はじめに
近年の健康ブームに合わせて、スポーツサイクルを楽しむ方の人口が増加し、通勤通学に自転車を利用すると言う方も増えてきました。そこで人気となっているのがロードバイクとシティーサイクルの中間的存在のクロスバイクです。重量が軽く速く走れるにもかかわらず、スポーツサイクル初心者でも購入しやすい価格で販売を行っています。
ここでは、初心者が入門自転車としてクロスバイクを購入する際の選び方や人気のクロスバイクを紹介していきます。これからクロスバイクを購入しようと考えている方は是非選び方の参考にしてください。(価格などは2021.1.30時点のものです)
クロスバイクの走行性能を基本とした選び方
クロスバイクの選び方!軽くて早い特徴を持っている
普段使いや通勤通学の足として使われる事が多いクロスバイクですが、休日のサイクリンでも高い性能を発揮してくれます。シティーサイクルと呼ばれる種類の自転車と比較してみるとシティーサイクルが平均20キロ前後としてクロスバイクの重量は平均11キロ前後となっています。
シティーサイクルと比較すると約10キロの重量差がある事がわかります。10キロと言うとかなりの違いがある様にその差が自転車を軽くし速く走行させる事を可能にしているのです。クロスバイクを選ぶ際は重量にも注目して選ぶことをおすすめします。
クロスバイクの選び方!幅広いギアを装備するモデルが多い
国内で販売される自転車には、変速機が装着されている自転車と装着されていない自転車がありますが、クロスバイクバイクにはハイパフォーマンスモデル入門モデル問わず変速機が装着されています。変速機はギアと呼ばれフロントギアとリアのギアの2ヶ所に取り付けられています。
基本的にクロスバイクのギアは、フロントの変則が2段か3段、リアの変則が7段から11段で構成されています。フロントの変則ギアの数とリアの変速ギアの数をかける事でそのクロスバイクの性能を知る事ができます。
選び方のポイント!コンポーネント・変則ギアから性能を見てみる
クロスバイクのフロントとリアの変速ギア組み合わせを例にあげて説明すると、フロント2変速ギアリア11変則ギアを装着してモデルの場合、フロントリアを合わせると22段変速となります。フロント3変速ギアリア7変速ギアの場合、21段変速となります。
選び方のポイント!クロスバイクのタイヤサイズは安定感抜群
クロスバイクのタイヤは、ロードバイクと比較すると太く、シティーサイクルと比較すると細いタイヤが装着されています。クロスバイクを選ぶ時に「700×23C」「700×25C」など表記を目にしますが、この数字がタイヤのサイズを示しています。シティーサイクルでは27インチなどの表記をされているので、表記のしかたの違いに注意が必要です。
では、クロスバイクを選ぶ時に注目したいタイヤのサイズの表記がどの様な意味を示しているのか説明しておきましょう。
クロスバイクのタイヤサイズ表記の見かた
クロスバイクのタイヤの表記の見かたを説明しておきましょう。700×23C表記が一般的なクロスバイクのタイヤサイズですが、700と言う数字はタイヤの外径が700mmあると言う事を示し、23はタイヤの幅が23mmあると言う事を示し、Cはリムの種類を示しています。
クロスバイク価格帯を基本とした選び方
クロスバイクの選び方!価格はフレームの種類で異なる
初心者がクロスバイクを選ぶ時、迷ってしまうのが価格!クロスバイクと言っても価格差が幅広く、安いモデルから高額なモデルまで揃っています。価格の違いは、クロスバイクに使われている装備品やフレームの素材などによって異なります。
クロスバイクのフレームは、大きく分けて3つの素材が使われており、強度は強いが手入れをしなければサビが発生してしまうクロモリ、剛性感と軽量を組み合わせてアルミ、軽量で柔軟性があるカーボンが用意されています。
クロスバイククロモリフレームの特徴
クロモリと言うとあまり馴染みがないように聞こえますが、スチール系の合金のことを指します。クロモリフレームのクロスバイクの大きな特徴は、しなやかで乗り心地が良いと言う点です。そのため疲れにくい点からクロスバイクやロードバイク初心者の方におすすめのフレーム素材となっています。ただし重量がアルミやカーボンと比較すると重くなっています。
クロスバイクアルミフレームの特徴
クロスバイク入門モデルや上級者向けモデルまで幅広いモデルに使われているフレーム素材がアルミニウムです。クロモリフレームより軽く硬い素材のため衝撃をそのまま伝えやすい特徴を持っており、値段はクロモリフレームとカーボンフレームの中間と考えると良いでしょう。
クロスバイクカーボンフレームの特徴
最後に紹介するフレーム素材カーボンフレームの1番の特徴といえば、とても軽い素材ということ!そしてしなやかな面と強度の強い面を持ち、路面からの衝撃をうまく吸収してくれるので手に伝わる振動軽減から疲れにくく、乗り心地の良いクロスバイクが完成します。ただしフルカーボンフレームは、値段も高くなります。
選び方のポイント!クロスバイクの価格は装着品によって異なる
クロスバイクの価格は、フレームの素材によって異なる話をしてきましたが、クロスバイクの価格を決めるのは、フレーム素材だけではありません。クロスバイクには、フレームを中心に様々な部品が取り付けられ走る事ができるようになっています。その部品もエントリーモデル用の部品から本格的なスポーツ走行ができる様な性能を持つ部品まで様々なので、部品のパフォーマンスによって値段も変動します。
コンポーネントのグレードでクロスバイクの値段はどう変わる?
クロスバイクの値段は、部品によって異なるお話をしましたが、実際どのような違いがあるのかお話していきましょう。クロスバイクの部品を総称してコンポーネントと呼ばれており、変速ギアやブレーキ、タイヤ、など様々なコンポーネントが存在しています。
クロスバイクコンポーネントを基本とした選び方
選び方のポイント!最もメジャーなコンポーネントメーカーは
国産クロスバイクをはじめ、海外ブランドまで多くのクロスバイクやロードバイク、マウンテンバイクのコンポーネントとして採用されているShimano製品は、性能が良い事で知られるメジャーなメーカーです。シマノ製品といっても性能の異なる約10の製品が用意されており、その中でも「SORA」「CLARIS」と呼ばれる製品がクロスバイクロスバイクには多く採用されています。
コンポーネント【SHIMANOsoraの特徴】
SHIMANOsoraは、上位グレードから5番目のグレードとなっています。入門クロスバイクに装着されている事が多く、クロスバイクの価格も10万円前後と比較的購入しやすいグレードに装備されています。
コンポーネント【SHIMANOClarisの特徴】
SHIMANOClarisといえば上記で紹介したモデル soraの下に位置するモデルとなっており、8スピードインデックスシステムによって初心者でも正確な変速を行う事ができ快適な走行を実現してくれます。
クロスバイクの選び方!ブレーキの種類でクロスバイクを選ぶ
クロスバイクの選び方で紹介したいブレーキシステムは大きく分けて4種類あります。クロスバイクの選び方の参考にそれぞれぞれのブレーキの特徴とおすすめのブレーキを紹介しておきましょう。
ブレーキの種類①【カンティレバーブレーキ】
カンティレバーブレーキは、昔から使われてきたブレーキで、タイヤクリアランスを広くする事ができる特徴や泥などのつまりを少なくするなどの特徴を持っていますが、クロスバイクで使われているモデルが少ないです。メンテナンスは簡単ですが、制動力に欠けています。
ブレーキの種類②【Vブレーキ】
多くのクロスバイクで採用されているブレーキがVブレーキです。上記で紹介したカンティレバーブレーキに変わり主流となったブレキーで制動力、コストパフォーマンス、メンテナンスのやりやすさなど良いとこ尽くめのブレーキです。
ブレーキの種類③【ディスクブレーキ】
ディスクブレーキは、ハイパフォーマンスモデル採用される事が多いブレーキで、機械式ディスクブレーキと油圧式ディスクブレキーが存在します。メンテナンスは大変ですが、雨の日など悪天候でも最高の制動力を発揮する魅力を持っています。
ブレーキの種類④【キャリパーブレーキ】
ロードバイクで採用されている事が多いキャリパーブレーキは、Vブレーキやディスクブレーキと比較して制動力は劣りますが軽量なブレーキとなっています。SHIMANOsoraを採用するモデルに搭載されている事が多いブレーキです。
クロスバイクメーカーを基本とした選び方
クロスバイクと言っても国内メーカーや海外メーカーなど様々な自転車メーカーがクロスバイクに製造販売を行なっています。クロスバイクを選ぶ時の参考に人気メーカーを紹介しておきましょう。
クロスバイクの選び方の参考!自転車を販売する国産メーカー
日本ブランドの自転車メーカーは、日本人の体型に合わせたフレームを採用している事が多く、クロスバイク初心者の方におすすめの入門モデルを選ぶ際おすすめできます。主要メーカーを上げると、国産メーカーの中でもトップメーカーとして知られる「ブリジストン」は日常使いに便利な機能を多く搭載したモデルを販売しています。
国内自転車メーカーの中でも老舗なのが「ミヤタ」です。太目のタイヤを装着し長年培ってきたノウハウを活かした信頼の自転車メーカーです。
おしゃれなクロスバイクを好む方は「トーキョバイク」がおすすめです。タウンユースで気軽に乗り回せるシンプルなデザインが若者や女性に人気で今では、海外での販売も行われる人気自転車メーカーです。
クロスバイクの選び方の参考!自転車を販売するする海外メーカー
ここからは、海外の自転車メーカーでを紹介してきましょう。イタリアの人気自転車メーカー「ビアンキ」は、世界で最古の自転車メーカーとして知られており、ライトグリーン色がイメージカラーでクロスバイクをはじめ、ロードバイク などを販売しています。
台湾の人気自転車メーカー「ジャイアント」は、自転車の生産量が世界一と言われる有名メーカー!日本国内で目にする事が多く性能の良い入門モデルを多く販売しています。
アメリカの人気自転車メーカー「トレック」は、シンプルなデザインが格好よく、独自のアルミニウム技術で入門モデルでもディスクブレーキなど最新のシステムを採用しています。
初心者におすすめクロスバイクを厳選
初心者がクロスバイクを選ぶ時の参考情報をお話ししてきたので、ここからは、初心車におすすめクロスバイクを紹介して行きましょう。
トーキョーバイクで人気の入門クロスバイク【TOKYOBIKESPORT9s】
9段式の変速機を搭載し一般のクロスバイクと比較しタイヤが小さくなっているので全体フォルムが引き締まった印象を持つメリットがあります。
価格 | 78,000円 |
フレーム | フルクロモリフレーム |
ブレーキ種類 | リムブレーキ式 |
タイヤサイズ | 650x25c |
重量 | 10.5kg (Mサイズ) |
ジャイアントで人気の入門クロスバイク【FORMA】
SHIMANOClarisを搭載したジャイアントの入門クロスバイクFORMAは、デザインの良さだけでなく、全天候型タイヤの装着や内装ケーブル式の美しいスタイルを持ち、シマノ・クラリスのフラットバー仕様クロスバイクです。重量も10キロを切る軽量ボディを採用し通勤通学だけでなくスポーツサイクルを楽しむ方にもおすすめです。
価格 | 74,000円 |
フレーム | アルミフレーム |
ブレーキ種類 | リム式ブレーキ |
タイヤサイズ | 700x28C |
重量 | 10.0kg(Sサイズ) |
トレックの入門クロスバイク【FX3Disc】
フロント2段リア9段の18段変速機を搭載し路面からの衝撃を吸収するカーボンフォークを搭載する事で初心者でも疲れにくい構造をしています。コンポーネントには人気のSHIMANOを採用しています。オプションで街乗りに便利な装備をつけることもできます。
価格 | 82,000円 |
フレーム | アルミフレーム&カーボンフォーク |
ブレーキ種類 | 油圧式ディスクブレーキ |
タイヤサイズ | 700x32c |
重量 | 11.74 kg(Mサイズ) |
まとめ
通勤通学、普段使いにおすすめのクロスバイクの選び方のポイントと初心者におすすめ入門モデルを合わせて紹介してきましたがいかがでしたか。クロスバイクの基本的な情報や性能を頭に入れておく事で自転車専門店へ足を運んだ際役に立つ事でしょう。実際クロスバイクを購入する時は、試乗を行い自分の体型に合ったサイズの自転車を購入する様にしましょう。
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