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赤城山登山の楽しみ方ガイド!コースの詳細や見どころポイントをご紹介!

赤城山は複数の山々やカルデラ湖を含む人気の登山スポットです。高山植物が綺麗な湿原を巡るコースや目がくらむようなV字谷を横切るルート、40度を超える吊り橋を渡るスリリングなコースなどバリエーションが豊富です。そんな魅力的な赤城山の登山コースをご紹介します。
2021年1月29日
haekon
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目次

はじめに

赤城山(あかぎやま)は群馬県の前橋市や桐生市などにまたがる山々などの総称です。1000m級の標高があり夏には花火大会、冬は雪まつりとシーズンごとのイベントも楽しめます。日本百名山にも選ばれていて外輪山やカルデラ湖などの登山スポットを巡る多彩なコースが整備されています。

高山植物が綺麗な湿原を巡るコースや目がくらむようなV字谷を横切るルート、40度を超える吊り橋を渡るスリリングなコースなどバリエーションが豊富です。そんな魅力的な赤城山の登山コースをピックアップしていきます(本記事は2021年1月28日の情報をもとにしています)。

赤城山の登山コースは多彩!

赤城山には最高峰の黒檜山(くろびさん)のほか駒ヶ岳や地蔵岳などの多くの山があります。他にも大沼や小沼、覚満淵(かくまんぶち)などの湖や小中大滝(こなかおおたき)や滝沢の不動大滝など水辺のレジャースポットがあるのも特徴です。

各スポットではレンゲツツジの赤い絨毯(じゅうたん)や高山植物の群生のほか紅葉や雪景色などシーズンごとに特徴のある景色を見せてくれるのもこのエリアの魅力になります。下では名所を組み合わせた多彩なコースをご紹介します。難易度もさまざまですのでお好みのコースを探してみてください。

赤城山の登山コース8選!

ここからは実際にコースの詳細をレビューしていきます。登山名所の概要やルートのご紹介をした後にコース途中にある名所や楽しみ方についてもレビューします。シーズンごとの楽しみ方や服装の留意点などについても追記しますのでご旅行のご参考になさってください。

1:利平茶屋・覚満淵コース

初心者にも人気のルートはコチラ!

利平茶屋・覚満淵コースはかつてケーブルカーの山麓駅があった利平茶屋から覚満淵(かくまんぶち)までの登山道になります。覚満淵は周囲800mほどの湿原で太古には大沼の一部だったところ、「小尾瀬」とも呼ばれ高山植物の種類が豊富なことでも有名です。

変わった名前は平安時代にこの場所で法要を行った高僧「覚満」がルーツとされます。利平茶屋を発着点とし篭山→鳥居峠→覚満淵まで登り、同じ道も引き返します。全長5.5㎞・高低差500mほどで5時間ほどの所要時間になります。

日帰りでのおすすめの過ごし方

スタート地点の利平茶屋は森林公園になっていてバーベキュー場としても人気です。登山口から1時間ほどは広葉樹の中をゆるやかに登ります。登山道の近くには「御神水」などの湧き水スポットがあり休憩がてら立ち寄るのもおすすめです。

鳥居峠は東京スカイツリーや筑波山までで望める絶景スポットで休憩場所も整備されています。湿原の周辺は高低差もなく難易度の低いハイキング道になります。春のミズバショウから始まり初夏にはレンゲツツジ、秋の紅葉、冬の雪化粧などシーズンを通して景色を楽しめます。

基本情報

覚満淵

  • 住所
    群馬県前橋市富士見町赤城山
  • 電話番号
    027-287-8061
  • アクセス
    関越自動車道「赤城IC」より35分

2:地蔵岳コース

初心者にも人気のルートはコチラ!

地蔵岳(じぞうだけ)は赤城山でも標高1674mほどの中央火口丘(火口の中に後からできた山)です。初心者でも登山がしやすいスポットで標高1500mほどの八丁峠登山口からは30分ほどで登頂ができます。

ここでは新坂平バス停を発着するルートを取り上げます。地蔵岳山頂まで登山した後、赤城少年自然の家バス停→見晴山登山口→見晴山→見晴山登山口と反時計回りに経由しバス停まで戻ります。全長5.7㎞・高低差250mほどで3時間ほどの所要時間になります。

日帰りでのおすすめの過ごし方


地蔵岳山頂までは難易度の低い登り坂です。途中に大沼などを見ながらのんびりとハイキングをします。山頂の電波塔が見えてきたらもう少し、少しきつい岩場を登ると山頂に到着します。

こちらの山頂は赤城の山々から関東平野や富士山、南アルプスまでのパノラマ絶景が楽しめる場所です。山頂付近には夏はニッコウキスゲなども咲き高山植物を探すのも楽しい体験になります。その後に立ち寄る見晴山の展望台からは初夏のシーズンには真っ赤なツツジの絨毯を鑑賞できます。

基本情報

地蔵岳

  • 住所
    〒371-0101
    群馬県前橋市富士見町赤城山
  • 公式サイトURL
    http://akagi-yama.jp/archives/404
  • 電話番号
    027-287-8061
  • アクセス
    前橋駅でバスに乗り換え、新坂平で下車

3:鍋割山・荒山高原コース

初心者にも人気のルートはコチラ!

次にご紹介するのは標高1332mの鍋割山(なべわりやま)と1256mの荒山高原とを縦走するルートです。どちらも標高がありますが登山の起点になる姫百合駐車場が1000m以上の高さにあるので初心者向きの難易度の低いトレッキング道になります。

姫百合駐車場を発着点にしてふれあいの十字路→荒山風穴→荒山高原→火起山→竃山と経由し鍋割山に登頂するルートです。往復で全長7.5㎞・高低差300m、所要時間は2時間30分ほどになります。ルート上には岩場や滑りやすい道もあるので登山向けの服装や装備でお出かけください。

日帰りでのおすすめの過ごし方

登山を開始してしばらくは杉などの森の中をしばらく歩きます。夏は新緑が秋には紅葉が綺麗なところですが晩秋には落ち葉が多いエリアなので注意して歩きます。涼しい風が吹き出る荒山風穴などを観光しながら進むと次第に開けてきて荒山高原に到着します。

初夏はレンゲツツジのシーズンで高原一面が赤く染まります。この辺りでは赤城の山々の眺望を見たり高山植物などを探したりと楽しみ方もさまざまです。折り返し点の鍋割山山頂からは東京スカイツリーから富士山までのパノラマを満喫できます。

基本情報

荒山高原

  • 住所
    〒371-0101
    群馬県前橋市柏倉町
  • 公式サイトURL
    https://www.maebashi-cvb.com/spot/1090
  • 電話番号
    027-235-2211
  • アクセス
    赤城ICから約20㎞

4:滝沢の不動大滝コース

初心者にも人気のルートはコチラ!

滝沢の不動大滝は落差32mの赤城山エリアでも有名な滝です。直下まで寄れるので夏は迫力のある水しぶきを浴びられ避暑スポットとしても人気、冬には氷柱が名物になっています。標高900mほどの高所にありますが滝の駐車場が近くにあるので往復5㎞ほどの難易度の低いハイキングを楽しめます。

定番は前不動駐車場を発着点とし延命猿水→第一の忠治みはり岩→恵の瀧→滝沢不動尊を経由し不動大滝に到るルートです。往復で全長は4.5㎞・高低差100mほど、所要時間は1時間程度になります。

日帰りでのおすすめの過ごし方

このコースでは滝以外にも観光スポットが目白押しです。滝沢不動尊は大きな洞穴に本堂が立つユニークなスポットで中には室町時代の85㎝もある不動明王が祀られています。「忠治みはり岩」はかつて侠客・国定忠治(くにさだちゅうじ)が身を隠した岩屋のそばにあります。

この辺りは紅葉スポットとしても人気で秋は特に賑わうシーズンです。ルートの勾配は緩いですが川渡りが数か所あるので防水対策が必要です。また、夏は虫が多いので肌の露出が少ない服装でお出かけください。

基本情報

滝沢の不動大滝

  • 住所
    〒371-0201
    群馬県前橋市粕川町中之沢
  • 公式サイトURL
    http://akagi-yama.jp/archives/337
  • 電話番号
    027-285-4111
  • アクセス
    上毛電鉄・粕川駅から車で約30分

5:鈴ヶ岳コース


初心者にも人気のルートはコチラ!

鈴が岳は赤城山の外輪山で標高1564mの山です。山頂には鈴嶽山神社の石碑など山岳信仰が盛んだったころのモニュメントも残っています。穴場スポットのため静かに山登りを楽しめるのもこの場所のメリットです。

この山で人気なのは駐車場がある新坂平登山口を発着にするルートです。姥子峠→ウバコ山→鍬柄山鍬柄嶽(くわがらだけ)→大ダオを経由し鈴ヶ岳に到ります。全長4.8㎞・高低差100mで往復の所要時間は3時間ほどになります。山頂付近は岩場が多いため長袖・長ズボンなどの服装がおすすめです。

日帰りでのおすすめの過ごし方

鈴ヶ岳登山口からは森林やクマザサに囲まれた緩やかな坂道を登ります。このルートは鍬柄山に登った後に大ダオまで下り、再度登頂するのが特徴です。標高差はありませんがペース配分が少し難しいトレッキングになります。

鈴ヶ岳の山頂周辺は岩場のため足元に注意して進みます。この辺りは5月にはアカヤシオやヤマツツジがピンクの絶景を見せてくれます。山頂からは黒檜山(くろびさん)や鍋割山などの近くの山々から谷川岳や苗場山までの名山のパノラマを鑑賞できます。

基本情報

鈴が岳

  • 住所
    〒371-0101
    群馬県前橋市富士見町赤城山
  • 公式サイトURL
    http://akagi-yama.jp/archives/367
  • 電話番号
    027-287-8061
  • アクセス
    赤城ICから約20㎞

6:小中大滝コース

初心者にも人気のルートはコチラ!

小中大滝(こなかおおたき)は群馬県みどり市にある落差が96mもある名瀑です。展望台や吊り橋なども設置されさまざまな角度から絶景を堪能できます。春にはカタクリが群生しヤシオツツジが赤い花を咲かせ、秋の紅葉シーズンには多くの観光客で賑わいます。

このスポットの定番は小中駅を発着とし追付橋バス停→けさかけ橋を経由し小中大滝展望台に到るルートです。全長16km・高低差420mで4時間ほどの所要時間になります。小中駅の隣には駐車場があり無人駅ですがトイレが併設されています。

日帰りでのおすすめの過ごし方

駅から1時間ほど緩い車道を上った後、追付橋バス停付近から本格的な登山道に入ります。この付近では「むれ杉」なる幹が枝分かれした珍しい形の天然記念物が見どころです。更に渓流に沿ってハイキングを続けトンネルを通過するとけさかけ橋に到着します。

この橋は最大傾斜が40%以上というスリル満点の階段式のつり橋です。橋からの景色は絵になると口コミでも評判、SNSにもたくさんの写真が投稿されています。この橋を渡りきると目的地の展望台、周辺にはトイレもありお弁当休憩にもおすすめの場所です。

基本情報

小中大滝

  • 住所
    〒376-0308
    群馬県みどり市東町小中
  • 公式サイトURL
    https://www.city.midori.gunma.jp/www/contents/1000000001022/
  • 電話番号
    0277-76-1270
  • アクセス
    小中駅から徒歩で約120分

7:長七郎山・銚子の伽藍コース

初心者にも人気のルートはコチラ!

長七郎(ちょうしちろう)山は赤城山内にある標高が1579mの山です。標高が高いですが最寄りの駐車場が1500mほどの高所にあり難易度の低い登山コースになります。「銚子の伽藍(がらん)」は粕川(かすがわ)の浸食によってできたV字の深い谷で滑落注意の難所です。

この名所を巡る定番は小沼駐車場を発着とし小地蔵岳→長七郎山→オトギの森→銚子の伽藍を経由する時計回りのルートです。全長11㎞・高低差240mで4時間ほどの所要時間になります。川渡があるので防水性の高い服装がおすすめです。

日帰りでのおすすめの過ごし方


このルートは赤城でも穴場のルートのため静かに登山が楽しめます。スタートしてしばらくすると小沼見晴という黒檜山や駒ケ岳の絶景ポイントを通過します。長七郎山からは関東平野が綺麗に望めるほか秋にはツツジの紅葉が綺麗です。

長七郎山を下ると曲がりくねったミズナラなどが幻想的な「オトギの森」があります。銚子の伽藍で注意して絶景を覗き込んだ後は牛石山の東屋で一休み、その後は春シーズンにはツツジを見ながらの木段トレッキングになります。

基本情報

長七郎山

  • 住所
    〒376-0143
    群馬県前橋市黒保根町宿廻
  • 公式サイトURL
    https://www.maebashi-cvb.com/feature/16/top
  • 電話番号
    027-235-2211
  • アクセス
    赤城ICから車で約1時間

8:黒檜山・駒ヶ岳コース

初心者にも人気のルートはコチラ!

駒ヶ岳(標高1828m)は赤城山の最高峰で360度の眺望が楽しめるのが魅力です。駒ヶ岳も1685mほどの標高の高い外輪山で併せて縦走するルートが人気です。標高が高いので暖かい服装でお出かけください。また、霧の出現率も高いので雨具の持参をおすすめします。

ここで取り上げるのは黒檜山登山口を発着するコースです。猫岩→駒ヶ岳分岐→黒檜山山頂→大ダルミ→駒ヶ岳山頂→平場→駒ヶ岳登山口を経由し時計回りに周回します。全長6㎞・高低差450mで所要時間は3時間30ほどです。

日帰りでのおすすめの過ごし方

登山口からしばらくすると猫岩なる絶景スポットに到着します。大沼などのビューポイントですが岩場のため足元には十分ご注意ください。更に上ると黒檜山山頂に到着、ここからは谷川岳や奥日光連山までの眺望を楽しめます。

一度下って大ダルミの緩やかなハイキングの後、木段を登りきると駒ヶ岳山頂です。山頂からは大沼や鈴ケ岳などの景色を眺望できます。駒ヶ岳から大沼湖畔までは木段などをひたすら下ります。湖畔を散策しながら赤城神社に立ち寄るのもこのルートの定番になります。

基本情報

黒檜山

  • 住所
    〒371-0001
    群馬県前橋市富士見町
  • 公式サイトURL
    http://jac.or.jp/oyako/f10/c2030.html
  • 電話番号
    027-235-2211
  • アクセス
    前橋駅からバスで約80分

赤城山で登山を楽しもう!

赤城山で人気の登山コースや見どころをご紹介してきました。「長七郎山・銚子の伽藍コース」は山頂から絶景を眺めたり、V字谷を覗き込んだりとさまざまな見どころがあるルートでした。

「小中大滝コース」は展望台からの滝の絶景とけさかけ橋のスリル体験を、「利平茶屋・覚満淵コース」では夏を中心に可憐な高山植物の鑑賞を楽しめました。赤城山方面を観光される際はこのような魅力的な登山スポットもプランに入れてみてはいかがでしょうか。

赤城山が気になる方はこちらもチェック!

赤城山周辺には他にも楽しめるスポットがたくさんあります。下ではハイキングスポットやキャンプ場、日帰りもできる温泉施設などの特集記事をリンクしました。群馬旅行のご参考にしていただければ幸いです。