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【連載】ドライブで楽しむおすすめの旅 ~錦秋の奥久慈路を行く~

奥久慈エリアで秋の季節を満喫してみませんか?吊り橋や滝、寺院など紅葉狩りにぴったりなスポットがたくさん見つかります。今週の記事では奥久慈エリアできれいな紅葉が楽しめるおすすめのコースをご紹介します。穴場の紅葉スポットも登場します。どうぞご覧ください。
更新: 2020年10月12日
iiyudana
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奥久慈エリアで紅葉狩りを満喫

いい旅してますか?今週は茨城県の「奥久慈」エリアで秋の季節を満喫する観光コースをご紹介します。奥久慈エリアとは福島県境付近の久慈川に沿った地域のことで、山地が多く自然に恵まれていて有名な観光スポットも点在しています。福島県と茨城県を結ぶJR水郡線が通っていますが、観光スポットの多くが駅から離れているためドライブで楽しむのが非常に効率的です。紅葉や温泉、グルメなど、秋の季節を思う存分堪能できるスポットが目白押しの奥久慈エリアに今回は注目していきます。

旅の行程をご紹介

今回のドライブ旅では全部で7ヶ所のスポットを巡っていきます。まずは日本有数の規模を誇る吊り橋の上から紅葉を眺め、その後茨城県を代表する名瀑の展望台から滝と紅葉のコラボレーションを楽しみます。ランチタイムは道の駅で奥久慈エリアの名物グルメを味わい、続いて滝の裏側に回れる滝に立ち寄ります。不思議な体験を楽しんだ後はモミジで有名な名寺で真っ赤な紅葉を堪能し、りんご園に立ち寄って味覚の秋を満喫します。そして最後は温泉と郷土料理で旅の最後を締めくくるという魅力の観光コースです。

奥久慈の紅葉の見頃をチェック!

奥久慈エリアには茨城県の最高峰「八溝山」があります。標高が1,022mと周辺の山々と比較して高いため、八溝山の頂上付近の紅葉は10月下旬から11月上旬が見頃となっています。しかし、その他の場所は概ね標高が400mから600mとなっているため、紅葉の見頃は11月上旬から中旬となっています。もちろん茨城県の中では見頃の時期が早めに訪れるエリアなので、紅葉狩りを待ちきれないなら奥久慈エリアに出かければ一足早くきれいな紅葉が楽しめるに違いありません。

奥久慈の絶景スポットで紅葉を満喫

竜神大吊橋

最初に訪れたいスポットは竜神大吊橋です。「奥久慈県立自然公園」内にあるスポットで、V字の深い谷の上に歩行者専用の吊り橋がかけられています。吊り橋の全長は375mで、吊り橋の下にある竜神ダムの湖面からは約100mの高さがあります。吊り橋のぞき窓から谷底をのぞくと足がすくみますね。秋になると吊り橋を囲む山々や深い谷の緑が赤や黄色、オレンジ色などに色付き、その景色を吊り橋の上から眺めることができます。特に深い谷間の紅葉は絶景というにふさわしい美しさですね。

バンジージャンプも人気

この吊り橋ではバンジージャンプが楽しめるようになっており、若者を中心にたくさんの人がジャンプにチャレンジしています。吊り橋を渡った場所には眺めのいい広場が整備されており、紅葉した谷底へジャンプする人たちを眺めることができます。紅葉をバックにバンジージャンプを間近に見られるスポットはそう多くはないため、週末や休日はたくさんの観光客がやってきて展望スポットから歓声を上げています。広葉樹と常緑樹が混在するまだら模様の紅葉をぜひ堪能してみましょう。

竜神大吊橋の詳細情報

竜神大吊橋

  • 住所
    茨城県常陸太田市天下野町2133-6
  • 電話番号
    0294-87-0375
  • アクセス
    常磐自動車道「日立中央IC」より35分
  • 営業時間
    8:30~17:00

奥久慈の名瀑で紅葉狩り


袋田の滝

吊り橋の上から紅葉狩りを楽しんだ後は、名瀑と紅葉のコラボレーションを楽しみにドライブしましょう。「日本三名瀑」にも数えられている袋田の滝は、奥久慈エリアのみならず茨城県を代表する観光スポットになっていますね。高さ約120m、幅約73mというビッグサイズの滝で、縦に続く大きな岩盤の上をきれいな水が流れ落ちています。滝の周囲は山に囲まれているため緑が豊かで、秋の季節はその緑が赤や黄色、オレンジ色や茶色に色付いて素晴らしい絶景をつくりだします。

2つの展望台から絶景を眺めよう!

滝の中段付近と滝を上部から眺められる高所の展望台の2つが整備されています。中段付近の展望台は滝に近いため、水量の豊富な日には水しぶきが飛んできます。雄大な滝そのものを楽しむならこの展望台がおすすめですが、紅葉と滝の組み合わせを堪能したいならエレベーターで昇る上段の展望台がいいでしょう。少々滝からは離れていますが、周囲の山の紅葉と四段になって流れ落ちる滝の絶景を撮影することができます。アユの塩焼きなどグルメを味わいながら秋の名瀑を満喫しましょう。

袋田の滝の詳細情報

袋田の滝

  • 住所
    〒319-3523
    茨城県久慈郡大子町袋田3-19
  • 電話番号
    0295-72-4036
  • アクセス
    常磐自動車道「那珂」ICより60分

奥久慈の名物グルメでランチ

道の駅 奥久慈だいご

午前中たっぷりと秋を堪能したなら道の駅で奥久慈エリアの名物グルメを食べましょう。この道の駅は袋田の滝から10分ほどのドライブでアクセスできる場所にあり、目の前を久慈川が流れていて環境的にも優れています。また、特産品や新鮮野菜などが販売されているためお土産探しにもおすすめできますし、温泉施設があるため日帰り温泉を楽しむことも可能です。今回の旅では温泉は別の場所をセレクトしているため、こちらでは「奥久慈しゃも」を使ったランチのみを楽しむことにしましょう。

おすすめメニューはコレ!

奥久慈しゃもを使ったメニューのイチ押しは「しゃものソースかつ重」ですね。高級な奥久慈しゃもをカツに揚げたグルメで、柔らかくて口に入れると奥久慈しゃもならではのうま味がにじみ出てくる絶品の一品です。しゃも肉がたっぷりと食べられるので満足度の高いメニューですね。また、しゃも肉がゴロっと入った「奥久慈しゃもカレー」もおすすめで、奥久慈しゃもからダシをとったスープでカレーをこしらえているため、他のカレーの追従を許さない美味しい味が堪能できます。

道の駅 奥久慈だいごの詳細情報

道の駅 奥久慈だいご

  • 住所
    〒319-3551
    茨城県久慈郡大子町池田2830-1
  • 電話番号
    0295-72-6115
  • アクセス
    常磐自動車道「那珂IC」より60分JR水郡線「常陸大子駅」から徒歩10分ほど

裏見の滝で秋を感じよう!

月待の滝

お腹が満たされたなら再び紅葉狩りに出発です。次のスポットは道の駅から10分ほどドライブした場所にある小さな滝です。高さ17m、幅12mというこじんまりとした滝ですが、水が三筋になって流れていてなかなか姿の美しい滝ですね。滝の周囲は緑に囲まれていて、夏は新緑、秋は紅葉、冬は氷瀑と四季折々に絶景が堪能できます。特に秋には多く生えるモミジが真っ赤に染まるため、美しい滝と枝垂れたモミジが絶景をつくりだします。さらさらと滝の音も聞こえてきて最高ですね。


滝の裏側に回ってみよう!

この滝の最大の魅力は滝を裏側から眺められることです。滝の下が大きくえぐれているため、観光客はほとんど水に濡れることなく落ちる水を裏側から眺めることができます。滝から落ちた水は小さな川となって流れており、川の周辺にもモミジがたくさん生えているため紅葉狩りには最高のロケーションとなっています。滝の近くにはこの滝の魅力を復活させたオーナーが営業するお店があり、手打ちそばやスイーツが食べられます。テラス席に座って絶景を眺めながら舌鼓を打ちましょう。

月待の滝の詳細情報

月待の滝

  • 住所
    茨城県久慈郡大子町川山1369-1
  • 電話番号
    0295-72-0285
  • アクセス
    常磐自動車道「那珂」ICより60分

もみじ寺で写真撮影

永源寺

次の紅葉狩りのスポットは月待の滝から15分ほどドライブした場所にある曹洞宗の寺院です。文安3年に創建された歴史ある寺院で、芸能の神様である弁財天を祀っていることで知られています。奥久慈エリアの中でも有名な紅葉スポットの一つとなっていて、境内には非常にたくさんのモミジの木が植えられています。秋になるとこのモミジが一斉に赤や黄色に色付き、境内全体に紅葉の絶景が広がります。この素晴らしい絶景を撮影しようと県内外から大勢のカメラマンがやってきます。

高台から眺める街の紅葉も見どころ

もみじ寺は山の傾斜地につくられているため、高低差があって場所によって微妙に紅葉する時期がずれています。比較的長く紅葉の絶景が楽しめるので、ベストシーズンでなくても出かけてみる価値はあるでしょう。境内の高台からは紅葉した山々に囲まれた大子駅周辺の街並みの景色を眺めることでき、寺の隣を流れる川や近くを通るJR水郡線の駅も見えます。被写体には苦労しないのでぜひじっくりと紅葉撮影を楽しみましょう。駐車場も線路沿いに多めに確保されていて安心です。

永源寺の詳細情報

永源寺

  • 住所
    茨城県久慈郡大子町大子1571
  • 電話番号
    0295-72-0285
  • アクセス
    常磐自動車道「那珂IC」より65分

果物狩りで奥久慈の秋を堪能

本田りんご園

きれいな紅葉で秋の季節をたっぷりと満喫したなら、10分ほどドライブして味覚の秋を楽しみましょう。大子町は盆地のため昼間と夜の温度差が大きく、なだらかな斜面の広がる山々も多いため美味しいりんごが収穫できる環境が整っています。山の斜面を利用してたくさんのりんごが育てられており、りんご狩りが体験できる観光農園もたくさんあります。本田りんご園もその一つで、一般市場にはほとんど出回らない希少な奥久慈りんごを食べたり購入したりできます。

食べる楽しさと収穫の楽しさを体験

育てられているりんごの種類はいろいろあるため、食べたことのない品種のりんごはお土産に購入するには少々不安でしょう。本田りんご園は数種類あるりんごを観光客が自由にもぎ取って食べられるため、味見をして納得した品種のりんごのみをお土産に購入することができます。残さずに食べられるなら何個でも食べていいという太っ腹。りんご好きにはたまりませんね。9月下旬から12月上旬まで楽しめるので、紅葉狩りのついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

本田りんご園の詳細情報


本田りんご園

  • 住所
    茨城県久慈郡大子町上岡156
  • 電話番号
    0295-72-5365

温泉で一日の疲れを癒そう!

袋田温泉 関所の湯

奥久慈エリアの旅の最後を締めくくるのは温泉です。本田りんご園から15分ほどドライブした場所にある日帰り温泉施設で、関東方面からドライブを楽しむ場合にはちょうど帰り道にあたります。内湯と岩風呂にはナトリウム硫酸塩泉の温泉が注がれており、特に岩風呂風の広い露天風呂は開放的で気分爽快です。秋になると露天風呂から見える山の斜面の緑が紅葉するので、温泉に浸かりながら紅葉狩りが楽しめるようになります。楽しかった旅の一日を振り返るにはぴったりの温泉施設ですね。

ディナーを食べて帰るのもあり!

この日帰り温泉施設のおすすめは入浴だけではありません。こちらには広い休憩室がありこだわりの食材を使った美味しいグルメを味わえるようになっています。特に奥久慈エリアの郷土料理が豊富に用意されており、奥久慈しゃもを使った各種料理や常陸牛のすき焼き、凍みこんにゃくの天ぷらなどがいただけます。特に凍みこんにゃくはめったに口できない郷土食なのでぜひ味わって帰りたいですね。また、鮮度が命の奥久慈しゃもの刺身も見逃せません。温泉とグルメで満足度100%でしょう。
 

袋田温泉 関所の湯の詳細情報

袋田温泉 関所の湯

  • 住所
    茨城県久慈郡大子町袋田2698-8
  • 電話番号
    0295-79-1126
  • アクセス
    常磐自動車道「那珂IC」より55分
  • 営業時間
    平日9:30~20:00(土日祝日は21:00まで)

注意をひとこと

近年奥久慈エリアに隣接する地域でもツキノワグマが出没するようになっています。養蜂場が荒らされるなど被害も報告されており、ツキノワグマの生息地域は徐々に広がりを見せています。秋は冬眠前の荒食いの季節。餌を探して山を下り人の住む場所まで近づくこともあり得ます。人の少ない場所や時間帯に紅葉狩りを楽しむ場合には、必ず鈴や笛、ラジオなど音のするものを持参するようにしましょう。

秋の旅行は奥久慈に決まり!

今週は「錦秋の奥久慈を行く」と題して、茨城県奥久慈エリアで秋の季節を満喫するおすすめの観光コースをご紹介しました。自然豊かな奥久慈エリアにはきれいな紅葉が堪能できる観光スポットがたくさんあります。今年の秋の旅行はぜひ本記事を参考にして、奥久慈エリアをドライブする旅を計画してみてはいかがでしょうか。