はじめに
種類もたくさん!ハナカタバミの育て方と花言葉・誕生花
初心者でも失敗が少なくきれいな花を咲かせることができる球根から栽培する植物で、大輪種は花壇や鉢植えの花としても好まれているハナカタバミ。この名前で呼ばれることもありますが学名のオキザリスまたはボーウィーまで付けて売られていることもあり比較的どんな地域でも簡単に手に入ります。増やし方はとても簡単で放置していてもどんどん球根が増えて株も大きくなっていくため手間がかからないのも特徴。今回はのこのハナカタバミの育て方を花言葉の由来や誕生花と合わせて見ていきましょう。(注:オキザリスはオニザリスと間違って呼ばれることもありますが、綴りはOxalisですのでご注意ください)
ハナカタバミ(オキザリス)の基本情報と学名について
まず最初はハナカタバミの基本的な分類などの情報と、花の呼び名として珍しい一般的になっているこの花の学名についてご紹介していきます。
基本情報
科・属:カタバミ科カタバミ属
原産地:南アメリカやアフリカの熱帯地域
英語名/学名:wood sorrel/Oxalis
オキザリスという学名
カタバミは世界中に非常にたくさん種類が存在する植物です。〇〇カタバミを英訳してみると名前にはほとんどのものにオキザリス△△と付けられているのが特徴。普通は植物を学名で呼ぶことは少ないのですが、このオキザリスという学名は通称名としても一般的に広く知れ渡っています。
学名の由来は味からきている
日本名のカタバミは葉が閉じているときに半分しかないように見えることから来ていますが、海外で付けられた学名にはその葉の特徴である酸味(oxy)を由来とするオキザリスと名付けられました。
オキザリスの種類と特徴
世界中にたくさんの同じ種類の仲間が存在するカタバミ科の花々。今回のメインテーマであるハナカタバミをはじめとしてその仲間の人気種の一部を特徴と共に見ていきましょう。
種類1.オキザリスボーウィー(ハナカタバミ)の特徴
大輪のピンクの花を咲かせるカタバミの一種です。日本では古くからあったものではなく、外から入ってきた帰化植物で元々あったカタバミに似ていた花が大きく見事なものというのが名前の由来。秋から冬中開花時期が続き長く楽しめることが大きな特徴となっている品種です。
種類2.バーシカラーの特徴
正式名称はオキザリス・バーシカラー。画像のようにベースの色に別色の縁取りのある品種のことを指す言葉ですので、別の植物でも同じ名前が存在するためお間違えなく。特徴はご覧のような美しい2色使いのカラー。開いているときよりも閉じている姿が美しいと愛されている種類です。
種類3.プルプレア(芙蓉カタバミ)の特徴
芙蓉のような姿をしたカタバミという意味のこの品種。色に個性があるものが豊富なのが特徴です。単にオキザリスといえばこの種類を指すことも多いでしょう。ハナカタバミと同様に大輪種で見栄えが良く花壇でも明るく映えます。
種類4.ペスカプラエ(オオキバナカタバミ)の特徴
名前の由来ともなった大きな黄色い花がトレードマーク。開花時期が春ですので、長い冬が明けたあとの明るい日差しに輝くようなあざやかな花姿が好まれている品種です。
種類5.スプリングチャームの特徴
オキザリスの園芸用に品種改良されたものなので、花壇や鉢植え栽培するのに適しているのが特徴。ピンクをメインとして人気色が揃っています。画像のような少しシックで大人っぽいオレンジ色など珍しいカラーが欲しい人におすすめ!
ハナカタバミ(オキザリス)の育て方
球根植物はガーデニングスキルなどほとんど不要で初心者にもとても育てやすいものといわれています。それでも置き場所などで花の付き具合も顕著に変わってくることも。育て方のポイントをわかりやすくご紹介しましょう。
育て方1.日当たり
グランドカバーとして庭に植えられることも多い植物ですが日当たりが良い場所でないと十分な成長はのぞめません。できるだけ日当たりのよいところを選んであげてください。
育て方2.土
ハナカタバミは半野生化するほど土を選ばない植物。古い土でも十分に耕し、元肥をすき込んであげるだけでも育つでしょう。鉢植えなどにする場合は一般的な草花用培養土を使うのが簡単でおすすめ。自分で配合するときは赤玉土7に腐葉土3程度の割合で混ぜてください。
育て方3.球根の植え付け植え替え
カタバミ種は開花時期が違うものがあり植え付け・植え替え時期はそれによって変わってきますが、ハナカタバミは夏に盛りを迎える品種なので植え付け時期は春。3-4月頃を目安にしてお住まいの気温に合わせて球根やポット苗の植え付け作業をしてください。分球による増やし方で植え替えをする場合も同様です。
育て方4.日常管理
水やりは一般的なやり方に準じます。しかし耐乾性がある植物ですので少々乾かし気味にした方が向いていることも。肥料は球根などの植え付け後1ヶ月ほどのちの時期を目安にして緩効性肥料を株元に年に1度だけ与えてください。
育て方5.球根での増やし方
球根植物なので放置していても自然と小球ができてきて増やし方はとても簡単です。地植えの場合はそのまま植えっぱなしでもかまいませんが、鉢植えなどで混み合ってきたら一度掘り上げて球根をある程度の大きさのものを取り外し別の鉢に植え替えるという増やし方でOK!あまり小さな球根はすぐには花が咲かないので注意してください。
ハナカタバミ(オキザリス)の花言葉は「輝く心」
増やし方も簡単でたくさん手に入れることができるので、親しい方にプレゼントしてみてはいかがでしょうか。ハナカタバミには思わずいただいた人も喜ぶような素敵な花言葉が付けられています。
花言葉の由来
ハナカタバミの花言葉はとてもポジティブなものが揃っていて、栽培するのにもプレゼントするのにも気分が良くなるものというのが特徴です。輝く心という意味の由来は一節ではその葉がハート型をしていること、花色が鮮やかでさらに花びらには光沢があることから輝いて見えるといわれています。
その他の花言葉と由来
この他の花言葉には決してあなたを捨てないというものもあります。この由来はハナカタバミの仲間であるオキザリスはとても生命力が強く切っても切っても次々と生えてくることから縁が深い植物である、決して捨てないとなったのが通説です。
ハナカタバミ(オキザリス)の誕生花は1月15日
誕生花といえばあるのは知っているがどういう意味なのか、何を由来としていてどう使っていいのかわからないという方も少なくありません。簡単に誕生花についてご説明したあとハナカタバミのたくさんある誕生花もご紹介します。
誕生花の意味・由来
誕生花は花言葉同様いつ誰が考えて決めたのかというのはハッキリしていません。しかしその由来の多くは古代の神話や暦から取られているので適当に決められたものではなく、意味のある日付となっています。運気を呼び込むものとして心のよりどころとして親しまれているのが誕生花です。
誕生花の活用方法
誕生花はひとつの花にひとつではなく、たくさん付けられているものも珍しくありません。ハナカタバミの誕生花は1月15日が代表的なもの。実際ハナカタバミは春から夏の開花時期なので残念ながらお誕生日の花としては使うことができませんが、その日誕生日の方に夏にお花を贈る機会があったらハナカタバミの鉢植えや寄せ植えなど選んでみてはいかがでしょう。
その他ハナカタバミの誕生花
10月1日から11月21日・11月30日・12月15日・12月26日。年明けて1月26日や3月2日がハナカタバミの誕生花。とてもたくさんありますね。先程も申し上げた通りこの花の開花時期とは違いますが同じカタバミの種類の中には冬に咲くものもあります。
オキザリスを食べる
最後になりますが野草として食べる活用方法も少しだけご紹介しましょう。サラダであれば簡単に作ることができます。紫玉ねぎを細かく刻んだものなどと一緒に和えれば風味も加わって美味しいものに仕上がるでしょう。分量などは手に入る物お好みで。酸味がある植物なので少し甘めなドレッシングと相性が良いですよ。
オキザリスは食べられる野草
学名でも酸っぱいという味から付けられていることからも分かる通り、海外ではオキザリスは食べられる野草として活用されています。調理方法は炒めたりすることもありますが、そのままサラダとして花も使えば彩りきれいなものに仕上がるでしょう。
食べる際のご注意
自宅で無農薬球根から育てたものであれば安心して食べられますが、道端や広場に生えているものは、採ってきて食べるというのはできるだけ避けた方が良いでしょう。車の排気ガスであったり犬や猫などの動物がそのあたりで排泄していることもあるためあまり健康的なものとは言えないからです。自家製のものでも念入りにきれいに洗ってからご利用ください。
まとめ
ハナカタバミ栽培は増やし方も簡単!
いかがでしたでしょうか。元気が出るような明るい色の可憐な花が人気のハナカタバミ。種類によってはねじりが入っており蕾や開花した様子も独特の美しさがあるものも存在します。一般的にはピンクが多いですが紫かかったものや淡い色合いなどカラーも増えてきているのでお好みのものも見つかるのではないでしょうか。ポジティブな花言葉が付いていますので、お使い物としても便利に活用できるでしょう。素敵な鉢植えや寄せ植えに仕立てて是非自分だけでなく周りの人にも植物の良さを伝えてみてはいかがですか。
花言葉や誕生花が気になる方はこちらもチェック
暮らし~ののガーデニングカテゴリーにはたくさんの種類の花の育て方を花言葉・誕生花などと合わせて紹介しています。お気に色の色な形・開花時期だけでなく自分の誕生花や気に入った花言葉の植物を育ててみるのにもお役立てください。

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