簡単DIYで庭に縁台を作ってみよう!
庭に大型のウッドデッキは置くスペースがなかったり、大きなものを自作するのは無理と感じても縁台なら作ってみたい・設置して活用したいと思っている方は多いのではないでしょうか。実は縁台はウッドデッキを組み立てるよりもずっと手軽で、簡単に作れるエクステリアなんです。
迷っている方は今すぐ設計図を書き始めるところからはじめてみてはいかがですか?今回は縁台制作におすすめの材料やその費用の出し方・既存の図面からの修正方法や組み立て方など、順を追って縁台制作ノウハウを解説していきます。
縁台の使い方
まずは縁台という言葉を今まで聞いたことがなかったという方のために、どんなものなのか・どのような使い方ができるのかというところから解説します。
軒下に置く台
縁台の縁とは縁側と同様で家のふち(庭)に設置するエクスリアという意味。そう考えるとあんな感じのものかというイメージが浮かんで来た方もいらっしゃるでしょう。
比較的小型のものを指す
最近では同様のエクステリアでウッドデッキなど設置される方も多いですね。それよりもずっと小型でDIYもやりやすいものと考えていただければ自ずとその姿も想像しやすくなります。
移動可能なものも
縁台のサイズというものに決まりはありません。縁側やウッドデッキのように基礎から工事が必要なような大型のものを作られる方もいますし、ちょっとした小型のもので移動可能なものも縁台と呼ばれます。かなり自由度が高いエクステリアが縁台です。
作り方は椅子や踏み台と同じで簡単
しかし、ある程度大きくなってしまうとウッドデッキという名前で呼ばれるようになるため作り方は中学校の授業で誰もが作り方経験済みであろう椅子や踏み台と同様。そう考えるとグンと制作意欲が増してきたのではないでしょうか。
縁台の使い方例
その使い方は多くは植木鉢置き用の台として、庭で少し腰掛けて休む用の椅子のような目的となっています。椅子としても1-2人用程度の大きさが一般的なもの。もちろん、横幅だけでなく奥行きサイズも変更してより正方形に近いかたちにすれば小さなウッドデッキと同じような使い方もできるでしょう。
防水・防腐・防虫対策をしっかり
基本的に縁台は家の中で使うものではありません。屋外におきっぱなしかまた移動できたとしても軒下にちょっと動かす程度。雨風にあたったり虫被害も考えられますので、防水防腐・防虫用のウッドデッキなどに使われる塗料を仕上げに塗るのは忘れないでください。
木製縁台の作り方をわかりやすく解説
1.材料・道具
屋外で使うという目的から手軽にホームセンターで購入できるSPF材は不向きな材料といえます。適している木材は杉やひのき。それも赤味とよばれるできるだけ中心に近いところを厳選した板材なら最適。
上記画像でも中央が赤くて周りが白っぽいのが確認できるでしょう。この赤いところができるだけ多い方が丈夫なものが作れます。お風呂に使うような木材であれば防水性も高く腐りにくいというのがおわかりいただけるでしょう。
しかし、SPF材も絶対に使えないというわけではなく、塗料である程度の防腐・防水を施すのを忘れなければある程度の年月はもつ作品に。
あると便利な工具・道具類
木製の縁台を作る際は板材を縦に使うか横に使うかという違いこそあれ、たくさんの同じサイズの木材をカットする必要がでてきます。のこぎりでも良いのですが大きくなるほど手間がかかるため、できれば丸のこなど電動工具があると便利。
この時だけレンタルなどを利用しても。また組み立ての際もインパクトドライバーがあればあっという間に完成するでしょう。この2つはあると便利な工具です。
2.費用の目安
木材の種類やサイズによって費用は変わる
ひのきといえば高級木材としても有名ですね。このように使う材料によって同じサイズであっても費用は変わってきます。やはりできるだけ安く作ろうとするならSPF材は優秀です。
どんな材料を使うにしてもまずは自分が作りたいサイズの設計図を簡単で良いので書いてみてください。台の板を縦にするか横にするかというところも大切なポイント。これでどのくらいの大きさの木材を何本使うのか。大きさによる補強用の板材もこのとき考慮して欲しいので、是非この記事を最後まで読んでから材料を買い出しにいかれることをおすすめします。
SPF材を用いる場合の費用目安
SPF材を使用した場合の費用の目安ですが、板材であれば2x4材6F(フィート・6Fで1820mm)で4-500円程度が一般的なホームセンター価格。このあたりが費用算出の目安となりやすい材料でしょう。
できれば人が乗るような縁台の足には、板材ではなく角材を使用するのが強度・安定性ともに使いやすくておすすめなのですが、SPF材は角材の取り扱いが極めて少ないので、板材の中からある程度の厚みがある2x4を利用することとなるでしょう。
もちろん他の材料でも角材が手に入れば、是非そちらで作ってみてください。1例としてひのきの90mm角材1.5-2mで500円程度の取り扱い価格というものも探せば見つけることができます。
3.設計図・図面
さて、ご自分の使いたいサイズの図面・設計図の書き方や既存のものの修正方法ですが高さ・幅・奥行きを調整する形になります。特に大切なのが高さで設置する場所によって変化する場合がありますので、どこに置くのかどんな目的で使うのかを考慮してまずはこの高さから決めていきましょう。
椅子や踏み台の設計図・図面
学生の頃に椅子などを作ったときに、体重をかけた途端に足が四方八方に開いて壊れたという体験がある方も少なからずいらっしゃるでしょう。
釘を打つ方向や補強材を入れていないというのが一番の原因ですが、このような人が乗ることを想定した縁台であれば、耐荷重をあげるために足と足の間に補強板を入れることも想定して設計図を改良していってください。
また角材であれば上の板が乗る部分にL字の切り込みを入れ、そこに板を乗せ打ち付けることでもある程度のグラつきを減らし補強板の代用となります。
注意点
人が乗ることを想定した椅子や踏み台の設計図であれば、はじめから補強のための横板は含まれているでしょう。ただし、ここからサイズアップする(特に横幅)場合は足の本数を増やす・斜め45度の補強板を足すなど更に修正が必要となりますのでその点にもご注意ください。
4.木材の裁断
厚みのある木材や角材は電動工具が便利
必要なパーツが出せたら、木材をカットしていきましょう。必要な数を忘れずに切り出すようにしてください。この時やはり電動ノコギリなどの工具があると作業がスピーディーに進みますのでおすすめ。
ホームセンターなどのカットサービスも利用して
工具を持っていない場合でも1カットあたり数百円かかりますが、カットサービスというものがあります。購入したお店に限りますがこの時も設計図を作っておくと何センチに何枚と伝えられるので良いですね。
5.簡単な組み立て方
組み立て方法はこちらの小さな縁台を作っている動画をご参照ください。手順としては足の部分の上部に四角い枠(補強の目的)を取り付けその上に板を隙間を開けて均等に打ち付けていくだけです。
一人用の椅子目的や植木鉢を乗せるだけでしたら、このくらいのサイズで十分で制作時間も組み立てだけなら1時間はかからないでしょう。
作り方の注意点
木材は何を使用されているのかはわかりませんが、やはり屋外ように最後は防水防腐・防虫の塗料を塗り仕上げています。こちらはできれば組み立て前にやっておくのが理想的。あとからよりも効果が高まるからです。
6.サイズによる補強
縁台のサイズによっては上記の作り方では不安な場合も
足の上部または下部にぐるりと板材を枠にして打ち付けることで、足どうしがお互いにかかる力を分散する役割をして耐荷重が上がります。通常このくらいの補強板でも良いのですがサイズによってはこれでは不十分な場合も。
補強を入れる目安は幅1m越え
新たな足や補強を施す目安の大きさは1mと考えておくと良いでしょう。これも正確な数字ではありませんが、あくまでも目安としてわかりやすく1m越えでは足を増やすと考えるのが初心者の方にもおすすめの方法。
補強の種類
枠を付けるのは基本的な補強とお考えください。これは小さなサイズでもできるだけすべての縁台づくりに欠かさずやって欲しい補強方法。枠を作る材料が足りない場合は横または縦部分に板を渡して足2本をつなぐことでも効果がでます。
さらに人がたくさん乗る、腰掛けるだけでなく上に完全に乗っかる場合は斜め45度にカットした板を上部と足にかけて補強板として取り付けると安心です。
まとめ
庭に設置していろいろな目的で楽しむ縁台の作り方をご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。やはり庭に置くことを考えて塗装をしっかりすること・人が乗る・重たいものを乗せることを考えて耐荷重の補強板を合わせて行うことが大切となってきます。
この記事を縁台DIYの参考にしていただければ幸いです。
DIY知識・技術が気になる方はこちらもチェック
この他板の選び方や特定の種類の木材の効果などDIY知識・技術の記事もたくさんご用意しています。気になる方はこちらも是非見てくださいね。
SPF材のSPFとは?DIYの2×4材で人気な木材と失敗しない選び方!
ホームセンターの木材コーナーで見かけるSPF材という表示。このSPFというのは何を指しているのでしょうか? 2×4材とはどこが違うの? 今回...
ヒノキの効果は?有名なヒノキ木材の特徴と効果を解説!
ヒノキの香りって落ち着きますよね。ヒノキの美しい色や木目は、見ていても癒されます。どうしてそう感じるのでしょう?昔から日本では、ヒノキは建築...