検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

アキノキリンソウってどんな植物?特徴や花言葉、育て方のポイントまで総まとめ!

アキノキリンソウの色は鮮やかな黄色。この植物は季節を代表する印象深い花としても有名です。薬効成分もあり昔から健康的な食材として食べる方法やお茶として飲むやり方が伝わっています。アキノキリンソウの特徴や育て方・花言葉の由来や誕生花も合わせて紹介しましょう。
2020年9月5日
佐藤3
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

はじめに

アキノキリンソウの季節や育て方!食べる方法や薬効成分も

Photo by hatch.m

アキノキリンソウは漢字で書くと秋の麒麟草。麒麟とは中国の架空の動物で黄色いたてがみに特徴があります。このたてがみの色とアキノキリンソウの花色が似ていることがこの名前の由来となっていると想像できますね。秋という季節も名前に盛り込まれた植物。季節の代表的な花というだけでなく、実は非常に薬として重宝する植物でいろいろな薬効成分が含まれていてお茶として飲んだり若い葉は食べることもできるといわれているもの。この食べる方法も含めアキノキリンソウ栽培から特徴・花言葉の由来や誕生花まで情報盛りだくさんでお送りしましょう。

アキノキリンソウについて

最初はまずこの植物の基本的な情報がご紹介します。どんな花と親しい存在なのかがわかると育てやすくなりますよ。より広範囲に検索したいという方は英語名や学名も使ってみると良いでしょう。

基本情報

Photo byGAIMARD

科・属:キク科アキノキリンソウ属
原産地:大陸アジア
英語名/学名:goldenrod/Solidago
*英語名のgoldenrodはアキノキリンソウだけでなくセイタカアワダチソウも指すことがあります。

アキノキリンソウはセイタカアワダチソウ?

Photo by Kentaro Ohno

日本をはじめとして海外でもアキノキリンソウとセイタカアワダチソウは混合されることが多い植物。実際には同じ季節に開花するキク科の植物の仲間ですが別品種として扱われています。

アキノキリンソウの特徴

特徴1.草の大きさ

出典: https://unsplash.com/photos/PL7uAtdv2nQ

この植物は草丈は数十センチから数メートルになるものも。環境によって非常に大きな株に成長することもあるのが特徴です。

特徴2.花の季節

花が咲く季節は秋という名前が付いていますが実際にはもう少し早くて8月ころから咲く夏の花でもあります。開花時期が長くて晩秋11月ころまで咲き続けることから秋の季節の花という印象が強いのでしょう。

特徴3.花色

Photo by michael_swan

花色は1色しかなくあざやかな黄色をしています。他の色は存在しませんので、野草に近いこのような花の中にはよく似たような穂に小さな花が付くものがありますが、色が違うのであればそれはまた別の種類の植物でしょう。

特徴4.葉の様子

葉先が少しシャープな卵型の葉に見えますがよくよく見てみると葉の周りにはギザギザののこぎりのような切込みがたくさん入っています。このギザギザもセイタカアワダチソウとの違いであり、見分ける特徴になるのでよく観察してみてください。

特徴5.種子と綿毛

花の後には種子ができますが、種の特徴として綿毛に包まれているということ。完熟して乾燥するとこの綿毛の姿のまま飛んでいって子孫を増やそうとする性質を持っています。

アキノキリンソウの育て方


育て方1.土

Photo byFree-Photos

日本に自生している野草ですので土はそれほどこだわりません。強いていうならば水はけが良い土が好みだということでしょう。一般的な草花用の培養土はもちろん、赤玉土と腐葉土を6:4程度の割合で混ぜ合わせたポピュラーな土の配合で育ててください。

育て方2.日当たり

太陽の光が好きな植物で、日陰の場所では育ちません。自宅で栽培する場合は必ず日向植える・鉢を置くようにしてください。

育て方3.植え付け植え替え

植え付け・植え替え時期は春や秋の植物が多いですが、アキノキリンソウは少し他とは違っており2-3月が適期。多年草ですので植え替えようと思うこともあるでしょう。この時植え替え時期はよくチェックしておいてくださいね。

育て方4.肥料など

Photo byFree-Photos

植え替え時に元肥として肥料を与え、その効果が少なくなってきた1ヶ月後から花が咲き終わるくらいまで定期的に肥料を与え続けましょう。花の季節が長いので肥料が必要になってきます。しかしあまりたくさんあげすぎると葉ばかりが茂り形が悪くなってしまうので、少し控えめに。液体肥料を水やりのついでにあげても良いですね。

育て方5.増やし方

種もできますが挿し木で簡単に根付きますのでこちらの方が早く大株にな成長する分おすすめ。挿し木の時期は植え付けと同じく2-3月。できるだけ新しい枝の先の方を使うことでより根付きやすく成長も早くなるでしょう。

育て方6.病害虫

ハモグリバエ被害を受けているものをよく見かけます。その他アブラムシも春から夏・秋くらいまで付きやすいので見つけたら捕殺するようにするのがおすすめ。病気はうどんこ病などカビ系の病気に注意してください。かかるとほとんど治らず他の葉に伝染しますので摘み取ってしまうか、もしくは株全体を処分することにも。

アキノキリンソウの花言葉は「要注意」

植物の育て方を見てきたところで、この花に付けられた意味・花言葉の由来をご紹介しましょう。注意喚起を促すような花言葉の意味が多い植物です。

花言葉の由来

Photo byRobVisser

この注意という花言葉の由来は、植物に生えている産毛に関係しています。これは蜂が花の蜜を吸いすぎないように生えているもの。この産毛の仕組みを由来としてこのような花言葉が付けられたといわれています。

その他の花言葉

Photo bynattanan23

同じような由来・意味で忠告や予防などもありますが、面白いもので黄色からイメージされたものか金運やラッキーなどという花言葉もある面白い植物です。要注意などというとあまり良くない印象を受けるかも知れませんがあくまでも気をつけてねという優しいニュアンスをもった忠告的な注意。贈り物としても決して悪い意味とはならないので安心してください。

その他の花言葉の由来

これらの花言葉の由来はすべてアキノキリンソウの草花的特徴から取られたもの。蜜を集める蜂を拒絶するのではなく、産毛で優しく採りすぎないでねと語りかけたり、金運などの運気があがりますようにと金色をした花の色に願いを込めたりと思いやりあふれる花言葉の由来が多くみうけられるでしょう。

アキノキリンソウの誕生花は8月13日

誕生花とは


Photo bykaboompics

花言葉と対にされることも多いのが誕生花という花についてのちょっと幸せになれる決まりごと。これは主に自分の部屋に飾る花や親しい方に贈り物として贈る場合に使うもので、人それぞれの生まれた日に関係づけられたパワーをくれる花で、神話や暦に関係して決められているといわれます。

誕生花の活用方法

Photo byaliceabc0

花言葉は花をイメージして付けられた意味や由来を持ちますが誕生花はもっとプレゼントしたり自分だけのイメージフラワーとして使うことができる範囲の狭いもの。より特別感が増すため花言葉と併用して花の贈り物などに活用すると喜ばれるでしょう。

アキノキリンソウを食べる

次はちょっと変わったアキノキリンソウの使い方。食べ方や薬効効果としての活用を続けてご紹介しましょう。食べる時の注意点も添えておきますので、召し上がってみたい方は参考にしてくださいね。

若い芽は食べることができる

フリー写真素材ぱくたそ

一般的に可食部分とされるのは若く柔らかな葉の部分です。芽に近いといった方が良いでしょう。食べられる野草は意外と多くその中のひとつですが、味わいは春菊のようだといわれています。

アキノキリンソウを食べる方法

食べる方法は簡単で茎は食べず葉のみを摘み取ってきてよく洗います。お湯に色止めのために少量の塩を入れて湯がくだけ。基本はこの方法で食べるのですが、味のアレンジにからしマヨネーズをかけたり唐辛子を少量加えて砂糖とみりん・醤油でピリ辛に味付けした炒めものにしたりする方法でも。

食べる時の注意点

野に自生しているものを積んできて食べようとするときはあまり道路に面した場所に生えているものは避けましょう。また葉も茎の先のできるだけ若いものを採取しないと筋が口に残ってしまうことも。春菊のような味わいとご紹介しましたが春菊よりもかなり癖はあるほうです。

アキノキリンソウの薬効

海外の方は本当によくこの植物の薬効成分をチンキや薬湯として用います。You Tubeでも海外の方の使い方レシピはたくさん出てきますが、なぜか日本の方はあまりこの植物の薬効を使うことがないようです。英語ではありますがその使い方動画もご紹介します。

昔から薬効のある植物とされた

この植物はたくさん野に生えていることから、手軽に自分でできる健康的な食材として古くから使われています。車の排気ガスがかからないよう場所で育ったもの、自宅で無農薬で育てたものなどは健康食品のひとつとして召し上がってみてはいかがてしょう。

アキノキリンソウの薬効成分は

気になる薬効成分ですが、サポニンとタンニン・フラボノイドが豊富に含まれています。二日酔いや抗酸化作用・口臭予防などに効果があるとされる成分です。そのためアキノキリンソウは西洋ではハーブの一種としても分類されているほど。アジアでは中国で生薬として用いる一枝黄花(いっしこうか)がアキノキリンソウのこと。

薬効のためのお茶を作る

アキノキリンソウの薬効成分は食べることでも摂取できますが手軽に採るにはお茶として飲まれることが多いようです。その作り方はとても簡単で花が咲いている穂を収穫してよく水洗いをし、枝から花穂を葉ごと切り取ります。動画ではクッカーに入れて火にかけていますが、耐熱ボトルなどに入れたところに熱湯を注ぎ10-15分放置でも簡易的なお茶になります。

アキノキリンソウと似た植物

似た植物1.セイタカアワダチソウ


Photo by chidorian

セイタカアワダチソウも同じくらいの季節に咲く黄色い花で、空き地など開けた場所では非常に多く群生することから花粉が飛ぶと空気が霞むほどで秋の季節の花粉症のアレルギー源ともなりあまり好まないという方も珍しくないもの。しかし海外ではとても好まれている植物で、自然の薬効成分が豊富なためナチュラリストの間では毎年秋の季節になると当たり前のようにこの植物をお茶や蜂蜜漬けなどに加工して口にされています。

セイダカアワダチソウの特徴と違い

一般的には群生するのがセイタカアワダチソウでぽつんぽつんと株があるのがアキノキリンソウという見方がされます。しかしセイタカアワダチソウをはじめとするこれらの近い系統の植物は混雑しやすく一節にはアキノキリンソウもセイタカアワダチソウから自然に派生したアジアでの1品種との考え方もあり、見分けるのは混雑しすぎて難しいという方と簡単だという人の2説に分かれるでしょう。

似た植物2.ミヤマアキノキリンソウ

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

日本にはミヤマと付く虫や植物が存在するのはご存知の方も多いでしょう。ミヤマとは深山と書いて高度の高い地域を指します。アキノキリンソウの中でミヤマと付くのは分布が本州中央部以北になるものを限定するのが特徴。

ミヤマアキノキリンソウの特徴と違い

このふたつの植物はほとんどといってよいほど見た目の区別が付きません。強いてあげるならばミヤマアキノキリンソウの方が花穂が頭頂部に固まりやすいという特徴があることでしょう。しかしアキノキリンソウでも虫食いなどによりたまたま頭頂部に花が固まることもあることから決定的な見分け方とするのは難しいとされます。

似た植物3.イッスンキンカ

イッスンキンカという花も同種同族で矮性(草花の丈が短く背の低いものを指す呼び方)の特徴をもっており、屋久島の一部にだけ生息分布する珍しいアキノキリンソウの仲間です。イッスンとは漢字で一寸。古い長さの単位で約3センチほど。昔話で有名な一寸法師も同じ名前の付き方と言えばわかりやすいでしょう。具体的に3センチというわけではなくごくごく小さな物という意味で名前付けに使われます。

イッスンキンカの特徴と違い

イッスンキンカは生える場所がごくごく狭い場所に限られていること、草丈は5センチから高くても10センチ未満という非常に小さな花なので簡単に見分けが付くでしょう。

まとめ

黄色がきれいな季節の花アキノキリンソウを育てよう

Photo byhansbenn

駆け足ではありますが、アキノキリンソウの特徴やよく似た花との違い。花言葉と誕生花・育て方のポイントや食べ方・お茶としての飲み方とこの植物について細かく網羅してお伝えしてきました。いかがでしたでしょうか。普段は道に生えていてもよく見かけすぎてあまり気にしない黄色い花。自宅で栽培してみるとその可愛らしさや美しさに気付かされることもあるでしょう。ご興味が湧いてきたら是非この記事をヒントにして育ててくださいね。

花色や花言葉が気になる方はこちらもチェック

植物が咲かせる花には同じ品種でもいろいろな色があり色ごとに花言葉が違うものもあります。この他にも花色やそれぞれの花言葉が知りたいという方は是非こちらの記事も合わせて見てみてはいかがでしょうか。