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グルクマってどんな魚?その生態や釣り方、美味しい食べ方まで徹底解説!

鮮魚売り場にお出かけして、グルクマを見たことがありますか?この本州のほうではかなり珍しい魚、南国ではとても美味しいと知られた存在です。不思議な名前の由来などから美味しい食べ方まで、グルクマについての情報を色々とご紹介します。
2020年10月24日
はぐれ猫
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グルクマを知ってる?

グルクマは本州では珍しいサバ科の魚

人によっては見たことも聞いたこともないという、未だマイナーな存在のグルクマ。この魚は日本でもよく知られている、スズキ目・サバ科に含まれている青魚の一種です。本州の方面ではなかなか市場に出回らないのは、南国に生息する種類だから。よく見かけるサバとは、似て非なる特徴を有しています。

食べてみたい美味しいグルクマ

もし新鮮なグルクマが手に入れば、その身は是非とも食べてみたいもの。グルクマはサバと同じく、極めて簡単な料理法で美味しくいただける魚です。味はサバに負けず劣らず美味しいと評判も高いので、入手したら自宅で色んな料理を試してみてください。

グルクマの名前

グルクマの由来は沖縄にあった

なんだかとても奇妙なグルクマという名前ですが、これは元々沖縄に由来する呼び名でした。現地ではグルクマーと、末尾を伸ばすのも普通なこと。漢字表記は無く、どうしてグルクマと呼ばれるようになったかの由来は不明です。それがいつしか日本国内での、公式的な名前にも採用されるようになりました。

グルクマの別名

南方の沖縄に定着してきたグルクマなので、現地には由来も不明な別名があります。例えばアジャー、オーサバ、アオムロという別名は、沖縄本島でも稀に使われるもの。宮古島方面では、ユツルやビークンという由来が謎な別名も。本州や九州方面に別名は無いですが、輸入物がアジの名前で流通している場合があるので見分けが必要です。

海外での名前は?

世界的に通用している英名は、インディアン・マクレル(Indian mackerel)。これはインドの海域で釣れるサバであることに、由来する名前です。1年じゅう一般的なフィリピンではハサハサ、タイではプラートゥ、マレーシアではイカン・クンブンと呼ばれ、東南アジア諸国でも色んな料理で食べられています。

グルクマの生態①生息地

西太平洋やインド洋の温かい海域に生息

とても温暖な海を生息地としているのが、グルクマです。主要な生息地は西太平洋からインド洋にかけての、熱帯から亜熱帯の海域。地域で言えば東南アジア、インドやアフリカの東部といったエリアです。近代に入ってからはスエズ運河を通り抜け、地中海でも見られるようになっています。

日本では温暖な沖縄にいる

水温が高い海域を好むという生態があって、日本国内でグルクマは沖縄周辺の南西諸島を中心とした分布になっています。もっとも北の生息域は、鹿児島県の屋久島や種子島のあたり。したがって日本列島の九州や本州方面の海域で、グルクマの群れが定着していることはほとんど無いことです。

沿岸の表層にいる

グルクマが生息しているのは、かなり陸地に近くて浅い海に限定的という生態もあります。明るい海の表層から水深30mまでのあたりが、彼らが根城として回遊を繰り広げている海域。これが沖縄では、グルクマを釣りやすいと言われる理由です。


沖縄近海にいる時期は?

1年を通じた時期、グルクマは沖縄を含む南西諸島で確認することができます。グルクマが沖縄の海で最も活発になる時期は、水温が15度を下回ってくる冬の時期。海でも温かい海面の近くに、グルクマの魚影が濃くなっています。そのため沖縄でグルクマ目当ての釣りをするなら、冬の時期が最高です。

グルクマの生態②見た目

グルクマの模様

まずグルクマの見分け方では、背中のほうを見ることです。他のサバの種類とは違った、横向きのしま模様が入っているのが目立つポイント。さらに上部は緑色がかった色で、緑の中には黒い斑点が入っています。一匹づつが微妙に違っているのもグルクマの特徴。全体として、マサバよりは太くて短いずんぐり体型をしています。

グルクマの大きさ

無事に大人まで成長できたグルクマは、全長がおよそ40cmほど。釣りをしてみれば20~30cm台のものがよく釣れます。マサバが50cmになるのと比べれば、若干小さめなサイズです。お手頃サイズなことも、料理や釣りがしやすい理由でした。

グルクマの生態③泳ぎと食事

大群で泳ぐ

南の海のグルクマは、数え切れない数の仲間と一緒に泳ぐ生態があります。時期を問わず群れをなして海を回遊することによって、巨大な肉食の海棲生物から身を守っているのです。ただ人間にとって、大群で泳ぐ生態は定置網での漁獲を上げやすい理由にもなっているのは、グルクマにとって災難なことです。

口を開けて泳ぐ姿

ごはんを目の前にしたグルクマは、必死な形相を見せることも知られます。これでもかと口をあんぐりと開けたまま、時速30kmという猛烈なスポードで泳ぎ続けるのです。その口の大きさは、胴体の太さと変わらないほど。ダイビング中、大群で口を開けながら泳ぎ回る姿を見かけることになれば、思わず笑みがこぼれてしまう瞬間です。

グルクマが好む餌

そこまで夢中になってグルクマが何を食べるのか、気になるところです。実はグルクマが大口を開けるのは、美味しいプランクトンが大量発生しているのが理由でした。大口を開けて、根こそぎ食べてしまいたいかのよう。そしてグルクマは、海に生息する小さな小魚も好んで食べる生態があります。

グルクマの沖縄での釣り方①ルアー

これから沖縄の海でグルクマを狙うとしたら、時期に関係なくルアーを使った釣りも可能です。グルクマは沖縄の浅い海域も回遊しているため、陸っぱりから投釣りすることもできるし、船に乗ってルアーで釣るのも魅力的。比較的に小型なグルクマなので、沖縄では初心者からも狙いやすい魚です。

ルアー釣りのタックル

一般的なマサバのタックルが、沖縄でのグルクマ釣りにも使えます。シーバスロッドなら6~8フィート、小型スピニングリールを用意します。仕掛けはナイロン8mmの道糸、リーダーはフロロ3号の1~1.5mなどを使うのが一般的。ルアーはメタルジグのタイプは勿論、ミノーなども使えます。

グルクマの釣り方


実際にルアーでグルクマを狙っている人によると、ルアーの釣り方は難しいとの意見があります。それはグルクマがルアーが作り物のエサであることを、見分けるからだとか。グルクマが特によく潜んでいるのは海底付近。狙うなら夜間、常夜灯の近くでルアーを投げ釣りをしたり、動きの付く種類を使ってみると良さそうです。

グルクマの沖縄での釣り方②サビキ

サビキでグルクマを釣る

いつ沖縄の海に出かけたとしても、グルクマ釣りで定番なのがサビキの釣り方です。サビキとはコマセカゴの付いた掛けと、ダンゴのエサを使う釣り方。サビキならばルアーを使うよりも格段に、グルクマの釣果が高いと言われています。沖縄でグルクマを狙うなら、ひとまずはサビキにチャレンジです。

サビキのタックル

サビキでグルクマを釣る場合、7フィート前後の小型の磯竿と小型のスピニングリールを使います。仕掛けは道糸がナイロン2~3号、サビキウキを付け、コマセカゴ付きのサビキ仕掛けは4~6号で、最下部にナス型おもりが付いたもの。コマセカゴのエサはオキアミや配合エサ、釣り針にはアミエビやオキアミがよく使われます。

グルクマの釣り方

オキアミだけ使うのではコマセカゴのエサの出が悪くなるので、配合エサを混ぜたものを使うのが好ましいとされています。特に釣果が高いのは、朝マズメや夕マヅメの時刻。グルクマは海底に近い場所にいるので、漁港など水深を確認できる海域を選ぶと良いです。

グルクマの美味しい料理①生食

グルクマの刺身

釣れたてのグルクマのピングがかっている白身は、できれば刺身で味わってみたいもの。サバ同様に身が痛みやすいというグルクマの刺身は、鮮度が命です。自分でグルクマの刺身を作ってみれば、その味わいはサバのようにたっぷり脂が乗りつつ、しつこさはなく食べやすいと評価されています。

グルクマの刺身の作り方

まず新鮮なグルクマを三枚におろすことから、刺身の料理が始まります。切り取ったグルクマの身はぶつ切りに近く切り揃えることが、コリッとした食感を楽しみやすくする方法。皮を残して炙っても美味しさが上がります。わさび醤油で食べるのも良いですが、沖縄で一般的な酢味噌を付ける食べ方も試してみたいものです。

グルクマの美味しい料理②焼きもの

グルクマの塩焼き

簡単にグルクマを食べるとしたら、そのまま塩焼きにしてみることです。塩焼きはキッチンのグリルで焼くも良し、屋外でのBBQで焼くも良し。鮮度が若干落ちる冷凍もののグルクマも、香ばしい塩焼きにすればサバに近い風味を楽しむことができ、白いご飯にもぴったりです。

グルクマの塩焼きの作り方

頭は付けても落としても構わないという、グルクマの塩焼き。内蔵を取り除いたら、大振りなサイズならば切込みを入れてみるのも、火を中まで通す工夫です。全体に塩をまぶして、グリルや炭火によって焼き上げます。焼いたあとにはレモンなどで味を整えるのも、美味しくする秘訣です。

グルクマの美味しい料理③揚げもの


グルクマの唐揚げ

ごはんに合うグルクマ料理と言ったら、唐揚げは見逃せません。グルクマを高温で唐揚げにすれば、きつね色の身の香ばしい味わいが引き立って、サバのフライにも似た風味を感じます。塩焼きとは一味違ったおかずは、タルタルソースで合わせて食べるのも美味です。

グルクマの唐揚げの作り方

下味としては塩コショウ、または生姜醤油漬けにしてみるのも良いです。グルクマの唐揚げは素揚げも構いませんが、片栗粉やから揚げ粉を使って、180度の高温の油を使って揚げるのもおすすめ。尻尾を付けて揚げることもできるし、三枚におろした骨の部分をカリカリの唐揚げにする食べ方もできます。

グルクマの美味しい料理④煮もの

グルクマの煮付け

和風な味を楽しめる煮付けも、沖縄方面でのグルクマの食べ方では定番です。煮付けはとても短時間で作れるし、他のサバやタイの煮付けと作り方が同じで、難しくありません。唐揚げよりもさっぱりしたサバ似の風味になるため、ごはんのおかずを求めている時には最高の食べ物です。

グルクマの煮付けの作り方

最低限でグルクマの煮付けに必要な材料は、いつも作る魚の煮付けと同じです。醤油、砂糖、みりん、日本酒、生姜、昆布だしなど。臭みを取る霜降り作業をしたグルクマを鍋に用意、鍋に全ての調味料を入れ、わずかに煮てあげればグルクマの煮付けの完成です。

グルクマで楽しもう

沖縄で釣りをして食べてみたい

ぱっくり口を開けた姿が印象的だったグルクマは、沖縄など南国で出会ってみたい魚でした。いつの時期も釣ってみたい魚であり、唐揚げを始めとして色んな料理も食べてみたい気持ちが湧いてきます。行ける時期が来たら、沖縄でグルクマ尽くしな旅路にするのも良さそうですね。

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当サイトでは美味しさを確かめてみたいグルクマの他にも、沖縄に生息する魚の情報をまとめています。沖縄で釣り旅行を計画中の方も、チェックしてみてください。