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初心者でも簡単!襖(ふすま)の張り替え方法!やり方のコツもわかりやすく解説!

ふすま張り替えのやり方をお探しですか?このような日本建築独自の建具のリフォーム・リメイクは難しいと考えがちですがやり方がわかれば簡単!手順やコツ・必要な道具類等初心者も自分で気軽にふすま張り替えできる方法を詳しく解説します。
2020年10月22日
佐藤3
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はじめに

おしゃれモダン壁紙に張り替え可能?自分でやる襖の張り方

Photo by Hyougushi

古くなったふすまやうっかり穴を開けてしまったところを直したうえで、新しいおしゃれでモダンな柄にも挑戦してみたい。洋風な建具が多い近年の住宅に慣れているほとんどの方がふすまの張り替えは未経験でやり方にこまる場合も少なくないのではないでしょうか。ふすま張り替えはやってみると意外と簡単です。独特な道具もありますがホームセンターや通販で手に入ります。初心者の方でも自分でできるやり方を手順に沿ってご紹介しつつ、後半ではおしゃれでモダンなふすま紙・100均のリメイクシートを使ってはりかえるやり方なども御覧ください。

襖(ふすま)とは

日本建築で使われる建具の一種

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ふすまは日本建築におけるドアのような役割りとともに、部屋を仕切る間仕切りのようなものともいえます。古い日本建築では建具がオールふすまであると、人がたくさん集まる催事にはそれを取り払うことで2つの部屋を1つの大きな部屋として使うことも珍しくなかったといわれています。

本襖とその他の襖

昔から使われていたのが本襖(ほんぶすま)と呼ばれる木枠の上に何重かに紙が貼られて引き手が付けられているもの。基本的に古いふすま紙は剥がさずに張り重ねることで建具の強度を出していくため張り替えもとても簡単です。他には板の上に紙を2重に張っている板ふすま・土台部分が発泡スチロールやダンボールでできたふすまもあります。

ふすま張り替えに用意したい道具

道具1.カッター

Photo byadonyig

カッターは一般的な文房具で使われるそれでOK。ふすま紙やモダンな壁紙を貼る場合でもそれらを裁断するために使う目的で用意してください。一般的にふすま張り替えは枠をはずさず貼るため、はさみよりもカッターの方が断然使い勝手がよいでしょう。

道具2.トレーとハケ

これはのりを出すトレーとそれを付けて塗るためのハケです。どのようなものでもかまいませんが、建具の大きさを考えあまり小さすぎず大きすぎず使いやすいものとそれが入る大きさのトレーを選んでください。

道具3.スポンジや撫でバケ

ふすま紙やモダンな壁紙を貼った上からなでてなじませるために使います。またスポンジは穴補修の場合補修用の紙を湿らせるのにも使うので、できればあると良いでしょう。ない場合は別のもので代用も可能。

道具4.引手釘打ち

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これは引手の釘を打ち付けるために使用するふすま張り替え独自の道具とお考えください。引手は表面に対してへこんでいる金具に対して斜めに細く小さな釘を打ち付けます。そのため金具を傷つけずきれいに打つために作られている道具。これがないと引手の取り付けは難しいのでやり方を工夫する必要が出てくるでしょう。

建具のセルフリフォーム!ふすま張り替え手順1.準備

初心者の方は面倒な枠をはずして張り替える方法は避けてできるだけ簡単に枠付きのままやる方法が良いですが、その場合でも引き手とよばれる取っ手部分は外さないと逆に作業が面倒になります。DIY手順その1は邪魔になる金具を取り除いていきましょう。

引き手の外し方


Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

小さなバールなど先端が薄い差し込めるものを引き手とふすま紙の間にいれこみ、左右に揺らしながら上下にも少しずつあげたり下げたりしながら引き手を浮かせて取ります。釘を使われたものは釘の頭が出てくるのでペンチで引き抜けば外れますが接着剤で貼り付けられているものは使いまわしはできないので、新しいものを用意しておきましょう。

初心者が自分でやる簡単なDIYのやり方とコツ

引き手を外すときに力を入れすぎるのは厳禁。引き手が付けられている板の部分まで傷つけたり、釘穴を余分に広げて再利用できなくなったりするためです。板が割れたり釘穴が広がりすぎると、紙を貼り直したあとに引き手をつけたときにグラグラして最悪取れてしまうということにも。力は入れる必要がありますが、無理をしないよう様子をみながら作業をすすめてください。

建具のセルフリフォーム!ふすま張り替え手順2.補修

穴があいたふすま紙に新しいものをそのまま貼っただけでは穴が隠れただけでまたそこに力が入ったときに簡単に破れてしまいます。次におこなうDIY手順は紙を張る前にやっておきたい穴の補修。

ふすまの穴には補修紙を使う

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市販品でふすまの補修紙がありますのでそれを使ってください。穴よりも少し大きめにはさみ等でカット。水を含ませたスポンジで叩くように水を含ませたあと周りを手でちぎり馴染みやすくしておきます。

初心者が自分でやる簡単なDIYのやり方とコツ

補修紙の貼り付けは穴があるためその周り部分だけにおこないます。濃いめのふすま紙貼りのりを用意してフチ部分だけにはけ等を使って塗って穴の上にかぶせてしっかり乾燥させれば補修は完成!

建具のセルフリフォーム!ふすま張り替え手順3.紙を張る

貼った補修紙が乾いたら新しく用意したおしゃれでモダンなふすま紙を貼り付けていきましょう。枠を含めたふすまの大きさ分にふすま紙をはさみ等でカットしたら準備はOK。DIY手順その3は貼り付け方のコツをご紹介します。

枠をつけたままのふすま張り替え

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ここではのりをしゃばしゃばした薄く伸びやすいものと、べたべたと濃いものの2種類作ってください。薄める水の量で調整は簡単!薄いもので手早くふすま紙の裏側全体を濡らします。一方ふすま本体にはべたっとした濃いのりをわくのすぐ内側部分1-1.5cm程度の部分にだけ塗ってください。紙を貼り付けて枠部分の内側(濃いのりを塗った部分)をしっかりと指で押さえてまわりの枠のアウトラインを出しておきましょう。

初心者が自分でやる簡単なDIYのやり方とコツ

ふすま紙を乗せるときに柄があるおしゃれな紙の場合きちんと建具に柄が入る位置に合わせてセットしてください。貼ったあとのふすま紙は半乾きくらいの状態でカッターと薄い定規などを枠に添わせながら際でカットしてください。濡れている状態で紙を切ろうとすると内側部分まで紙が避けてしまうため、ある程度水分がなくなった時にするのがコツ!

建具のセルフリフォーム!ふすま張り替え手順4.引手を付ける

ふすま張り替えDIY手順も最後の仕上げです。最初に取っておいた引き手部分を取り付けます。新しいものと交換する場合も同様におこなってください。釘打ちのやり方を紹介しますが、接着剤を使う建具の場合にも軽く触れておきましょう。

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引き手の周りは木枠ではなく板になっていますので、張った紙の上から触れてもへこみが確認できるでしょう。カッターで対角線に切り込みを入れて穴に紙を押し込みます。その上から引き手金具をはめ込んでいきますが、接着剤使用の場合はその前にボンドなどを塗ってはめ込んでいくだけ。釘は元の穴に引き手釘打ちという道具を使って打ち込んでいきます。使い方は釘の頭に道具を差し込み、釘打ちの頭部分パーツを金づちで打つだけ。

初心者が自分でやる簡単なDIYのやり方とコツ

釘でついている引き手は穴は古いものを使うのが基本ですが、ゆるくなっていて釘が落ちてくるようであれば少しだけずらして新しいところに打ち込むようにしましょう。釘穴は手に触れない上と下にするのがお約束なのでずらしすぎると引き手に触れて釘の頭で怪我をしてしまうことも。ほんの少しずらすだけにしておきましょう。


建具のセルフリフォーム!ふすま張り替え手順5.紙を剥がす場合

ふすま張り替えは古い紙は剥がしません。穴が開いていてもその上から貼ります。ただし賃貸のふすまなどは補修や張り替えが数回繰り返されすでに何重にも紙が重なっていることも。そんな場合はその上に張るのはよろしくありませんので、ある程度の枚数紙を剥がすことになります。

上手に貼れているふすま紙は剥がしやすい

貼り方でのりを薄い濃いと2種類使いましたね。これが実は剥がす場合にも役立つコツで、実は剥がす場合も案外簡単にペラっと剥がれます。また多くは枠を外さずに貼られているので縁を観察すると紙の層が確認できる場合がほとんど。端の方でめくれている部分を手で持って剥がしていきましょう。

初心者が自分でやる簡単なDIYのやり方とコツ

板ふすまなどがっつりふすま紙を貼り付けている場合は動画のように丁寧に剥がす必要がでてきます。また下の板が出るまで剥がしてしまうと下地の紙から貼り直すことになるので初心者には難易度が高く手間です。一番下の最古のふすま紙は残しておいてその上にあたらな紙を貼るのがおすすめ!剥がしすぎ注意です。

建具のセルフリフォーム!ふすま張り替え手順6.枠を外す場合

専用のりを使って濃さもしっかり作れていれば、枠は外さなくても端から剥がれてくることもそこが目立つこともあまりありません。それでも心配であれば枠をはずして張った方が安心できますね。枠を外すのは少し大変。

枠を外すには釘に注意

Photo by halfrain

枠を外すコツは上下からはじめること。釘で固定されているのですが、その釘にも種類があってL字になっているものと通常のまっすぐな釘があります。まずはバールなどを枠に差し込んでグリグリと外側に少しずつずらすようにしてください。これで強く抵抗を感じるようならL字の可能性もあるので、上から下へと枠をたたくようにして外します。このどちらかの方法で枠を外すことができるでしょう。

初心者が自分でやる簡単なDIYのやり方とコツ

枠には定位置がありますので外した後に組み直すために順番と位置はしっかりわかるようにしておきましょう。マスキングテープなどで上下左右どの位置に組まれていた枠なのか書いて目印を付けておくと良いですよ。

おしゃれモダンな襖(ふすま)紙と自分で張り替える方法1.アイロン

モダンな柄もそろっているアイロンふすま紙の貼り方

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ふすまののりは市販品でも売られていて、昔の小麦粉を煮てのりを作っていたという体験を経験している身からすると十分楽な作業になったものだと実感するのですが、それでも未経験の初心者の方には面倒に感じるようです。最近ではアイロンで接着できる貼りやすいふすま紙も販売されています。

アイロン貼りでふすまDIY

のりでの張り替えと同様に考えれば良いのですが、真ん中から外側に向けてアイロンをかけていくところ・枠にマスキングテープで養生しておくところの2点がこのふすま紙を使う場合の注意点となるでしょう。アイロン接着のふすま紙は現代風な無地でポップなカラーであったり全体的なチラシ模様など一般的な純和風なふすま紙だけでなくいろいろな色柄が揃っているのでおしゃれモダンなふすまにチェンジしやすいですよ。何色か組み合わせてみたり裏表でイメージを変えたりと楽しみながら張り替えしていきましょう。

おしゃれモダンな襖(ふすま)紙と自分で張り替える方法2.シール

おしゃれモダンなシールタイプの壁紙をふすまに貼る

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市販のふすま紙では自分のイメージにあった柄や色がないという場合は壁紙を使っても。貼って剥がせるシールタイプのものが簡単でおすすめ。賃貸の場合には剥がせるタイプでも下地にマスキングテープを貼っておきましょう。

シールタイプの紙を貼るには

シールタイプのふすま紙の貼り方は柄があることが多い下からスタート。貼る時はふすまの本体を上下逆に立てかけて上から下に貼ります。少し上下が複雑になりますが、こうすることで貼りやすくきれいに仕上がりやすいので動画も確認しつつチャレンジしてみてくださいね。

おしゃれモダンな襖(ふすま)紙と自分で張り替える方法3.リメイクシート

リメイクシートで洋室にも合うおしゃれモダンなふすま

フリー写真素材ぱくたそ

もともと和室だったところにカーペットなどを敷いたりフローリングにリフォームしたりして洋室にするとふすまの模様が浮いてしまいますね。そんなときに簡単に安く張り替えができるのが100均のリメイクシートです。

リメイクシートはシールタイプで貼り方も簡単!

ふすまにリメイクシートを貼っている作業は動画で確認できるでしょう。お好みの柄や色・縦横どう使うかは個人の好みで!よりおしゃれになる貼り方を考えてみてくださいね。コツはやはり空気が入らないようにすることと、剥がす必要がある場合はマスキングテープで下地を作ってから作業すること。引き手が塗りの黒で目立つので白や木目の市販の引き手と交換するとさらに洋風の建具っぽくおしゃれ度があがるでしょう。

まとめ

初心者でもできる襖(ふすま)の張り替え

フリー写真素材ぱくたそ

ふすまの張り替えは枠を取らない方法なら初心者の方でもやりやすい簡単なものでした。今風にしたい方はふすま紙にこだわらず、壁紙やリメイクシートなどを使って洋室に合うモダンでおしゃれなものに変えてみてくださいね。

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