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【連載】冬の花壇を飾る可憐な花ノースポールの花言葉を解説!

マーガレットを小さくしたような白い花を咲かせるノースポール。耐寒性もあり、花の少なくなる冬の季節の花壇を可愛く飾ってくれます。鉢植えや寄せ植えなどにも人気な花です。月曜連載、花と花言葉。今週は小さな可憐さが人気のノースポールの花言葉について解説します。
2020年11月24日
ティンカー・ベル
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ノースポールの特徴

冬の花壇を飾る可愛い花

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2858942?title=%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB&searchId=170822552

寒さにも強くとても丈夫なノースポールは、キク科フランスキク属の1年草の植物です。学名はMauranthemum paludosum。別名では「クリサンセマム(英語・chrysanthemum)」と呼ばれる他に、「パルドーサム(英語・paludosum)」と呼ばれます。別名でもあり、英語の名でもあるクリサンセマム(chrysanthemum)の日本語の意味は「菊」、そしてパルドーサム(pardosum)という呼び名は学名の種小名(しゅしょうめい=属名のあとに付ける名称)から由来する呼び名です。マーガレットより小ぶりの真っ白い清楚な花が、12月頃から春の終わりまで、次々と咲き続け、花が少なくなる寒い冬の間も、心を和ませてくれます。

スノーポールという名の意味は

Photo by sanmai

ノースポールの原産国は北アフリカで、日本には1960年代ごろに渡来してきました。花付きがよく株全体がこんもりと、白い小さなマーガレットのような花で覆うように咲く様子は、まるで真っ白な雪が積もったように見えることから「北極」をイメージされ、そんなイメージから「ノースポール(北極点という意味)」という名が付きました。英名は「northpole」と書きます。実はノースポールの正式な名前は「クリサンセマム・パルドーサム(英語・Chrysanthemum pardorsum)」といいますが、現在はノースポールという呼び名の方が一般的になっています。

ノースポールに似た花

Photo byPezibear

ノースポールは、恋占いの花として親しまれてきたマーガレットを小さくしたような花です。どちらも黄色い花芯に白い花びらをもつ、似た花を咲かすキクの仲間です。どちらも大きさ以外はよく似ている花です。似た花ですが、マーガレットは花期が終わると地上部が枯れて、それでも根が地中に枯れずに残り、毎年花を咲かせる宿根草。1年で終わってしまうノースポールとその点が違うところです。

キク科の小輪の花はノースポールと似ている


ノースポールの正式名であるクレサンセマム・パルドーサムの「クレサンセマム」は、本来キク科キク属の総称ですが、園芸的には本種であるノースポールをはじめ、黄色い小輪のムルチコーレや、ハナワギクなど、キク科の小さな花のグループを「クレサンセマム」と呼びます。クリサンセマムの仲間の花は、ノースポールとよく似た花を咲かせます。色は違っていても花の形や、開花時期、また寒さにもほぼほぼ強い性質なども、ノースポールによく似ています。葉はどの種類もキク科の仲間なので、春菊のような葉を付けています。

ノースポールとムルチコーレなどの違い

クレサンセマムの本種であるノースポールは、白い一重の花びらに黄色い花芯を持つ花姿をしています。草丈は20cmくらいです。日当たりの良い場所を好み、寒さにも強く、花期が長いのも特徴です。たくさん花が咲き、こぼれ種からでも育つ丈夫で育てやすさが魅力です。一方、ムルチコーレは全体が黄色い小花で、過湿や寒さにはノースポールよりは弱いです。そのため冬は霜よけをして、できるだけ室内かビニールハウスで管理するのがおすすめです。ハナワギクは一重咲きの花。そして花芯を中心にして、まるで輪のような模様が花弁にあるのが特徴です。ほかの2種に比べて色もさまざまで華やかな感じの花です。

ノースポールの花言葉1:「誠実」「清潔」

正式名称クリサンセマム・パルドーサム。花が咲いている様子が北極の白い大陸をイメージさせるため、ノースポールという通称の呼び名の方が親しまれているこの花の代表的な花言葉は、「誠実」「清潔」という言葉です。マーガレットに似ている小ぶりの真っ白で清楚な花は、寒い冬の間も心を和ませてくれるそんな見た目のイメージから付いた花言葉だと言われています。

寄せ植えは日当たりの良い場所で管理!

優しい白い花を咲かせるノースポールは、中央の鮮やかな黄色の筒状花の部分とのコントラストが美しく、花の少なくなる冬の時期、パンジーやビオラと並んで貴重なガーデニング材料に使われます。シンプルですが可愛い花なので、寄せ植えの花材としても人気です。鉢植えや寄せ植えにしたときは、日当たりと風通しの良い場所で管理しましょう。花がらをこまめに摘むと次から次に花を咲かせます。

ノースポールの花言葉2:「輪廻転生」


ノースーポールはとても珍しい花言葉でもイメージされています。その言葉は仏教用語で使われる「輪廻転生(りんねてんしょう)」という言葉です。この言葉の意味を簡単に説明すると、命が絶えてもまた生まれ変わるという意味です。「輪廻転生」という花言葉がこの花の花言葉にイメージされた由来は、残念ながら、はっきりとした根拠はわかりません。しかも、1年草であるので春になったら枯れてしまう。そう考えると、ますますこの花言葉の由来がわからなくなってしまいます。

ノースポールの花言葉「輪廻転生」由来の1説

その由来を探るべくすべはありません。ただこんなことが言われているのも事実です。それはノースポールの1つ1つの花は開花すると1週間くらいしか咲いていないけれど、次々と蕾を付け、春まで花を咲かせ続ける姿が、まるで命が繰り返されているように見えることから、「輪廻転生」という花言葉が付いているという説です。花の咲く期間は晩秋から春まで。1つの花が次の花へとリレーするように花を咲かせる姿から「輪廻転生」という意味を持つ言葉でイメージされているといわれることがあります。

花言葉どおり切り戻すと何回も花が咲く!

切り戻して丈夫な新芽を出させる!

ノースポールは12月~翌年の5月頃まで花を咲かせます。1つずつの花は1週間ほどで枯れていきますが、次から次に花芽がでて花を咲かせます。花をどんどん咲かせるための日ごろのお手入れの1つは、咲き終わった花をこまめに摘み取ることです。この作業を園芸用語で「花がら摘み」といいます。花びらが萎れてきたらわき芽の上で切り取ります。花言葉の「輪廻転生」の意味のごとし、枯れてもまた新しい花が咲く様子が楽しめます。また丈夫な新芽を出させるために、徒長(とちょう=茎や葉などが長く伸びすぎること)した茎や、古い葉を切り詰めると新しい花がたくさん咲きます。この作業を「切り戻し」といいます。

切り戻しの仕方

植えた株は、ひと花咲き終わるごとに茎が伸び、古い葉が増えていきます。花が咲き終わってひょろひょろと茎丈が10cmくらい伸び、花の付き方が悪くなったら、思い切って鉢の用土、又は花壇など地植えしたものは地面すれすれまで、葉と共に茎をカットしてしまいます。しばらくすると新芽が出てきて、再びたくさん花を咲かせます。春まで何度か切り戻しを行うと、長く花を楽しめます。切り戻しはノースポール同様、冬の寄せ植えに人気のビオラやパンジーなども同じように行うと新芽がどんどん出てきます。

日ごろのお手入れは害虫にも注意!


Photo by norio_nomura

ステキな花言葉を持つ可愛い花ですが、ノースポールはアブラムシが付きやすいので、日ごろのお手入れでは、よく観察し、アブラムシを見つけたら退治するようにしましょう。初期の段階でオルトラン粒剤などの市販の殺虫剤を散布して予防しておくのもおすすめします。アブラムシの心配はありますが、ノースポールは病気の心配はほとんどない丈夫な花です。

花言葉を知ってノースポールを楽しもう!

Photo by272447

正式名称はクリサンセマム・バルドーサムですが、小花がこんもりと咲くその様子から北極の白い大陸を連想し、「北極点」という意味のノースポールという通称で呼ばれている、冬の花壇を彩る花。花言葉は見た目からもイメージできる「誠実」「清潔」が代表的な花言葉ですが、仏教用語の「輪廻転生」という言葉も持ち合わせています。由来はさなかではありませんが、「生死を繰り返しながら生まれ変わる」という意味を持つこの言葉は、1説にあるように、冬から春まで次々に花を咲かせる特徴をイメージして付いた言葉なのでしょう。花言葉を知って、花の少なくなる冬の季節にノースポールを飾って楽しんでください。

ノースポールについてもっと知りたい方はこちらもチェック!

当サイト「暮らしーの」では、ノースポールの情報を他にも掲載してます。冬の花壇を可愛らしく飾ってくれるノースポールの種まきや切り戻しの方法など、ノースポールの育て方についてもっと情報を知りたい方は、こちらもチェックしてみてください。