カセットガス ストーブ マイ暖
イワタニ カセットガスストーブ ハイパワータイプ デカ暖
カセットガスファンヒーター "風暖"(KAZEDAN)
センゴクアラジン
トヨトミ レインボーストーブ
newアルパカストーブ(TS-77JS-C)
ストーブファン
冬キャンプにおけるストーブとは
ストーブは必須の暖房器具
ストーブは薪、石油、ガスの3種類がありますが、どれか一つは冬キャンプの暖房器具として必ず名前が挙がるアイテムです。燃料を使うストーブは電気ストーブと比較するとアウトドアで安全に使うには正しい知識が必要になりますが、その分暖かく冬のアウトドアを快適にしてくれますよ。電気ストーブだと寒さに対して暖房効率が足りなかったり、電源付きサイトの利用が必須になるなどメインの暖房器具としては使いにくいです。
石油ストーブとは
今回は初心者でも導入しやすい石油ストーブ、ガスストーブについて紹介しますね。石油ストーブは燃料に灯油を使うストーブです。薪ストーブと比較すると暖かさは落ちますが、コンパクトで持ち運びしやすく煙突が不要なためアウトドアでも導入しやすいです。天板の上でお湯をわかせ、煮込み料理などはストーブの上に置いておくだけでおいしく煮込めます。薪ストーブの次に暖かいストーブです。
ガスストーブとは
ガスボンベをセットするタイプの小型ストーブとなり、初心者でも使いやすいですよ。薪ストーブと比較すると暖かさはかなり落ちますが、その分コンパクトで燃料を含めても持ち運びしやすいです。一般家庭用のものもありますが、家庭で使うとなると灯油を使う石油ストーブのほうが人気のため取り扱っていない店も多いです。
アウトドアで安全にストーブを使うには
テントのような閉鎖空間で使うときは自己責任のもときちんと換気して、一酸化炭素チェッカーと共に使うようにしましょう。ベンチレーションを閉じた状態で使うのは大変危険です。
石油ストーブ・ガスストーブの比較1:持ち運びやすさ
ガスストーブが小型
石油ストーブ、ガスストーブは薪ストーブと比べるとどちらも小型で持ち運びしやすいですが、より小型で持ち運びしやすいのはガスストーブです。非常に小さく、バイクでも楽に持ち運べるサイズのものがあります。一方で石油ストーブは小型のものでもガスストーブより大きく重たくなります。燃料もポリタンクにいれて持ち運ぶか、ストーブに入れて持ち運ばないといけませんがガスストーブはカセットボンベのため燃料もコンパクトです。
重さの比較
石油ストーブはコンパクトですが、ガスストーブと比較すると重たいです。軽いものでも6kg程度あり、そこに燃料の灯油の重さが加わります。一方でガスストーブは重たいものでも5kg、軽いものでは3kg以下となり、小型のガスストーブ(ヒーター)では手のひらサイズの軽いものもあります。ガスボンベの重さを足しても大きく重量が膨れ上がることはなくガスストーブは軽いですよ。
注意
灯油を運ぶときは専用の容器を使いましょう。ポリタンク以外での持ち運べは危険です。また、ストーブによりますが燃料を入れたまま車で持ち運ぶとタンクから燃料がこぼれる場合があります。基本的に燃料が入っている状態での持ち運びを控えたほうがいいでしょう。できるだけ専用のポリタンクを使って持ち運んでください。
石油ストーブ・ガスストーブの比較2:暖かさ
大きいと暖かい
基本的にストーブは本体が大きくなるにつれて暖かく、薪ストーブは大きい分暖かいです。同じように石油ストーブとガスストーブでは石油ストーブのほうが大きいため暖かいですよ。石油ストーブでも薪ストーブのように汗ばむほど暖かくはなりませんが、6畳ほどの部屋を暖める能力があります。一方でガスストーブは空間の一部分だけを暖めるぐらいしかできず、電気ストーブと同じようにサブの暖房器具として使うという場合が多いです。
ソロキャンプでは
ソロキャンプでも基本は変わりません。石油ストーブのほうが暖かいですが、テントが小さいとガスストーブをメインにしても暖かいという場合があります。前室を含めコンパクトなテントだと、テントが小さすぎて石油ストーブが中にはいりません。テントサイズによってガス式、石油式使い分けるといいでしょう。
石油ストーブ・ガスストーブの比較3:コスト
石油が安い
石油ストーブとガスストーブではガスのほうが安いと感じる方もおおいのではないでしょうか?実は安いのは石油ストーブです。灯油は1Lあたり84円程度発売されています。製品により燃費が異なりますが1時間あたりの灯油の使用量は0.26L程度になり少なくとも3時間30分は1Lあれば燃焼できます。ガスは安いもので1本100円です。ガスストーブでは1本で約3時間20分前後の燃焼時間になり灯油のほうが安くて長持ちします。
本体価格で比較
石油ストーブとガスストーブを本体価格で比較すると平均して安いのはガスストーブです。ガスストーブは有名ブランドでも1万円をきりますが、石油ストーブは有名ブランドだと2万円前後します。人気アウトドアブランドの「スノーピーク」の石油ストーブだと4万円を越えます。しかし、近年は外国のストーブなどもあり通販に限定すると石油ストーブでも安いものが多いです。
安くて暖かい石油と携帯性が高いガス
まとめると安い、暖かいのは石油です。ガスと比較すると広い空間を暖められます。灯油は18Lでの販売が多く高く感じますが、長い目で見るとコストが安いのは灯油です。しかし本体価格のみで比較すると安いのはガスストーブになります。一方でガスストーブはコンパクトで軽量でどこでも使え、ボンベをセットするだけの手軽さがあります。小さなテントだと十分メインとしても使えますが、暖かさは石油ストーブに軍配があがり過信はできません。
冬キャンプにおすすめのストーブ1:定番ガスストーブ
イワタニ マイ暖
カセットガス ストーブ マイ暖
コンパクトで場所を取らず小さなテントでも導入しやすい、人気ブランドのガスストーブです。木造戸建住宅3畳までの広さに対応するため小さなテントだときちんと暖かくなりますよ。2ルームのような大きなテント、オープンタープでリビングを作る場合は暖房器具が一時間あたり900kcal低めのため寒さを感じるでしょう。重量は本体のみで2.6kgと軽量でバランスがよく初心者にもおすすめです。
安全機能が充実
不完全燃焼防止機能や立消え安全装置、転倒時など衝撃があると自動的にガスを遮断してくれたり、ガスボンベに異常な圧力が働くと自動的にガスの供給をとめてくれる4つの安全装置があり使いやすいです。アウトドアでは転倒時に自動消火してくれる機能がないと使いにくいですよ。また、不完全燃焼になる前に自動的に運転が止まりますが一酸化炭素チェッカーを必ず使ってくださいね。
弱運転切り替え可能
ガスは長時間使えない物が多いですが、標準と弱の切り替えができ弱では暖房効率は下がりますが、その分長く使えます。例えばレイヤリングをしていて思っていたより寒くない場合は弱にして燃焼時間を伸ばせますよ。標準では約3時間20分しか持ちませんが、弱にすることで約3時間55分と30分以上長めに使えるようになりコスパがいいです。室内用ということでおしゃれな白と黒の2色がありますよ。
冬キャンプにおすすめのストーブ2:ハイパワーガスストーブ
イワタニ ハイパワータイプ デカ暖
イワタニ カセットガスストーブ ハイパワータイプ デカ暖
見た目は石油ストーブのようですが、コンパクトで持ち運びしやすい小型ガスストーブです。暖房効率が大きくなっていて一時間あたり1150kcalにもなります。1150Kcalは石油ストーブの芯が一番小さいときより暖かく、ガスストーブでも石油ストーブと同じぐらいパワーのあるモデルです。その分ガスをたくさん消費するようになり、最大で約2時間30分しか持たなくなっています。燃焼時間が短いのはガスストーブの宿命です。
ハイパワー
木造戸建住宅4畳まで使用できるようになりより広い範囲を暖かくでき、前述したように特許技術の熱溜め燃焼筒により小型石油ストーブと同等の暖かさが得られますよ。出力から割り出したわけではなく、サーモグラフィーによる室温測定、温度分布テストによるテストを経て証明されていてコンパクトタイプと比べるとしっかり暖かいです。
サイズ感
熱溜め燃焼筒があり通常モデルより大きくなっています。しかし、大きさは約35×28×41cmとコンパクトで持ち運びしやすいままです。重さも4.1kgと小さな車で積載しやすいサイズ感になっています。安全装置も前述した4つがついていてアウトドアでも安心して使えますよ。
冬キャンプにおすすめのストーブ3:異色のヒーター
カセットガスファンヒーター "風暖"(KAZEDAN)
カセットガスファンヒーター "風暖"(KAZEDAN)
ヒーターのため正確にはストーブとは少し異なる暖房器具ですがコードレスでカセットボンベだけで駆動してくれます。ファンで外気を取り込み熱で暖めた外気を放出する仕組みです。実際に冬キャンプで使ったことがある方もいてストーブと同じように暖房器具としてきちんと使えると評価されていますよ。ファンヒーター通常はファンの駆動に電源が必要ですが、熱により電気を生み出しファンを回してくれるため電源がないサイトでも利用可能です。
隅に配置がおすすめ
画期的な製品のためコスパはよくありませんが、ファンが回るためテントの隅に配置すると全体をまんべんなく暖めてくれる使いやすさがあります。また、非常にすばやく温まることから最初のうちはファンヒーターを使い暖まってきたら石油ストーブに切り替えるなどシーンに応じた使い方ができますよ。暖房効率は一時間あたり1720kcalと非常に高くホットプレートに匹敵するぐらいになります。
使い方を工夫
外部電源不要のためどこでも配置しやすく、近年流行りのオートキャンプ場での車中泊でも使いやすい暖房器具です。ガス式のためコンパクトで持ち運びやすいですよ。また1720Kcalもの暖かさがあり、ソロ用の小さなテントだと弱でも十分暖かくなりますよ。室内用のため部屋の雰囲気に合わせやすいおしゃれな白と黒があります。最大火力が高い分燃費は悪く1時間43分しか使えません。メインにするのではなく使い方を工夫しましょう。
冬キャンプにおすすめのストーブ4:おしゃれ
ポータブル ガス ストーブ
センゴクアラジン
決して安くはないですがおしゃれなガスストーブとして人気の商品です。見た目は滞留型の石油ストーブにそっくりですが、カセットボンベを使用し、1時間あたり690kcal~1700kcalまで熱量を細かく調整できて使いやすいですよ。おしゃれな外観と他社のガスストーブにはない豊富なカラーバリエーションがあり唯一無二のストーブになっていて見た目こそは石油ストーブですが、ガス式のためコンパクトで持ち運びやすいですよ。
おしゃれな外観
ガスストーブは対流式、反射式というものがなく石油ストーブと外観が異なるものが多いです。そのためおしゃれなアイテムとは一概に言えませんが同製品はアラジンの大人気の石油ストーブ「ブルーフレーム」のフォルムをそのまま再現しているおしゃれなデザインになっているガスストーブです。屋内でも屋外でもよく映えます。さらに黃、赤、緑、白の豊かなカラーバリエーションは冬キャンプでよく使われているコットンテントとも相性がいいですよ。
安全性が高い
ガスストーブはコスパのいいものは6千円前後からありますが、コスパのいいものは安全装置が付いていない場合があります。テント内で使う場合だと、特に安全装置が付いているものがおすすめになります。不完全燃焼防止装置は過去に死亡事故を引き起こしたこともある一酸化炭素が発生する前に自動で消火してくれる機能となり、テントのような部屋よりも閉鎖的な場所で使う場合に非常に有効的です。
冬キャンプにおすすめのストーブ5:定番の石油ストーブ
レインボーストーブ
トヨトミ レインボーストーブ
冬キャンプで定番の石油ストーブです。炎が7色のグラデーションにみえておしゃれかつ比較的小型のため持ち運びやすいですよ。スノーピークが発売しているレインボーストーブと比較するとコスパが非常によく安いです。冬キャンプ定番の石油ストーブということでキャンプで実際に使っていることがある方も多く、本来は想定されていない使い方になりますがキャンプでも扱いやすいです。スノーピークモデルと性能差はありません。
天板で調理可能
小型石油ストーブでも天板の上にやかんを置いてお湯を沸かす、網を置いて餅を焼くといったガスストーブではできないことも簡単にできます。ダッチオーブンなどの重たいものも乗せられて使い勝手がいいですよ。対流式のため天板を調理器具で塞いでいてもしっかり暖めてくれます。暖房効率は高く一時間あたり2240Kcalにもなり薪ストーブのように暖かくはなりませんが、大型テントでも暖房器具として使えます。
雰囲気がいい
ガラスに映る炎のグラデーションに加え、使用時は40Wほどの暖色の明かりになります。大きさは38.8×38.8×47.5cmです。ランタン調のデザインで燃焼部はランタンのようにほのかな明かりとなりおしゃれにテント内を彩ってくれますよ。レインボーストーブは暖かさよりもおしゃれな雰囲気を演出してくれるコスパのいい小型石油ストーブです。
冬キャンプにおすすめのストーブ6:コスパがいい
NEWアルパカストーブ(日本仕様)
newアルパカストーブ(TS-77JS-C)
冬キャンプの定番のストーブと人気の韓国のアルパカストーブはコスパがいい安い石油ストーブです。日本仕様モデルが発売され振動により自動消火するようになったり、JIS(日本工業規格)にそって作られていて給油口が小さいなどのトラブルもありません。大きさが35×35×40.5cmと小さく小型のため車種を選ばず持ち運びやすいですよ。小さいですが冬キャンプにも人気があり一時間あたり2500Kcal以上になります。
日本仕様
日本仕様になったことで振動を感知すると芯が自動で降下する消火装置がつきアウトドアでも使いやすくなりました。また、一般財団法人日本燃焼機器検査協会の認証マークがあり日本ブランドのストーブと同じ安全性があるといえます。日本仕様ができたことで購入しやすくなりさまざまなキャンパーが利用している定番の石油ストーブです。
コスパがいい
日本仕様になり安全性が増していますが、コスパのいい点は変わりません。冬キャンプで使われている他の石油ストーブよりも少し安めになっていて小型で持ち運びやすいままです。Amazonでは配達が遅延するほど大人気になっていますよ。
冬キャンプにおすすめのストーブ7:電話のみで買える
フジカハイペット
31×31×43.2cmの小型の石油ストーブです。公式HPから電話注文でしか販売していませんが口コミや評判により売れ続けている大人気ストーブとなります。1時間あたり2150Kcalの高い暖房効率に加え取外し可能な反射板を搭載するモデルや強風下でも安定した燃焼ができるモデルなどがあり、3000mの高い場所でもストーブとして使えるかテストされているアウトドアでも使いやすい剛健質実な石油ストーブです。
仕様を選べる
全く同じ大きさで全く同じタンク容量、暖房効率も同じ製品ですが、フジカハイペットは仕様を任意に選べるところがポイントです。一番安い反射板がついていないモデルは全方位を暖められ、反射板があるモデルは前方を強く暖められます。また、風が吹いても安定する上位モデルも同じスペックの製品ですがそれぞれ仕様が異なりますよ。強風下で使わないなら通常モデルがコスパが高いです。
灯油が漏れにくい
基本的にタンクに灯油を入れたまま持ち運ぶのは推奨されていません。それだけ漏れやすいのですがフジカハイペットは灯油が漏れにくい特殊構造になっていますよ。キャンプから帰るときに少し余った灯油をいちいち抜かなくてもいい点などが評価されています。持ち運んでいるときに誤って転倒させても安心です。
おすすめアイテムを紹介
ストーブファン
おまけになりますがおすすめアイテムを紹介しますね。ストーブにファンを付けるとテント内全体を素早く暖めてくれますよ。実際に冬キャンプをしている方も評価が高いです。電源は不要でストーブの熱を使い発電しファンが回ります。ガスストーブには使えませんが石油ストーブを使うときに便利なアイテムです。
冬キャンプのストーブのまとめ
特徴的を理解して使い分けるといい
冬キャンプに薪ストーブを導入するのは少しむずかしいですが、石油ストーブとガスストーブは換気に注意しながら一酸化炭素チェッカーを使うと誰でも簡単に使えます。特にガスストーブはセットアップも簡単です。石油ストーブはおしゃれで暖かくコスパに優れていますが、燃料をいれないと使えないためどちらも一長一短があります。特性を覚えてうまく使い分けしながら暖かな冬キャンプを楽しんでくださいね。
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出典:https://pixabay.com/photos/stove-winter-fireplace-1857814/#content