ブライワックスとは
イギリス生まれのブライワックスは、木材の色付けやワックス効果・表面の保護ができる優れものです。シンプルなSPF材の木材もアンティーク風やナチュラル風などのおしゃれな感じに変わります。主原料は、天然素材を使っているので赤ちゃんのいるおうちでも安心です。DIYでテーブルや本棚・小物ケース作りを楽しみましょう。
ブライワックスのメリット
一般的に塗装とは、木部塗料のステインを木材の内部にしみ込ませるように塗って、ニスなどで上塗りをすることで光沢をつけ表面の保護をします。ブライワックスは、面倒なことがなく一つですべての作業ができる便利さがあります。木目を生かした美しい半透明の塗膜をきれいに作ります。ブライワックスは、簡単な塗り方なので、DIY初心者にもおすすめします。
ブライワックスの歴史
1860年、イギリスのロンドンで、プロ向け用木製品のケアワックスとして始めて登場しました。現在も英国内での生産を続けているこだわりが、今や世界中で愛されているロングセラー商品です。ブライワックスの特徴は、原材料である蜜ロウとカルナウバロウをブレンドした蝋で、大切な木製家具を守っていることです。英国の女王様による王室指定を賜っている最高品質のワックスです。(カルナウバロウとは、ブラジルに生育するヤシの葉から採れる植物性由来の天然ワックスです。光沢性に優れています。)
ブライワックスの使い方
ブライワックスの使い方についてのポイントをご紹介します。自分らしくきれいに仕上げたいですね。ブライワックスを使いたい古材・新材やメンテナンスをしたい木製家具などを用意しましょう。ホームセンターに行くと、パイン材や集成材・SPF材などお手軽価格で木材が購入できます。
気温をチェック
ブライワックスは、熱や水に強くない性質です。気温が20度以上になると、もともとペースト状ですが液体化します。使い方は、その状態でも使えますが、塗りにくい場合は、ブライワックスを涼しい場所か冷蔵庫に入れて元のペースト状に戻して使いましょう。また、水にも弱いので、水拭きをよくするテーブルなどでは、注意してくださいね。
木材を磨く
塗装する木材の面の汚れやほこりを、きれいに取り除くことが大切です。手垢などの黒ずみは、80番ぐらいの粗目のサンドペーパーで取り除けます。使い方は、木目に沿ってかけてください。仕上げに240番ぐらいの細目のもので木の表面を削ると、滑らかな仕上がりになります。ブライワックスが、塗りやすくなりますね。削った木くずやほこりは、ブラシや布で取りましょう。
サンドペーパー
紙やすりとも呼ばれる木材や金属を磨くときに使う研磨材です。DIYでは、定番のアイテムですね。主な種類は、粗目#40~#100・中目#120~240・細目#280~#400があります。数字が小さいほど、目が粗いので用途によって使い分けましょう。ホームセンターや100均ショップにも売っています。
水性ステイン
匂いが少なくDIY向きの水性ステインは、塗り方が簡単で扱いやすい塗料です。木に浸透することで木目を生かしながら着色します。ステインには、さまざまなカラーがあり木材にお好みの色を付けておくとワックスを塗った後の仕上がりが、さらに奥行きのある家具に仕上がります。ブライワックスを使う場合は、この手順を省略することができます。
布やスチールウールで塗ろう
整った木材にブライワックスを擦り込むように塗ります。着なくなったTシャツや鉄の繊維状でできた研磨剤のスチールウールを使います。塗り方は、木目に沿って塗り込みましょう。ブライワックスの使い方のポイントとしては、作業する時には、窓を開け十分な換気をおすすめします。匂いがかなりきついので換気は大切ですね。また、15分から30分で速く乾く点が魅力です。
タワシやブラシで磨こう
ブライワックスを塗った木材が乾燥すると次に、ツヤを出すためのブラッシングです。固めのタワシかブラシで、塗った表面をしっかり磨がくことがポイントです。磨きが足りないと色移りをするので、ゴシゴシ磨きましょう。仕上がりを見て色が薄いと感じた時には、もう一度ブライワックスを木材に塗り込んで磨くことをおすすめします。
乾いた布で仕上げよう
仕上げは、きれいな乾いた布で、磨いた表面をサッと拭いてくださいね。ホームセンターなどで売っているウエス(機械油の汚れを拭き取る布)を使っても便利です。余分なブライワックスを拭き取ることもポイントです。ブライワックスは、使い方の手順をしっかり理解してDIYすると、簡単に美しく仕上がります。取り扱いやすいくて安価なSPF材でも、人気のジャコビアン色のブライワックスを塗るとおしゃれでワンランク上の木製品が作れます。
ブライワックスの人気のおすすめ10色
ブライワックスの人気の色のおすすめ10色をご紹介します。お好みの色を探してくださいね。色見本をご覧ください。
①ブライワックス-ジャコビアン
②ブライワックス-ラスティック・パイン
③ブライワックス-アンティーク・ブラウン
ブライワックス・トルエンフリーのアンティーク・ブラウンです。薄いブラウン色なので、自然な木目を生かし木の暖かさを感じます。塗り方は、少しだけ色を付けたいときや2回3回と繰り返して塗って、お好みの色の仕上げることができます。ステインを手順に加えるとさらに木目が強調されきれいですね。色の見本01.をご覧くださいね。
④ブライワックス-ミディアム・ブラウン
ブライワックス・オリジナルワックスのミディアム・ブラウンです。アンティークブラウンより少し濃いめのブラウンです。ミディアムブラウンとは、茶色系の中間の色を表します。どのような家具にも似合う色目です。木のぬくもりを感じる色なので、優しい自然な色を探している方には、特におすすめです。
⑤ブライワックス-スパ二ッシュ・マホガニー
ブライワックス・オリジナルカラーワックスのスパニッシュ・マホガニー色です。赤みの強い上品な赤茶色..赤褐色です。マホガニーとは、センダン科の広葉樹で世界三大銘木の一つです。心材の部分が赤褐色の色をしていて、このことからマホガニー色と呼ばれています。スパニッシュ・マホガニーを塗ると、最高級な家具が作れそうですね。ステインを加えると、さらにエレガントな仕上がりです。色見本の12.をご覧ください。
⑥ブライワックス-ウォルナット
ブライワックス・オリジナルワックスのウォルナット色です。おしゃれでモダンなイメージのこげ茶色で落ち着いた重圧感がある色です。ウォルナットとは、クルミの木でこちらも、世界三大銘木の一つです。クルミの殻の色から由来していると言われています。魅力的な色ですね。色見本の15.をご覧ください。
⑦ブライワックス-クリア
ブライワックス・トルエンフリーのクリア色です。匂いが少ないトルエンフリーなので、匂いが気になる方にもおすすめアイテムです。ブライワックスの定番色で人気が高い商品ですね。色は、古くなった家具のメンテナンスや仕上げに重宝する無色です。木材・木製品に塗ると高級感を漂わせると評判です。
⑧ブライワックス-チューダー・オーク
ブライワックス・オリジナルワックスのチューダー・オーク色です。ワンランク上の上品なアンティークのオーク家具に仕上がるダークなブラウン色です。昔からイギリスのアンティーク家具には、オーク材が使われています。塗り方は、重ねて塗ると色に深みが出ます。お好みの色に塗って楽しみましょう。色見本の14.をご覧ください。
⑨ブライワックス-チーク
ブライワックス・オリジナルのチーク色です。上品で柔らかいくて優しい色です。チーク材の心材に近い部分が濃い金褐色のことからチーク色と言われています。チーク材も世界三大銘木の一つの最高級木材です。アジアンテイストのおしゃれな空間を作りたいときには、おすすめです。色見本の13をご覧ください。
⑩ブライワックス-ハニー
ブライワックス・オリジナルのハニー色です。もっとも密ロウが多めに入っているブライワックスです。ほとんど色が付かないですが、おすすめ人気⑦のクリア色より少し濃厚な感じの色ですね。お気に入りの家具のメンテナンスなどに、おすすめです。色見本の07.をご覧ください。
ブライワックスでアンティーク家具のメンテナンス
アンティーク家具は、天然素材での塗料でほとんど仕上げられています。何十年も使っていると、ワックスがはがれてキズやほこりが付きやすくなっていきます。こまめにお手入れが必要になります。定期的にブライワックスを塗ると、小さなキズは目立たなくなり家具の表面の保護力もアップするのでおすすめします。
塗り方は、木目に沿ってスチールウールまたは、使わなくなったTシャツなどで、ていねいに塗ってください。仕上げは、きれいな布で乾拭きをして余分なブライワックスを拭き取って完成です。お気に入りのアンティーク家具をいつまでも大切にして長持ちさせたいですね。
ブライワックスまとめ
カラーヴァリエーションが豊富なブライワックスの人気の色をご紹介してきました。塗装する木材..パイン材のようなホワイト系の木材とオーク材の色の濃い木材では、色の発色が少し違ってきます。塗り始める前に、必ず色のチェックを試しましょう。各アイテムの色見本も参考にしてくださいね。今、トレンディなDIY家具や木製の小物入れなどを作るときに、人気のアンティーク風の色や高級感あふれる色のブライワックスで仕上げ、お好みで水性ステインも加えて、おうち時間を楽しんでお過ごしください。
ブライワックスの使い方・綺麗に塗るコツが気になる方はこちらをチェック!
今回は、簡単に使い方や人気の色の塗り方のご紹介をしました。さらに、深堀してコツを知りたい方には、下記のリンク記事もご覧ください。ますます、ブライワックスから目が離せないですね。
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