石鎚山の登山ルート!初心者も日帰り可能なルートや所要時間など徹底解説!

石鎚山の登山ルート!初心者も日帰り可能なルートや所要時間など徹底解説!

西日本で最高峰の石鎚山には東西南北の4方向からの登山ルートがあります。このうちで初心者でも日帰り登山が可能な2ツの登山ルートについて標準的な所要時間も含めて詳しく解説します。おすすめの登山時期や必要な装備、石鎚山の見どころなども含めてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.石鎚山について
  2. 2.石鎚山への登山ルートについて
  3. 3.石鎚山登山の初心者日帰りおすすめルート1.成就ルート
  4. 4.石鎚山登山の初心者日帰りおすすめルート2.土小屋ルート
  5. 5.石鎚山の登山時期と服装、装備
  6. 6.石鎚山登山での見どころ
  7. 7.おわりに

石鎚山について

Photo by mathias-erhart

石鎚山は四国の愛媛県にある標高1,982mの山で西日本では最高峰です。 日本百名山にも入っている山ですが、「石鎚山」は天狗岳、弥山、南尖峰の3ツの峰の総称であって、3ツの峰のどれか一つを指すものではないのです。石鎚山に登ってきたと言う人がどの峰に登ってきたかというと、頂上に石鎚神社のある弥山にはほとんどの人が登り、その中の一部の人がその先にある最高峰の天狗岳にのぼり、さらにその先にある同じく最高峰の南尖峰に登る人はまれといった感じです。

天狗岳、弥山、南尖峰

天狗岳、弥山、南尖峰の3ツの峰の位置関係について説明しておきます。まず、どのルートから登っても最初に登るのが石鎚神社頂上社がある弥山(みせん、標高1,974m)です。この頂上から登ってきた方角と反対の南東方面に尾根が伸びており、すぐ前方200mの距離に天狗岳(てんぐだけ、標高1,982m)の鋭くとがった頂上に向かう険しいルートが見えます(上の画像)。天狗岳頂上からさらに180m先に次のピーク南尖峰(なんせんぽう、標高1,982m)があります。

石鎚山への登山ルートについて

石鎚山への登山ルートは山頂から見て北東面にある成就社ルート、東南面の土小屋ルート、南面の面河渓ルート、西面の堂ヶ森・二ノ森ルートの4ルートがあります。このうちで初心者でも日帰り登山が可能なのは成就社ルートと土小屋ルートですので、この2ツのルートについては項を改めて「初心者日帰りおすすめルート」として詳しくご紹介します。堂ヶ森・二ノ森ルートと面河渓ルートについては下に簡単に説明しておきます。

石鎚山登山:堂ヶ森・二ノ森ルート

堂ヶ森・二ノ森ルートは、石鎚山西方の堂ヶ森から二の森を経由して石鎚山に至るコースで堂ヶ森の登山口から石鎚山頂まで標高差が 1,200mで距離も非常に長く片道の所要時間が7,8時間もかかる縦走ルートです。服装、装備も日帰り登山並みとはいきません。初心者にはまず無理なルートです。

石鎚山登山:面河渓コース

面河渓コースは有名観光地の面河渓の駐車場がスタート地点になり、面河川(仁淀川)をさかのぼって石鎚山頂を目指すルートですが、頂上までの標高差が1,250mと大きく難易度も高く、片道5時間はかかる上級者向きのコースです。

石鎚山登山の初心者日帰りおすすめルート1.成就ルート

標高約450mの「山麓下谷駅」と標高約1,300mの「山頂成就駅」を結んで運行している石鎚登山ロープウェイを利用するルートです。国道11号線「氷見交差点」を石鎚登山口方面へ車で30分ほどの距離にロープウェイ乗り場があります。JR予讃線の「伊予西条駅」からバスも出ています。初心者でもこのロープウェイの山頂成就駅から3時間程度で弥山頂上まで登れて、一番人気のおすすめ日帰りルートです。下に、標準的なコースタイム紹介とルートの解説を示します。

標準的なコースタイム

ロープウエイ山頂駅から弥山頂上へ、引き続き天狗岳の頂上まで登り、同じ道を戻るルートでの標準的なコースタイムを下に示します。初心者の場合は弥山頂上から戻る方が良いでしょう。天狗岳への登り(上の画像)はおすすめできません。
 
山頂成就駅-(25分)→石鎚神社成就社-(25分)→八丁コルー(2時間20分)→弥山ー(20分)→天狗岳ー(10分)→弥山ー(1時間35分)→八丁コル(鞍部)ー(25分)→石鎚神社成就社ー(20分)→山頂成就駅

ルート解説

このコースは往復距離が約9Kmであり、成就駅(出発点)と天狗岳頂上との標高差は約700mです。コースの途中鎖場が何カ所かありますが、初心者の場合はすべて迂回路を登りましょう。往復の所要時間(正味)は約6時間です。

成就駅ー弥山頂上

ロープウェイの成就駅からは広くて歩きやすい道です。約25分ほどで石鎚神社の中宮成就社につきます。成就社からは下り坂が続きますが、25分で八丁コルと呼ばれる鞍部に着きます。ここからは本格的な登りになり、最初の鎖場の「試しの鎖」を過ぎると一軒茶屋(前社森休憩所)につきます。八丁コルから1時間弱の距離です。この先には「一の鎖」から「三の鎖」まで3つの鎖場がありますが全て迂回路を登ります。3つ目の鎖場を過ぎると弥山の頂上はすぐです。スタートから3時間程度です。

弥山と天狗岳の頂上

弥山山頂からは天狗岳を始め四国の主な山が全て見えます。ここには石鎚神社の頂上社と山荘があり宿泊も可能です。天狗岳の頂上へは険しい岩尾根の道で、弥山から20分ほどの距離ですが足元に注意して登る必要があります。初心者の場合はパスすることをおすすめします。紅葉の時期に弥山頂上から見る天狗岳は絶景ですし、逆に天狗岳頂上から見る弥山の石鎚神社頂上社もまさに「天空の神社」といった感じのすばらしい眺めです。

石鎚山登山の初心者日帰りおすすめルート2.土小屋ルート

 土小屋ルートは久万高原側からの石鎚スカイライン終点にある土小屋がが出発点になります。西条市側からは瓶ケ森林道を使って入ります。ここの標高は1,492mで山頂まではわずか500mの距離です。成就社コースに比べると標高差が少なく、往復距離は9kmとほぼ同じで、初心者にとっては登り易さでおすすめの日帰りルートです。下に、「土小屋について」、「標準的コースタイム」、「ルート解説」を記します。

土小屋について

石鎚スカイライン終点の土小屋は石鎚山や周辺の山々への登山者の基地となっていて、食堂、カフェ、売店、ロッジなどがあり、近くに公共の無料駐車場(50台)もあります。"mont-bell"の看板が目立つ土小屋テラスのすぐ近くに石鎚山登山口が見えます。登山道に沿って歩いてすぐの距離に石鎚神社土小屋遥拝殿があり、ここを通過してもう少し先には国民宿舎石鎚があります。

標準的なコースタイム

石鎚山登山口から弥山を経由して天狗岳まで登り、同じ道を戻る場合の標準的なコースタイムを紹介します。コースタイムでは天狗岳まで登るようになっていますが、初心者の場合は弥山までとし、天狗岳には登らないようにしましょう。

土小屋-(45分)→休憩地ー(55分)→二の鎖-(35分)→弥山ー(15分)→天狗岳ー(15分)→弥山ー(20分)→二の鎖ー(40分)→休憩地ー(35分)→土小屋

ルート解説


このコースの往復総距離は約9km、登山口(出発点)と最高点との標高差は500mほどで往復の所要時間は正味で4.5時間から5.0時間です。鎖場は迂回路を取るものとして初心者でも容易に登れます。コース途中の「二の鎖」につく前で成就ルートの登山道と合流します。したがって、ルート解説は「二の鎖」までとします。なお往路の弥山頂上までは正味2.5時間です。

登山口から「二の鎖」まで

スタート地点から石鎚神社土小屋遥拝殿、ついで国民宿舎石鎚を過ぎてなだらかな尾根伝いの登山道を登ります。やがて笹原の尾根道となり開けた景色の良い休憩に適した場所に到着します。出発から40分ほどの距離です。休憩場所から20分ほど尾根道を進んだところで尾根から外れて尾根の東側をトラバースする道になりますが、コースは良く整備されていて問題ありません。15分ほどで「二の鎖」につきます。この途中で成就ルートの登山道と合流します。ここ以降のルート解説は、成就ルートと同じですので省略します。 

石鎚山の登山時期と服装、装備

石鎚山登山のおすすめの時期

石鎚山は、特別な服装装備が必要な厳冬期登山を除けば初心者でもいつの時期でも登山できます。おすすめの登山時期としては春のツツジやシャクナゲの美しい時期、夏の多彩な高山植物の花が咲く時期、秋の紅葉の時期などを含む5月下旬から10月一杯でしょう。なお、1年を通じての一番の絶景というと、秋の紅葉シーズンに弥山頂上から見る燃えるように赤く染まった天狗岳でしょう。

石鎚山登山の服装、装備

服装

石鎚山は初心者でも日帰りで登れる山ですが、標高が2,000mに近い山に登るのですから、それなりの登山に適した服装や装備をする必要があります。春秋と夏では服装の若干の違いはありますが、春夏秋を通じて共通する服装面について留意すべき点を記します。*まず日差しや頭上の障害物から頭部を守るために帽子を必ずかぶる。 *靴は運動靴ではなくトレッキングシューズを履く。 *アウターの服装は半袖ではなく長袖のシャツとする。

装備品

日帰り登山であっても登山装備品としては最低限次に挙げるものは準備ください。結果的に全く使わなかった、ということになるとは思いますが、予期しない状況になった時に備える意味も含んだ装備品ですから出来るだけ多く装備してください。
「ザック、雨具、着替え(下着と靴下)、タオル類、水筒、携行食(チョコレートなどの)、地図とコンパス」。その他にも、できれば準備したいものとして、ファーストエイドキッド、軍手、懐中電灯、携帯電話、などがあげられます。

石鎚山登山での見どころ

ここでは、成就ルート及び土小屋ルートで日帰り登山する場合に登山口近辺や登山経路で見られる建物、施設や景色、眺めなどでの見どころを御紹介します。何と言っても石鎚神社に関連した施設が多くなりますが、それ以外にもいくつか取り上げます。

石鎚神社関係

御神体を石鎚山とする石鎚神社は、お願い事が成就する神社として有名ですが、石鎚山の山麓にある本社のほかに石鎚山中腹にある成就社、頂上にある頂上社、土小屋にある土小屋遥拝殿の4ツがあります。この4ツをまとめて全体として石鎚神社といっています。全国各地から参拝客が訪れ、「願い事がかなうパワースポット」として人気があります。石鎚山にある本社以外の3ツについて御紹介します。

石鎚神社中宮成就社

石鎚神社中宮の成就社はロープウェイの山頂成就駅から歩くこと約20分の距離で、標高は1,450mのところにあります。霊峰石鎚山を開山したといわれている役行者がこの場所で「わが願い成就せり」と言ったということが成就社の名前の由来となっています。参道には宿やお土産・食事処などがり、時期を問わず登山の重要な拠点となっています。諸願成就の社として広く信仰を集めています。毎年5月1日から11月3日までの期間のみ神主さんが駐在しています。

石鎚神社奥之宮頂上社と頂上山荘

奥之宮の頂上社は、天狗岳の手前に位置する弥山の頂上にあり、ここには仁、智、勇、の3ツのご神徳をあらわす3ツの御神像がまつられています。神職が5月1日~11月3日の間常駐しており、お守りやお札も買うことができます。ここには神社が経営する頂上山荘もあり、上記の期間登山者の宿泊が可能です。頂上からは360度の絶景が見え、目の前には天狗岳がそびえています。晴れの日には、四国の主な山々や瀬戸内海の島々まで見渡すことができます。

石鎚神社土小屋遥拝殿

石鎚神社土小屋遥拝殿は石鎚スカイライン(通行期間は4~11月)の終点、標高1500mのところにあります。石鎚山が本殿の向こう側にそびえ、周辺にはウラジロモミが群生しさわやかな香りがします。一般登拝者の祈願等も受け付け、成就社と並び山頂登拝の重要拠点です。4月1日~11月末、神職が常駐しています。

紅葉の景色

石鎚山は紅葉がきれいなことでも知られています。例年10月初めから1カ月間ほど「石鎚モミジ祭り」が開催され、成就社境内で開催式やイベントなどが行われ、弥山頂上までの「紅葉登山」も行われます。紅葉の時期は頂上付近が10月10日前後で20日前後には成就社付近まで、下旬には麓まで降りていきます。最高の紅葉の絶景は弥山頂上から見る天狗岳とされています。鋭くとがった天狗岳の頂、露出した岩肌も紅葉風景を一層引き立てているようです。

鎖場

石鎚山には修験道の行場であったとされる「鎖場」が4か所あります。下から順に「試しの鎖」、「一の鎖」、「二の鎖」、「三の鎖」と名前がついています。それぞれの鎖場は、74m,33m,65m,68mの長さがあります。最初に出会う「試しの鎖」は、この鎖を登ることができれば残りの3ツの鎖場も登れる、ということで「試しの鎖」と名付けられています。いづれも迂回路がありますので初心者はそちらを通るようにおすすめします。鎖場はほかの人が登っているのを下から見るのがよろしいかと思います。

土小屋テラスと白石ロッジ

石鎚山の土小屋登山口には石鎚観光経営で長年登山客や観光客に利用されてきた売店・食堂の土小屋テラスと宿泊宿の白石ロッジがあります。土小屋テラスは2020年7月にリニューアルオープンして、1階はショップとカフェ2階は食堂になっています。ショップにはモンベルコーナーが新設されて、登山の装備、服装関係の商品がならんでいて大きな目玉になっています。

おわりに

石鎚山日帰り登山の記事、ここまでお読みいただき有り難うございました。いかがでしたか?
登山に適した服装で必要な装備品をザックに詰めて、さあ石鎚山へ出かけましょう!初めて石鎚山に登る人には紅葉のシーズンをおすすめしたいのですが、10月初めの山頂が紅葉の盛りのころ弥山の頂上はカラフルな服装の登山客で満員です(上画像)。頂上への上り下りが大変です。少し時期を遅らせて、中腹の紅葉を楽しむのがよいかも?

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aakm.yamada
ライター

aakm.yamada


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