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【初心者必見】焚き火をもっと楽しくする!知っておきたい薪の組み方9選!

焚き火は、薪の組み方ひとつで、火を維持させ、長持ちさせられるかどうかが決まります。今回は、並列型やインデアン式などの焚き火の組み方を中心に、薪の種類など、直火でも焚き火を上手に起こす燃やし方についてご紹介します。今度こそキャンプファイヤーを成功させましょう。
2020年10月30日
水木誠人
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上手な焚き火の組み方でキャンプを盛り上げよう!

Photo byStones

キャンプでの醍醐味のひとつが直火の焚き火です。そんな焚き火シーンに重要なのが、薪の組み方です。薪の種類や燃やし方も重要ですが、組み方がうまくないと、上手に焚き火を起こすことができません。なかなか焚き火が起こせないと、イライラしてしまったり、気分がしらけたりしてしまいます。そこで、今回は、火を維持させ長持ちさせて、楽しいキャンプのひとときを燃え上がらせる薪の組み方についてご紹介します。また、薪の種類なども合わせてご紹介しますので、ぜひ次のキャンプに役立ててください。

直火の焚き火を成功させる薪の組み方①並列型

全天候で使える燃やし方のひとつ

並列型と呼ばれる焚き火の薪の組み方は、底に2本の太い木を並べ、その上に薪を重ねていく組み方です。このとき、薪を並列に並べることから並列型と呼ばれ、2本の木をしっかりと置くことで、地面が湿っている場所などでも焚き火を起こせる方法として、雨や雪の日などでも使えるとされています。ただし、実際には、雨の日になどに焚き火を起こすのは非常にむずかしいため、技術や経験、道具などが必要となります。

上手に焚き火を起こす薪の組み方のコツ

Photo byArtem_Apukhtin

太い木の上に薪を置くことで通気性が確保され、火の回りがよくなります。多少、地面が湿っていても、薪が湿っぽくなるのを防止することができるため、火が長持ちし、火を維持することも可能となります。焚き火台の上でも同じように組むこともできるため、この方法を知っておくと便利です。

直火の焚き火を成功させる薪の組み方②放射型

インデアン式と呼ばれる燃やし方がこれ

この薪の組み方は、アメリカの先住民族であるインデアンが使う組み方として、インデアン式などと呼ばれている方法です。薪を放射型に置き、中心の部分に火を点け、燃やしていきます。火が小さくなってきたら、薪を中心に寄せていきます。インデアンがティピと呼ばれるテントの中で火を起こす際は、中央に穴を開け、そこで焚き火を起こすのだとか。これは、日本の囲炉裏に似た使い方で、火をうまくコントロールすることができるうえ、気に入った火力を維持させることもできます。

上手に焚き火を起こす薪の組み方のコツ

火を起こすには燃えやすい小枝を集めて薪の中央に集めましょう。薪を放射状に並べる際、太い薪と細い薪を合わせて使う組み方にすると、細い薪によって火を起こしやすくなります。インデアンがティピの中で利用した焚き火の方法ですが、テントの中で焚き火を起こすのは危険です。最近では、テント内でも焚き火を起こせるテントもあり、焚き火経験の長い方はともかく、あまり慣れていない方は、屋外で用心しながら行いたいです。

直火の焚き火を成功させる薪の組み方③山型

山状に薪を立てかける燃やし方

Photo by hogeasdf

この薪の組み方は、薪を山のような状態に組む組み方で、合唱型、ティピ型などの呼び名があります。まず中央に燃えやすい着火剤を置き、その周囲に立てかけるように焚き付けを並べ、太い薪を組んでいきます。火は上へと上がっていくため薪が燃えやすく、火を長持ちさせるために長時間、火を維持していると、薪を多く消費します。


上手に焚き火を起こす薪の組み方のコツ

Photo byStockSnap

焚き火と聞いて真っ先にイメージする典型的な薪の組み方です。仲間と焚き火を囲んで語らい合うのにおすすめの組み方で、火がまっすぐに立ち上がる姿も美しく、忘れがたいキャンプのひとときとなるはずです。ただ、注意したいのが、薪を立てかけるように並べているため、時間が経つと薪が崩れてくるということ。薪や焚き火の様子を注意して行うようにしましょう。

直火の焚き火を成功させる薪の組み方④井桁型

井桁のように薪を積み上げる燃やし方がこちら

井桁とは、緯度の上部を木材で井の字の形に組み上げたもので、まさに井桁のように薪を組んでいく組み方がこちらとなります。学生時代、林間学校などでキャンプファイヤーをやったことのある方は、まさにキャンプファイヤーの際に薪を組んだ方法となります。薪を組んだ中心が煙突のようになり、四方に隙間があることから空気が入り込みやすく、火の回りがよくなるため、火が燃えやすく、勢いのある焚き火を楽しむことができます。ただ、勢いがあるため、すぐに燃え尽きてしまうという難点もありますので、キャンプで盛り上がったときなどにおすすめです。

上手に焚き火を起こす薪の組み方のコツ

Photo byFotoshopTofs

家族や仲間など、大勢でキャンプを楽しむ日の焚き火におすすめなのがこの井桁型の組み方です。家族でキャンプの際、子どもたちといっしょに薪を積み上げると楽しむことができます。ただ、火がすぐに燃え尽きてしまうので、長時間、火を維持するのはむずかしいです。また、薪を高く積みすぎてしまうと崩れてしまうため、注意する必要があります。

直火の焚き火を成功させる薪の組み方⑤差し掛け型

燃やし方が簡単で初心者向けの組み方

1本の木を底に置き、その木に薪を斜めに立てかけていく組み方がこの組み方です。少ない材料でも焚き火を起こしたいというときに使える方法で、底に置く木と薪の間に隙間を作ることで火の回りがよくなります。そこに燃えやすい焚き付けを入れていきましょう。 薪が燃えてしまっても、底に置いた木が火種になるため、何度も焚き火を起こしやすい燃やし方でもあります。

上手に焚き火を起こす薪の組み方のコツ

Photo bySupremeRyan

この組み方は、直火でなくても、焚き火台などの限られたスペースで焚き火を起こす際にも使いやすい組み方です。また、火が燃えやすい組み方なので、ファミリーキャンプや初心者のキャンプなどでの焚き火シーンにもおすすめです。火を点けると、細い枝などから燃えはじめていきます。薪を補充して、火を維持し、長持ちさせる際、薪を平らに置くように心がけましょう。

直火の焚き火を成功させる薪の組み方⑥ロングファイヤー型

キャンプ飯を楽しみたい方におすすめ

大き目の薪を2本並べ、その2本の間に細い薪を並べるロングファイヤー型の組み方は、その名が示すように焚き火を細長く起こすことができます。2本の薪を利用して調理などがしやすいことから、キャンプ飯を作ってキャンプを楽しむ方たちの定番の燃やし方ともいわれています。2本の太い薪が火を長持ちさせてくれるため、焚き火を維持しやすく、キャンプを楽しみながらアウトドアで豪快に料理を楽しむこともできます。

上手に焚き火を起こす薪の組み方のコツ


Photo by hogeasdf

焚き火台を使う際は、薪の長さを見極めることが大切です。キャンプ飯を調理することをメインに考えてらっしゃる方は、調理器具が置きやすい薪を選ぶようにすると、より快適に過ごすことができます。大きな薪の下に枝を差し込むと着火しやすいので、火を点ける際に意識してみましょう。薪の組み方が簡単なので、ぜひ覚えておきたい方法です。

直火の焚き火を成功させる薪の組み方⑦ハンター型

猟師が使ったという燃やし方

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猟師が山中で狩猟する際に使う焚き火の組み方として知られるハンター型の組み方。調理をする際にも使いやすい薪の組み方なので、キャンプ飯を楽しみたい方にもおすすめの方法です。この組み方、ロングファイヤー型の薪の組み方に似ていますが、2本の太い薪をV字に置き、この角度で火の調整を行うことができるというものになります。2本の太い薪はジワジワと燃えていくため、焚き火を維持し、長持ちさせることも可能です。

上手に焚き火を起こす薪の組み方のコツ

Photo byMOHANN

猟師が狩猟で使う焚き火の組み方というだけあって、火を起こしやすく、燃やし方も容易な方法です。組み方もシンプルなので、時間をかけずに焚き火を起こすことができます。燃えやすい細い枝などをV字の角の部分に並べて火を起こしましょう。火力が必要になったらV字を開き、反対に、火を弱める場合はV字を閉じることで、火の勢いをコントロールすることができます。

直火の焚き火を成功させる薪の組み方⑧トップダウン型

のんびりと燃える火を楽しみたい方におすすめ

フリー写真素材ぱくたそ

底の部分に太い薪を並べ、その上に中ぐらいの薪、さらにその上に細い枝などを並べ、最後に焚き付けを置きます。通常の薪の組み方と反対の組み方ですが、この組み方の場合、火の燃え方が弱くなるため、薪を追加させる必要がなく、火を長時間、維持することができるため、時間をかけて焚き火を楽しむことができます。

上手に焚き火を起こす薪の組み方のコツ

Photo by yto

この組み方は、上手に薪を組まないと、うまく火が燃えていかないこともあります。火の燃え方を見ながら、火が長持ちしない場合は燃えやすい小枝などを投入し、火を長持ちさせるようにしましょう。火をうまくコントロールできると、長時間、焚き火を楽しむことができます。ただし、焚き火の組み方としてはむずかしい組み方となりますので、初心者の方はほかの組みやすい方法からはじめていくようにしましょう。

直火の焚き火を成功させる薪の組み方⑨複合型

井桁型+山型の組み合わせもあり

Photo by12019

これまでご紹介してきたさまざまな薪の組み方をいくつか組み合わせた組み方もあります。たとえば、井桁型と山型を合わせて、底の部分を井桁型にし、その上に薪を山型に立てかけていく組み方では、かなり大きな焚き火を起こすことができます。キャンプファイヤーなどで大勢の仲間と楽しみたいひとときにおすすめです。

幾通りもある薪の組み方を楽しもう


Photo byPexels

焚き火の薪の組み方にはさまざまな方法があります。実際には、むずかしくて使えないという方法もいろいろあるようですが、組み方ひとつで火の種類も異なりますので、慣れてきたらさまざまな方法に挑戦してみましょう。やりやすい組み方が見つかるかもしれません。

焚き火の薪の種類を知っておこう

焚き火を成功させるためには、焚き火を起こすのに必要な燃えやすい薪の種類はどれで、火を維持させるために必要な薪の種類がとれなのかを知っておくことが大切です。大きく分けると、薪に使う木の種類には、針葉樹と広葉樹があります。この種類の別をしっかりと理解することで、キャンプ場で迷わずに焚き火を起こし、火を長持ちさせることができるようになります。キャンプ場でさすがと思われるためにも、ぜひ焚き火の種類を覚えておきましょう。

薪の種類①針葉樹

Photo by 柏翰 / ポーハン / POHAN

葉が尖っている種類の木、針葉樹。この種類の木には、スギ、マツ、ヒノキなどがあります。これらの種類の木は、キャンプ場などでも手に入る種類の木で、油分などを多く含んでいるため、燃えやすく、焚き付け用の木材として重宝します。ただし、火を点けても長持ちせず、煙なども多く出るため、火が十分に点いたら広葉樹の薪を加えていくようにしましょう。

薪の種類②広葉樹

Photo by harum.koh

広葉樹には、コナラ、カシ、ケヤキなどの種類があります。葉が手のひらのように広がっている木です。広葉樹は、火が点きにくいものの、うまく火が点いたら長持ちし、火を維持することができるという特徴があります。このため、燃やし方に工夫をする必要があります。まず、針葉樹の薪を使って火を起こし、火が十分に回りはじめたら、広葉樹の薪を入れていきますが、このとき、比較的、燃えやすい木の樹皮に火を点けるようにして、火を点けていくようにします。

上手な組み方の焚き火でキャンプの夜を楽しもう!

Photo byPexels

薪の組み方は、焚き火を起こすうえでとても重要です。キャンプで焚き火を起こそうと、薪を置いて火をつけてみたものの、なかなか焚き火が起こせず、気持ちがしらけてしまい、後味の悪い思いをされたという経験、意外と多くの方がしてらっしゃるかもしれません。薪の組み方を工夫すれば、焚き火を成功させることはそうむずかしくはありません。焚き火は、ひとりキャンプでもファミリーキャンプでも、それぞれのキャンプシーンをワクワクさせてくれるものです。安全に楽しいキャンプを盛り上げるためにも、安全には十分に配慮して、ぜひさまざまな薪の組み方を挑戦してみたいです。

焚き火のやり方や仕方が気になる方はこちらもチェック!

焚き火の薪の組み方だけではなく、焚き火の起こし方、上手に火を維持させ、長持ちさせるやり方や仕方などについても知りたいという方は、こちらの記事も参考にしてください。焚き火のスペシャリストのアドバイスや、焚き火で必要な道具などについての情報など、焚き火シーンをより盛り上げるアイデアが入手できるはずです。次のキャンプの焚き火シーンをもっともっと盛り上げましょう。