胡蝶蘭の特徴
熱帯アジア原産の花
ラン科コチョウラン属の胡蝶蘭は、熱帯アジア原産のランの仲間で、しなやかに伸びた花茎に、優雅で清楚な雰囲気の花を整然と並べて咲かせます。学名は Phalaenopsis aphrodite(ファレノプシス アフロディーテー)と表記されます。肉厚の大きな葉の中に水分や養分を貯めて生長するのが特徴の植物です。開花時期は不定期ですが、冬の寒さには弱く、気温が上がる夏は、よく葉を伸ばし株が大きく生長します。花が咲くと2ヵ月~3ヵ月間くらい、長い期間楽しむことができます。
蝶が舞う姿に似ていることが由来する花名!
胡蝶蘭という花名は、花の姿が蝶が舞うように見えることから付いた花名です。別名では学名の「ファレノプシス 」とも呼ばれます。学名Phalaenopsis aphroditeの「Phalaenopsis(ファレノプシス)」とは、ギリシャ語で「蛾のように」という意味。「aphrodite(アフロディーテー)」は、ギリシャ神話の中に登場する愛と美の女神の名前から付いた名称です。胡蝶蘭の花言葉もそれにちなんだ花言葉が付けられており、花嫁の花としてウエディングでも人気を誇る花である他、新築祝いや開業祝いなどお祝いの定番フラワーです。
胡蝶蘭の花言葉:「幸福が飛んでくる」
見た目の花姿が由来する花言葉
胡蝶蘭を代表する花言葉は「幸福が飛んでくる」です。また「純粋な愛」という花言葉でもイメージされています。これらの花言葉は胡蝶蘭の見た目の花姿からイメージされてつけられた言葉です。花の姿が蝶が舞うように見えることから「胡蝶蘭」という名が付けられ、また気高く優美な花姿が、学名に、ギリシャ神話の美し女神の名をもつ胡蝶蘭の「幸福が飛んでくる」とか「純粋な愛」という花言葉は、それにちなんだ言葉です。またしなやかに伸びた花茎に、優雅な花が1列に並んで咲く姿から「豊穣」という花言葉でもイメージされています。
鉢植えは「幸せが根づく」と言われる
「幸福が飛んでくる」とか「純粋な愛」という花言葉でイメージされる胡蝶蘭は、花嫁の花としてウエディングフラワーとしても人気ですが、鉢植えの胡蝶蘭は「幸せが根づく」として、さまざまなお祝いごとの贈り物として定番となっています。
胡蝶蘭の定番の花色の花言葉
白い胡蝶蘭は「清純」
胡蝶蘭の花色は白とピンクが中心ですが、ピンク色でも薄いピンクから紫色に近い色があります。また近年は黄色や青い胡蝶蘭や、単色以外にも、中心だけが別の色である種類のもの、また斑点をぼかしたような模様の入った種類など、品種改良のが進み、さまざまな花色が生まれました。昔から人気の白い胡蝶蘭の花言葉は「清純」です。胡蝶蘭を代表する花言葉の他に、特に白い胡蝶蘭は白い花に共通するイメージで「清純」という花言葉が付けられています。
ピンクの胡蝶蘭の花言葉は「あなたを愛しています」
ピンク色の胡蝶蘭もポピュラーな花色です。胡蝶蘭を代表する花言葉の他に、ピンクの胡蝶蘭の花言葉は「あなたを愛しています」です。ウエディングの花嫁のブーケや髪飾りなどには白い胡蝶蘭が不動の人気ですが、愛する人のお誕生日やお祝いごとにはピンクに胡蝶蘭もおすすめの花言葉を持ち合わせています。
黄色や青い胡蝶蘭の花言葉
最近はこれまでになかった青い胡蝶蘭や黄色い胡蝶蘭を見かけるよになりました。品種改良によって次から次へと新しい花色や種類が生まれる中で、胡蝶蘭もその例外ではなく、品種改良が進み、花色もこれまでにない種類が誕生しています。花言葉は古代の人が感じ取った花の意味や、伝説、歴史や習慣、見た目の印象などを表現した言葉でイメージされて、それぞれの花に花言葉が付けられていますが、近年生まれた青い胡蝶蘭や黄色い胡蝶蘭には、残念ながら、単純な見た目の印象からも、イメージされる花言葉は未だ付けられいないのが現状です。ただ青でも黄色でも胡蝶蘭には変わりありませんので、花言葉を問われたら、胡蝶蘭を代表する「幸福がやってくる」とか「純粋な愛」という言葉をイメージして贈り物することに間違いはないでしょう。
胡蝶蘭の一般的な値段は?
一般的な相場は1万円から3万円
古くから高級な花として知られている胡蝶蘭の値段は、品種や花をつける花茎の本数によって違います。開店祝いや開業祝などで胡蝶蘭の鉢植えを贈る場合、近年の一般的な相場の値段は1万円から3万円の値段のものがよく選ばれます。ただ仕事上の取引先に贈る場合や個人のお祝いになど用途によっても値段はさまざまです。仕事上での贈り物では華やかで白い大輪の、花茎も多い5本立てや7本立てがよく選ばれ、相場は3万円から5万円。10本立てのものは10万円以上するものもあります。
個人の贈り物の値段は1万円から2万円がポピュラー!
ちょっとしたプレゼントなど、親しい方へ個人で胡蝶蘭を贈る場合の相場の値段は、1万円から2万円がポピュラーな価格です。また色も白ではなくピンクや流行の黄色やの青い物も人気で、大きさはミディやミニタイプの胡蝶蘭が好まれます。ミディタイプのものだと5本立てでも2万円以下の値段です。個人で贈る場合で花茎がたくさん付いている鉢植えがよければ、サイズを小さいものにすると価格も抑えることができます。
お悔やみの場面に贈る場合の相場
胡蝶蘭はお祝いの贈り物だけではなく、お悔やみの席にも贈る花として用いられるフォーマルフラワーです。お悔やみの席には白い胡蝶蘭が好まれますが、故人の人柄から紫に近いピンクの胡蝶蘭を選ぶ方もいます。お悔やみ(お葬儀やお盆など)の場合はさほど高い値段のものではなく、仕事上の付き合いの方でも1万円から3万円程度。個人なら5000円から2万円以下のものが相場の値段です。
花が終わったら2度咲きさせよう!
花が終わったら花茎をカット!
胡蝶蘭は、ランの中でも、可憐な花を2~3ヵ月、長い期間楽しめるのも魅力ですが、すべて花が終わったら、花茎の下から2~3節で花茎を切ると3~4か月後には新しい花茎が伸びて、また花を咲かせます。先端まで花が咲き終わったら、その後は約1ヵ月で、株を休ませるために花茎を切りとります。そのあと早めに通気性の良い素焼きの植木鉢に株分けして植え替えると翌年花を咲かすことができます。ただ胡蝶蘭はほかの花と植え替え方や株分けの仕方が少し違いますので、勉強してから作業してください。本サイト最後のリンクページでもご紹介していますのでご参考にしてください。
先端まで咲かせたら早めにカットも良い!
花が終わったら2度咲きさせるチャンスを大きくするために、最初の花は、花茎の先端まで咲かせたら、早めに切って切り花として楽しむのもおすすめです。そうすることで株に負担をかけることなく、2番花の咲くチャンスも大きくなります。ちなみに胡蝶蘭の鉢植えは風通しがよく、直射日光の当たらない、レースのカーテン越しの窓際などで管理するのが最適です。
花言葉もお祝いに贈る花に最適な胡蝶蘭!
ランの中で、カトレアが「ランの女王」と呼ばれるなら、胡蝶蘭は「幸福をもたらす優美な女神」とでも言いましょうか。ランの仲間の中でも清楚で上品な花姿が魅力の胡蝶蘭は、蝶々が舞っているような美しい見た目から、幸福が舞い込んでくる意味合いの花言葉を持ち合わせており、ウエディングやお祝いの贈り物の鉢花に最適です。値段は上を見ればきりがありませんが、年明け1月頃は質の良いものが安く入手できます。長い間花を楽しめるのも胡蝶蘭の魅力。そして花が終わった後も上手に管理すればもう一度楽しめますので、縁があり胡蝶蘭を頂いた時には上手に管理して、幸せな花言葉を想いながら優美な花姿をたっぷりとご観賞ください。
胡蝶蘭の情報をもっと知りたい方はこちらもチェック!
当サイト「暮らしーの」では、胡蝶蘭のついての情報を他にもまとめています。お祝いの席に贈る花に最適な花言葉を持ち合わせているフォーマルフラワーとして人気の胡蝶蘭。頂いた時の管理の仕方や植え替えの仕方など、胡蝶蘭についてもっと情報を知りたい方は、こちっらもチェックしてみてください。

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出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/854713?title=%E8%83%A1%E8%9D%B6%E8%98%AD&searchId=159609643