はじめに
必要なものを揃えて!キッチンパネルをDIYするには
キッチンパネルの張り替えをDIYでやる場合、いくつか用意するものが出てくるでしょう。初心者の方でも張り替え作業はそれほど難しいことはしませんが、張り替える面が大きい・火や水を使う場所である・長く使うことが考えられる場所などの理由があり手を抜いて施行することはできませんね。ステンレスなどのパネルの切り方・張り方やそれに付随する道具類やパネル以外の材料といった必要なものを張り替え手順を追って詳しくご紹介していきます。
キッチンパネルDIYに必要なもの!材料や道具類
キッチンパネルの張り替え材料・道具類はホームセンターなどでも手に入ります。パネルのほかはDIYではおなじみの道具類や材料ばかりなので、すでに持っているものも多いでしょうがここでご紹介するのは必ず必要なものばかり。すべて揃えるようにしてから施行作業に入りましょう。
必要なもの1.パネル
まずは必ず必要なキッチンパネル。キッチン用の壁材で耐水性と耐火性に優れているのが特徴です。素材はステンレスやホーローなど。厚みはいろいろありますが張り方はどれも同じ。ただし切り方のコツや道具類は厚みや素材によって変わってきますのでご注意を。
必要なもの2.特別な道具
ステンレスなど金属のパネルの切り方は金属カッターが必要になります。板がメインのものは通常の大型カッターでの切り方が可能。さすがにステンレスは文房具で切ることは難しい・また切り口が危険ですので丸のこと厚手の保護手袋も必要となるでしょう。切り口研磨のためのやすりやサンダーもご用意ください。どれもホームセンターで購入できるものばかりです。
必要なもの3.そのほかあると良い材料
貼る素材が何であっても、貼り方は同じ。それに必ず用意しておいて欲しいのが強力両面テープ(できれば耐火性があるもの)とコーキング・道具としてコーキングガンも一緒にあると良いですね。ステンレスやアルミなどの金属でもこれらの材料で張り付けることができます。またコーキングに付随してマスキングテープなどの養生テープも忘れずに準備しておきましょう。
DIYで行うキッチンパネルの張り替え手順1.採寸
パネルをどのくらい用意したら良いのかなどを知るためにも最初の手順は採寸からはじめましょう。パネルの多くは90cm幅であることが多いのでそれを踏まえて次の手順である切り方もシミュレーションしながら採寸していくと良いでしょう。
最初の手順は施工のための下準備
もちろん下準備の採寸の前に外せるものはすべて外してしまいましょう。たとえば水道の蛇口・流し台や調理台などの整理棚・カウンター類・上部の棚も後付けで外せるなら外してしまってパネルを張ったほうが断然あとの見栄えも美しいです。外せない場合でも裏側に隙間がありパネルを差し込めるようであれば、その部分も含めて縦横の長さを測ると良いですね。逆に下のカウンター棚の裏側は節約のために下までパネルを張らなくてもOK。少しだけ長めにして棚とパネルの隙間をコーキングしてしまえば裏はまったく見えないので貼る必要はありません。
採寸に必要なもの
採寸には巻き尺類があると便利ですが、この後の切り方でも長い金属製の定規が必要となります。場所によってはこのような硬い定規の方が測りやすいところも。硬い金属製の金尺と布のような柔軟なテープ状の巻き尺両方あると作業が進めやすいでしょう。
DIYで行うキッチンパネルの張り替え手順2.パネルの切断
次に難しそうと感じる方も多いであろう手順。切り方のご説明です。ステンレスや厚みがある素材は切断するのも大変ですが、パネルの選び方によっては工作に用いるような大きくて刃が丈夫なものであればカッターでもキッチンパネルを切ることは可能。やり方とそのコツをご紹介しましょう。
初心者はここをチェック!キッチンパネルの切り方のコツ
ステンレスやアルミなど金属を除いてキッチンパネルはカッターで何度か切り込みを入れてから手で折って裁断できます。コツは何度もカッターを同じところに使うため線が何本も入らないよう、きちんと定規を当ててそれに沿わせて切れ目を入れること。表だけでなく裏側からもカッターの刃を入れておくことでパネルを折りやすくできるでしょう。またこのときに水道やガスのパイプが通る部分やスイッチ類が壁にある場合そこもカッターで怪我に注意しながらくり抜いてから貼る作業に入ってください。
パネルの切り方に必要なもの
切り方にはカッター(ステンレスなどの金属には金属用のカッター)を用います。切るだけでなく切り口をなめらかに整えるという目的でここではやすりやサンドペーパー・サンダーがある方はそれらを使って必ず切り口を整えておいてください。物は素材によって変わってきますが、どの場合でもカッターとやすり類が切り方に必要な道具です。
DIYで行うキッチンパネルの張り替え手順3.張り方
3番めの手順はいよいよ張り方となります。この張り方は重たいパネルを縦に持ち上げるため力も必要となってくるでしょう。女性ひとりでは少し大変な作業ですのでその場合には家族や友人(できれば力がある男性)に手伝ってもらうようにしてください。
キッチンパネルの張り方は?はじめてでも上手にするコツ
パネルの張り方はふたつの接着材料を用いるところにコツがあります。できるだけしっかりと他のパネルとの隙間ができないようきれいに張り合わせる必要もありますし、切り方によっては隙間はコーキング剤で埋めたりしつつそのキッチンの壁に合わせた張り方をしていく必要がでてくるでしょう。
パネルの貼り方に必要なもの
張り方には両面テープとコーキング剤を両方使ってください。壁に貼る場合とパネルの方につけてから壁に張り付ける張り方とありますが、どちらでも自分のやりやすいと感じた方で大丈夫ですが、ふたつの接着剤を使うというところは絶対に省かないようにしてください。またこの両方の接着剤もキッチンパネル貼り用などと書かれた防水・耐熱効果のあるものを使うのがおすすめ!
DIYで行うキッチンパネルの張り替え手順4.仕上げ
手順の最後は仕上げです。パネルを張っただけでは隙間が空いている部分を埋めたり、取り外していたキッチンのカウンター棚などを元に戻す作業も含みます。またパネルを張っていない壁紙やタイルの上などとの境目をそのままではなくパーツを貼ってきれいにするのも大切な仕上げ作業となるでしょう。
キッチンパネルDIYの見た目を整える最後の手順
ステンレスやホーロー・アルミなどのどのようなキッチンパネルでも壁とパネル部分だけでなくパネル同士の隙間やカウンター作業台などとの間の隙間を埋めてあげないと十分な耐水性は保たれません。またキッチンの壁全面に貼ることは少ないでしょうから、他の壁紙やタイルなどとの境目にチャンネルと呼ばれるパーツを貼り付けてキッチンパネル貼りは完成します。
仕上げに必要なもの
ここで使うのはマスキングテープ・アルミチャンネル・コーキング材。排水溝やスイッチ類などを元に戻すためにビニールテープや防水テープ・ドライバーなどもご用意ください。まずパネル同士の隙間はマスキングテープを貼って養生してから隙間にコーキング材を流し込み埋めていきましょう。棚カウンターなどのキッチンの台類とパネルの隙間も同様に。他の壁との境目にはアルミのチャンネルと呼ばれるL字型のパーツ似両面テープを貼ってしっかりと固定して本当の完成となります。
キッチンパネルの施行例1.アクセントとして元のタイルを残す例
パネルの切り方から貼り方・最後の仕上げまで一巡の手順を流れに沿って解説してきました。これでどんな素材の場合も基本的な貼り方はできるでしょう。ここからはいろいろなキッチンパネルの貼り方施行例をご紹介します。デザイン的な要素やコスパを良くするためのテクニックに活用できるものばかりですよ。
タイルの上からの張り替えでできる施行例
キッチンパネルを貼るリフォームで多いのがタイルやステンレス製の壁から白いホーロー仕上げのパネルへの張り替え。清潔感があるのは良いのですが、あまりにも白い壁ばかりだと飽きてきたり気分が滅入ってくる・まぶしすぎてキッチンに長居できないなどという声もあるようです。水や油・熱などで汚れにくい場所のみ元のタイルを残してそこをアクセントとした施工例がこちら。
この施行例の特徴・メリットは
キッチンパネルは決して安いものではありませんので、一部使用しないということはそれだけコストは安くあがります。また少し柄が入ったようなデザインの物もありますが、基本的には白いもの(白っぽいもの)1色。どうしても単調になりやすいのでそこに別の柄や色が入ることにより飽きが来にくく見ていておしゃれで落ち着く場所ができるでしょう。
キッチンパネルの施行例3.水や火がないところは壁紙にした例
キッチンパネルは汚れがつきにくくお掃除しやすいという反面、照明の反射が目に痛い・単調でキッチンに立つ楽しみが減ってしまう・どこのお宅でも同じような感じなのが気になるなど不満もあるようです。自分でDIYすればこのようなお悩みも解決できるでしょう。
下地ベニヤからすべてリフォーム!DIYのキッチン壁施行例
こちらのお宅は築50年の自宅キッチンを下地から床・壁すべてDIYで一新しておられます。できるだけ予算内でコストを下げしかもおしゃれに仕上げるよういろいろと工夫されているのはとても参考になりますね。特にこちらでは全面パネル貼りにせず壁紙と上手に使い分けているところ。水まわりやコンロまわりは耐火・防水・防汚に優れたキッチンパネルを使用。この部分を極力減らすことで装飾性とコストダウンの両面をクリアされているでしょう。
この施行例の特徴・メリットは
キッチンパネルを貼るよりも壁紙の方が安くあがる・おしゃれな色柄が揃っている・白一色の壁では単調になりやすいところをカバーできるのがこの方法の大きなメリット。また全部同じ壁紙よりもパネルが入った方が逆にこちらがアクセントともなるキッチンデザインなのがこの方法です。こちらの動画の施工主さんはすべてご自分たちだけでDIYされているからこそ、自分たちの意見を尊重した使いたかったおしゃれなリフォームが完成しているといえますね。
キッチンパネルの施行例3.床材を代用品として使用した例
キッチンパネルを買うのは高い場合でも、IH調理器などまわりに熱をあまり出さないコンロを使用している場合は火の回りでも使うことができるパネルやシートがあるようです。それらを使うことで純粋なキッチンパネルよりも安価にキッチンの壁をおしゃれにすることは可能。それを実現しているのがこちらの動画となります。
小さなワンルームキッチン施行例!フロアパネルを代用
ここで使っているのがフロア用のクッションシート。タイルのような模様となっていますので、これを上手に利用して水道のパイプや電気のスイッチまわりもとてもきれいに仕上げることができています。元々も白ではないのですが淡い色合いのタイル。経年劣化で目地にこびりついた汚れが落ちなくなってきています。こすっても落ちない汚れには上からパネルやシートを貼って新しくしてしまうのがきれいにする簡単な方法ですね。
この施行例の特徴・メリットは
既製品のキッチンパネルよりも広さあたりの単価はグンと安くなるでしょう。またデザインも豊富な中から選ぶことができるようになるのが代用品を用いる利点。火力の高いガスコンロなどでは危険なので使用できないですが、IH電磁調理器が備え付けのワンルームなどではかなり効果的に活用できるテクニックでしょう。柄物は模様に合わせて切ったり貼ったりするのが上手に仕上げるコツです。
まとめ
ステンレスから気分一新!パネルの貼り方を覚えてキッチンをDIYしよう
キッチンの壁を自分でパネル張り替えするDIYでのやり方をご紹介・解説してきましたがいかがでしたでしょうか。自分でやることにより欲しい場所にだけパネルを貼ることができ、工賃などの手間賃をかけずに安くリフォームすることができますね。ステンレスなど金属製のパネルだと専用の工具も必要となりますが持っている方や無い方はそれ以外の素材を選ぶことで、切り方もずっと簡単に初心者でもできるでしょう。ホームセンターなどで変える道具・材料だけでもできるキッチンリフォーム。あなたも是非試してみては?
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