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ルッコラ(ロケット)の栽培方法は?プランターでも失敗しない育て方を解説!

ルッコラの栽培方法は種まきから間引きをして収穫しましょう。ロケットとも呼ばれるこの野菜は時期をずらして長く収穫することも可能。適した土壌や追肥・夏や冬の適正温度・害虫等注意点と自宅のベランダや室内で鉢植えプランターで簡単にルッコラ栽培する方法をご紹介します。
2020年10月27日
佐藤3
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はじめに

室内でも!自宅でおしゃれなサラダ野菜のルッコラを栽培する方法

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ルッコラはサラダロケット・ベビーロケットなどという名前でも種が市販されている野菜。害虫にも強く育て方は簡単です。もともとはハーブの分類ですのでこぼれ種でも増えるくらい丈夫で、自宅で種取りをして育てているうちに種まきしなくても自生してくるほど。庭や畑がないご家庭でも小さなプランターで室内やベランダ栽培もできます。今回はそんな簡単なルッコラ(ロケット)の自宅での育て方を土壌づくり・種まきから間引き・追肥・収穫と順を追ってご紹介しましょう。

ルッコラ(ロケット)について

まず最初にこの植物が何の仲間なのかという基本的な情報と、味の特徴や使い方を見ていただきましょう。今までレストランなどのサラダでしか出会えなかったルッコラが実は自宅でとても簡単に栽培できてほかの活用法もある野菜だということがわかるでしょう。

基本情報

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科・属:アブラナ科キバナスズシロ属
原産地:地中海沿岸
英語名/学名:RocketまたはArugula/Eruca vesicaria

味の特徴や使用方法

ルッコラは少し苦味のある味が特徴。風味はごまに似ており、サラダに入れるとサッパリとした味のアクセントになってくれる西洋野菜です。スプラウトや間引き菜・若い葉を生食とするほか豚肉と一緒に油炒めをしたり、パスタの具材・苦味を活かしてねぎの代用品としてこまかく刻んで納豆やそばの薬味のような使い方までと幅広い料理に活用できる便利野菜。

美味しく収穫するために!自宅でのルッコラの種まき時期

ルッコラは短期間で収穫できて、年に何度も種まきできます。ただし夏や冬など暑い・寒いといった温度の変化で味などにも違いがでてくるので種まきする時期には少し注意が必要です。ここでは種まき適期といわれる月と、手間がかからず作れる家庭菜園がはじめての方や忙しい方にもおすすめの種まき時期を解説していきましょう。

種まき時期は春と秋の年2回

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基本的には真夏・真冬のとても暑い・寒いという時期の種まきはできません。生育温度は15-25度。この範囲内がすくすくと健康に育ちます。春と秋がその時期で収穫まで40日かかるというところから逆算して種まき時期を決めていくことができるでしょう。地域によっても変わってきますが中間温度地域では4-7月10-11月がおすすめの種まき時期。

おすすめは育てやすい秋の種まき

Photo byAKuptsova

その2通りの種まき時期でも特におすすめしたいのが害虫の心配がぐんと少なくなる秋まきのルッコラ栽培。できれば10月末くらいが一番適した時期といえるでしょう。寒さに当たることで甘くはなりませんが、苦味が押さえられ風味が増します。しかし11月中旬過ぎてしまうと今度は温度が低すぎて育成がゆっくりになり葉が硬くなって食味がダウンしますのでご注意ください。

自宅でも収穫までが早い!ルッコラの種まき栽培1.土壌

ルッコラの味の特徴や種まき時期などをご確認いただいたところで、ここからは実際にルッコラ(ロケット)を育てていく手順を土壌つくりからご説明していきます。基本的に畑などで作る場合は土壌にあまりこだわらず育つ植物。ベランダや室内でのプランター栽培用の土と合わせてご紹介しましょう。

ルッコラ栽培に向く土壌


一般的に野菜が育つ土壌であれば少し粘土質でも砂地であってもルッコラは育ちます。ただ酸性に傾いている土壌はよろしくないので、種まきの2週間前には苦土石灰をすき込んでクワで耕し、土を柔らかくしておくのと中和を同時におこなってください。種まき1週間前には元肥として固形肥料やぼかしなどを新たに土壌にすきこんで準備完了です。

種取りして育てるとルッコラが土壌に合ってくる?

ルッコラは雑草だらけの畑の土でもきちんと育ってくれます。そのコツとして種取りして何世代も繰り返し栽培すること。その土地に合った強い遺伝子が残るのか害虫にも強く手間のかからないサラダ野菜が簡単につくれるようになるといわれています。ただしこのやり方だと連作となる場合も多々ありますので、種はできるだけ採っておいて少し離れた別の場所に種まきするなどした方が確実でしょう。

ベランダや室内栽培に!市販の培養土

畑や庭といった土のないマンションのベランダや室内でもこの植物は簡単に育ちます。そのときは野菜用の培養土をお買い求めになってプランター・鉢植え用の土壌としてください。ただし繰り返し何回も育てたいという方は連作障害がありますので、1年は土壌を休ませるように少し離れた場所に植えるか新しい培養土と総取り換えして育てると、発芽率も落ちず病気・害虫対策にもなります。

ルッコラは小さなプランター栽培がおすすめ

野菜の多くは深型の野菜用の大きなプランターを必要としますが、ルッコラは100均などでも売られているような小さなプランターでも十分収穫できます。これは収穫の仕方にもコツがありますので、詳しい方法は収穫の章をご参照ください。

自宅でも収穫までが早い!ルッコラの種まき栽培2.種まき

アブラナ科の植物の種を見たことがあるでしょうか。どれもとても小さいのが特徴です。そのため種まきにもちょっとしたコツと注意点があります。上手に間引きもしやすい種まきの仕方をご紹介します。

種まき時期と方法

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種まき時期は先程ご紹介した春か秋。時期によって種まきの方法が変わることはありませんが、温かい時期にはやはり水分の蒸発も多くなりますので土が乾かないよう管理をしていってください。種まきの方法はばら撒きか筋蒔きなのですが、筋蒔きの方が後々の間引きがしやすいです。間引きの時にとても細かい芽を扱うことになるので、ばら撒きであまり混んでいると難しくなります。

プランターにも!種まき注意点

プランターや鉢植えにする場合も同様で、長いプランターなら筋蒔きで。方法は指で土に筋を作ってそこに数個ずつ2-3センチ間隔を開けるように種を指先で落としていまきす。鉢植えなら点まきにした方が良いでしょう。これは指で丸く小さな穴をあけそこに2-3粒種を落とすやり方。どちらも種まき後は軽く覆土(3ミリくらい)して霧吹きなどで優しく水やりをして完了です。霧吹きがない場合はあらかじめジョウロで土を湿らせてから種まきという順番にしてください。

自宅でも収穫までが早い!ルッコラの種まき栽培3.間引き

種まきをして乾かないよう新聞紙などで覆って10日ほどたつと発芽も揃ってきます。その前から時々新聞紙をめくって乾いていないか、発芽の具合はどうかチェックして、揃っているようなら10日前でも新聞紙を外してかまいません。

間引き1回めの時期と方法

Photo bykaboompics

間引き1回めは10日を目安にしてください。ふたばが出揃って成長の早いものは小さな本葉が間にちらっと見えるくらいの時期です。混雑しているところ・極端に小さいもの・害虫に食われてしまったものを率先して間引きます。だいたいどの双葉も邪魔者がなく日があたっていればOK。間引き菜もスプラウトとして味噌汁などに入れて食べられますから無駄にはなりません。

間引き2回めの時期と方法

2回めは本葉が2-3枚出てきたころ。もうかなりルッコラらしい形になっているでしょう。ここでも虫食いや葉色が薄いもの・混雑しているところから手で引き抜いてください。これはもうベビーリーフとしてサラダで食べられます。株と株の間隔目安は男性の指2本分くらい。

自宅でも収穫までが早い!ルッコラの種まき栽培4.追肥


2回めの間引きをしたくらいの頃にちょうど元肥として入れた緩効性肥料の効果も薄れているころでしょう。間引きのタイミングで追肥をしていくことで、すくすくと大きく育ってあともう少しで食べごろとなりますよ。育成期間が短く短時間で収穫できる野菜なので場合によっては追肥はしなくても良いでしょう。株の成長の度合いを見ながら追肥をするか決めてください。

追肥の種類とやり方

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追肥には野菜栽培用の固形燃料か鶏糞がおすすめ。鶏糞はとても臭くて扱いにくいですが最近は臭くないものも出ているので、これらを使うとよいですね。やり方は筋蒔きにした場合株元から少し離れた位置に少し土をほってそこに追肥をあげます。土を戻しながら軽く押さえそこに水をたっぷり与えることで肥料が土の中に浸透してちょうどよい具合に根から吸収されるでしょう。害虫や雑草対策でマルチをしている場合はその時だけ剥がして与えてください。

プランターでも!追肥のやり方

プランターや鉢植えでも追肥のやり方は同様です。株元から少し離れた位置に固形燃料か鶏糞をばらまきます。量は肥料のパッケージにかかれている容量を守って与えれば良いでしょう。種まきの時期によっては寒さのためもうあまり大きくならないことも考えられますので、無理に追肥を与える必要はありません。まだ気温が暖かく育ちそうだと思ったときにあげると良いですね。

自宅でも収穫までが早い!ルッコラの種まき栽培5.収穫

2回めの間引きをして追肥もおわり、葉の枚数も増えてきたらそろそろ待ちに待った楽しい収穫の時期となります。収穫できるタイミング目安とルッコラの収穫方法・長く食べられる採り方とご紹介していきましょう。

収穫の目安・食べごろの大きさは

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春まきと秋まきでまた変わってきますが、あまり欲張って大きく育ててしまうと葉が固くなって繊維が口の中に残り食感があまりよくありません。目安となるサイズは15センチ程度。収穫方法は秋まきであれば株元からいっぺんに刈り取ってしまうのがおすすめ。少し土をのけて根の部分をはさみでカットして株ごと採ってください。春まきであれば外側の大きな葉のみを収穫して伸びてきたら随時たべごろを取っていくことで長く収穫できますが、これも真夏になると育ちませんので最後には株ごと採ってしまいましょう。

季節によって収穫時期を見極める

このように収穫方法は大きく分けていっぺんにと外側から順にの2通り。そのうえ春と秋でまたいつ収穫するのか、どうするのかは気温と天気・育ち具合を見て決めると良いでしょう。ただしどの場合も午前中、できれば朝収穫するのが水分がたっぷりでみずみずしく美味しいです。これは植物が太陽の光とともに光合成をはじめる前でしっかり葉に水分を蓄えているのが理由です。産直市場などでは朝採り野菜として特別に売られていて人気があるのはそのせい。また生食でいただく場合は、少し小さめでも早めに採った方が柔らかくて美味しいですよ。

自宅でも収穫までが早い!ルッコラの種まき栽培6.害虫や注意点

最後にルッコラに付く害虫や育て方注意をご覧いただきます。春だから気をつけること、晩秋にはここに注意していきたいというところをチェックしていきましょう。

注意1.ルッコラに付く害虫は

Photo bydustinthewind

ルッコラは葉物野菜なのでアブラムシ・アオムシ・ヨトウムシといった植物の食害にあいやすいです。特に気をつけたいのがアオムシとヨトウムシ。うっかりしていると一晩で美味しい葉の部分がすべて食べられてしまうだけでなく、若い芽の部分もなくなるので再生が不可能となってしまいます。見つけ次第捕殺するかオルトランなどで予防・駆除してください。

秋まきは害虫の心配はほとんどない

ただし秋の種まきの場合これらの虫はもう活動時期を越えていなくなっています。生育期間も短いため害虫の心配はないでしょう。念の為銀マルチを敷いたり虫除けネットをかぶせておくというのも良い方法です。小さなプランターなら大きめの洗濯ネットでくるんでしまうというのも安く簡単にできる家庭菜園の防虫方法。

注意2.春まきは害虫に注意

基本的にルッコラは害虫もあまり食べません。まわりに美味しそうな葉がある季節なのでそちらを優先的に食べに行くためです。予防する場合は春暖かくなったら株元にオルトランをまいておきます。これで食害する害虫はその株を避けるでしょう。栽培期間が短いので農薬を変えて何度か散布するという心配もありません。

注意3.食べる野菜だから育ちすぎ注意!


これは春にも秋にも関係することですが、大きく育てすぎないよう注意してください。できるだけ若くて柔らかくみずみずしいものの方が断然食べやすく美味しいです。特に冬場はもう少しと思っておいておいても、成長をほとんどしなくなります。大きくならないなと感じたら少しくらい小さくても収穫して食べてしまった方がよいでしょう。

収穫してすぐ食べられる!ルッコラの自宅室内栽培

最後になりますが、ここで室内栽培で繰り返し長い期間収穫できて破棄するような家庭にある容器を使用する育て方をご紹介しましょう。ポイントはプランターとプラスチック容器のダブル栽培です。

たまごパックやペットボトルで室内栽培

室内やベランダでちょっと栽培する場合でも、ルッコラがお好きな方はできるだけ長い期間食べたいとお思いでしょう。そんな方におすすめなのがこの方法。種まきはプランターと切ったペットボトル・半分にカットして重ねたたまごパックを使います。排水用の穴は必ずあけてください。そこにそれぞれルッコラの種をまいておくだけ。あとは畑などで栽培するのと同様に間引きなどをおこない良い株をチョイスして育てていきましょう。

小さなプランターに移植して長く楽しむ室内栽培

この育て方で面白いのが、プランターがメインの栽培場となり卵パックの方が次期に植える苗として育てているところ。そのため収穫方法は株元から全部採ってしまうやり方となります。その開いた土に卵パックから土ごと苗を移植して新たに大きく育てていきましょう。時間差種まきと同様に卵パックの苗の成長が遅いので順に栽培が終わるまで楽しめるのでおすすめ!

プランターのアルミホイルマルチと防虫方法も必見

またこちらのルッコラ栽培では家庭にあるものや100均で買えるものでしっかり害虫対策もされています。小さなプランターだかこそできるあるホイルマルチや不織布のネットも真似したいアイデアですね。温かい時期にベランダで育てるときに役に立つでしょう。

まとめ

ルッコラは収穫まで早くて自宅で簡単にプランター栽培できる

Photo byCouleur

ルッコラはスーパーなどで買うと小さな一把数百円と、なかなかたくさん毎日食べられるという野菜ではないですね。自宅で栽培すればとれたて新鮮なものが長く食べることができてお得です!収穫までの期間も短いため初心者の方でも管理しやすく、家庭菜園の楽しさを味わうためのスターターベジタブルとしておすすめします。今からでもさっそく種まきからはじめてみてはいかがでしょうか。

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