革靴は丸洗いできるのか?
革靴は持っているけど実際に洗ったことがある人は少ないと思います。その理由に革靴の素材である皮は水を苦手としていることが挙げられると思います。皮が水に濡れてシミになってしまったり色落ちをして困ってしまったことがある人も多いでしょう。しかしちょっとしたコツを抑えることで、革靴も自宅で丸洗いすることができるのです。普段革靴を履いている人は汚れやカビなどさまざまなトラブルを持っている人にも丸洗いは効果があります。今回は、そんな人におすすめの革靴の丸洗い方法や必要な道具などについて詳しく紹介して行きます。
革靴を丸洗いする前にすること①素材をチェック
革靴は丸洗いすることができると紹介しましたが、実は皮の素材にもよって違います。まず革靴を丸洗いする前に自分の洗いたい革靴が水によってダメージを受けないかどうかチェックしましょう。特にスエードやヌバックのように起毛している革靴やエナメルは丸洗いすることができません。特にスエードなどを丸洗いしてしまうと乾燥させた後に毛を立たせるのがとても難しいので、プロに任せるのがおすすめです。どんな革靴でも自宅で丸洗いできるわけではないので、自分の愛用している革靴がどのような革を使用していて洗えるのかどうかを見極めてみるのも大切です。
色落ちしないかチェックする
また、丸洗いしたい革靴を用意したら革の内側と外側の両方を水を含ませた布で少し磨いてみて下さい。事前に目立たない場所で色落ちをしないかチェックしておくこともセルフで革靴を丸洗いする際に必要な判断方法です。もしもそこで色落ちするおとがあった場合は、自分で丸洗いするのはやめて専門の人に相談してみましょう。無理に自宅で丸洗いしてしまうとせっかくの革靴が傷んでしまったり色落ちしてしまって、使用できなくなってしまうことがあるので、注意してみて下さい。
革靴を丸洗いする前にすること②洗う頻度
スニーカーなどの場合は、汚れたら丸洗いしたらいいと特に頻度などはキメていない人が多いと思いますが、革靴を丸洗いする場合は、だいたい半年や1年に一回にしておくのがおすすめです。あまり洗いすぎてしまうと革靴の持つ油分がなくなってしまい革靴が余計に傷んでしまうので注意しましょう。革靴を丸洗いする場合は、タイミングを見計らって洗う時期を見極めるのも大切な作業の1つです。革靴はあまり洗いすぎもよくないので、日々の汚れ程度ならブラシや布などを使って汚れを落とすように心がけるのがおすすめです。
革靴を丸洗いする前にすること③道具
革靴の丸洗いを始める前に用意しておきたい道具を紹介します。まずホコリなど細かい場所を洗うためにいらなくなった歯ブラシを用意しましょう。靴専用のブラシよりも歯ブラシの方が、細かい掃除がしやすいメリットがあります。掃除などをする際にも活躍する歯ブラシは革靴の丸洗いにも欠かせない道具の1つです。さらに使う洗剤も大切な道具です。革靴を丸洗いする場合は、サドルソープと言う専用の洗剤がおすすめです。ネットやお店などでも購入可能なので、本格的に革靴を洗いたい場合はサドルソープを用意しておくといいでしょう。
サドルソープがない場合は?
サドルソープがない場合は、ボディソープやシャンプー、石鹸などをサドルソープの代用として使うことができます。ボディソープなどを使う場合は、5%ほどに薄めて使うのが良いでしょう。薄めないで原液のボディソープを使うと革靴を傷めてしまう原因にもなるので注意しましょう。もともとサドルソープは馬の鞍を綺麗にするために作られたものなので、皮を綺麗にするのに適しており、さらに洗った後も長持ちする効果が期待できるのです。他いは新聞紙やいらない布などが道具としてあると良いでしょう。
革靴を丸洗いする前にすること④準備
革靴を丸洗いする前の手順として靴紐がある場合は、靴紐を外しておきます。さらに革靴についている汚れやほこりは事前に布を使って取っておきましょう。ワックスやクリームが残っている場合は、それも落としておくといいです。また革靴の縫い目などにたまったほこりなどの細かい汚れは歯ブラシを使って落とすとよく取れます。汚れの場所によってブラシなどの道具を使い、事前に汚れを多少落としておくのがおすすめです。革靴を丸洗いする前の準備として、このような作業をしておくことで、仕上がりがよくなるのでぜひ試してみて下さい。
革靴を丸洗いする手順①お湯で濡らす
革靴を洗う手順としてまずはじめに革靴の全体をお湯で濡らしましょう。その際、桶などに40度ぐらいのお湯を入れて、革靴を浸してスポンジで全体がまんべんなく濡れるようにこすって行きます。この際の注意点は、革靴は長時間水に浸しておくと皮が劣化してしまうので、全体が濡れたのが確認できたらすぐに取り出しておきましょう。皮は基本的には、水との相性がよくないので、水に浸す時間をできるだけ短時間にすることで、皮に負担をかけずに洗い上げることができるのです。また、水に浸ける前は、濡れても大丈夫な革かどうかをしっかり確認するように注意してみて下さい。
革靴を丸洗いする手順②サドルソープ
革靴の全体を蒸らしたらサドルソープを使って洗っていきます。スポンジとサドルソープを使って、革靴を優しく洗っていきます。この際に、カビや臭いの原因になることが多い、革靴の中も綺麗に洗いましょう。この時に古いクリームなども全部取り除くようにするのがポイントです。あまりきつく擦ってしまうと革靴を傷つけて傷ませてしまう原因にもなるので、注意しましょう。使うスポンジも柔らかめのものを使うのが革靴に負担をかけないのでおすすめです。
革靴を丸洗いする手順③拭き取り作業
サドルソープを使って洗った革靴は、キッチンペーパーや布などを使って泡を綺麗に拭き取って行きます。水をかけて洗い流すのではなく、拭き取るのが注意点です。泡を拭き取ったら最後は、綺麗な布などを使って全体を拭き上げましょう。その際も、革靴の中もしっかり拭き取るように注意して下さい。拭き取る際に、洗剤が残っているせっかく綺麗に丸洗いした革靴が台無しになってしまいます。拭き残りがないように隅々までしっかりキッチンペーパーなどで綺麗に仕上げてみて下さい。
革靴を丸洗いする手順④乾燥
泡を拭き取った革靴は、乾燥させていきます。その際にシューツリーを持っている人は入れて乾かすと型崩れを防げて、木が湿気を吸収してくれるので、早く乾燥させることができます。乾かす際は、革靴の中に新聞紙を入れると良いでしょう。新聞紙は水分を吸収すると共に、革靴の形に合わせて詰めることで型崩れを防いでくれる効果が期待出来ます。だいたい乾燥にかかる日数は3日です。急いで乾かすよりも風通しのよい日陰で革靴を立ててゆっくり乾かすと良いでしょう。
新聞紙は交換する
革靴がしっかり乾燥するまでの間、新聞紙は4時間ごとぐらいを目途に交換していくのがおすすめです。しっかりと乾燥させないと革靴の中にカビが発生する原因にもなってしまうので、風通しをよくしてしっかり乾くまで乾燥させるのが注意点です。湿気を吸った新聞紙をそのまま革靴の中に入れ続けてしまうと、皮靴が余計湿気てしまったりとせっかく丸洗いした革靴が乾燥するのを妨げてしまうことになるので、常に乾燥した新聞紙が入った状態になるように定期的に確認してみると良いでしょう。
乾燥が終わった革靴のお手入れ
しっかりと乾燥した革靴はその後にメンテナンスおしてあげるのがおすすめです。使う道具は、クリームです。サドルソープなどを使って洗った革靴は油分も抜けてしまっているので、それをクリームで補ってあげます。革靴専用のクリームやブラシなどの道具は、靴屋やネットでも購入可能なので丸洗いした際のはクリームの用意を忘れないようにしてみて下さい。一度靴専用のブラシやクリームを購入しておくことで、日々の手入れに使うことができるので、革靴を愛用している人はこれを機会にクリームやブラシを購入してみるのがおすすめです。
革靴の臭いを防ごう
革靴はなかなかある洗いできませんが、臭いの原因はできるだけ早く対処してあげるのがおすすめです。革靴はどうしても1日中履いていたりするので、靴の中に汗がこもって臭いが発生する原因になってしまいます。革靴を脱いだ際などに、臭いがあると不快な気分になてしまうので、お手入れをするように注意してみて下さい。簡単にできる臭いの対処方法は10円を入れておくことです。10円玉は銅でできているので、銅の殺菌作用効果を期待した方法です。使う10円玉はできるだけ綺麗なものを用意するといいでしょう。
新聞紙や重曹もおすすめ
10円玉の他にも新聞紙や重曹を革靴の中に入れておくのも臭いに効果的です。新聞紙を丸めて炒れることで、湿気を取ってくれるので臭いをその分軽減する効果が期待できるのです。さらに重曹をお茶のパックなどに詰めて靴の中に入れておくの臭いを吸い取ってくれます。このように脱いだ革靴に一工夫しておくだけでも臭いを軽減する効果が期待できるのです。
革靴の臭いを防ぐには履き方にもポイントが
革靴の臭いをできるだけ軽減するには、まず素足で履かないことがおすすめです。靴下などを履くだけでも汗などを吸収してくれるので、革靴にこもる臭いやカビを軽減してくれます。さらに足を消臭してから革靴を履くのも良いでしょう。特に足の指の間には汚れなど臭いの原因が溜まりやすくなってしまうので、足を清潔に保ておくことも臭いの軽減に効果が期待できるのです。
革靴のカビを防ぐ方法
革靴の悩みとしてよく挙げられるのが、カビです。カビが日中の褪せなどが湿気となり革靴に発生しています。それを防ぐ為にも革靴を乾燥させるように注意させるのも効果的です。靴箱を換気したり、靴箱の靴の数を減らすなどの予防をしておくのも湿気を軽減し、カビの発生を防いでくれることでしょう。革靴にカビが生えた状態にしておくと、臭いの原因になったり、革靴の状態が悪くなって革靴を長持ちさせることができなくなってしまうので、できるだけカビに気がついたら早めに対処して予防をしておくことも大切です。
革靴にカビは生えてしまったら
革靴にカビが発生してしまった場合は、すぐに自分で取り除くのが良いでしょう。まず、乾いた皮でカビの部分を拭き取ってみましょう。さらに除菌スプレーなどを革靴に吹きかけてあげるのも効果があります。専用のスプレーなどは販売しているので、事前にスプレーでカビの発生を防ぐのも効果が期待できます。さらにカビを布などの道具で取り除いたら、保湿用のクリームを塗るようにしてみて下さい。そうすることで革靴を保護してくれることでしょう。
革靴が銀浮きしてしまったら
革靴を履いている人の悩みとして、雨に濡れた後に革靴がぼこぼこになった銀浮きと言う状態になってしまうことがあります。この銀浮きの状態の革靴は雨などの水によって皮がふやけてしまったことが原因なので、もう一度皮を濡らして柔らかくしてからぼこぼこがなくなるように整えて揚げる方法があります。さらにデリケートクリームなどを塗り込む方法もあるので、銀浮きした場合もあせらず、正しい対処法をやってみて下さい。この方法は丸洗いして失敗した際にも有効なので、革靴がぼこぼこになってしまった際に試してみて下さい。
まとめ
革靴は、手順を守り専用のサドルソープなどを使うことで、自宅で丸洗いをすることができます。今まで丸洗いできないと諦めていた人もただいい手順を確認して年に1度革靴を洗ってみてはいかがでしょうか?革靴は洗う手順や道具も大切ですが、しっかり乾燥させてあげるのも注意が必要です。しっかり乾燥していないとカビなどの原因を作ってしまうので注意しましょう。さらに専用のクリームやブラシを使って常に汚れなどを取り除いて綺麗に保ってあげることも革靴を綺麗に保つ効果があるので、手順などを覚えて自宅で革靴をメンテナンスしてみて下さい。
革靴が気になる人はこちらの記事もチェック!
革靴のメンテナンスの手順などは難しいと思っていた人やどんなクリームやブラシを使ったら良いか道具選びがわからなかった人もこちらの記事を参考に、革靴のメンテナンスについて理解を深めてみてはいかがでしょうか?
革靴に効果的!防水スプレーおすすめ5選!使い方やお手入れ方法を紹介!
革靴のメンテナンスにおすすめなのが、防水スプレーです。防水スプレー使うことで革靴の寿命を延ばし、そして長く使うことが出来るようになるのです。...
革靴が雨でぬれたらどうする?水濡れの対策や濡れた後の対処法をご紹介!
雨の強い日に、大事な革靴が濡れたらどうするべきでしょうか。乾かし方次第では、目立つところに大きなシミができてしまうことも。基本的に革靴は雨の...