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ミシンを使ったボタンホールの作り方をご紹介!初心者も失敗しない方法はコレ!

家庭用ミシンで服などのボタンホールを作りましょう。作り方はとても簡単ですがサイズが合わない大きい穴だとボタンが外れやすくなり使い勝手が悪くなることも。ミシンを使ったボタンホールの簡単上手な作り方のコツをマークつけから手順を踏まえてご紹介します。
2020年9月21日
佐藤3
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はじめに

ミシンを使ったボタンホールの開け方!作り方手順をご紹介

Photo byyclnl

ボタンホールは裁縫が得意な方なら手縫いでも作ることができますが、ボタンの数が多いシャツなどの服にはミシンで簡単に作れるととても便利です。家庭用の機械でも専用の押さえがあれば初心者でも簡単に作ることが出来るとご存知でしたか?今回は専用押さえを使った自動でできる方法となくてもできる機種に依存しないボタンホールのミシンでの作り方2種類をご紹介しましょう。

初心者の服づくり!家庭用ミシンでボタンホール手順1.マーク

まず最初は押さえをボタンホール用に変更して自動で作れるやり方から見ていきましょう。あまり大きいボタンを付けることはできませんが、この方法を覚えれば初心者でもすいすいと裁縫が進みます。ボタンホール作りのわずらわしさを解消したいという方は是非覚えて使ってみてくださいね。

ボタン穴サイズに合わせて服にマーク付け

フリー写真素材ぱくたそ

ボタン付けの位置はその服や小物の作り方に準じた場所に。位置が決まったらボタンのサイズに合わせて縫うためのガイドとなるマーク付けをしていきましょう。自動ボタンホール押さえの場合は縫い始め位置とボタンホールどうしがきれいに並行・直線になるようなラインを描くことが大事です。

穴の寸法の求め方は簡単

ボタンホールのマーク長さは自動押さえがあればそれほど気にする必要はありませんが、基本はボタンの直径+厚み。直径だけでボタンホールのマークを付けておくと少し足りないということも。

マーク付けはチャコペンなど消えるもので

ボタンホールマークは縫いながら押さえが邪魔で見えにくくなってしまいます。そのためできるだけ見えやすいはっきりとした色や線で描くことが必要。また太すぎるとどこを縫ったらいいのか迷うこともあるので、細い線の方が便利。サインペン状の細書きチャコペンかなければB以上の芯の柔らかさの鉛筆も洗濯すれば消えますので代用品として使えます。

初心者の服づくり!家庭用ミシンでボタンホール手順2.押さえ

ボタンホール押さえの取り付け手順

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まずはボタンホール押さえにボタンをセットしましょう。最初でなくても良いのですが押さえを取り付けてからは付けにくいためこの順番がおすすめ!次の手順は元ついていた押さえを外す。ボタン穴縫い用の押さえを取り付ける。上糸を押さえの穴に通して下糸と一緒に引いておく。一般的な押さえはこの手順でOK!

機種による押さえの付け方の違い1.JUKI HZL-F600JP

JUKIのHZL-F600JPではボタン穴ステッチ用の押さえが少し大きく取り付け方もステップが少し増えます。薄い生地で作られた服用に押さえにオプションも付けると少し複雑に。大きい違いはボタン穴かがりのセンサーピンというのが付いていて本体に必ず接続すること。薄い服用の金具を使う場合は押さえと金具の間に生地を通すことの2つです。

機種による押さえの付け方の違い2.JUKI 家庭用ミシン HZL-G


JUKIの家庭用ミシンには自動では縫いにくい厚手の服などのボタン穴かがりに便利な手動ボタンホール押さえがオプションで用意されています。要はボタンホールレバーを手で前後に動かすことによって手順を次のステップに手動で移行させるスイッチとする方法で、縫い方はミシンが自動で変更してくれるので簡単です。コツはマーク付けをしっかりすること。目視でマークのところまで縫ったら前から後ろ、後ろから前とレバーを前後させましょう。硬い芯が入った襟部分や厚手のコートなどの大きいボタン穴付けにも便利。

初心者の服づくり!家庭用ミシンでボタンホール手順3.セット

自動ボタン穴かがりレバーをセットする

このレバーがあることで押さえにセットしたボタンの大きさに合わせて自動で穴かがりができるもの。セットする位置が間違えているとこの自動が効かなくて大きい穴になってしまったり大きさにばらつきができることも。

レバーのセット位置注意

本体に付いているレバーを下までおろしてくると自動で良い位置にくるようにはできていますが、機種に合わない押さえであったりきちんと装着されていないとズレていることも。横についているレバーのストッパーの前の部分に合わせるようにレバーが降りていればOK!そうでない場合は押さえが機械に合っているのか、きちんと取り付けられているのかを確認してみてください。

初心者の服づくり!家庭用ミシンでボタンホール手順4.目盛り

ミシンの目盛りをボタンホールに合わせる

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縫い方メニューからボタンホールを選びます。このとき複数ある場合はお好みの形を選択してください。この形は服によって向き不向きがあります。作ろうとしている服が一般的にどのようなボタンホールの形になっているのか家にあるもので確認して真似するのがおすすめ。わからない場合は通常の四角のものを選ぶと無難です。

縫い目の長さや幅をあわせる場合も

ボタンホールマークに合わせると縫い目幅なども自動で調節してくれるものと、自分出会わせる必要のあるものがあります。お使いの機種によって合わせる必要がある場合は、ボタンホールマーク・またはジグザグ幅が2程度送り長さを0.4-0.5にするのが一般的。まず不要な布で試し縫いして自分の好みの幅か確かめて微調整してください。ボタンホールのジグザグ幅は個人の好みによるところが大きいので調整できるものは積極的に自分の好きなものにしていきましょう。ボタンホールは服づくりのデザインのひとつともなる装飾縫いとも言える部分だからです。

初心者の服づくり!家庭用ミシンでボタンホール手順5.縫う

針はボタンホールの右下からスタート

Photo byMabelAmber

ボタンホールを縫う布を置いたら針を縫い始め位置におろします。縫い始めはボタンホール全体でいうと右下角の部分。中央ではないので注意が必要です。押さえをおろしてスタートボタン(またはフットコントローラーを踏む)で縫い始めましょう。

電源が入っているか確かめて

縫う作業は自動でミシンがおこなってくれるので難しいことはありません。しかしいざスタートさせようとするとミシンが動かないことも。押さえを交換するときにミシンの電源を切っていたのでしょう。間違えて手を縫ってしまうと危険ですので、初心者の方にもおすすめの正しい行動です。でもうっかり電源を入れ忘れてミシンが壊れたと慌てることも。スタートしない場合はまず電源がONか確かめましょう。

【裁縫】押さえがないミシンのボタンホールの作り方1.マーク

自動ボタン穴かがり機能はとても便利ですが、すべてのミシンに搭載されているわけではありません。また機種ごとに微妙にやり方が違って自分のミシン用の方法がわからないという場合も。ジグザグ縫いと縫い目や幅調整機能があれば機種を選ばないボタン穴かがりのやり方をご紹介しましょう。

ボタンホール押さえをなくしても作れる


Photo byjackmac34

ボタン穴かがり用の押さえは服づくりやボタン穴を使うような裁縫をしないという方は、いつの間にかなくしてしまうこともあるパーツ。たまにしか使わないので買い直すのももったいないなという時にはこの方法が便利です。

押さえにセットできない大きいボタン穴も作れる

ボタン穴かがり押さえの仕様で使えるボタンの大きさは限られています。コート用のボタンや子供用の服などに大きい扱いやすいボタンを使いたいときでも、このやり方なら手縫いが苦手な方にもミシンできれいなボタンホールを簡単に作ることができるでしょう。

押さえがないのでマーク付けはしっかりと

自動ボタン穴かがり押さえの場合は長さもボタンに合わせてやってくれるので直線のガイドとしての簡単なマークでしたが、手動の場合はどこからどこまで!としっかりわかるマーク付けが必要となります。マークの始点と長さは最低でもはっきりと目視できるように。線だけでなくできあがりをイメージして四角く囲んでマーク付けをしておくと、あとの作業がやりやすくなるでしょう。

【裁縫】押さえがないミシンのボタンホールの作り方2.芯縫い

芯縫いできれいに仕上がる

Photo bycongerdesign

自動のボタンホールかがりではこの作業はしない場合もあるのですが、丁寧に仕上げるならこの芯縫いはやっておくと良いですね。特に初心者の方は基本どおりにまずやってみて自分のやりやすい方法やきれいに仕上がるやり方を自分のものにしてください。

芯縫いはマークの通りに縫うのがポイント

やり方は簡単でさきほど描いたマークどおりに線からはずれないよう普通の直線縫いで四角く縫うだけです。ジグザグ縫いで切れ端のほつれ止めになりますが、この芯縫いも同様にほつれを止める役割りと名前のとおりジグザグ縫いの芯となる部分です。もしボタンホールの糸がほつれてきたとしてもこの芯縫いがあると服を補修するのも楽でおすすめ。

【裁縫】押さえがないミシンのボタンホールの作り方3.ジグザグ

ジグザグ縫いを2箇所おこなう

Photo byClker-Free-Vector-Images

自動ではミシンでやってくれたことを手動でやると思いましょう。まずは四角の長い辺2本を並行にジグザグ縫いします。送り幅やジグザグの合わせ方は自動でご紹介したのと同じ。ジグザグが2程度・縫い目の送り幅が0.4-0.5がポピュラーな目盛り目安です。

きれいに仕上げるコツは重ならないよう平行に

ジグザグ縫いを1本縫ったら一度糸を切って同じ方向に向けて2本縫うのがきれいにしあがります。そのときに手動ですから縫い目がななめになって重なったりしないよう注意してください。そうなってしまったら一度縫い目をほどいて縫直しです。初心者の方は芯縫いした線を意識してななめにならないよう、ゆっくりでも良いので注意深く進めてください。

【裁縫】押さえがないミシンのボタンホールの作り方4.閂止め

閂止めとはボタンホールの短い辺上下(横向きの場合は左右)の縫い方名称です。閂とは時代劇などに出てくる門が開かないようにする木製の鍵のようなもの。それに似ていることからこの名前で呼ばれます。

閂止めの目盛りの合わせ方

Photo byvargazs

閂止めはミシンの送りは0ジグザグ幅は最大にして縫います。同じ場所を針が左右にいったりきたりしますので、目安は6針程度。あまりたくさん縫ったから良いというものではありません。少なすぎは困りますが適度な回数でやめておきましょう。何より都度回数が違うと見た目が悪いので回数だけは「○回往復する!」と自分ルールで良いので決めておいてください。


ミシン裁縫に慣れたら一気に縫うことも

今回縦と横を別々にまとめて縫っていますが、慣れてきたら自動ボタンホールのように一気に縫うことも可能です。その方が糸を切る部分が少なくほつれにくいというメリットも。縫う場所によって縫い目の目盛りを調整するので少し面倒かも知れませんが、やるだけの利点はあるでしょう。

出来上がったミシン縫いボタンホールの仕上げ

押さえがあっても無くても!共通の仕上げ

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ここまでやってきたのはボタンホールのステッチを縫っただけ。このままではボタンを通して使うことができないので、自動でも手動でも最後の仕上げをしていきましょう。ここで失敗するとせっかく縫ったものがやり直しになってしまうので注意して。また失敗しづらい方法もご紹介します。

余計な糸や服を切らないために

ボタンホール作りで仕上げは穴を開けるとき切る長さが大きいためボタンがはずれてしまったり、ボタンホールのステッチまでカットしてしまったりと一番失敗しやすい部分です。リッパーを使って服の任意の場所にボタンホールを作っていきます。やり方は穴を縦に見て下からリッパーの尖っている部分を刺し上に向かって切っていきましょう。穴止まりにはまち針を刺してガードしておくとそれ以上リッパーの歯が進まず切りすぎて大きいということがなくなります。

リッパーはミシンに必ず付属する裁縫小物

リッパーは新たに用意する必要はありません。ボタン穴を開けるだけでなく、縫い間違いの糸を取り除くのにも使うのでどのミシンを購入しても標準で付いてきます。見当たらないという場合はミシンが入っていた箱や袋の中を確認すると良いですね。なくしてしまったという場合は手芸用品店で購入することももちろん可能ですが、小学生の家庭科で購入する裁縫道具箱にも必ず入っていますので一家に数本はあるのではないでしょうか。

まとめ

簡単ミシンのボタンホール作り方!大きいボタンは手動で

Photo byGadini

家庭用ミシンでできるボタンホールの作り方手順を2種類解説してきましたがいかがでしたか?自動でできる機種であればセットして少し目盛りを調整するもののあとは動かすだけととても簡単にできます。しかしボタンのサイズに縛りがありますので作れない大きいものは手動で作りましょう。ボタンホールは服だけでなく小物づくりにも活躍する縫い方。正しいやり方を一度覚えれば簡単に作れていろいろなシーンで活躍してくれるでしょう!ぜひこちらの記事を参考にマスターしてくださいね。

裁縫が気になる方はこちらもチェック

初心者の方も扱いやすい家庭用ミシン。一通りの縫い方ができるので、上手に使えば服や小物・雑貨といろいろな裁縫に活躍します。まだ家庭用ミシンにあまり慣れていないという方はこちらの記事もヒントにしてみてはいかがでしょうか。