新幹線の指定席券の時間を変更することはできる?
新幹線の指定席券のチケットを購入したけれど、直前になってスケジュールが変更になり、新幹線の時間を変更したいということもありますよね。もちろん新幹線の指定席の時間を変更することは可能。時間を早めることも、遅くすることもできます。
ただし、指定席券の時間の変更にはさまざまなルールがあり、注意すべきポイントもあります。チケットを予約した方法やチケットの種類によっても違うので、詳しく見ていきましょう。(当記事は2019年12月24日時点の情報をもとに作成されております。)
新幹線の指定席券の時間は当日でも変更可能
予約した指定席券の日付の当日になって急にスケジュールが変わり、新幹線の時間を変更したい。そんなとき、当日でも指定席券の時間を変更することはできるのでしょうか?
結論から言えば、当日でも新幹線の指定席券の時間を変更することは可能です。駅の窓口、インターネット、電話などいろいろな方法が浮かびますが、予約した新幹線の時間を当日に変更するにはどのような手段があるのでしょうか。
新幹線のチケットの種類
新幹線の指定席券の時間を変更する方法を見ていく前に、まずは新幹線のチケットの種類を確認しておきましょう。基本的なことではありますが、チケット変更のルールに関係する部分もあるので、改めてチェックしてみてください。
乗車券
まずは乗車券。どんな列車に乗る時にも必ず必要なチケットで、「移動」に対する料金となります。列車に乗るためのチケットなので、当然、座席の指定とは関係ありません。
自由席特急券
自由席特急券は新幹線や特急列車の自由席に乗る場合に必要なチケットで、「速さ」に対する料金となっています。乗車するのは自由席なので、このチケットも座席の指定とは関係ありません。
指定席特急券
指定席特急券は新幹線や特急列車の指定席に乗車する場合に必要なチケットで、「速さ」に加えて「設備」に対する料金も含まれています。「設備」とは座席のことですね。座席を指定したい場合には指定席特急券を予約します。
新幹線の指定席券の時間変更は1回のみ!
新幹線の指定席券の時間変更は、使用開始前(発車時間の前)であれば変更することができます。ただし、時間の変更が可能なのは原則として1回のみなので注意しましょう。
1回目の変更であれば、手数料なしで同じ種類のチケットで時間を変更することが可能。日付を変更することもでき、新幹線の時間を早めることも遅くすることも可能です。
2回目以降の時間変更は払い戻して再度購入
新幹線の指定席券の時間を変更する際、2回目以降の変更はチケットを一度払い戻してから再度購入しなければいけません。
払い戻しは駅の窓口で行えますが、旅行会社でクレジットカード払いした場合は購入した店舗でしか払い戻しができません。駅の窓口で取消証明の印をもらい、店舗に行って払い戻しを行います。また、券売機では払い戻しできませんが、買い間違えた場合は購入直後であれば券売機での払い戻しも可能です。
チケットの払い戻しは手数料がかかる
払い戻しには手数料がかかります。乗車券に対して220円、指定席特急券に対しては出発の2日前までであれば340円の手数料が発生します。ただし、指定席特急券は出発の前日以降になると30%の手数料がかかるので注意しましょう。
新幹線に乗り遅れたら、指定席券はどうなる?
新幹線の指定席券の時間変更は、出発前であれば1回は手数料なしで可能。では、新幹線に乗り遅れてしまった場合はどうなるのでしょう? 乗り遅れた場合の対処法を紹介します。
当日の自由席に乗車可能
新幹線の指定席券の時間変更は出発前に限るというのが基本ルールなので、本来であれば乗り遅れてしまった場合はチケットは無効となります。しかし、乗り遅れた場合に関しては特例として当日の後続の自由席に乗車することができます。翌日以降は自由席にも乗ることができませんので注意しましょう。
指定席に乗りたい場合は、指定席特急券を再購入
指定席券の時間の新幹線に乗り遅れてしまった場合、当日の自由席には乗車できますが、後続の新幹線の座席を指定したい場合は指定席特急券を再購入する必要があります。
乗り遅れてしまった新幹線のチケットは、当日中でも時間を変更して別の指定席に乗車することはできません。乗車券は当日中は有効なので、窓口、もしくは券売機で指定席特急券のみ新たに購入すれば指定席に乗車可能です。
指定席特急券から自由席特急券への変更は不可
新幹線の指定席特急券を自由席特急券に変更することはできません。指定席券の時間の新幹線に乗り遅れた場合には当日の後続車の自由席に乗ることはできますが、これはあくまで特例として認められていること。ですので、指定席と自由席の差額が返金されることもありません。
自由席への乗車は、時間を早めるのはルール上はNG
指定席を予約した新幹線に乗り遅れた場合に後続の自由席に乗ることができるなら、反対に時間を早めることも可能だと考えてしまいがちです。予定よりも用事が早く済んだ際など、指定席特急券でそのまま早い時間の自由席に乗車することはできるのでしょうか。これはルール上はNGです。
自由席の座席が空いていれば座ってもいいように思ってしまいますが、自由席の座席に座るには自由席特急券が必要。指定席特急券を持っていても自由席の座席は利用できないのです。大目に見てもらえる場合もあるようですが、追加料金を請求されても仕方ありませんので気をつけましょう。
当日に時間を早めるにはどうしたらいい?
では、当日に予定が変更となって新幹線の時間を早める場合にはどうしたらいいのでしょうか。新幹線の指定席特急券を自由席特急券に変更することはできないため、ルールに沿って時間を早めるためには早い時間の指定席に変更する形となります。ただし、希望の時間の新幹線の指定席が満席だった場合は特別に自由席に変更することが可能。時間を早める時には少し注意が必要です。
新幹線の指定席券の時間を変更する方法
では、実際に新幹線の指定席券の時間を変更するにはどんな手続きが必要になるのでしょうか。乗車当日になって時間を変更する必要が出た場合の方法を見ていきましょう。
新幹線の指定席券の時間変更はみどりの窓口で
新幹線の指定席の時間を変更するには、基本的にはみどりの窓口に行きます。みどりの窓口が混雑している場合などは、駅の窓口でも時間変更が行えます。チケットの種類によっては駅の窓口で変更することができず、購入場所に行かなければならないものも存在します。
券売機でも指定席券の時間変更は可能
券売機でも新幹線の指定席の時間を変更することはできます。ただし、券売機を利用できるのは基本的には乗車日、区間、金額が同一の場合に限ります。また、発車時間を過ぎたチケットは券売機での手続きはできません。
EX予約での新幹線の指定席券の時間変更
EX予約(エクスプレス予約)とは、東海道・山陽新幹線のネット予約&チケットレス乗車サービスです。年会費1,100円(税込)が必要となりますが、EX予約であればオンラインで何度でもチケットの時間変更が可能です。また、無料で利用できるスマートEXのサービスでも同じく、オンラインで何度でもチケットの変更ができます。
新幹線の指定席券の時間変更は電話ではできない
新幹線の指定席の時間を変更したい場合、時間に余裕がないこともあるでしょう。そんなときは電話で変更手続きをしたいと考える人もいるかもしれませんが、電話での時間変更はできません。
電話での変更が可能であると思い込んでいると、出発時間前に変更することができず、チケットが無効になってしまうこともあり得ますので注意しましょう。
電話での予約は可能
新幹線のチケットを電話で予約することは可能です。電話で予約し、駅の窓口や券売機で受け取ることができます。電話での変更ができないのは、手元にあるチケットの確認ができないためです。
新幹線の指定席券の時間を変更する際の注意点
新幹線の指定席の時間変更はチケットの種類によってルールが違うので、主なものをチェックしておきましょう。時間変更が一切できないチケットもあれば、反対に何度でも変更可能なチケットも存在します。
時間変更ができない種類のチケット
以下の種類のチケットが時間変更ができない主な種類となりますので、利用する際は気をつけましょう。
ぷらっとこだまエコノミープラン
「ぷらっとこだまエコノミープラン」とは、こだま号の指定席片道チケットとワンドリンク引換券がセットとなったサービス。時間の変更はできず、乗り遅れた場合に後続の自由席を利用することもできません。
お先にトクだ値スペシャル(受け取り後の変更不可)
「お先にトクだ値スペシャル」とは、乗車日の20日前の午前1時40分までインターネットで予約できる会員制のサービス。運賃・料金がなんと50%割引で利用できます。チケットを受け取る前であれば何度でも変更が可能ですが、受け取った後は一切変更は不可となります。
のぞみ早特往復きっぷ
「のぞみ早特往復きっぷ」とは、のぞみ号の普通車指定席で往復することができる東海道・山陽新幹線の割引チケットです。「のぞみ早特往復きっぷ」は、基本的には一切の変更ができません。
ただし、帰りに関しては予約したのぞみ号に乗り遅れてしまった場合は、当日中であれば後続の自由席に乗車することが可能となっています。
スーパー早特きっぷ
「スーパー早特きっぷ」は、新大阪・新神戸・岡山・広島~九州各地の区間で山陽・九州新幹線の普通車指定席が利用できる割引チケットです。JR西日本の「J-WESTネット会員」、もしくは「JR九州WEB会員」限定で利用することができます。
基本的にチケットの変更はできません。ただし、予約した新幹線に乗り遅れた場合は乗車券は有効となり、特急券のみを購入しなおせば後続の新幹線に乗車することができます。
何度でも時間変更が可能なチケット
反対に以下の種類のチケットは何度でも指定席の時間変更が可能なので、有効に使いましょう。
新幹線回数券
新幹線回数券は、出発時間の前であれば何度でも時間の変更が可能です。
EX予約、スマートEX
新幹線の指定席券の時間を変更する方法でも紹介したように、EX予約(エクスプレス予約)とスマートEXも出発時間の前であれば何度でも変更が可能。オンラインで変更することができるので、かなり便利なサービスです。
新幹線の指定席券で区間を変更することは可能?
新幹線の指定席券は、時間だけでなく区間も変更すること可能。金額が異なっていても変更することができ、変更後の料金が高くなければ差額を支払い、安くなれば返金されます。
また、JRの管轄が異なっていても変更できます。「のぞみ号の東京~大阪」を「のぼみ号の東京~名古屋」に変更することなどはもちろん、「のぞみ号の東京~大阪」を「こだま号の東京~静岡」に変更したり、「のぞみ号の東京~大阪」を「はやぶさ号の東京~仙台」に変えたりすることなども可能です。
まとめ
新幹線の指定席券は当日でも時間を変更することは可能です。ただし、変更は基本的に1回のみで、2回目以降の変更は一度払い戻してから再購入しなければならず、手数料が発生します。
また、チケットの種類によっては時間の変更ができないものや、回数券のように何度でも変更可能なものなどもあるので、割引チケットなどを利用する際は注意しましょう。
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