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クロスバイクのサドル調整は?位置や選び方などのセッティングのやり方を解説!

クロスバイクなどのスポーツサイクルはサドルの調整が非常に重要です。サドルのポジション次第で自転車の走行が劇的に変わるといっても過言ではありません。そんなスポーツサイクルの中でも初心者におすすめのクロスバイクについてサドル調整の重要性などを具体的に解説します。
2021年5月27日
海龍
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クロスバイクのサドル調整について徹底解説

Photo by torisan3500

クロスバイクを最初に乗った時には、サドルの高さは自分に合うように調整される方は多いことでしょう。しかし、クロスバイクなどのスポーツサイクルは高さだけではなく前後の位置、角度など軽快車には無いような細かい調整ができます。

そして、この調整が快適性や安全性の向上、上体のぐらつきをなくすためには非常に重要です。そんなクロスバイクでより楽しくサイクリングを行うためのサドルのセッティング方法などを解説します。

クロスバイクの正しいポジションとその重要性

Photo by djNIV

クロスバイクに乗るときに「お尻が痛い」、「腰が疲れる」、「ペダルにうまく力が入らない」、そんなことを思ったことがありませんか。その原因はクロスバイクのポジションが体に合っておらず上体がぐらつくことが原因の1つだとされています。

購入してからほとんどサドルの調整はしていない、という方は高さだけでも良いので、自分に合うように調整してみましょう。簡単な調整で乗り慣れたクロスバイクが、驚くほど乗りやすくなりますよ。

そもそも正しいポジションとは何か

Photo by torisan3500

正しいポジションといっても難しく考えることはありません。クロスバイクにおいて正しいポジションとは、サドルの高さやハンドルやペダルまでの距離が自分の体に合うように調整された状態のことをいいます。

クロスバイクに乗るときに、サドル・ハンドル・ペダルの3点それぞれに、バランスよく体重がかかっている状態です。この状態だと姿勢が安定し、ぐらつくことがないため、非常にバランスがよく、走行中の疲労や痛みを軽減することができます。

正しいポジションで乗ることの重要性

Photo bySkitterphoto

クロスバイクを正しいポジションで乗ることで、快適面と安全面を確保できます。快適面では移動中の疲れを軽減し、クロスバイクによくあるお尻が痛い問題を解消します。快適性が上がると、クロスバイクでもっと遠くへ行けるようになり、サイクリングの楽しみが増しますよ。

一方安全面では、リラックスして上体がぐらつくことなく乗車できるので、その分周囲の状況や路面に注意を向けられます。不測の事態が起きた時を考えても正しいポジションで乗ることの重要性が分かりますね。

サドル調整のやり方「クランプ」と「目安」

Photo byFabricioMacedoPhotos

クロスバイクのサドルの調整方法ですが、高さだけなら非常に簡単です。サドルを固定する器具を取り外して、目安通りにセッティングするだけなので、必要な道具と知識があれば誰でも簡単なやり方で調整できます。

また、クロスバイクによっては道具無しで高さを調整できるタイプもあります。そして調整の目安となるものに難しいものは一つもありません。全て自分の体や感覚で確かめられるわかりやすいものになっています。

クロスバイクのシートクランプの種類

Photo byFree-Photos

シートクランプとはクロスバイクのサドル部分を固定する器具を指します。サドルの調整にあたり、必要な道具を確認するためにも、まずはご自身のクロスバイクのサドルが、どのように固定されているのか確認しましょう。

シートクランプには、主にボルト式とレバー式の2種類があり、ボルト式の中にはダボ穴が付いているタイプもあります。それぞれの特徴を解説するのでサドルを調整する際の参考にしてください。

一般的なボルト式シートクランプ

一般的にクロスバイクに使用されているシートクランプです。六角レンチや自転車の整備に使うアーレンキーでボルトを緩めることができます。ボルトによって、クロスバイクのサドルを強く固定することが可能です。

取り外しに道具が必要なので、簡単なサドル盗難対策にもなります。また、シンプルな形状をしている上、軽量だということが特徴です。しかし、調整時にしっかりボルトを締めないと、サドルがぐらつく原因になるため注意しましょう。

見た目をスッキリ収めたい、という人にはおすすめですよ。


簡単に調整できるクイックレバー式

こちらのタイプはレバーが付いているタイプです。レバーを引いて反時計回りに回すことで、ボルトを緩めることができます。道具を持っていない時でも、いつでもその場で調整できることが利点です。

シティサイクルや軽快車のシートクランプに近いやり方で調整できるので、最近クロスバイクに乗り始めたという方にはこちらが使いやすいでしょう。頻繁にサドルの調整をしたいという方にもおすすめです。

ダボ穴付きシートクランプ

クロスバイクにリアキャリアなどが付いている場合はこのクランプが用いられていることがあります。主な特徴はボルト式と同様です。取り外しのやり方もボルト式と同様で、六角レンチ、アーレンキーを使用します。

クロスバイクでの通勤・通学時に、リアキャリアに鞄を乗せたいときや、クロスバイクにパニアケースを取り付けたいときはこちらのクランプがおすすめです。

3つの目安で誰でも簡単にできる調整方法

フリー写真素材ぱくたそ

それではシートクランプの取り外しのやり方が分かったところで、実際にクロスバイクのサドルのセッティングを行いましょう。自分に合ったポジションを探すときは、3つの目安を参考にします。やり方は簡単です。

膝の曲がり具合、膝の伸び具合、ハンドルを握ったときの肘の角度の3点を、クロスバイクにまたがった状態で確認します。これらをバランスが良いように調整して、お尻が痛くならないポジションにセッティングしましょう。

膝の曲がり具合の確認

Photo byHelix_Games

まずクロスバイクにまたがり、片方のペダルに母指球を乗せます。母指球とは親指の付け根付近の丸みがある部分です。そして、その足を乗せたペダルを一番下の低い位置にします。この時の膝の曲がり具合を確認してください。

クロスバイクに乗ったときに膝が軽く曲がるくらいの高さが適切なポジションになります。

膝の伸び具合の確認

Photo by 上島町

クロスバイクにまたがります。前記の膝の曲がり具合の確認の時とは違い、かかとをペダルに乗せましょう。次にそのペダルを一番下の低い位置にします。今度はこの時の膝の伸び具合の確認です。

クロスバイクに乗ったとき、足の付け根からかかとまでまっすぐ、膝が無理のない程度で伸び切っている状態になっていれば良いセッティングといえるでしょう。

肘は自然で無理のない角度

Photo byAnrita1705

クロスバイクにまたがり、背中をやや前傾にします。背中の反りすぎ・丸めすぎには注意してください。そのような状態でクロスバイクをセッティングすると腰痛の原因となるため、注意が必要です。

クロスバイクにまたがったら、ハンドルに手を伸ばして握りこみます。この時、肘の角度が自然で全体が力んでいなければ大丈夫です。腕が不自然に力んでいると路面の衝撃が体に伝わりやすくなり、クロスバイク乗車時の余計な疲れにつながります。

クロスバイクのシートの種類・選び方・注意点

Photo by zenjiro

クロスバイクのシートには、非常に多くの種類があることをご存知でしょうか。シートの違いがわかると、クロスバイクの乗り方に合ったサドルを選べるようになります。サドル調整の際に一度新しいシートの購入を検討するのもおすすめです。

シートが自分に合っていると、お尻が痛い問題を解消するだけでなく、さらに上の快適性を与えてくれます。また、シート選びの際に注意するべき点も紹介するので参考にしてください。

クロスバイクのシートの形状とその特徴


Photo by is_kyoto_jp

クロスバイクのシートにはそれぞれ長さや厚さ、広さなどの様々な特徴があります。クロスバイクに乗っていてお尻が痛いという問題を解消するには、フィット感やクッション性の高さで選び、スポーティに乗るなら軽くて細く薄い素材を選びましょう。

クロスバイクのサドルを新しく選ぶ際には、シートの特徴や使用法、目的に合わせて選ぶことが大切です。それぞれの特徴を紹介します。

サドルを横から見た形状

側面から見た際、フラットなタイプと、お尻に沿うように湾曲しているウェーブタイプがあります。フラットタイプは、自在に座る位置を選択できることが特徴です。

地形や状況に合わせて前後左右と乗車位置を変えたりする場合など、スポーティな乗り方をする人におすすめ。一方、ウェーブタイプはお尻にフィットするので安定したペダリングが可能になります。日常的な使用や、ゆっくり景色を楽しみたい方におすすめです。

サドルを前から見た形状

前方からサドルを見た際、座面が平らなフラットタイプと、アーチ状に丸みを帯びているラウンドタイプがあります。フラットタイプは、平らになっているため、地形に応じて自身で乗車位置を選択することができます。

ラウンドタイプはお尻の形にフィットするためフォームが乱れにくく、姿勢がぐらつく心配がほとんどありません。

サドルを上から見た形状

サドルを上から見た時、座面が広めのワイドタイプと、狭いナロータイプがあります。ワイドタイプは、その広い座面でしっかりと体重を受け止めてくれるタイプです。お尻の痛みを軽減し、ゆったりと走行できますよ。

一方ナロータイプは、前傾姿勢を取りやすいサドルで、ペダリングの邪魔をしにくく、力強い走行が可能です。しかし、安定感が低く、上体がぐらつくことがあるため注意しましょう。

サドルの前後の長さ

サドルの前後の長さは一般的な長さのものと、先端が短いショートノーズタイプに分けられます。ショートノーズタイプは前傾姿勢を取りやすい上、ペダリングの際、力を入れやすい、という点が特徴です。

ただし、クロスバイクはロードバイクのような前に倒れこむほどの姿勢はほとんど取らないため、多くの方は一般的な長さのタイプを使用しています。

サドルの厚さ

サドルの厚さの違いはクッション性の違いです。クッション性が高いと、お尻に受ける衝撃が軽減されるため、長時間走行しても痛くなりにくい特徴があります。現在のサドルでお尻が痛くなりやすい方や、ゆっくりとサイクリングを楽しみたい方におすすめです。

一方で薄めのサドルは、軽さやペダルを漕ぎやすい点が特徴です。軽さは疲労軽減や軽快な走行の助けになるので、街乗りやスポーティに乗りたい方にはこちらがいいでしょう。

シートの穴あきタイプと穴なしタイプ

シートの中心に穴があるサドル、通常タイプ、溝ありタイプがあります。現在のサドルで、股間やその周辺部が痛い、しびれるという悩みをお持ちの方は、穴あきタイプもしくは溝ありタイプに変えてみましょう。

ただし、穴あきタイプの注意点として、恥骨や坐骨に痛みを感じる場合があります。現在のサドルが穴なしタイプで特に問題ない方はそのまま同様のタイプを選ぶことが無難だといえるでしょう。

シートの素材やデザインについて


クロスバイクのサドルには、レールの素材やシートの素材、色やデザインにこだわったものが非常に豊富です。中には女性用にデザインされたシートもあります。女性の場合、男性よりも骨盤が広いため、女性の方は女性向きのサドルを使用した方が体にフィットする可能性があるのです。

クロスバイクのサドルを好みやデザインにこだわって探すと、自分だけのお気に入りが見つかるでしょう。

クロスバイクのサドルについての注意点

Photo byDidgeman

クロスバイクのサドルにはいろんな種類があり、それぞれに特徴があることが分かりました。段々、自分の乗り方に合ったサドルが分かってきたことと思います。しかし、いざサドルを交換する際に注意する点があります。

それはサドルは体格に合わせること、しっかりと盗難対策を行うことです。それぞれ具体的に説明します。

自分の体格に合わせてサドルを選ぶ

フリー写真素材ぱくたそ

人はそれぞれ体格が違います。特にサドルにおいては、体重や筋肉の量、骨盤の広さや傾き、足の長さによってその人に合ったシートが違うのです。それを使用法やデザインだけで選んでしまうと、そのサドルの性能が発揮できません。

クロスバイクの使用法や体格など様々な点から見て、できれば実際にまたがって選ぶことが大切です。そのため、初心者の方がサドルを選ぶ際には実際にショップに足を運んで、実際に使用してみることをおすすめします。
 

サドルにも盗難対策をすること

Photo bygeralt

サドル交換のときに注意したい点がもう1つあります。それは、サドルの盗難対策です。残念なことに、クロスバイクのサドルは盗難の対象なりやすくできています。取り外しが容易な点や、軽量で持っていきやすい点などがその理由です。

そのため、簡単なワイヤー式、ダイヤル式の鍵を付けて、しっかりと盗難対策を取っておきましょう。盗難対策全般に言えますが、盗むのが面倒くさそうだと思わせることが一番の盗難対策です。

サドルを調整して快適なサイクリングを!

Photo bystanvpetersen

ポジションの重要性や調整の効果を理解していただけたでしょうか。サドルの種類やクランプの知識もしっかり把握できたことと思います。セッティングは奥が深いため、こだわりのポジションに調整できたときの感動をぜひ味わっていただきたいです。

まだよくわからないという方も一度、サドル調整・交換を試してください。もっとクロスバイクが好きになって、すぐにサイクリングへ行きたくなりますよ。

クロスバイク使用中にお尻が痛いという方はこちらをチェック

スポーツサイクルを始めた初心者の方の多くがお尻が痛い、という事態に悩むことになるでしょう。スポーツサイクルのサドルは軽快車やシティサイクルのサドルと比べると、細く硬めのタイプが多いため、どうしてもお尻が痛くなってしまうのです。

そんなお尻が痛い、という悩まされている方はこちらの記事も参考にしてください。お尻が痛くなりにくいおすすめのサドルの情報が具体的に掲載されています。また、初心者におすすめのクロスバイクについての記事の紹介するので是非参考にしてください。