いものが多く、家庭で使う正真正銘のこたつと比べると布団がシュラフということもありずれやすい場合があります。また天板を外せない折りたたみ式のテーブルだと、天板を自分で用意する必要があります。詳しくは後述しますが、少し厚めのベニア板を天板にするなど多少DIYをしたほうが使いやすくなりまおすすめです。作り方がわからないという方は、同じサイズのテーブルを用意して乗せる方法もあります。
こたつキャンプの簡単なやり方2:布団乾燥機
音が気にならなければ布団乾燥機もおすすめ
電源付きサイトで音が気にならい、まわりに人がいないという場合では布団乾燥機もおすすめです。出力は製品によって600W程度のものから1000Wを超えるものまであるので、使えるかは必ず確認してくださいね。一般的に1000Wを超えるものは使えないキャンプ場が多いです。ホットカーペットと比べると温風で温めてくれるため、床以外は暖かくなりますよ。マットなどで冬の寒さに負けない暖かいお座敷を作るように心がけましょう。
作り方はホットカーペットと同じ
マット、ラグ、などを使ってしっかりと暖かいお座敷を作りましょう。ホットカーペットを敷かない分より暖かい床を作る必要があります。テーブルを設置してシュラフを広げ、天板を乗せたあとは、布団乾燥機のノズルをこたつの中に入れれば完成です。非常に簡単かつしっかり暖かいですよ。シュラフも乾燥しふんわりとなります。熱がこもりすぎて熱くならないように注意してくださいね。少し珍しい熱源となります。
こたつキャンプの簡単なやり方3:湯たんぽ
電源なしサイトの救世主
電源なしサイトでは家電が使えないためホットカーペットが使えません。電源なしでも暖かくなるものを使用しましょう。使い捨てカイロを大量に使うという方法もありますが、コスパも労力も意外とかかりますよ。そこでおすすめなのは電源なしでも暖かく、繰り返し何度も使える湯たんぽをヒーターの代わりに使う方法です。基本的な作り方はホットカーペットでDIYした自作こたつと変わりません。まずは、暖かく底冷えしないお座敷を作りましょう。
カーペットを使わない分工夫を
ホットカーペットを使わない分、お座敷を暖かくしないと湯たんぽを使っても寒いです。例えば下に敷くラグを毛が長いタイプを使うことでより暖かくなりますよ。ホットカーペットのときは短毛でも大丈夫ですが、電源なしの場合は小さな工夫も必要になります。さらに、ラグや銀マットだけではなく段ボールを敷くというのも有効的で意外と暖かくなります。冬の寒さを伝えないお座敷を作りましょう。また、座布団やクッションを使うと快適です。
こたつをDIYしたら湯たんぽを入れる
前述した作り方でこたつをDIYしたら、ヒーターの代わりの熱源となる湯たんぽを中に入れていきましょう。湯たんぽはお湯の量が多ければ多いほど保温性が高くなるため、小さなものよりも大きなものを用意するといいでしょう。また、直火で温められるタイプだとストーブや焚き火などでお湯を沸かしやすくなりますよ。1人用こたつなら湯たんぽ1つで大丈夫ですが、100×70cmなどの複数人用だと複数の湯たんぽを使いましょう。
湯たんぽの材質について
電源なしでは湯たんぽが、ヒーターの代わりとなるため保温力、保温性が重要になります。こたつに合うのは保温性と強度のある金属製となります。保温性は湯たんぽの材質によって異なり、一番保温性がいいと言われているのは陶器タイプとなります。しかし、キャンプなどのアウトドアでは破損する可能性があり避けたほうがいいでしょう。プラスチックは安価で落としても壊れにくいですが、保温性は低く電源なしの自作こたつの熱源には向いていません。
こたつキャンプの簡単なやり方4:豆炭あんか
豆炭あんかを使う
マットを使って冬の底冷えに負けない暖かいお座敷を作るまでは他の手作りこたつと作り方は変わりません。作り方自体は変わりませんが、ヒーターの代わりとなる熱源に豆炭あんかを使うことで本格的な熱源になります。他の方法と比べ保温力がありかなり暖かくなりますが、石油ストーブや薪ストーブのように換気に注意しながら使う必要があり、閉鎖空間でのこたつキャンプだと一酸化炭素が発生しやすくなることから前述したように上級者向けです。
一酸化炭素警報機(チェッカー)を必ず用意
酸素が少ない状況で燃焼すると無色透明で無味無臭の有毒ガスが発生します。豆炭あんかは一酸化炭素が発生しにくくなるように作られていますが、それでも換気が悪いと発生しますよ。有毒な濃度になる前に音や光などで知らせてくれる一酸化炭素警報機をこたつの中に入れて事故を未然に防ぐようにしてくださいね。冬キャンプではたびたび一酸化炭素による死亡事故が発生しています。
豆炭あんかを使ったこたつのやり方
机、布団の準備までは他のやり方と同じです。ここまでできたら豆炭あんかを準備しましょう。豆炭あんかの使い方は簡単で、マッチやトーチなどで豆炭に火をつけます。煙が発生するので作業は外でしましょう。煙が収まると豆炭全体が灰色に変わっているか確認します。あんかを開いて岩綿の上に豆炭を置いて、あんかを閉じ金具でロックしてから付属のケースに入てこたつの中に一酸化炭素警報機と共にいれると完成です。他の熱源より暖かいですよ。
豆炭はメーカーによって少し異なる
メーカーにより同じ豆炭でも仕様が異なることがあります。例えば着火しやすいように豆炭の表面に着火剤が付いているタイプは簡単に着火できます。その分煙が発生することから、外でしたほうがテント内が汚れたり臭くなりません。一方で着火剤のない豆炭だと少し着火させにくいですが、火をつけたときに煙や臭いが大量に発生することは少なくなり作業しやすくなるという違いがあります。着火剤の有無を調べて好みの豆炭でするといいでしょう。
こたつキャンプの本格的なやり方
DIYができる人向け
小型のテーブルを加工して豆炭こたつのやぐらを作られるという方は、より本格的な手作りこたつが作れますよ。仕組みは同じですが、使用でできる豆炭の数が多く、温度調整もでき非常に暖かい豆炭こたつを熱源にします。専用のやぐらだけは発売されておらず火床中具だけ購入して採寸し、小型テーブルに火床中具を取り付けられるようにしていきましょう。豆炭こたつの使い方は基本的に豆炭あんかと同じで一酸化炭素警報機と一緒に使ってくださいね。
お座敷スタイルで使うならマットで床を暖かく
お座敷スタイルで使うなら底冷えをしないように、グランドシート、厚手の銀マット、厚手のラグなどを使って底冷えしないように暖かいお座敷を作っていきましょう。豆炭こたつは本物のこたつと遜色はない温かがありますが、家の中のこたつと比べアウトドアでは、床から冷えてきますよ。また、前述したように燃料を経て熱が生まれているため通気性が悪いと無色透明、無味無臭の有毒ガスの一酸化炭素が発生することから必ず換気してくださいね。
天板について
初心者はホームセンターがおすすめ
天板はベニア板を使うことが多いです。通販でも買えますが、初心者はホームセンターがおすすめです。使用するテーブルの天板サイズを採寸し、ホームセンターでベニア板を買ったあとに、ホームセンターで採寸した大きさにカットしてもらいましょう。こうすることで天板サイズの板が簡単に手に入ります。家にノコギリがなかったり、DIYが苦手な方でも安心してこたつキャンプができますよ。角などが気になる場合は最低限の加工だけですみます。
角をヤスリがけする
切り出した状態だと角がありため、気になる方はヤスリを使って丸めていきましょう。金属のヤスリは必要ありません。100円ショップでも売られている木工用の紙ヤスリでも十分角をなめらかにできますよ。ヤスリをかけるときは番手が小さい順にしていきましょう。例えば650、800、1000とあったら650番からかけていき、仕上げに1000番をかけることでなめらかに仕上がります。ヤスリは数字が小さいほど荒く、大きいと細やかです。
ペイント・ニスを塗る
ベニア板のままだと食べこぼしたときに汚れやすく、水や湿気により腐食しやすかったり、見た目が気になるという方もいるでしょう。そのような場合は塗装をしたりニスを塗って仕上げていきましょう。色味が良くなったり、汚れや腐食に強くなりただのベニア板よりも天板としてより扱いやすくなりますよ。慣れないうちには色ムラなどが出るかもしれませんが、自作らしさにもなります。角を丸めて塗装などもすれば既製品の天板と遜色ありません。
蝶番で二つ折りに
天板が大きくて運びにくいという方は、ベニア板を半分に切り蝶番(ちょうつがい)でつないでみましょう。こうすることで二つ折りにできる天板が完成しますよ。またよりコンパクトにしたいという方は大変ですが、3つにして蝶番で繋ぐことでどんどん折りたたみできます。
自作こたつにおすすめのアイテム
湯たんぽエース3.5L
湯たんぽエース3.5L
キャンプなどのアウトドアでも使いやすい直火で使える湯たんぽです。落としても壊れにくく、しっかりした保温性がある金属でできていて容量が3.5Lもあり暖かさが長持ちしますよ。専用のケースも付属していて使いやすいです。底がフラットなため安定性も抜群にいいです。
一酸化炭素チェッカー
一酸化炭素チェッカー
いろいろな会社から一酸化炭素を検出すると音で知らせてくれるアイテムが発売されています。豆炭あんか、豆炭こたつを利用して手作りこたつする場合は、必ず用意しておきましょう。また、薪ストーブや石油ストーブをテントやシェルター内で使うときにも役立ちますよ。冬キャンにおすすめのアイテムです。
こたつキャンプのまとめ
さまざまな熱源が使える
こたつキャンプは初心者でも簡単に導入できるお座敷スタイルの一種です。電源付きサイトでも電源なしサイトでもできますが、大切なのは底冷え対策となりますよ。必ず温かなお座敷を作ってからその上にこたつを作らないと床からどんどん冷えてきます。また、電源なしの場合で暖かい豆炭あんか、こたつを使い場合は換気をよくして必ず一酸化炭素警報機も一緒に使ってくださいね。温かい分特性を知って正しく使わないと危険性が大きいです。
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