アザレアとは
アザレアは、（見た事があっても名前は知らなかった）という方が多いのではないでしょうか？ 別名「西洋つつじ」と呼ばれます。こちらの方が聞き覚えのあるような感じがしますね。 つつじは日本人にとってなじみ深い花ですが、つつじよりも花びらのボリュームがあり、大輪八重咲きなどもあって、華やかな雰囲気のお花が「アザレア」です。冬の室内観賞用鉢としても、カラーも豊富でとても人気のお花です。花言葉や色によって違う花言葉を紹介します。
アザレア/科名/属名
ツツジ科/つつじ属 半耐寒性の常緑低木宿根。ツツジ科ですが、耐寒性のあるつつじとは異なり、暑さには強いですが寒さには弱いので、冬季は寒さ対策が必要です。日当たりが良く風当たりの穏やかな所に植えてあげると、毎年華やかなお花を咲かせてくれます。常緑なので花が終わった後も緑を楽しめるのも魅力ですね。
アザレア/学名
Rhododendron ssp. （つつじ） Rhododendron simsii cv. （アザレア） ※アザレアの注意点が１つあります。アザレアの花の根元には蜜がありますが、実はこの蜜には ・グラヤノトキシン（Grayanotoxin） ・ロードヤポニン（Rhodojaponin） という毒成分が含まれています。 症状は、嘔吐、麻痺、痙攣、昏睡など。 とても華やかで可愛いアザレアですが、「毒草」とも分類されています。ツツジ科の「レンゲツツジ」「キレンゲツツジ」「セイヨウシャクナゲ」にも毒成分があります。お子さんやペットの誤食などに気をつけましょう。
アザレア/和名/英名
和名：西洋つつじ 英名：ベルジアンアザレア・アザレア 他にも「アゼレア」「オランダツツジ」とも呼ばれています。海外ではつつじ科全般を「アザレア」と呼びます。
アザレア/原産地
原産地：中国南部・日本中部以西 台湾のタイワンツツジやケラツツジ、日本の園芸品種の大紫、白琉球などの 東アジアが原産のツツジ属の植物が、欧米やベルギー（19世紀初期）などヨーロッパで品種改良されました。現在約2,000種があるといわれています。 イギリスでアザレアの改良を大規模に行った「ライオネル・ド・ロスチャイルド」が、２００人以上の人数と３０もの温室を使って作出した品種群は、その農場の名をとって、「エクスバリー・アザレア」と呼ばれています。 アザレアは日本では新潟県が１番の生産地となっています。 特に白いアザレアはとても珍しく品種改良も盛んに行われているそうです。 神奈川県の川崎市の市花になっている事も有名ですね。 品種の豊富なアザレアは各地で「アザレア展」も開催されているので、見かけたら是非足を運んでみてくださいね。
アザレア/花名由来
アザレアの花名は、ラテン語の「azaleos アザロス（乾燥した）」が語源とされており、アザレアが比較的、乾燥した土地を好むことに由来します。 この（乾燥した）という言葉が意味深い花言葉につながります。 この後紹介していきます。
アザレア/誕生花
アザレアの誕生花 ３月４日・３月９日 （白） ３月１８日 （ピンク） ３月２２日・８月８日・１２月２２日 （赤）
アザレア/花言葉
アザレア全般の花言葉は「節制」「禁酒」「恋の喜び」 何やら意味深な花言葉ですね。 これらはアザレアが乾燥に強く厳しい条件でも美しく咲くことからつけられた花言葉のようです。 また、乾燥＝dry(ドライ）が英語で禁酒という意味を持っているためとも言われています。 花言葉の単語だけを見ると、「節制」「禁酒」など、その言葉だけ突きつけられたら、冷たい雰囲気ですよね。 可愛らしいアザレアに付けられたそんな花言葉の、私なりの意味の解釈を紹介します。 色別にも花言葉があります。 そちらもご紹介します。
アザレア/花言葉/赤
赤いアザレアの花言葉は、「節制」です。 アザレア全般の花言葉と同じ意味合いになります。厳しい状況でも耐えて、鮮やかな赤いアザレアのように美しく元気でいてほしい。という意味が込められているのでしょう。 また「禁酒」という意味あいも含まれていることから「節制」や「禁酒」など、（今は少しガマンしましょう）という大切な方への体を気遣う思いが込められているのだと思います。 贈る時には花言葉も添えて、その奥深い意味も伝えてあげてくださいね。
アザレア/花言葉/ピンク
ピンクのアザレアの花言葉は、「青春の歓び」です。 なんともフレッシュな花言葉ですね。ピンクの愛らしく可愛らしい雰囲気が「青春」をイメージさせてくれるのでしょう。 贈る時は若い方限定という意味ではなく、いつまでも若々しい方や、いつまでも若々しくいて欲しいという願いを込めて、大切な方にプレゼントしてください。 もちろん自分用にも。元気をもらえそうですね。
アザレア/花言葉/白
白いアザレア花言葉の花言葉は 「あなたに愛されて幸せです」「満たされた想い」 とても幸せ溢れる花言葉ですね。バラのように華やかでありながら可憐で可愛らしい白のアザレアは、ブライダルでもとても人気です。 純白のドレスのような花が、幸福に満ちた花嫁に見えるために付けられたそうです。 同じ花でもカラーによってこんなにも意味が違うのですね。
アザレア/開花時期
アザレアの開花時期は自然開花は４月～５月ですが、鉢植えで冬場の室内で観賞できるように、品種によって ・自然開花 （４月～５月） ・秋に出回る早生咲き（１０月～１１月） ・冬に出回る中性咲き（１２月～２月） ・春に出回る晩生咲き（３月～４月） と、夏場以外、花を楽しむことが出来るように栽培されています。アザレアは寒さに弱いのですが、イギリスで品種改良された比較的寒さに強い、「エクスバリー・アザレア」は、関東から南の暖地では庭植えできます。
アザレア/育て方
これからの季節、可愛らしい鉢植えを購入される方も多いと思います。花が終わったらこまめに花柄を摘み取りましょう。温かくなるとグンバイムシなどの害虫が発生するので適切消毒を行いましょう。 花が終わったらすぐに剪定を行うと次もきれいなお花を咲かせてくれます。７月以降に刈り込むと花芽を落としてしまいますので注意してくださいね。
アザレア/その他
アザレアは寒さには弱いとされていますが、近年では寒さにも強い品種も開発されており、 日本でも育てやすい花としてとても人気があります。 その中でも特に人気のアザレアをご紹介します。
アザレア/人気の品種「カメレオン」の花言葉
花色が変化する珍しい品種です。 カメレオンという名も納得ですね。華やかでとても人気のアザレアです。 花言葉は「節制」「禁酒」「恋の喜び」
アザレア/人気の品種「ロマンスパール」の花言葉
淡く上品なピンク色のとても可愛らしいアザレアです。 柔らかな雰囲気で癒しを感じます。素敵ですね。 花言葉は「青春の歓び」
アザレア/人気の品種「越しの淡雪」の花言葉
日本一のアザレア産地の新潟県が育成した鉢植え用の花木品種です。 花はやや大輪でライムグリーンに黄緑色の模様が入り、がくが花弁してボリュームがあり、さらに半八重咲きです 花言葉は「あなたに愛されて幸せです」「満たされた想い」
アザレア/人気の品種「ロザリー」の花言葉
淡いピンクの大輪花です。 一重から半八重でつつじのようにすっきりした花形でオランダで作出された人気品種です。つつじに似ていますが、花びらの丸みと柔らかに波打つ雰囲気が華やかさを感じますね。とても人気の品種です。 花言葉は「青春の歓び」
アザレア/人気の品種「ニコレット系」の花言葉
早咲きで中輪、多花性の育てやすい人気品種です。 上の画像は「ニコレットインガー」花色は他にも赤色八重の「ヘルムートフォーゲル」白地に赤の「アクアレル」、肌色の「テラノバ」などがあります。アザレアの品種はとても豊富で他にも沢山素敵なアザレアがありますので、あなたのお気に入りを見つけてくださいね。 色鮮やかなアザレアの花言葉は、アザレア全体の「節制」「禁酒」「恋の喜び」「青春の歓び」
まとめ
普段お花屋さんで何気なく目にしていたアザレア。 沢山の方の熱心な努力のおかげで、日々新しい品種改良がされています。バラにも負けない華やかさがありますよね。これからの時期も室内で楽しめる様、色鮮やかな可愛らしい小鉢がたくさん並んでいます。 これまで育てて見た事は無かった。という方も、１度育ててみませんか？これからの花の少ない時期も室内で華やかに咲いて楽しませてくれるので、きっとあなたを癒してくれますよ。また贈り物にもとても喜ばれると思います。 その際は花言葉を添えて、その温かい意味も是非伝えてくださいね。