はじめに
今日の長崎の天気はあいにくの雨です。でも予定していた観光やデート、ドライブをキャンセルしなくても大丈夫です。外国情緒が溢れる長崎にはグラバー園や博物館、美術館などのたくさんあり、雨の日でも楽しめるスポットがたくさん揃っています。今回は、雨の日でも楽しめる、長崎の観光名所や穴場のスポットなどをご紹介していきます。
雨の長崎、おすすめの観光スポット①
雨の日の楽しみ方：グラバー園
「グラバー園」は、1859年に長崎港が開港された後に、長崎に来住していた英国人の商人であったグラバーやリンガー、オルト氏の旧邸宅があった場所に、長崎市内に残っていた他の歴史的な建造物を移築・復元し、「グラバー園」と名付けました。またこれらの邸宅は、国指定の「重要文化財」にも指定されており、さらに世界遺産指定の「明治日本の産業革命遺産」の構成要素の一部にもなっています。
この園は丘の上の見晴らしの良い場所にあり、雨の日でも、彼方に雨に煙る海が見えるなど風情がある魅力的なスポットになっています。邸宅内にはアンティークのテーブルや椅子など当時が偲ばれる家具が置かれており、当時の西洋人の豊かな暮らしぶりがうかがえます。また敷地内の石の舗道や石壁には、所々にハート形の石が埋め込まれていますので、見つけてみましょう。
長崎の観光情報
【住所】長崎県長崎市南山手町8-1 グラバー園
【問合せ先】095-822-8223
【アクセス】長崎電気軌道「大浦天主堂」から徒歩7分。
雨の長崎、おすすめの観光スポット②
雨の日の楽しみ方：長崎歴史文化博物館
「長崎歴史文化博物館」は2005年にオープンし、近世長崎の歴史や文化に関わる歴史的な貴重な資料や美術工芸品などが展示されています。特に長崎は、鎖国の時代でも海外と交流が行われていた地域であり、展示されている「南蛮人来朝之図」の屏風絵などを見ていると、当時の長崎独特の社会環境や文化を垣間見ることができ興味深いです。
敷地内には「長崎奉行所」を復元したゾーンもあり、当時のキリシタンの取り締まりの資料やお白洲での密貿易や犯罪の取り調べの様子が、一日数回、ボランティアにより寸劇として再現されています。また約二百年間にわたる奉行所の貴重な判決記録「犯科帳」も残っており、これは多くの「歴史小説」や「時代劇」のネタ本にもなっているとのことです。
長崎の観光情報
【住所】長崎県長崎市立山1-1-1
【問合せ先】095-818-8366
【アクセス】JR「長崎駅」より路面電車「桜町」下車。徒歩5分。
雨の長崎、おすすめの観光スポット③
雨の日の楽しみ方：長崎県美術館
「長崎県美術館」は、長崎湾に面した「長崎水辺の森公園」に隣接しており、運河を挟み西側と東側の二つの棟によって構成されています。敷地の一部に盛り土をして植栽がされており、屋上にも芝など敷いて緑化し、公園の延長としての機能も果たしています。また屋上テラスからの眺めが素晴らしいと評判になっています。（画像上）
美術館では、長崎ゆかりの美術作品とゴヤやピカソのスペイン美術を中心に約七千点の作品を収蔵しており、常設展示室に於いて、これらの作品を年数回、入れ替えて展示しています。その他にも企画展や県民による生け花展や版画展、書道展なども開催され、さらに第2/4の日曜にはイブニングライブコンサートも行われ、雨の日に作品を見た後に音楽に浸るのも良いものです。
長崎の観光情報
【住所】長崎県長崎市出島町2-1
【問合せ先】095-833-2110
【アクセス】路面電車：「メディカルセンター」電停から徒歩2分。「出島」から徒歩2分。JR「長崎駅」から徒歩15分。
雨の長崎、おすすめの観光スポット④
雨の日の楽しみ方：長崎原爆資料館
「長崎原爆資料館」は、長崎が被った「原爆による被害の実相」や「核兵器のない世界を目指して」などをテーマにして、当時の写真や資料、解説パネルなどが展示されています。館内には、原爆投下により破壊され、その時が止まったままの「11:02の時計」や壊れた教会の御堂、折れ曲がった工場の鉄骨などが移築され展示されています。
長崎型原爆といわれる「ファットマン」の模型も展示され、また「原爆記録の映像」や「被爆者の証言ビデオ」などの上映も行われ、長崎原爆投下の凄惨さや酷さを学ぶことができ、いつまでも忘れてはいけない戦争の悲惨さと平和の尊さを改めて認識します。
長崎の観光情報
【住所】長崎県長崎市平野町7-8
【問合せ先】095-844-1231
【アクセス】路面電車：「赤迫（あかさこ）」行で「原爆資料館」電停から徒歩約5分
雨の長崎、おすすめの観光スポット⑤
雨の日の楽しみ方：大浦天主堂
「大浦天主堂」は、江戸時代の幕末、日本が開国された1865年に、当時キリスト教の布教に長崎に来ていたフランス人の神父により建設され、日本に現存するキリスト教の最古の教会となっています。1953年には国宝に指定され、また2018年には世界遺産登録となった「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を構成する文化財の1つに指定されています。
教会が建てられて間もない頃は「フランス寺」とも呼ばれ、その外観の美しさと物珍しさから地元の人々がたくさん見物に訪れたとのことです。また当時、長崎にはキリシタン弾圧から身を隠していた「隠れキリシタン」も大勢潜んで生活しており、その一部の信者が密かに教会を訪れ神父に会い、信者であることを告白し、神父を喜ばせたと言われています。
長崎の観光情報
【住所】長崎県長崎市南山手町5−3
【問合せ先】095-823-2628
【アクセス】路面電車：5号系統「大浦天主堂」電停から徒歩5分、
長崎バス：「グラバー園入口」から徒歩5分。
雨の長崎、おすすめの観光スポット⑥
雨の日の楽しみ方：雲仙ビードロ美術館
「雲仙ビードロ美術館」のビードロとは、ガルトガル語で「ガラス」の意味があり、長崎は日本のガラスの発祥地でもあり、「ビードロ」と呼ばれてきた江戸時代の吹きガラスなどに加え、19世紀のボヘミアンガラスなど、世界各国のアンティークガラスの工芸品や食器、陶磁器などの美術品が展示されています。また色鮮やかなステンドグラスなどもあり、いつまでも変質しないガラスの美しさに目を奪われます。
また館内には、ガラスの体験工房もあり、好きな色のガラスプレートの上に模様入りのガラスチップを乗せて、電気炉で熔かして、オリジナルの個性的なキーホルダーやネックレスなどが作れます。その他にも、ガラスに色模様を着けた額縁や、細かい砂で模様を着けたコップや万華鏡など自分だけのガラスの作品を作る体験ができます。
長崎の観光情報
【住所】長崎県雲仙市小浜町雲仙320
【問合せ先】0975-73-3133
【アクセス】車：「諫早IC」から約1時間30分。
電車：JR「諫早駅」よりバスで1時間40分、「雲仙西入口」下車徒歩すぐ。
雨の長崎、おすすめの観光スポット⑦
雨の日の楽しみ方：ハウステンボス
長崎と言えば「ハウステンボス」と言うくらい有名で、長崎を代表する観光地の一つになっていますが、名前はオランダ語で「森の家」の意味があり、オランダのベアトリクス王女が住む宮殿の一つ「ハウステンボス宮殿」を再現している事から名付けられており、この宮殿の内部は美術館になっています。園内には、その他にもオランダやヨーロッパの街並が造られ、風車の周りにはチューリップ畑が広がっていて、日本に居ながらにしてオランダに遊びに来た感じに包まれます。
園内には「アンブレラストリート」があり、約130m続く通りはアーケードで覆われ、そこから千本近くの色とりどりの傘が下がっており、雨の日でも傘がなくても濡れずに散策ができます。両サイドにはフードコーナーやお土産屋さんが並んでいて、休憩がてらお茶をするのもおすすめです。また日本最大の85mの大噴水があり「光と噴水ショー」や夜には「ジュエル・イルミネーションショー」などのアトラクションも盛りだくさんに開催されています。
長崎の観光情報
【住所】長崎県佐世保市ハウステンボス町1-1
【問合せ先】0570-064-110
【アクセス】電車：博多駅から特急「ハウステンボス」で1時間45分。
車：西九州自動車道「佐世保大塔IC」から約15分。
雨の長崎、おすすめの観光スポット⑧
雨の日の楽しみ方：島原城
「島原城」は、雲仙岳の麓の有明海に臨む位置に建っており、城郭はほぼ長方形の平城で、頑丈で高い石垣の上に五層の構造の勇壮な外観の城となっています。また本丸は広い水堀に囲まれていて、二の丸とは屋根が付いた廊下橋で繋がっていました。築城にあたっては、当地が火山灰や溶岩流でできた地盤だったので、工事は困難であったとされています。
明治に入って廃城令により石垣と堀を残して取り壊わされてしまい、近年になって「天守」や「西櫓」、「長塀」などが復元され、現在は、キリシタン関連の資料や藩政時代の資料や物具を展示する「歴史資料館」も造られています。また、天守からは美しい有明海や、島原の城下町の景観が一望できます。
長崎の観光情報
【住所】長崎県島原市城内1丁目1182
【問合せ先】0957-62-4766
【アクセス】電車：島原鉄道「島原駅」から徒歩5分
雨の長崎、おすすめの観光スポット⑨
雨の日の楽しみ方：九十九島（くじゅうくしま）水族館 海きらら
「九十九島水族館 海きらら」は、西海国立公園九十九島の美しい海中世界を再現し、魚たちが大水槽の中で縦横に泳ぎながら「きらら」と輝く水族館です。九十九島周辺は文字通りたくさんの小島が点在し入り組んだ複雑な地形をしており、約1000種の魚たちが生息していると言われています。中でもクラゲは100種以上、その他にもカニや120種類を超す貝類の宝庫となっています。
館内では、太陽の光が上から降り注ぐ大水槽の中を魚達が群れをなして泳ぐ姿や、ミュージックや光、映像に合わせてクラゲが泳ぐ癒しの空間「クラゲシンフォニードーム」、愛嬌たっぷりのイルカたちのショーなどが見られる魅力あふれるアトラクションがいっぱいで、雨の日でも子供も大人もたっぷり楽しめるスポットです。
長崎の観光情報
【住所】長崎県佐世保市鹿子前町1008
【問合せ先】095-628-4187
【アクセス】車：JR「佐世保駅」から約15分。西九州自動車道「佐世保中央IC」から約7分。
バス：「佐世保駅前」からバス「九十九島水族館」行きで約25分、終点下車。
雨の長崎、おすすめの観光スポット⑩
雨の日の楽しみ方：日本二十六聖人記念館
「日本二十六聖人記念館」は、1597年に時の権力者、豊臣秀吉の命令によって長崎の西坂の地で磔の刑に処された26人のカトリック信者の冥福を祈り、キリスト教に対する迫害によって殉教した人々のメッセージを紹介する施設です。後に26人はバチカンのローマ・カトリック教会によって聖人の列に加えられた事により、「日本二十六聖人」と呼ばれるようになりました。
「二十六聖人」の内訳は、日本人が20名、スペイン人が4名、メキシコ人、ポルトガル人がそれぞれ1名であり、すべて男性でした。中には12歳で最年少の「ルドビコ茨木」がおり、当地の刑の責任者が哀れに思い、「棄教をすれば命を助けてやる」とルドビコに言いましたが、「（この世での）つかの間の命と、（天国での）永遠の命を取り替えることはできない」と毅然として言い、刑を受けたと言われています。
長崎の観光情報
【住所】長崎市西坂町7番8号
【問合せ先】095-822-6000
【アクセス】JR「長崎駅」から徒歩5分
雨の長崎、おすすめの観光スポット⑪
雨の日の楽しみ方：長崎孔子廟（こうしびょう）
長崎にある「孔子廟」の歴史は古く、明治26年に長崎在住の華僑と清国政府が協力して建立し、その後、幾度かの改修を繰り返し、現在の荘厳な景観の建物となっています。孔子廟は、中国の春秋時代の思想家で儒教の創始者である「孔子」を祀っている霊廟ですが、中国の山東省にある孔子廟が総本山となっています。長崎の霊廟はこれを基に建物の随所に荘厳な伝統美を見ることができ、日本で唯一の本格的な中国様式の霊廟となっています。
また中国の旧正月の15日間に開催される長崎の「ランタンフェスティバル」の会場にもなっており、期間中は人気となっている「早変わり変面ショー」や、航海安全を祈願し、演舞や楽器隊による「媽祖（まそ）行列」など、色々なイベントが行われ、また周辺には出店や露店が出て、長崎の味を楽しむことができます。
長崎の観光情報
【住所】長崎県長崎市大浦町10-36
【問合せ先】095-824-4022
【アクセス】路面電車「大浦天主堂」電停下車徒歩4分
雨の長崎、おすすめの観光スポット⑫
雨の日の楽しみ方：長崎バイオパーク
「長崎バイオパーク」は、人間が動物たちそして自然界と調和しながら、互いの尊さを知ることを目指して1980年に開園された生物公園です。園内には大型の肉食動物はいませんが、カンガルーやカピバラ、レッサーパンダ、アライグマ、リスザルなど愛嬌のあるカワイイ動物を中心に飼育されています。また、1994年には日本で初めてカバの人工哺育に成功したことでも知られています。
園内は檻などが余り造られていなくて、ほとんどの動物が低い塀や水路などで仕切られていて、その中を歩く姿を、間近で見ることができます。中でもカピバラの「湯あみ」シーンは園内でも一番人気となっています。動物たちとの触れあいやエサをあげる体験は、特に子供たちにとって、普段は味わうことの出来ない喜びと感動を与えてくれる体験となるでしょう。
長崎の観光情報
【住所】長崎県西海市西彼町中山郷2291-1
【問合せ先】0959-27-1090
【アクセス】車：西九州自動車道「佐世保大塔IC」から約40分
雨の長崎、おすすめの観光スポット⑬
雨の日の楽しみ方：三川内焼（みかわないやき）美術館
三川内焼は、佐世保市の三川内で生産される陶磁器で、白磁に藍色で絵付けがされた陶器が多いのが特徴で町の案内版も三川内焼で作られています。また「日本磁器の中では白色に光り輝く最高の製品」と海外での評価も高くなっています。「三川内焼美術館」では、一般的に「古平戸」といわれる三川内焼の古陶器の逸品と四百年の伝統を受け継ぐ美しい多くの秀作が展示されています。
代表的な作品として、唐の子供たちが唐扇を持って遊ぶ姿を描いた「唐子絵」や精巧な透かし彫りを施した「五重の塔」などがあり、また光を通すほど薄い「卵殻手」は、かつての輸出先ヨーロッパでも「エッグシェル」として人気を博していました。館内では、楽焼の絵付けや透かし彫りの体験ができ、雨の日にデートやドライブで訪れて美しい白磁器に親しむのも良いものです。
長崎の観光情報
【住所】佐世保市三川内本町343番地
【問合せ先】0956-30-8080
【アクセス】車：西九州自動車道「佐世保・三川内IC」から5分
電車：佐世保線「三河内駅」から徒歩5分
まとめ
【2020】長崎で雨の日でも最高に楽しめる屋内観光スポットのご紹介、いかがでしたか？長崎には雨の日でも行って見たい観光名所やスポットがたくさんありますね。今後、長崎に観光や旅行に行った際に、天候があいにくの雨降りでも、ご紹介したスポットに是非訪れてみてください。
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