道後温泉を代表するシンボル・道後温泉本館
道後温泉といえば必ずと言っていいほど出て来る建物がこれ。実はこの道後温泉本館は松山市営の公衆浴場で、誰でも朝6時から23時まで420円で温泉に入浴可能です。公衆浴場とはいえ、由緒ある建物は国の重要文化財の指定を受けています。にもかかわらず、気軽に利用できる温泉として年中無休で営業中です。この建物は、ジブリのアニメ「千と千尋の神隠し」に出てくる湯屋のモデルともいわれます。残念ながら保存のための長期改装工事中で、一部が隠れています。※入浴は可能です。
四国最大の人口を持つ愛媛県松山市は見どころ満載
松山市は江戸時代から城下町として発展した町です。松山のシンボルといえば、道後温泉など市内どこからでも見える松山城でしょう。数少ない本物の天守閣が現存する松山城は、壮大な歴史遺産です。現存12天守閣のうち四国には4ヵ所あり、中でも松山城は最大の規模になります。堂々として美しく、明治維新や空襲からも生き抜いた風格を感じ取れるでしょう。また、松山は俳句の町としても知られており、夏井いつきや正岡子規、高浜虚子といった俳人を出しているので、市内至る所にある句碑めぐりも楽しめます。
道後温泉の高級旅館ホテル1・別邸朧月夜
最初は別邸朧(おぼろ)月夜から紹介しましょう。客室は7タイプで全室スイート仕様。純和室から和洋室まで、78~90㎡という広々とした空間でゆったり過ごせます。もちろん全室に広い露天風呂が付き、思いきり体を伸ばして思うがままに道後温泉が楽しめる客室で、和と洋が溶け合い、優雅さのなかにも機能性を備えた贅沢な空間です。源泉かけ流しの道後温泉を、自室で心ゆくまで堪能してください。
温泉は別棟にも用意&食事は愛媛の特産素材で美味しい創作料理を
せっかくの温泉なので、広い大浴場も必須のアイテムです。朧月夜には客室から渡り廊下を通っていける岩風呂やヒノキ風呂があります。「道後御茶屋」と名付けられた露天風呂で、四季それぞれの木や花をめでながら、のんびりとした温泉気分を満喫しましょう。美味しい食事は料亭「二十三夜」で、地元の食材を生かした豪華な創作会席でお楽しみ。普段の生活では味わえない、特別なディナーが用意されています。
別邸朧月夜
- 電話番号TEL:089-915-2222 FAX:089-915-2727
- 住所〒790-0836
愛媛県松山市道後鷺谷町4-4 - アクセス松山ICから30分伊予鉄市内線(路面電車)道後温泉駅から400m
- 公式サイトURLhttp://www.oborozukiyo.jp/index.php
道後温泉の高級旅館ホテル2・道後御湯
一見美術館を思わせる近代的な雰囲気が漂う道後御湯(みゆ)ですが、コンセプトは「現代湯治の湯宿」だそうです。すぐ近くにある道後温泉本館、別館の外湯と旅館の内湯を融合させ、ゆとりの空間を体感してもらえれば、という気持ちでしょう。客室はすべて露天風呂付き。52~77㎡のゆったりスペースが4タイプ、全30室という構成です。高級旅館らしく、ざわつかず、静かな温泉宿が期待できます。
道後御湯のおすすめは最上階の大人気展望大浴場からの眺め!
道後御湯の最上階は展望大浴場です。ここからは足元の道後温泉街から松山市内が一望できる、すばらしい眺望が楽しめます。特に夜景の美しさは美しいの一言。市内中心部にある城山の頂上には、夜間ライトアップされた松山城が街の明かりの上に浮かびます。これぞ絶景というシーンです。大浴場の内装も高級感が漂い、落ち着いた照明がリッチな大人の空間を演出しています。
おすすめ!現代風なのに和テイスト&美味しい創作和食が絶品大人気
道後御湯では、四季それぞれに味わいを変える瀬戸内海、宇和海の魚介類をメインに、愛媛の里山の産品をふんだんに使った美味しい創作和食が味わえます。春は桜鯛、夏はオコゼやイサキにアナゴ、秋は秋鯵に内子のシイタケ、冬はミカン鯛にミカン鰤、鰆やフグも登場。懐石料理の細やかさに、見た目の華やかさも併せ持った創作和食は絶品です。
道後御湯
- 住所〒790-0836
愛媛県松山市道後鷺谷町4-4 - 電話番号089-931-7111
FAX089-932-8807 - アクセス松山空港・松山ICから30分伊予鉄市内線(路面電車)道後温泉駅から徒歩5分
- 公式サイトURLhttps://www.dogomiyu.jp/
道後温泉の高級旅館ホテル3・道後館
道後温泉本館奥にひときわ目立つ8層の建物が道後館になります。世界的な建築家・黒川紀章氏の設計で、「新と古の調和」がテーマの和風旅館です。玄関は江戸時代の本陣風で、入ったところの吹き抜けには滝が流れます。ロビーは江戸の蔵屋敷がイメージされ、せせらぎが流れる凝った趣向です。客室は純和風から洋室まで好みに合わせて選択が可能。高台ならではの眺めも自慢で、松山市街や松山城が視界いっぱいに広がります。もちろん露天風呂付きの客室もあり、道後温泉からの引き湯100%を自室で存分に楽しみましょう。
大浴場では大人気のバラエティ豊かな温泉がおすすめ
大浴場へは江戸の街並みをイメージした回廊・湯けむりの道を通ります。温泉はもちろん道後温泉の引き湯100%。浴場には「あつ湯」「ぬる湯」「打たせ湯」「寝風呂」などが並び、出たり入ったり思う存分温泉気分に浸ることができます。大浴場は午前0時まで、朝は5時から利用できるので、優雅に朝風呂を楽しんでから美味しい朝食をいただくのも、非日常のお楽しみでしょう。
食事は部屋食が人気&料亭風食事処で美味しい別注料理がおすすめ
道後館は食事も自慢です。部屋食を選ぶと、専任の仲居さんにていねいにサービスしてもらえます。館内食事処は、専用の厨房が担当する別メニューの食事です。半個室や小上がり風など、好きなタイプの部屋で食事を楽しんでください。ここのおすすめは別注料理。宇和海の愛鯛(あいたい)や伊予牛など、地元の名産食材を使った特別料理が注文できます。道後館へ行ったらこれを試さない手はないでしょう。
道後館
- 住所〒790-0841
愛媛県松山市道後多幸町7-26 - 公式サイトURLhttp://www.dogokan.co.jp
- 電話番号089-941-7777
- アクセス松山空港・松山ICより約30分JR予讃線松山駅より路面電車・道後温泉駅下車5分
道後温泉の高級旅館ホテル4・ふなや
道後温泉ふなやは、江戸時代初期・寛永年間の創業。道後温泉随一の老舗高級旅館です。知名度も高く、明治期には夏目漱石や正岡子規、伊藤博文などの文人・名士が逗留。また、昭和天皇ほか皇室御用達の宿でもあります。道後温泉ふなやの自慢は1,500坪の広大な庭園です。中には渓流が流れ、そこに架かるもみじ橋を渡って、檜湯や御影湯、露天風呂を楽しめます。庭園内には足湯もあり、歩き疲れたらここで一休みも一興でしょう。
おすすめ・人気の客室は和テイストの洋室
ふなやの客室はロイヤルスイートから和洋室、洋室ツインなど全58室。高級旅館らしく和室が主体ですが、人気があるのは和がコンセプトの洋室です。ベッドはアメリカ・シモンズ製のゆったりしたツインベッド。温泉が出る広いバスルームにはヒノキの浴槽がセットされ、ぜいたくな気分でリラックスできます。もちろん和室も最上級。高級感あふれる茶室風の凝った造りです。おすすめは、京都の職人が手掛けた数寄屋造りの和室(特別室)です。非日常の一夜を体感してみては?
食事は瀬戸内の旬を味わう美味しい会席料理が人気
食材は瀬戸内海産の魚介類をふんだんに使います。部屋食では、季節によって旬の食材を選んだ懐石料理をゆっくり楽しみましょう。また、国産牛のフィレステーキがメインの会席プランも人気を集めます。他にフレンチフルコースなど、選べるプランが豊富なのも特徴。おすすめは新鮮な鯛やイサキ、鰤、鰆などの刺身です。季節に合った食材で、極上の一品が提供されます。冬はフグのコースも用意されるので、要確認です。
道後温泉ふなや
- 住所〒790-0842
愛媛県松山市道後湯之町1-33 - 公式サイトURLhttps://www.dogo-funaya.co.jp
- 電話番号089-947-0278
- アクセス松山空港・松山ICから約30分
伊予鉄道市内線(路面電車)道後温泉駅から徒歩約3分
道後温泉の高級旅館ホテル5・茶玻瑠
茶玻瑠(ちゃはる)の現近代的な外観は、高級旅館というよりシティホテルのイメージです。それも世界的な建築家の安藤忠雄氏の設計と聞けば、なるほどと納得できるでしょう。見た目は機能優先みたいな印象も受けますが、中の客室は暖かい雰囲気に包まれています。和室メインで、和モダン、洋室、スイートという構成で、全66室になります。和室でも、北欧の香りとうまくマッチした部屋もあり、全体的に若い女性の感性を刺激しそうな雰囲気の造りです。
茶玻瑠の温泉は道後温泉初の屋上露天風呂が超人気
9階建ての茶玻瑠の屋上には、道後温泉では初めての屋上露天風呂があります。温泉はもちろん源泉からの引き湯100%。日中も夜間も、それぞれ異なる景色を肌で楽しみながらくつろげる温泉です。遠くには松山城がある城山が望め、その周囲には松山市街地が広がります。周辺は石鎚山系に連なる山々があり、開放感あふれる絶景の露天風呂です。さらに、階下には展望大浴場があり、天候に左右されずに眺望が楽しめます。
おすすめは大人気のメインダイニングでの美味しいディナー
茶玻瑠のおすすめは、300坪のメインダイニングでのイタリアン・スパニッシュコースになります。瀬戸内の魚介類と地元野菜を、イタリアとスペインの雰囲気でアレンジした新しい創作料理メニューは若い女性に特に好評です。また、落ち着いた雰囲気の茶寮・花小路では、伝統的な和食を現代風にアレンジした、「茶玻瑠モダン懐石」が用意されています。個室もあって、ゆっくりした時間を楽しみましょう。
茶玻瑠
- 住所〒790-0837
松山市道後湯月町4-4 - 公式サイトURLhttp://www.chaharu.com
- 電話番号089-945-1321
- アクセス松山空港・松山ICから約30分伊予鉄道市内線道後温泉駅より徒歩約5分
道後温泉の高級旅館ホテル6・大和屋本店
大和屋本店は明治元年に創業した大和屋の流れをくむ高級旅館です。伝統的な老舗旅館の雰囲気を残し、平成8年にリニューアルしました。客室は老舗らしく和室がメインで、スタンダードタイプでも45㎡で超ゆったり。上がりの2畳と窓側の広縁、床の間除きで10畳。しかも中京間なので一回り大きな畳です。さらに広いスイート、セミスイート、ベッドタイプの和室に加え、ビジネスユース対応のシングル2種類、デラックスツインの洋室までが選べます。和室はすべて贅沢な数寄屋造りで、手の込んだ職人技の集大成を鑑賞するのも一興でしょう。
趣向の違う内湯や露天風呂@岩陰でひっそりが人気
大和屋本店の温泉は、男女別の大浴場、露天風呂で構成されます。さらにそれぞれが複数の湯舟に分けられ、広い大浴場とは違った落ち着きが実感できるでしょう。男性用の内風呂には巨石を配置、もたれたり適度に人目を避けてくつろげます。露天風呂は小ぶりな総ヒノキの浴槽で、庭園美を楽しんでください。女性用の内湯は、大きな浴槽の奥に隠れたヒノキ湯もあります。ひっそり過ごしたい人にはうってつけ。露天風呂では大きな大島石の浴槽で、静かに石庭をながめましょう。
食事はどれも美味しい和洋中からお好みで・おすすめは人気の和風フルコース
食事の素材は瀬戸内の豊かな食材から厳選した逸材です。和洋中の中から好きなコースを選ぶと、それぞれ専門の職人が自慢の料理に仕上げます。お好みで、和洋中の競演料理も選べます。これは大和屋本店ならではの趣向でしょう。場所もレストランや数寄屋造りの料亭など、お好みで選べます。おすすめは、日本料理のフルコースです。せっかくの道後温泉なので、大和屋本店が「ひと手間加えた」日本料理で贅沢してみましょう。
道後温泉大和屋本店
- 住所〒790-0842
愛媛県松山市道後湯之町20-8 - 公式サイトURLhttps://www.yamatoyahonten.com
- 電話番号(089)935-8881
- アクセスJR松山駅からタクシーで約15分
伊予鉄道市内線道後温泉駅から徒歩5分松山空港・松山ICから車で約30分 - 定休日足湯カフェふとほと:2021年8月20日〜9月12日までは休業。9月13日以降は祝日・金・土・日のみ営業
道後温泉の高級旅館ホテル7・うめ乃や
大きなホテル・高級旅館がひしめく道後温泉街にありながら、低層で小ぶりなうめ乃やは目立ちにくく、何となく隠れ家みたいな印象です。でも、玄関前に立つと和瓦ぶきの建物は堂々として、よく手入れされた植木は趣があります。やはり高級旅館そのもののたたずまいです。場所は道後公園内湯築城跡の傍らに建ち、正岡子規記念館の隣という好立地。城跡を借景として、四季の変化を身近に感じられる旅館です。
うめ乃やの温泉は大浴場も客室内も全部おすすめ
うめ乃やの客室は1階2階が各4室ずつ。全部で8室という、小ぢんまりとした高級旅館です。客室内の温泉は2室のみですが、これがおすすめなんです。大浴場は2つあり、花藻の湯が内風呂で、御影石の浴室にヒノキを使った浴槽。もう一つは中庭の湯屋にある杜の湯で、こちらは岩風呂です。そして、1F客室「鶯」が内風呂付きで、ヒノキの浴槽の肌触りが心地よい温泉になります。2Fの「数寄屋」にも同じ内風呂があり、泊まるならこの2室がおすすめです。温泉はもちろん源泉から、100%の引き湯を使っています。
うめ乃やの食事は美味しい和会席が人気
うめ乃やでは、夕食・朝食とも大広間になります。夕食は食前酒から始まりデザートに至るまで全12品。美しく丁寧に造られた和会席が人気です。食材は地元の産品がメインで、宇和海の鯛や瀬戸内海の地魚など、旬の魚が贅沢に使われています。メニューは月に一度変わりますが、食材は日々更新です。愛媛県には地酒も豊富にあります。知名度の高い梅錦や近郊で造られる雪雀などを、存分に楽しんでください。
小さな高級旅館だからできるサービスを期待
利用客が少人数なので、宴会の騒音とは無縁です。また、混んだ大浴場もあり得ません。サービスする側もされる側も、お互いの顔を見ながらです。ここでは利用者のかゆいところに手が届くような、行き届いたサービスが期待できるでしょう。小規模な宿だからできる接客が、うめ乃やの魅力なのです。
うめ乃や
- 住所〒790-0853
愛媛県松山市上市2-8-9 - 公式サイトURLhttps://dogo-umenoya.jp/
- 電話番号089-941-2570
- アクセス松山空港・松山ICから約30分伊予鉄道市内線(路面電車)道後温泉駅から徒歩8分
道後温泉の高級旅館ホテル8・花ゆづき
花ゆづきは道後温泉街の真ん中にあり、特徴的なエントランスと高い建物でよく目立ちます。一歩中へ入ると、9階まで届く吹き抜けに驚かされるでしょう。いわゆる高級旅館ではなく、高級ホテルの雰囲気がいっぱいの建物です。そして、館内いたる所に地元の五十崎(いかざき)和紙を使った装飾品が展示されています。和と洋のコラボが和紙で表現された、アート空間をお楽しみください。
花ゆづきの温泉はホテル11階の屋上で楽しむ展望露天風呂
屋上の露天風呂って、高級旅館にしかありません。防水や給排水設備が大変なので。花ゆづきはその数少ない展望露天風呂を、11階の屋上に作りました。11階なので、その見晴らしは絶景です。松山市街はもちろん、その中央部にある大きな城山と、その上に建つ松山城が望めます。遮るものがない11階の屋上なので、開放感でいっぱい。青い空や見事な夕焼け、降るような星空を見上げての温泉は極上の幸せを感じます。
すべてが美味しい食事処で会席料理とアートを楽しむ
食事は地元産伊予牛、甘とろ豚、ミカン鯛などをふんだんに使った「媛三昧会席」を始め、料理長おすすめの旬の料理を各種用意しています。食事処は4階カメリアホール、10階展望料亭飛梅の2か所です。2階ロビーと10階飛梅では、愛媛の特産磁器「砥部焼」の作品を常時展示中。女性作家グループ「とべりて」の作品群で、自分の気に入ったカップでコーヒーを飲むこともできます。
花ゆづき
- 住所〒790-0837
愛媛県松山市道後湯月町4-16 - 公式サイトURLhttp://www.hotel-hanayuzuki.jp
- 電話番号089-943-3333
- アクセスJR予讃線松山駅下車、タクシーで15分
伊予鉄道市内線道後温泉駅下車 徒歩5分松山空港・松山ICから約30分
道後温泉の高級旅館・ホテル8選まとめ
四国・松山の道後温泉にある高級旅館・ホテル8選を紹介しました。どれも高級の名に恥じない立派な旅館・ホテルでした。狭い温泉街にこれだけ集中していると、選ぶのにひと苦労ですね。でもそれぞれ個性がある施設・サービスを提供していて、自分の好みに合った旅館・ホテルを選ぶのが道後温泉を楽しむコツと言えるでしょう。その時は、この記事を参考にしていただければうれしいです。
温泉が好きな方はこちらもチェックを!
今回ご紹介したような高級旅館でなく、気軽に温泉を楽しむのもいいものです。日帰りで楽しめる温泉の記事をいくつか挙げておきますので、読んでみてください。
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