自宅でロードバイクを洗車しよう!
美しい景色を眺めながらロードバイクで旅をするのは、とても楽しいですよね。しかし、どんなに大切にしているロードバイクでも使い込むごとに汚れがつきます。放置しておくと、サドルやチェーンなどに頑固な汚れがこびりついてしまうでしょう。
正しい洗車方法でピカピカに
「ロードバイクを自宅で洗車するのは難しそう」と感じる方もいると思いますが、基本的な方法を覚えておけば初心者でも洗車することは可能です。パーツごとの簡単な洗い方や便利アイテムをチェックして、ロードバイクをピカピカな状態にしましょう。
ロードバイクを洗車する効果
ロードバイクを洗車することによって、さまざまな効果を得られると言われています。まずは、どのような効果があるのか具体的に見ていきましょう。効果が明確になっていれば、洗車へのモチベーションを高めるきっかけになります。
パーツの劣化を防げる
ハンドルやチェーン、リム、サドル、フレームなど、ロードバイクはさまざまなパーツによって構成されています。全体的に見て問題なさそうに見えても、それぞれのパーツは少しずつ劣化していくので注意が必要です。
乗車した後にメンテナンスを行わず、汚れを放置しておくことでパーツの劣化は早まります。劣化したまま使用を続け、お気に入りのロードバイクが台無しになったら大変です。定期的に洗車を行い、劣化を防ぐことで長く愛用できるようになります。
故障を発見しやすい
洗車を行うと、各パーツの細かな部分にも目が行きやすくなります。そのため、故障に気付きやすいのも洗車の効果と言えるでしょう。早めに故障に気付けば、乗車中の思わぬトラブルを防げます。
「サドルの収まりが悪くなっている」「チェーンの調子がおかしい」など、洗車中に気付いたら早めに対処するのがおすすめです。万全の状態に整えておけば、ロードバイクに乗っている時に不安を抱かずに済むでしょう。
駆動ロスを減らせる
チェーンなどロードバイクの駆動に大きな影響を与えるパーツは、汚れを放置しておくとどんどん調子が悪くなります。乗っている時に音が鳴ったり、思ったようにチェーンが動かなかったり、といったことが増えれば駆動ロスが増えるでしょう。
定期的にメンテナンスを行い、駆動部分をピカピカにしておけばロードバイク のパワーが低下するのを防げます。「最近、動きが悪いな」と思ったら駆動部分の汚れをチェックしてみてください。
見栄えがする
どんなに高級なロードバイクだったとしても、泥がついていたり、ホコリを被ったりしていては見栄えがしません。お気に入りのロードバイクに乗って出かけるのであれば、「素敵なバイクだね」とみんなから褒められたいのが本音ではないでしょうか。
しっかりと洗車しておけば見栄えがし、周囲の注目を集めやすくなります。また清潔感があり、初対面のロードバイカーにも好印象を与えられるでしょう。綺麗な状態を保てるように洗車を頑張ってみてください。
ロードバイクの洗車に必要なもの
メンテナンスをする気があっても、必要なアイテムが揃っていなければ意味がありません。洗車方法の前に、必要なアイテムから確認しておきましょう。基本的な物を紹介するので、揃えてみてください。
オイルやウエスなど
空気入れやウエス、スタンド、ブラシ、オイル、クリーナー、ラバー砥石、ワックスが洗車に必要なアイテムとして挙げられます。最低限、これらを準備しておけば問題なく自宅で洗車ができるでしょう。
簡易セットを利用するのがおすすめ
初心者が1から洗車に必要なアイテムを揃えようとすると思ったよりもお金がかかってしまったり、なかなか全て集められなかったり、といったことが起きる場合があります。そんな時におすすめなのが、簡易セットを利用する方法です。
クリーナーやブラシなど、ロードバイクの洗車に必要な物が揃ったセットは、ホームセンターやネット通販で販売されています。比較的リーズナブルな価格で手に入れられるので、ぜひチェックしてみてください。
専用ウエスが使いやすい
ウエスとは、機械類の汚れを拭き取るための雑巾です。古着や雑巾などをウエスとして利用する場合がありますが、きちんとメンテナンスをするなら専用のウエスを購入した方が良いでしょう。
洗車専用のウエスなら、耐久性が高く初心者でも使いやすいです。汚れを拭き取るのはもちろんのこと、チェーンに注油をした後に不要な油を拭き取る際にも活用できます。専用のウエスもホームセンターやネット通販で販売されているので、役立ててください。
初心者でも大丈夫!ロードバイクの洗車方法
必要なアイテムが揃ったら、ロードバイクの効果的な洗車方法をチェックしていきましょう。基本の方法を覚えていれば、初心者でも自宅で洗車ができるようになります。綺麗な状態を目指して、チャレンジしてみてください。
洗車方法①タイヤに空気を入れる
まずは、洗車の前にタイヤの空気入れを行っておきましょう。空気入れに関しては洗車後に行っても問題ありませんが、一生懸命洗車を行った後に空気入れもしなければならないと思うと面倒に感じる可能性があります。
ロードバイクは3日経過すると8割程度の空気が抜けてしまうので、定期的に空気入れをするのは重要なポイントです。空気が足りない状態で乗ると、充分にパワーを発揮できないのに加えてパンクの原因になります。
洗車方法②チェーンを洗う
チェーンが汚れたままだと、ギアチェンジがしにくくなります。またおかしな音が出たり、見栄えが悪くなったりといったことも起きるでしょう。
チェーンについている汚れの多くは、砂やオイルなどが原因です。水洗いだけではしっかりと落とせないので、チェーン用のクリーナーを使うと効果的。細かな汚れも落とせるように、クリーナーを役立てて洗ってください。
クリーナーにチェーンを通して洗浄液を入れる
チェーン用のクリーナーは、蓋の部分と本体の部分に分かれているのが特徴です。蓋を開いてチェーンを挟むことによって効果的に汚れを落とせるようになっています。
蓋を開いた状態でチェーンを通したら、クリーナー本体の上にある開口部分に洗浄液を流し入れます。クリーナーには、洗浄液を入れる目安となるメモリがついているので、確認してください。メモリの量を守らないと、洗浄液がクリーナーから溢れてしまいます。
ペダルを回す
洗浄液を注ぎ終えたら、クリーナーの蓋を閉めます。チェーンがしっかりと挟まったことを確認し、ペダルを回しましょう。ペダルを回るごとに、チェーンがクリーナーに通っていくのがわかります。
この時、ゆっくりとペダルを回すことが大切です。スピードを出すと洗浄液が飛び散る可能性があるので注意してください。
ウエスで拭き取る
チェーン全体をクリーナーに通し、細かな汚れまで落ちたら完了です。クリーナーをチェーンから外し、残った洗浄液を拭き取りましょう。ウエスを使い、チェーン全体を拭き取ります。水洗いをする必要はありません。
洗浄液が残っている状態だと、後で注油をする時に必要なオイルが落ちてしまうので気を付けてください。洗浄液をしっかり拭き取れたら、チェーンのメンテナンスは完了です。
洗車方法③ギアを洗う
ギアはチェーンと密接につながっているので、ギアが汚れているとチェーンもすぐに汚れてしまうので注意しましょう。ギアの部分も自宅で綺麗にできる初心者におすすめの方法を紹介します。
ブラシやウエスで汚れを取る
チェーンを洗った時に使った洗浄液の残りをブラシにつけ、ギアについた汚れをこすります。洗浄液の効果により、ギアの汚れが取れていくでしょう。
浮かんできたギアの汚れは、ウエスを使って拭き取ります。この場合も水洗いをする必要はないので注意してください。
歯車の間を洗う
次に、ギアの歯車部分を洗います。ギアの歯車はとても細かいので、ブラシを使っても汚れを落とせない場合が多いです。そのため、ウエスに洗浄液を染み込ませてギアに挟む方法が効果的と考えられます。
ギアにウエスを挟んだ状態でゆっくりと回転させ、汚れを取ってください。油汚れやゴミなどが取れるのがわかります。大体の汚れが落ちたら完了です。
洗車方法③ホイールを洗う
タイヤホイールも、自宅で簡単に汚れを落とせます。ウエスの他に、ブラシも準備しておくと効果的に汚れを落としやすくなるので活用していきましょう。
タイヤの汚れを取る
タイヤホイールの部分にウエスを当てて、ゆっくりと回転させながら汚れを落とします。ウエスだけで汚れを落とせない場合は、ブラシを使ってください。
この時、タイヤに異物が刺さっていないか注意しましょう。もし釘などが刺さっている場合は、タイヤ交換が必要です。
リムサイドをラバー砥石で掃除
ブレーキが当たるリムサイドの部分は、特に汚れやすいと言われています。汚れを放置しているとブレーキの効果がダウンしてしまうので、注意しましょう。
リムサイドを綺麗にしてブレーキの性能を上げるために役立つのが、ラバー砥石です。リムサイドの表面をこすって汚れを落とすと、ピカピカな状態になります。
洗車方法④フレームやサドルを洗う
ロードバイクのフレームやサドルは、汚れがついていることで見栄えが悪くなります。全体の性能が落ちる原因にもなるので、初心者でもできる方法で綺麗にしましょう。
大きめのゴミを取る
泥や葉っぱなど、フレームやサドルについた目に見える大きめのゴミは予め全て取っておきましょう。大きなゴミが残ったままだと、クリーナーを使っても充分な効果を得られません。ウエスを使い、フレームやサドルをこするようにすると取りやすいです。
クリーナーで汚れを落とす
フレームやサドルの汚れがついている箇所にクリーナーを吹きかけ、ウエスで拭き取りましょう。フレームやサドルの裏側は特に汚れが溜まりやすいので、注意して拭き取ることが大切です。ウエスでしっかりと拭き取っておけば、水洗いをする必要はありません。
洗車方法⑤ワックスで磨く
チェーンやギア、サドルなど各パーツの洗浄が終わったら、ワックスを塗ります。ワックスをつけておけば、フレームに汚れが付着するのを防ぐ効果を期待できるのが嬉しいポイントです。
ウエスにワックスをつけたら、ロードバイク全体に塗り込みます。30分ほど放置し、何もついていないウエスで磨きましょう。これだけでピカピカの状態になります。
月に1回を目安に
ワックスは、月に1回を目安に行うと綺麗な状態を保ちやすくなります。もし外にロードバイクを置いているなら、紫外線を防ぐ効果のあるワックスを使うのがおすすめです。定期的なメンテナンスで、ピカピカにしていきましょう。
洗車方法⑥注油する
洗浄液によって洗車を行うと、必要な油分も落ちます。油分が足りない状態で放置することでサビがつく可能性が高まるため、洗車の仕上げには必ず注油を行いましょう。
チェーンにオイルを注油する
チェーンにあるコマの1つ1つにオイルを注油してください。ここで注意しておきたいのが、オイルの量です。オイルが多すぎると汚れが付着する原因になるため、パッケージに記載されている適量を意識してください。
ギアにオイルを馴染ませる
チェーンにオイルを注油したら、回転させてギアにもオイルを馴染ませます。ギアチェンジを行い、1段ずつ丁寧に馴染ませましょう。ギアにオイルが馴染んだ状態で、30分ほど置いておきます。仕上げにウエスで余分なオイルを拭き取ったら完了です。
綺麗なロードバイクを保つための注意点
自宅で洗車をしたロードバイクは、なるべく綺麗な状態を保ちたいですよね。ベストな状態を保つために注意したおきたいことをチェックして、意識してみましょう。
汚れはこまめに拭き取る
付着した汚れは、放置する時間が長くなればなるほど落としにくくなります。洗車する時に苦労をしないために、汚れはこまめに拭き取るのがおすすめです。
乗車した後はウエスを使い、サドルやフレーム、チェーンなど汚れがついた箇所を拭いてください。乗車のたびに拭き取っておけば、汚れが定着するのを防げます。
雨の日に乗ったらすぐメンテナンス
雨が降っている日にロードバイクに乗った場合は、なるべく早めにメンテナンスを行ってください。雨によってパーツに注油したオイルが失われるのに加え、砂や石が雨水と一緒に巻き上げられて劣化の原因になります。
ロードバイクについた水分を拭き取り乾燥させた上で洗浄を行いましょう。初心者は、雨の日にはなるべく乗らないようにするのもおすすめの対処法です。
初心者に水洗いはおすすめできない
全体的に汚れがひどいと「丸ごと水洗いをしたい」と思うことも。しかし初心者が水洗いを行うのは避けた方が無難です。水洗いが絶対にNGというわけではないものの、初心者に取ってはかなり難しいと考えられます。
水洗いによってフレーム内に水が入り込んだり、気づかずに残った水分によってサビが発生したりといった事態が起きやすいでしょう。初心者は自宅での水洗いは避けて、専用のクリーナーを使ってメンテナンスを行ってください。
ロードバイクの洗車におすすめのアイテム
便利なアイテムを揃えておけば、自宅で洗車をしやすくなります。ここからはおすすめのアイテムを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
フォーミングマルチクリーナー + チェーンクリーナー
水洗いをすることなく汚れをしっかり落とせるフォームタイプのクリーナーです。液が表面に残りにくいので、ウエスで拭き取る際に手間がかかりません。
チェーンクリーナーもセットなのが嬉しいポイント。自宅で洗車できるアイテムを簡単に揃えたい場合にもおすすめです。
ワコーズ SH-R スーパーハード
自動車のコーティング用に使われるアイテムですが、ロードバイクのワックスがけ用としても役立てられます。半年以上ツヤをキープできるので、ピカピカな状態をなるべく長く保ちたい場合に重宝するでしょう。
化研産業 潤滑剤 NASKALUB
チェーンはもちろんのこと、注油が必要な他の部分にも使える便利なオイル。水がついた状態でも注油が可能です。ロードバイクメンテナンスの必須アイテムとして人気を集めています。
洗車してきれいなロードバイク乗ろう!
フレームやサドル、チェーンなど、ロードバイクは乗るごとにさまざまなパーツが汚れます。付着した汚れを放置しておくと、どんどん性能が悪くなるので注意が必要です。
必要なアイテムを揃え、基本的な方法を覚えておけば初心者でも自宅で洗車ができるようになります。初心者は水洗いは避けるなどの注意点も確認し、適切なメンテナンスを行いましょう。
ロードバイクについて気になる方はこちらもチェック!
ロードバイクにはいろいろな種類があり、複数を所持している人も珍しくありません。おすすめロードバイクやロードバイクに役立つ情報を紹介している記事もあるので、ぜひチェックしてみてください。

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