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アザレアの育て方ガイド!植え付けや剪定の方法、挿し木での増やし方まで総まとめ!

アザレアの花の育て方をお探しですか?購入した鉢植えは開花する季節を調整してあるので翌年からは開花する季節が違って戸惑う方も多いでしょう。アザレアの鉢植え・地植えの育て方を植え替えや剪定・挿し木での増やし方に病気と疑問点が多い部分をピックアップして紹介します。
2020年9月12日
佐藤3
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はじめに

地植えや鉢植え両方で楽しめるアザレアの栽培方法

Photo byMabelAmber

たくさんの花びらを付けて豪華できれいな花を咲かせる低木の花木がアザレアです。海外で品種改良されたものですが日本にも見られるヤマツツジが交配の親となっているので日本人にも馴染みやすい鉢花でしょう。育て方は親であるツツジにとてもよく似ていますが、アザレアならではの栽培ポイントも。この花の育て方や植え付け・植え替え方法から気をつける病気や害虫・挿し木でも増やし方など初めての方でもわかりやすく解説しましょう。

アザレアについて

これからアザレアの花を育てようとするならば、花の分類やどんな気候で生まれたか・海外や学術的にはどう呼ばれているのかという基本情報が検索する際に役立ちます。この花の性質・特徴などと一緒に見ていきましょう。

基本情報

Photo byBuntysmum

科・属:ツツジ科ツツジ属
原産地:中国・日本・台湾など
英語名/学名:Azalea/Rhododendron

アザレアの性質

アザレアはツツジの仲間ですが耐寒性が低いので冬越しにはコツが必要となるでしょう。しかし開花させるには寒いところに置いてあげることも花芽の促進につながります。上手にきれいな花をたくさん咲かせるには、厳しさと花に対する思いやりの両方を上手に使いわけていきましょう。

花の様子など見た目の特徴

Photo by coloredby

花や葉の付き方は見た目は親であるツツジにとてもよく似ていますが、花によっては八重咲きの大輪種であるとまるでバラのような花を咲かせるものもありとても豪華な鉢花です。切り戻し剪定をタイミングよくおこなってあげることでコンパクトながらたくさんの花を咲かせてくれるよいグリーンインテリアとなってくれるでしょう。

本来の開花時期

アザレアはよく冬用の鉢花として市販されていますが、これは開花時期を調整してこの季節に咲くようにしたもの。そのままお世話をしていると翌年からは自然な開花時期である春から初夏に咲くでしょう。

アザレアの育て方はツツジと同じ

ツツジも庭の花木として人気がある花ですね。排気ガスにも強く道路脇などにも植えられていて、季節になるとたくさんの見事な花を咲かせる姿を見かけることでしょう。育て方はこのツツジとほぼ同じなので、育てたことがある方であれば難しくなくお世話できます。

季節ごとのアザレアの育て方1.日当たり

植物を育てる上で光合成を促す大切な日光。日当たりは必要ですが、他の要因などとの兼ね合いであてすぎても良くないことも。アザレアはどのような日当たりの場所で育てたら良いのか、そのおすすめの置き場所をご紹介します。

好きな日当たりは

Photo byValiphotos

基本的に日当たりは良いところが好みですが、真夏の直射日光は葉焼けの原因に。鉢植えにするなら移動はとても簡単ですが地植えにする場合は夏には半日陰になるようなところに植え付けるか寒冷紗やすのこなどで日光を柔らかくしてあげてください。

冬場の置き場所と日当たり

最初に申し上げたとおり耐寒性が高くないので冬は室内にて管理するのがおすすめですが、ある程度寒さにあてないと花芽が発達せず開花時期が遅れたり花数が減ったりもします。お住まいの地域の気温にもよりますが、11-12月くらいまでは戸外で寒さにあててあげて、その後春まで部屋の中で世話をしてください。

日当たりの栽培ポイント

春と秋のおだやかな日当たりは思う存分楽しませてあげて良いのですが、夏と冬は日当たりや置き場所に関して注意が必要。もしどうしても地植えにしたいという場合は霜がおりないよう上に庇があるような場所に植え付けると良いですね。


季節ごとのアザレアの育て方2.土

植物に合った土に植え付けることで、より養分を吸い上げやすくなったり花木にストレスを与えず成長させることができます。開花済みの鉢植えを購入した方も植え替えの時期には土づくりが必要となるでしょう。アザレア用の土の配合例の解説です。

アザレアの土づくり

Photo byPexels

多くの植物は酸性の土を嫌います。しかし一部の花木や果樹には酸性の土を好むものもあります。そのひとつであるのがこのアザレア。土は赤玉土と腐葉土の一般的な配合に鹿沼土やピートモスを少し混ぜ込むことで、土を酸性に寄せてくれるでしょう。

初心者には市販の培養土がおすすめ

市販の培養土であるならば花や木用のものであればピートモスを2割り程度混ぜ込んでください。山野草の培養土と一般的な草花用培養土を半々程度にミックスしたものもおすすめ!

用土に関する栽培ポイント

土づくりにも一般的に多くの植物に使える用土がありますがアザレアの場合は(ツツジも同じ)ちょっと変わっています。そのために市販の培養土を使う場合も種類を選んだり、手を加えてやる必要が出てくるでしょう。

季節ごとのアザレアの育て方3.植え付け

アザレアは鉢花として手に入れる方も多いでしょうが、苗も売られています。これらを植え付ける場合を地植えと鉢植えそれぞれのやり方を御覧いただきましょう。

鉢植えの場合の植え付け

Photo byMikesPhotos

購入した苗はポットなどに植わっているのがほとんどでしょう。1年目の植え付ける時期は春4-5月ころ。この時花が咲いていないことは絶対条件です。咲いている場合は花時期が終わるまで作業しません。その場合でも梅雨前までには植え付け作業を終わらせるよう気をつけて。根鉢は少しだけ崩して土をたっぷりと入れて植え付けましょう。

地植えの場合の植え付け

地植えの場合も気をつける時期やポイントは鉢植えとほぼ同じ。動画での作業風景は1分37秒あたりからで、こちらではヨシノツツジを植え付けていますがやり方的には同様と考えてください。このとき動画内でも調整している部分が植え付けチェックポイント。株の土の高さとまわりの土の高さを合わせてください。水はけを特に気にする植物ですと少し高めに植え付けますがアザレアの場合は湿潤ぎみな環境が好きなので同じ高さでOK!

植え付けの栽培ポイント

メネデール

出典:Amazon

鉢やポットから取り出してみるとよくわかるのですが、このアザレアはとても根が細くデリケートなのが特徴。根鉢を崩すのはごくごく軽くで、触るのが怖いと感じる方は出したまま崩さずに植え付けて大丈夫でしょう。根の活力をあげるためにメネデールなどの活力剤を植え付け後にあげるのもおすすめ。

季節ごとのアザレアの育て方4.水やり

用土のところで鹿沼土も混ぜるとご紹介しましたが、これをやると水はけがよくなるというアザレアにとってはもっと水が欲しいという状態に。そのために水やりは重要なお世話となるでしょう。

アザレアの水やり

Photo by sorarium

水やりを忘れてしまうと今付いているつぼみや葉がポロポロと落ちてきてしまいます。その年には後からつぼみは出てきませんのでこれは花数においても大損害で大失敗の元にも。水分はアザレアには必要不可欠なものと思ってください。それでもいつも湿っているのはよくないので、表面が乾いたらたっぷり。鉢を水を張ったバケツにつけても良いです。

水やりの栽培ポイント

常緑低木樹ですので水やりは通年おこなってください。冬場の室内の場合も暖房などで乾いてきますので、控えめにせずきちんと与えることが大切。むしろ室内の空気で葉が乾燥しているようであれば、冬場にこそ葉水を必要とする植物です。水切れの時と同じく室内管理で乾燥しすぎると葉も落ちてきて切り戻し剪定をした後の成長にも影響がでてきます。


季節ごとのアザレアの育て方5.肥料

植物に肥料を与えるタイミング。少しガーデニングに慣れてきた方なら花が咲いている時には肥料をあげたくなると思います。しかしアザレアはそれらの常識的な考えは不要な植物です。ではいつあげるのか、どのくらいのペースでどんな量を続けるのかをお話しましょう。

アザレアの肥料

Photo byAnnaliseArt

鉢植えで開花しているアザレアを冬の花として購入される方も多いでしょう。そのため一番最初に悩むのが肥料についてかも知れません。花が咲いているうちは肥料は絶対にあげないでください。これは購入翌年以降も同じです。

肥料の栽培ポイント

ではいつどのようなあげ方をするのかというと、花後から月に3回程度水溶性肥料を夏いっぱいくらいまであげるのがおすすめのやり方。固形の長期間効果のあるものよりも、薄め方で調整ができる水溶性肥料を適した濃度で与える方が向いています。

季節ごとのアザレアの育て方6.剪定

この花の剪定は長い開花時期の最中におこなう花がら摘みと花後のタイミングでおこなう切り戻し剪定の2種類。どちらも大切なお世話ですのでしっかりと頭に手順や時期などを入れて、忘れずにおこなうようにすると翌年もきれいな花がたくさん咲きますよ。

気をつけたい切り戻し剪定の時期

Photo byfotoblend

ツツジの管理もそうなのですが、切り戻し剪定をする時期というのがとても大切な花。よく庭師さんがバリカンのような機械でツツジの形を整えているのを見かけるでしょう。時にはまだ少し今年の花が付いていてもばりばりと刈っていきます。これはタイミングが遅れると翌年花が付かなくなってしまうためです。

剪定のやり方

剪定は花が終わったらすぐ、遅くとも5月いっぱいくらいには終わりにするのが理想的です。なぜなら花後1ヶ月もすると表からは見えませんが翌年の花芽を作りだすため。木の中で翌年の花芽ができたあとに剪定をしてしまうともう花は咲きません。切り方は木の形を整えてあげる程度がおすすめ。強めに剪定しても良いですがこの時にも葉がまったくないのはいけませんので、そこは加減をしてください。

剪定の栽培ポイント

ツツジの仲間の剪定は、形を整えるやり方ですので剪定としてはとても簡単でしょう。何も考えず形だけを整えてあげれば良いのです。切り戻しの前に花の時期には咲き終わった花をその根元から爪でつまんで切り取る花がら摘みもしてあげると、長い開花中も見た目がよい状態を保存できますよ。

季節ごとのアザレアの育て方7.病気と害虫

次にお話するのは病気と害虫についてです。どちらも主に葉が落ちたり食べられてしまったりという被害ですが、花を落とす害虫にも要注意です。

気をつける病気と時期

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

この植物に多く現れるのが褐斑病という葉に斑点ができてきて、悪くなると枯れて落ちてしまう病気。主に下の方の古い葉に現れるので発見が遅くなることもあります。小さな点のうちに見つけて薬剤などを散布しないと新しい葉に病気の被害がまわってくると樹木にとって深刻な事態にもなりかねません。

気をつける害虫と時期

病気の他にも常緑のアザレアには気をつけたい害虫がいます。主にツツジグンバイムシが葉を食害します。この他乾燥した葉に付きやすいハダニも葉の汁を吸って枯らしてしまうでしょう。つぼみを食べるベニモンアオリンガの幼虫も発見ししだいすぐに捕殺するか殺虫剤を塗布してください。

病気と害虫に関する栽培ポイント

春から夏の暖かい時期に多く発生する病気や害虫ですが、秋ころまで続くことも。風通しが悪くジメジメした環境に現れやすいので水やりをするときに株の根元にあげるようにしたり、梅雨時は風通しの良い場所に移動するなどすればある程度病気・害虫の対策もできるでしょう。

季節ごとのアザレアの育て方8.植え替え

鉢植えの植え替え時期とやり方

Photo bywalkersalmanac

植え替えのやり方自体は植え付けと同様です。時期も同じく花が終わって梅雨に入るまでの間ですので植え付けをご参照ください。ここで気をつけたいのが鉢植えの場合の植え替えタイミング。根がまわってきて水切れが頻繁だと感じたらひとまわり大きな鉢に移植した方がよいでしょう。

地植えの植え替えはNG

一度地植えにしてしまえば鉢植えのように植え替えの心配はないでしょう。根がデリケートですので地植えから鉢植えに移植するというのは避けることをおすすめします。もし一度地植えに植え付けたが鉢花が欲しいならば挿し木をして新しい株を増やしてください。

植え替えの栽培ポイント

室内花として鉢植えにしたものは、気づくと鉢いっぱいに根が張っていることもあるでしょう。水切れするとつぼみや葉が落ちてしまうこの花は、水切れが続くのは深刻な状態です。植え替えに適した花後初夏くらいまでに植え替えを終わらせてたっぷりと水をあげてください。

季節ごとのアザレアの育て方9.挿し木での増やし方

地植えにしてしまうと鉢花には戻しにくいアザレア。もう一度鉢で楽しみたいという方は挿し木での増やし方のがおすすめ!

挿し木での増やし方時期

時期は6月くらいが適期です。剪定で切った比較的若くて新しい枝を挿し木での増やし方に用いるのももちろんOK!花後夏前までならばいつでも挿し木をすることができます。

挿し木での増やし方

やり方は10-15センチほどに切った枝を鹿沼土など清潔で湿らせた土に刺します。葉はたくさんついている必要はありませんので、多いようであれば少し残して切ってしまいましょう。根がでるまで土が乾かないよう日陰で管理します。1ヶ月ほどして木に動きが出てきたら根が出ている可能性が高いので少しずつ日の当たる方へ移動しながら慣らしていきます。

挿し木での増やし方栽培ポイント

挿し木での増やし方で気をつけるのは、根が出るまで土を乾燥させないということです。また水分を大めに含んでいる比較的若い枝を使うのも増やし方成功のコツ。根が出てきたら土ごとポットにあげて苗として植え付けられるまで栽培すれば地植えにしたものの子供を鉢花として楽しむことができるでしょう。

まとめ

鉢植えや地植えでアザレアを楽しもう

Photo byJamesDeMers

いかがでしたでしょうか。アザレアは鉢で室内管理がセオリーといわれますが、霜がおりないような場所・地域ならば地植えで育てることも可能。ただし注意して欲しいのは根が弱いため一度地植えにしてしまうとそこからの植え替えは難しいという点でしょう。そんなときは増やし方を参考に新しい株を増やすことにチャレンジしてみると良いですね。病気や害虫などにも注意して素敵な花をたくさん咲かせてください。

鉢植えの花の栽培が気になる方はこちらもチェック

鉢植えや地植えできれいに花を咲かせるには、その植物ごとにそれぞれコツがあります。鉢植え・地植えに人気の花の育て方はこちらも見てくださいね。特にツツジの育て方はアザレアにはとても参考になることばかりですので、増やし方や病気などわからないことがあったらこちらの記事もヒントになるでしょう。