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寝袋の選び方を完全ガイド!意外と知らないチェックポイントをご紹介!

キャンプ道具を揃える中でなくてはならない道具の一つが寝袋ですが、選び方を間違えるとせっかくのキャンプが台無しになってしまうことがあるほど重要な道具の一つです。今回は失敗しない寝袋の選び方のチェックポイントをまとめましたので参考にしてください。
2021年1月13日
kenchan
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快適なキャンプには寝袋の選び方が重要!

寝袋の種類

出典:ライター撮影

キャンプで使う寝袋のことをシュラフといいます。ですが、一口にシュラフといっても「封筒型」や「マミー型」を代表に形状、サイズや適正温度、材質、寝心地、価格、デザインなどの違いが。初心者の人は特に種類が多くどれにするか迷う人も多いはずです。しかし寝袋は人の温度を守るものであり、命を守るものでもあります。アウトドア初心者だけではなく上級者もしっかりとした知識で用途に合わせた寝袋を選ぶことが重要です。

寝袋の選び方で重要なのは

寝袋を購入する際に価格やデザインを優先する選び方は間違いです。寝袋を選ぶ際はまず用途を優先するのが基本。いつ、どこで、だれが、どんな風に使うのかが重要です。それを間違えてしまうとどんなにオシャレでリーズナブルな寝袋を手に入れたとしても夜の寒さや寝袋の窮屈さで最悪の寝心地になってしまいます。特に初心者の方は寝袋の選び方を甘く見ずしっかり性能を確認しましょう。使う目的に合った寝袋の中で価格やデザインを選びましょう。

寝袋の選び方①形状の種類

封筒型シュラフの特徴

長方形の封筒型をした種類のシュラフです。シュラフ内は長方形なので手足は比較的動かしやすいですが、その分密閉性が低く保温性はマミー型より劣ります。真冬や極寒の地で使用するよりは春夏秋など気温が安定した環境での使用が向いています。サイドにチャックが付いているので、開いて手足を出したり掛け布団としても使用できます。汎用性が高くアウトドア初心者やファミリーキャンプをする人に人気があります。

マミー型シュラフの特徴

出典:ライター撮影

封筒型とは違い頭まで包み込む、エジプトのミイラがくるまれているような形状からマミー型と言われている種類のシュラフです。隙間が少なく保温性が高いのが特徴で、主に真冬や極寒の地でのキャンプに向いています。寒い中では特に頭まで包み込んでくれる形状が重要で、これがないと顔が寒くて眠れないこともあります。適正温度や使う場所に合わせた本格的なものが多いのでソロキャンプ、登山、ツーリングなどアウトドア上級者に人気があります。

寝袋の形状と使い方の相性

アウトドア初心者やファミリーキャンプに使用するのは封筒型シュラフがおすすめです。汎用性が高く比較的安価で購入しやすい特徴があります。女性や子供むけのサイズ、おしゃれなデザインなどの種類も豊富にあります。ソロキャンプや登山、ツーリングに使用したい方は封筒型シュラフでも適用できますが、マミー型シュラフの方が軽量、コンパクト、機能性が高く用途に適した種類が多く選びやすいです。

寝袋の選び方②封筒型シュラフの種類

1人用封筒型シュラフ

出典:ライター撮影

一般的な封筒型シュラフです。基本的にファスナーを全部開くと1枚の掛け布団の形になります。長方形の形で寝ている時に手足を動かすことができますが、その分隙間ができるので密閉性に欠けるところがあります。春夏秋など比較的暖かい季節であれば、形状の問題は感じずに使用することができます。安価な物が多く初心者や、比較的暖かい気候でのファミリーキャンプをしようとしている人に人気があります。

数人用封筒型シュラフ

横幅のサイズが大きく2~3人用など複数の人が一緒に入れる形状の封筒型シュラフです。1人で寝ることが難しい小さい子供を連れてのキャンプなどファミリーキャンプに人気があります。一緒に寝ることが可能であれば家族分の寝袋を用意するより、軽コストで荷物もコンパクトにすることができます。子供の成長や一緒に寝る人の大きさなども配慮してサイズを選ぶことが大切です。また一緒に寝る人の暑がりと寒がりの違いなども確認しておきましょう。

連結式封筒型シュラフ

開放部のファスナーが専用のシュラフと連結できる封筒型シュラフです。数人用シュラフ同様にファミリーキャンプに使いたい人に人気があります。子供が小さいうちは連結して一緒に寝て、子供が大きくなっら連結せず別々のシュラフとして使用できます。家族の成長や使い方の変化にあわせられる便利な機能です。ただ種類はそれほど多くないのでキャンプギアの統一感を出したり好みのデザインを探すのは難しいかもしれません。

寝袋の選び方③マミー型シュラフの種類

フルオープン式マミー型シュラフ


出典:https://item.rakuten.co.jp/od-tengoku/sng-sp40326dpm/

密閉性を重視したマミー型シュラフですが封筒型のようにファスナーを全部開ければ1枚の布団のようにできるものもあります。この機能は暑い季節に不向きなマミー型のデメリットを解決してくれます。寒い時はしっかりとマミー型で保温し、暑い時は掛け布団として温度調節ができます。ただ真冬や極寒の環境ではファスナーから空気が通り保温性が落ちるという面もありますので、使用環境をしっかり考えて選ぶことが大切です。

頭部封鎖式マミー型シュラフ

頭まで布団があるのがマミー型シュラフの特徴ですが、ファスナーや紐を締めることで顔まですっぽりとミノムシのように閉じることができるものがあります。特に真冬や極寒の環境でキャンプする場合は顔がとても冷えるのでこの機能がとても重要。マミー型としては当たり前のようですが、この機能が付いているものと付いていないものがりますので購入の際は用途に合わせてよく確認することが大切です。

寝心地に配慮したマミー型シュラフ

出典:ライター撮影

寒い場所での使用に強いマミー型シュラフですが、その密閉性ゆえに窮屈であるというデメリットもあります。寝ている際の動きを考えて形状や材質に配慮したものがいろいろあります。足元の幅が広く動きやすいものや、足元のファスナーを開くことで足だけを開放することができるものもあります。他にも手足の付いた人型やシュラフの生地が柔軟に伸縮するなど、寝心地に配慮されたマミー型シュラフも増えてきています。

寝袋の選び方④季節に合わせた選び方

夏の特徴と適正気温の選び方

出典: https://unsplash.com/photos/uawRUmJw3_0

夏は日中暑いので油断しがちですが、真夏でも寝袋は必ず用意しましょう。キャンプする場所によって夜中や明け方冷えるので注意が必要です。標高の高い場所や木の多い場所、水辺の近い場所は気温が下がることがあります。寒ければしっかりと寝袋に入り、暑ければお腹にかけるなどして使用すれば良いので封筒型シュラフで「夏用」や「適正温度10℃~15℃」と表示されたシュラフがおすすめです。

春秋の特徴と適正気温の選び方

出典: https://unsplash.com/photos/JZ02o0NzNL8

春秋はアウトドアには最適な季節ですが寝袋選びは一番難しい季節です。昼と夜の気温の差が大きく昼間汗をかいていても夜は凍えるほど冷えることもあります。昼間の感覚で寝袋を選ぶのは危険です。「春~秋用」と書かれているシュラフでも場所によっては合わないことがありますのでキャンプ場電話してに夜の気温を確認しましょう。寒さに備えて「冬用」や「適正温度5℃~」と表示された封筒型シュラフがおすすめです。

冬の特徴と適正気温の選び方

出典: https://unsplash.com/photos/QkdbYVGV0n4

冬は言うまでもなく夜は極寒です。冬の寝袋選びを間違えると体調を悪くするだけでなく命に関わることもあります。テントがあっても実際は外で寝ているということを忘れずしっかりとした防寒対策が必要。最低でも適正温度0℃以下、封筒型は顔が冷えて眠れないということもありますので、できればマミー型がおすすめ。これが真冬であれば適正温度5°以下のマミー型シュラフがおすすめです。

寝袋の選び方⑤適正気温表示の見方

気温表示の見方には要注意!

出典:ライター撮影

寝袋を選ぶ際に気温の表示などを基準に選ぶと思います。よく見ると寝袋の気温表示には「適正温度」や「限界温度」「快適温度」などいろいろなものがあります。「適正」や「快適」はあくまでメーカーが推奨する気温の目安です。実際は湿度や風、寒がりな人や暑がりな人などが影響します。特に寒い季節での使用を考えている場合は信頼できる基準かどうかはしっかりと確認して寝袋を選ぶことが重要です。

限界温度表示にご用心!

ネット販売の冬用寝袋に多いのですが、「限界温度」または「使用可能温度-15℃」のような表示されている場合があります。限界温度はもうそれ以上は無理という意味なので快適に使えるという意味ではありません。使用可能温度のみを表示している商品はよく見ると限界温度。ということもよくあります。限界温度を基準にするのはおすすめできません。冬は想定気温より5~10℃低い快適温度表示の寝袋でも良いくらいです。

適正温度の目安

出典:ライター撮影

ほとんどの寝袋では「快適温度」という表示があります。春夏秋は命に関わるほど冷えることはないのでこの表示を基準に選んでも大丈夫です。夏であれば10℃~15℃、春秋は0℃~10℃が快適温度とされる寝袋がおすすめです。冬は0°以下を基本に考えます。命に関わることもあるので信頼できる基準で選ぶことが重要です。メーカーによっては独自の基準でわかりやすく細かい適正気温を示しているものもあります。

寝袋の選び方⑥ダウン素材の特徴と種類

ダウンの特徴


ダウン素材の代表的な特徴は保温性の高さですが、他にも軽量、収納時のコンパクトさ、そして化繊素材と比較して高価であることが挙げられます。ダウン素材のシュラフは特に寒い環境でのキャンプにその効果が発揮されます。軽量や荷物の面積を減らすコンパクトさは登山やリュックを背負って山奥で行うソロキャンプでも重宝されます。機能性が良いので高価になものが多いので用途や長く使えることを考えて選ぶことが大切です。

ダウンの質フィルパワーとは?

ダウンであればどれも同じというわけではなく、ダウンの質によって保温効果も大きく変わってきます。ダウンの質はFP(フィルパワー)という数値で表現されます。この数値が高いほど保温性が高く質の良いダウンということになります。質の高いダウンをしていれば少量、軽量、コンパクトなものでも高い保温機能があります。登山や極寒の地で使用する場合には特に重要な要素になるので、価格や厚みだけで判断せずフィルパワーも参考にすると良品を選ぶことができます。

ダウンシュラフの選び方

出典:ライター撮影

ダウン素材のシュラフでも封筒型とマミー型があります。封筒型であれば寝ている時の動きやすさや、ファスナーを開けて掛け布団にして温度調節できるなど汎用的に使用できますが、密閉性は落ちるので極寒の環境ではマミー型に劣るところがあります。逆にマミー型は密閉性が高いですが、寝心地の窮屈さや暑い時の温度調節がむずかしという点があります。それぞれデメリットを解決したものもありますので価格と用途を比較して選びましょう。

寝袋の選び方⑦化繊素材の特徴と種類

化繊素材の特徴

化繊とは化学繊維の略で、一口に化繊といってもその材質はいろいろなものがあります。全体的な特徴としては保温性や軽量性、コンパクトさはダウンには劣り、重くて大きいものが多いです。ただ最近では化繊の質も向上して暖かく軽いもの増えてきています。荷物を持って歩いていくようなアウトドアには向いていませんが、逆に重量や荷物を気にしないで良い環境では安価で使い勝手の良い素材です。

内側素材の違い

一般的なシュラフは中綿のみのものがほとんどですが、冬用の化繊シュラフは内側が裏起毛になっているものがあります。内側が裏起毛の化繊シュラフは冬限定の仕様ですが肌触りが、柔らかくフカフカで家の布団で寝ているような寝心地の良い環境にできます。裏起毛は生地が厚くなりますが空気の層をしっかりとつくり保温性も高い素材です。ダウンより安価で手に入りやすく、大きさや重量を気にしないキャンプであれば十分活躍してくれます。

化繊素材の活かし方

化繊素材のシュラフは本格的な冬登山や荷物を気にするソロキャンプ、ツーリングにはデメリットが多いですが、一般的な気候で行うキャンプであれば十分適用できます。中に毛布を足したり冬用の化繊シュラフを重ねるなどすれば、わざわざ高い冬用のダウンシュラフを購入しなくても済みます。機能性や価格の高いものを買い足すのではなく、今あるもので工夫するのもアウトドアの楽しみ方です。

寝袋の選び方⑧サイズのいろいろ

収納サイズ

出典:ライター撮影

登山やツーリングなどの収納サイズをコンパクトにしたいキャンプであればダウン素材のシュラフがおすすめです。ダウン素材は暖かく軽くコンパクトに収納できます。ただファミリーキャンプなど荷物を車に乗せるアウトドアの場合は暖かい季節のシュラフであれば化繊素材でも比較的コンパクトなサイズです。冬用の化繊シュラフを購入するのであれば夏用の2倍くらいのスペースを必要としますので、他のギアの収納スペースも考えて購入することをおすすめします。

寝心地とサイズ

出典:ライター撮影

寝袋の寝心地はシュラフの厚みやサイズで変わってきます。厚みがないと背中が痛くなることも。またいくら暖かくても窮屈なシュラフは寝心地の悪いものです。寝ている時に手足が動かせない、広げられない感覚がわからない人は家の毛布にくるまってその感覚を確かめてみましょう。寝心地が気になる人もいますし気にしない人もいます。好みに合わせた形状とサイズを選ぶこともシュラフ選びでは重要です。

子供サイズ

出典:ライター撮影

子供サイズは大人サイズより一回り小さい作りになっていますが、意外と大きいつくりになっています。商品によって多少違いがありますが、封筒型で縦150~170cmくらいあったりします。封筒型なので肩から下でこの長さなので実はほとんどの大人がすっぽり入るサイズです。小柄な女性であればちょうど良いくらいのサイズで、横幅がやや狭いので寝ている時の動きが気にならなければ候補のに加えても良いかもしれません。

寝袋の選び方⑨アウトドアスタイルに合わせる


ファミリーキャンプ

ファミリーキャンプでの寝袋は快適さ優先がおすすめです。子供や女性も参加することを考えるとそれほど過酷な環境でのキャンプは想定しないはずです。幅広い季節に使えることや子供たちの成長に合わせて使えるなどの汎用性は考慮したほうが良いでしょう。安定した環境でのキャンプであればそれほど高機能で高価な寝袋も必要ないと思います。おしゃれや遊び心のある、キャンプが楽しくなるような寝袋を選びましょう。

ソロキャンプとツーリング

ソロキャンプとツーリングは積載可能な荷物の量によりますが、基本1人用という点ではコンパクトに収納できる寝袋がおすすめです。暖かい季節であれば化繊のシュラフでもそれほど大きな荷物になりませんが、冬用となると化繊シュラフはかなり大きくなります。冬は暖かさとコンパクトさを兼ね備えたダウンシュラフがおすすめです。暖かい季節用と真冬用のシュラフは分けて考えておいたほうが良いです。

登山

登山での寝袋は「命を守るもの」という意識が重要です。選択を間違えても取りに戻ることは出来ません。過酷な環境で寝袋の選択を間違えれば命を失ってしまいます。自分が登ろうとする山の環境をあらかじめしっかりと調べた上で適切なシュラフ選びが重要です。荷物を足で運ぶ登山は軽量、コンパクト、機能性重視でシュラフを選ぶことをおすすめします。命に関わることなので価格で妥協せずにしっかりとしたものを選びましょう。

寝袋の選び方⑩口コミを参考にする

出典: https://unsplash.com/photos/mw6Onwg4frY

寝心地に関する口コミ

ネット販売などで寝袋を選ぶときに基本的な機能や情報は記載されていますが使ってみないとわからないこともたくさんあります。気になる寝袋があれば口コミなど使用者の感想も重要な情報源です。特に寝袋は寝心地が一番気になることろでレビューなどにも多く口コミが寄せられています。口コミは個人の感想なので好みがわかれるところもありますが購入前には必ず口コミを確認し参考にしましょう。

 
5歳の息子のために購入しました。
これまでは、2枚のシュラフで大人と2人で寝ていましたが、一人で寝ることでお兄さんになった感じがしてとても喜んでいます。
身長によって、シュラフの長さが変更できる点もとてもいいです。
コールマンなので、長く使えることかと思われます。
デメリットとしては、収納時のサイズは事前に分かった上で購入したのですが、予想以上に大きく、他の家族が使用しているコージーC5と対して変わりませんでした。その点で星マイナス1です。

質に関する口コミ

基本的な機能の他にも購入してみないとわからないことはいろいろあります。最近では安価で高機能を謳った商品が多く販売されています。良品なのか安かろう悪かろうの商品なのかは使用した人しかわかりません。個人の感想なので全てを鵜呑みにする必要はありませんが購入する上でそういうデメリットがあるかもしれないという情報を知ることも必要です。

最初少し石油っぽいにおいがしましたが、2度ほど天気干ししたら気にならなくなりました。10月末に山で使用しましたが、暖かかったです。ですが-15度は少し厳しいかもしれません。湯たんぽ使用すると暑いくらいでした。

寝袋の選び方まとめ

出典:ライター撮影

キャンプブームの中、いろいろな特徴を持った寝袋がたくさん販売されています。どれをとっても良し悪しはあり、オールシーズンでの使用を考えている人は特に何を選ぶべきか迷ってしまうことも多いと思います。中には作りの良くないものや「限界温度」の表示で消費者の誤解を招くような販売方法をしている商品もありますので今回の記事を参考に、ご自分のキャンプスタイルに合った寝袋選びの参考にしてください。素敵な寝袋と出会えますように。

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