はじめに
スポットライトなど人気のワイヤープランツの育て方解説
美しいスポットライトなどをはじめとするおしゃれな観葉植物ワイヤープランツ。室内での鉢植え栽培に向いていますが地植えでも育てることは可能。鉢植えを飼ってきたらその栽培するうえでの日当たりや大株になったときの植え替え方法や観葉植物の冬越し・株分けでの増やし方など順を追って初心者の方でもわすりやすくご紹介します。
育て方の前に!ワイヤープランツについて
花屋やホームセンターで見かける観葉植物。スポットライトなどのワイヤープランツもその中のひとつです。ひとくくりで室内での日当たりでも育てられ、常緑で1年中グリーンインテリアとして楽しめるものとして大まかなことしか知らないという方も多いでしょう。ワンランク上の観葉植物の鉢植えが欲しいならどこ原産なのかを知っておくと後々何か問題が起こった場合対処も楽でおすすめ。
基本情報
科・属:タデ科ミューレンベッキア属
原産地:ニュージーランド
英語名/学名:Creeping wire vineやSprawling wirevine/Muehlenbeckia axillaris
特徴・開花時期
英語名でも使われているvineはつる植物のこと。ワイヤーバインでそのままワイヤーのようなツルという意味。これでだいたいのこの植物の形は想像が付くでしょう。鉢植えではピンクがかった斑入りのスポットライトという種類が人気が高く注目されていますが、スポットライトのほかグリーンに銅色の入った一般的な品種も寄せ植えのアクセントとして人気があります。花も咲く種類が存在しそれらは日本では5-7月の温かい時期に開花時期を迎えるでしょう。花がみたい方は種類選びとこの時期の水やり・温度管理に気をつけると良いですね。
ワイヤープランツの育て方1.日当たり
基本的な情報や原産地・同じ仲間の植物がわかったところで早速ワイヤープランツという観葉植物に向いている日当たりから育て方を解説していきます。この美しい葉を維持するためには日当たりは重要なポイントです。
地植えはどこがいいのか?好きな日当たり
観葉植物の多くは日当たりの良い窓辺に置くのが一般的なやり方ですが、ものによってはその見せ所であるグリーンが強い日光への当たりすぎによる葉焼けという状態でがっかりなことになる場合も。耐寒性耐暑性に優れ屋外での大鉢での寄せ植え栽培・花壇などへの地植えにも使いやすいですがあまり強い日差しは枯れる原因にも。日当たりは良いに越したことはありませんが、真夏は日陰になるようすのこや寒冷紗などで屋根を作ってあげてください。
鉢植えの日当たり・置き場所
この植物は耐陰性もあるので室内でも日当たり不足で枯れるということは稀です。できればレースのカーテン越しの窓辺が良いですが、冬は窓際は朝方の冷え込みが強くあまり鉢植えの置き場所としてはおすすめできないことも。少し部屋の中央よりで明るいところが鉢植えの置き場所としては向いているでしょう。また注意して欲しいのがエアコンの風。多肉植物と違い葉の水分があまり多くないためさらに蒸発が進むとそこから枯れることも。
ワイヤープランツの日当たり注意点
ワイヤープランツのために注意してあげる日当たりは明るい日向。ただし真夏の直射日光はNG。室内での観葉植物として育てる場合は、窓際のレースごしくらいの日当たりが管理しやすいところといえますが、人工の風は植物にはよくありませんのでエアコンの送風には屋内・屋外ともに注意が必要です。
ワイヤープランツの育て方2.植え替え
植え替えは鉢植えの場合はできれば定期的におこなって欲しいお世話です。一般的なやり方は鉢のサイズをだんだんと大きくしていくという方法ですが、大きくしたくないという方は株のサイズを小さくして同じ鉢に植え替えるということも。
植え替えが必要な鉢植えは
植え替え目安は1-2年に1度ですがそれほど手をかけられないという方も多いのが事実。植え替えが必要なサインとして水やりをしてもすぐに土がカラカラになってしまう。(水不足で葉の黄色いものが目立ってくるのでわかりやすい)鉢植えをひっくり返してみると水切りのための穴から根が出てきている。この2つが初心者の方でも判断しやすいポイントでしょう。このような状況になったら、すぐにでも植え替えてあげるのがおすすめ!
植え替え時期とやり方
この植物は真夏と真冬以外であればいつでも植え替えが可能です。これを読み替えてみると真夏と真冬以外はずっと成長期であるということ。鉢から取り出し根鉢を崩しながらいくつかに株分けしながら植え替えしていくと同じ鉢も使えて良いでしょう。水はけをよくするために新しい鉢植えにも必ず鉢底石を入れるようにしてください。
ワイヤープランツの育て方3.土と水栽培
この植物は植え付けする素材を土か水栽培かのどちらでも選ぶことが可能。室内管理のみであれば清潔に管理できる水栽培も選択肢として選ばれる方も増えてきています。
ワイヤープランツ用の土の配合
ワイヤープランツは痩せた土でも気にせずすくすくと丈夫に育つので一般的な培養土の作り方でOK。配合例として多くの植物に流用できる赤玉土6に対して腐葉土4の割合いで作る草花用の作り方は困ったときにほとんどの植物に使え、そこに保湿であったり水はけ用の土や砂をプラスするだけなので便利。
ハイドロカルチャーでの水栽培
ワイヤープランツはハイドロカルチャーよう苗としても人気の観葉植物です。他の苗と合わせて根腐れ防止剤・ハイドロボールを入れたガラス鉢などで水栽培をするのもおすすめ。
ワイヤープランツの育て方4.水やりと肥料
植物のご飯ともいえる水と肥料。植物によってはあげて良い季節・控える時期など色々と方法が変わってきます。ほぼ通年を通しておこなうワイヤープランツへのお世話です。
ワイヤープランツの水やり
地植えの場合はよほど雨がふらない時期を除き水やりの必要はありません。鉢植えや大鉢での寄せ植えの場合は乾燥したら底から水が流れ出るくらい十分に。水切れをすると葉が黄色くなり枯れる・落ちるなどの原因となるためやりすぎに注意しながら様子を見つつ適度な水やりを心がけましょう。
肥料をあげる時期とやり方
肥料は地植え・室内管理ともに真夏・真冬を除いた季節に定期的にあげてください。緩効性肥料なら1ヶ月・水溶性肥料を水やりのときに与えるのであれば規定量の濃度のものを2週間に1度または月に2-3回の割合いであげるとよいでしょう。真冬は絶対に肥料はあげないでください。
ワイヤープランツの育て方5.切り戻し
切り戻しは特に絶対にやらなければいけないお世話ではありませんが、より見た目の美しい葉が豊富な株にするためにはやっておいた方が良い作業です。植え替え・株分けのついでにおこなうのが簡単でおすすめの時期。
ワイヤープランツの切り戻しの考え方
この植物における切り戻しは2つの意味合い・目的があります。ひとつは単純に長くなりすぎたものをカットして形を整えること。もうひとつは葉が落ちてしまって見栄えが悪くなった枝を更新して葉が茂る脇芽を出す方法としての切り戻しです。
切り戻しをする時期とやり方
切り戻しも真夏・真冬以外なら基本的にいつやってもOK。ただし先程の後者の理由でおこなうとき激しく水切れを起こした後で株が通常の状態でない場合は、葉色も青々として健康そうな見た目になるまで切り戻しは控えた方が得策。やり方はお好みの長さまたは葉がほとんど落ちてしまった枝は根元からバッサリ切り落としてしまって構いません。切った脇から新芽が出てくるのでボリュームがある株にもなってくれるでしょう。
ワイヤープランツの育て方6.増やし方株分け
ワイヤープランツの増やし方は株分けで
株分けについては植え替えの項でも少し触れましたが、鉢植えや地植えの大株をいくつかに分ける直接的な増やし方。小さな株でも大株に育ちますのでお好みの大きさ・好きな数に株分けしていきましょう。挿し木での増やし方もありますが、簡単に株分けできることからこちらで増やす方法が一般的です。
株分けの時期
株分けの時期は植え替え時期と同じと考えると良いでしょう。春と秋におこなうことができますが、冬前にしてやるよりも暖かくなってきた頃にする方が失敗もさらに少なくなるでしょう。丈夫な植物ですので過酷な環境下でなければ、まず失敗することはありません。
株分けのやり方
地植えの場合は一度掘り起こし剪定バサミで根をある程度切っていくつかの株に分け少し離れた場所に地植えします。鉢植えの場合は植え替えでご紹介した動画でのやり方がわかりやすくておすすめ。根鉢を崩して土をはらったあとにハサミで根元の根を切り分けてから手で株を分けてそれぞれ植え付けていきまょう。
ワイヤープランツの育て方7.冬場の管理
地植えや室内管理株の冬のお世話
室内に置いている鉢植えであっても冬という季節はこの植物にとってはお休みの季節。この休みがあるからこそ春になるとたくさんの葉が茂ることとなるためしっかりと休ませてあげる必要があります。地植えよりも室内管理はこの冬の休みが株自体でわからなくなってしまうことも多いので、水やりや時々日中屋外の寒さに当てることで季節感を感じさせてあげてください。
冬の水やり
冬の水やりは他のすごしやすい成長期よりも活かす程度にあげるくらいで十分。水を吸い込んで葉や枝に渡らせるだけでも植物のパワーを使います。その頻度を下げてあげる目的でもあるでしょう。それまでの水やり頻度よりも数日控え、あげるときはたっぷりとという与え方にしてください。
ワイヤープランツのおすすめ種類
ワイヤープランツの育て方を解説してきましたが、最後に人気の種類もご紹介しましょう。スポットライトが人気がありますが、それだけでなくグリーン一色の種類もその葉のひとつひとつに注目するととてもかわいらしい観葉植物なので別の種類も寄せ植えや地植え・室内グリーン用と目的に合わせて選ぶお役に立つでしょう。
種類1.ワイヤースペード
一般的なワイヤープランツの葉は丸くハート型とも形容される形をしていますが、この種類はそこに切り込みが深く入っているのが特徴。スペードというのもトランプ模様のそれに似ているから付いた名前なのではいないでしょうか。変わった葉の形を楽しみたい方におすすめ。
種類2.スポットライト
スポットライトは赤やピンクの入ったその色合いや斑入りの葉のものが人気の種類。寄せ植えなどよりもひと鉢でこの植物だけを楽しみたいという方に好まれます。ただしこの斑は育つ環境によってだんだんと消えていってしまう場合も。斑入りスポットライトの模様をもっと出したい時は切り戻しをしっかりとすると、新芽として斑入り葉が出てくることが多いです。
種類3.アクシラリス
スポットライトと2分して人気のある種類であり一般的にワイヤープランツといえばこの株というのがアクシラリス。赤味のある枝に青々とした緑色の小さなかわいらしい葉が特徴で、わさわさととても茂ってくれるためひと鉢でも十分ボリュームを出すことが可能です。ハイドロボールを用いた水栽培にしてもガラスの透明感とグリーンが映えてとてもきれいでおすすめ。
まとめ
室内や地植えでワイヤープランツ栽培を楽しもう
地植えや室内での水栽培・寄せ植えの鉢植え栽培とさまざまな使い方・楽しみ方ができるワイヤープランツ。アクセントだけではもったいないスポットライトのような美しい品種もあります。その育て方は初心者の方でも失敗が少なく簡単なものでした。水切れなどで葉が少なく枝が目立ってきたら思い切って切り戻ししてしまうと次々と脇芽が出て葉が茂ったみごとな株になってくれるでしょう。耐寒性耐暑性のつよい植物ですが、真夏や真冬にこれらの状況を大きく変えることを避ければいつ何をしても大丈夫というアバウトさも簡単に育てられるといわれる所以。かわいらしい育てやすい観葉植物をお探しの方はぜひお試しください。
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