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草津白根山の登山おすすめコース5選!エメラルドグリーンの湖水を堪能しよう!

群馬県に鎮座する活火山、草津白根山。標高2160mで、その山頂にはエネラルドグリーンの火口湖が美しいことで有名です。今回は、初心者にもおすすめの草津白根山の登山コース、登山口までのアクセスマップ、日帰り温泉や宿泊施設などの情報などについてご紹介します。 
2021年3月4日
水木誠人
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草津白根山の登山コースやルートの詳細をご紹介

Photo by khf_fjs

草津白根山は、群馬県吾妻郡草津町に位置する日本百名山のひとつです。草津白根山の正式名は白根山ですが、日光白根山などと区別するため、草津の地名とともに草津白根山と呼ばれています。今回は、初心者の方にもおすすめしたい登山コース、登山口までのアクセスマップや駐車場の情報、日帰り温泉や宿泊施設などについてご紹介します。

2021年2月現在、草津白根山の噴火警戒レベルは2。湯釜火口から1km以内の立ち入り規制となっています。草津白根山の火山情報をチェックして、十分に注意して臨みましょう。

火山活動の状況
気象庁が提供するページです

登山で目指す草津白根山とは?

エメラルドグリーンの湯釜に象徴される活火山

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

草津白根山といえば、あの美しい神秘的な色の湯釜を思い浮かべる方は少なくはないのではないでしょうか。草津白根山の山頂は、緑がいっさい見当たらない荒涼とした岩だらけの火山口に透き通る湖水が反射し、とても神秘的な光景が広がります。

この草津白根山の火口湖は、直径300m、水深は30mで、湖底から噴出する火山ガスによって、乳青色の硫黄泉が生まれたのだとか。湖への立ち入りは、噴火警戒レベルにかかわらず禁止ですが、草津白根山の展望台からその姿を見学することは可能です。

近隣の峰々と合わせて草津白根山と呼ばれることも

草津白根山の名は、近隣の本白根山と逢ノ峰の2峰を合わせて総称することもあります。とくに、火山について語られる際、3峰の総称として草津白根山の名が使われるため、わかりにくいことがあるかも。

なお、草津白根山をひとつの火山として語られる際、最高峰は本白根山となります。本白根山の標高は2171m、2018年1月に鏡池付近で噴火が発生し、入山規制が日々変化します。このため、草津白根山の登山では、草津白根山以外の近隣の状況も必ずチェックするように心がけたいです。

荒涼とした山を彩る高山植物の女王と出会える

フリー写真素材ぱくたそ

火山である草津白根山は、荒涼とした山頂の山容が印象的です。そんな草津白根山、夏になるとコマクサが群生することで知られています。コマクサは、その花形が馬(駒)に似ていることがその名の由来とされ、ほかの植物が生育できないような荒涼とした環境で育つことから、高山植物の女王との異名も。

草津白根山の登山では、あちこちで群生が見られます。その愛らしい姿は、草津白根山の登山の疲れを癒してくれるはずです。

草津白根山の下山後は日本三名泉でゆったりと

Photo by kawanet

草津と聞いてすぐに思い浮かべるのは温泉という方も多いはず。草津白根山の山麓には、日本三名泉に数えられる草津温泉街が広がります。また、酸性が強く、万病に効果が期待できる万座温泉も、草津白根山のすぐそば。草津白根山の登山に出かけたら、温泉に浸からないわけにはいきません。

草津白根山の登山後、のんびりと過ごしたい方はぜひ宿泊を。草津白根山の近くには、さまざまな宿泊施設が点在します。草津白根山の登山の思い出に、ぜひさまざまなプランを楽しんで。

草津白根山の登山コース5選

草津白根山の周囲には登山コースやトレッキングコースが点在します。歩きやすい登山ルートも多く、コースは整備されていますが、入山規制などで入れないエリアも点在。火山活動の状況を確認しながら、通れる道を通り、見たい景色や高山植物を楽しみに草津白根山へ出かけたいです。

①本白根山ルート【難易度:初心者~、歩行時間:3時間半】

2021年2月現在不可


草津白根山山頂付近にある草津白根レストハウスから、草津白根山の湯釜へ立ち寄り、逢ノ峰、本白根山を回る人気のルートです。湯釜までは整備された登山道で、湯釜のエメラルドグリーンを見学してから、逢ノ峰、本白根山へと向かいます。

逢ノ峰は山頂に小さな東屋が建ち、目印に。木の階段が続く道へ。山頂からはコメツガの登山道を登り、クサ笹の稜線に出ると、本白根山の火口跡を下るように進みます。標高差がほとんどないため、初心者でも無理せずに縦走が可能です。本白根山の展望台からは浅間山方面の絶景が楽しめます。

鏡池から弓池湿原の奇景を楽しみながら

Photo byHans

本白根山からの帰りは、鏡池のほとりをたどるのもおすすめです。鏡池を見下ろすと、湖底の土砂が鴨の甲羅の形に似ている亀甲模様の珍しい絶景が見られます。

全体的に歩きやすい登山道で、コマクサをはじめとする高山植物があちこちで顔を出します。最後にぜひ弓池湿原も散策してから下山したいです。モウセンゴケやワタスゲが群生し、初夏の登山者の心を癒してくれます。

なお、この登山ルートには白根崋山ロープウェイが通じていますが、現在、廃止となっています。注意しましょう。

②万座温泉~本白根山ルート【難易度:初心者~、歩行時間:2時間半】

2021年2月現在不可

こちらのコースは、下山後に万座温泉で日帰り温泉を楽しみながら帰ろうという方におすすめの登山ルートです。また、高山植物を鑑賞したり、写真を撮りながら登山を楽しみたいという方も、こちらのコースではコマクサの群生がかわいらしく見られます。

登山道は白根探勝歩道となっているため、基本的には歩きやすい1本道となっています。途中、歩道の最高地点は、毒ガスのために立ち入り禁止となっています。本白根山の展望所へ行く途中、石津硫黄鉱山跡へと下るルートと合流します。

③石津硫黄鉱山跡~本白根山ルート【難易度:初心者~、歩行時間:4時間】

2021年2月現在不可

本白根山の南麓には、昭和の時代に創業し閉山した石津硫黄鉱山の跡地があります。この跡地のあたりにある登山口から本白根山を目指すコースがこちらです。

このルートの登山口は、つまごいパノラマライン北ルート(県道59号線)から入っていったところ。この登山ルートでは、尾根に沿って本白根山へ向かいます。ただし、眺望はあまり期待できません。白根探勝歩道の分岐まで地図上は2時間ほど。本白根山の展望台からピストンで戻ります。

④芳ヶ平自然遊歩道~草津白根山コース【難易度:初心者~、歩行時間:2時間半】

2021年2月現在、白根山コースは不可

こちらのコースは、芳ヶ平自然遊歩道コースと白根山コースをつないで、草津白根山へと登っていくコースとなっています。芳ヶ平自然遊歩道は、天狗山ロッヂからスタートし、遊歩道を歩いていきます。途中、日本の滝百選に選ばれた常布の滝がありますが、2021年2月現在、遊歩道の利用はできないとのこと。遊歩道は整備されているので歩きやすく、芳ヶ平ヒュッテまで続きます。

芳ヶ平自然遊歩道から白根山コースへ

芳ヶ平ヒュッテの手前から草津白根山へと登る白根山コースの登山道となります。ここからは石が多く、歩きにくくなりますが、草津の街並みの絶景が美しく、白根山の眺望もきれいに見渡せます。

この登山道は、そのまま白根レストハウスへと通じ、草津白根山の山頂に出ます。湯釜や弓池湿地を見学し、ピストンで来た道を戻ってくるというルートです。

⑤しゃくなげ・武具脱の池~草津自然癒歩道【難易度:初心者~、歩行時間:6時間】

まずしゃくなげ・武具脱の池コースからはじまる


こちらは、しゃくなげ・武具脱の池コースと、殺生・万代鉱・石尊山・草津自然癒歩道コースをつないで散策するトレッキングコースです。起終点となるのは天狗山の第4駐車場で、ここからしゃくなげ・武具脱の池コースがはじまります。

1時間もすると、武具脱の池が現れます。ワタスゲやリンドウの群生が見られます。そのまま遊歩道を進むと、夜間通行禁止規制のある殺生ゲートが出てきます。

ゲートを越えると殺生・万代鉱・石尊山・草津自然癒歩道コースに

殺生ゲートを過ぎると、殺生・万代鉱・石尊山・草津自然癒歩道コースとなり、火口跡が現れ、ハクサンシャクナゲの群生が見られる一帯に。硫化水素ガス発生地区なので、立ち止まらずに進みましょう。季節に応じて、ツツジやイワカガミなどが見られます。

ルートの最後には、草津温泉の源泉のひとつである万代鉱が出てきます。このまま温泉街に抜けるのであれば、片道3時間の散策となります。

草津白根山登山口へのアクセス方法や駐車場は?

草津白根レストハウス:2021年2月現在閉鎖

草津白根山山頂のそばにあるレストハウスで、展望レストランをはじめ、カフェ、お土産などの購入ができる売店、トイレがあります。群馬と長野をつなぐ国道292号線で最も標高が高いルート上にあるため、例年、11月中ごろ~4月下旬まで冬季閉鎖に。

公共交通機関でのアクセスは、草津温泉バスターミナルから出ているバスで30分ほど。駐車場は有料。迷うことはないはずですが、マップで確認を。

草津白根レストハウス

  • 住所
    〒377-1711
    群馬県吾妻郡草津町草津白根国有林58林班
  • 電話番号
    0279-88-7373
  • アクセス
    JR吾妻線長野原草津口駅からJRバス草津温泉行きにて30分ほど、終点でJRバスまたは西武高原バス、草軽交通白根火山方面行きバスに乗り換えて30分、白根火山下車すぐ国道292号より草津白根レストハウス駐...
  • 公式サイトURL
    https://www.town.kusatsu.gunma.jp/www/contents/1485317234625/index.html

②万座登山口:2021年2月現在本白根山への登山道は閉鎖

万座ハイウェーの終点に当たる万座バスターミナル近くに、無料の駐車場があります。すぐ近くには万座しぜん情報館が併設されトイレも完備。駐車場の右手に、白根探勝遊歩道の入口があります。なお、ここには空吹展望台があって、展望も楽しめます。

こちらの登山口までのアクセス方法は、万座ハイウェーを利用するほか、関越道渋川伊香保ICより、国道17号線、353号線、145号線で草津方面へ進み、国道292号線から白根山方面、県道466号線で万座・須坂方面へと向かうことも可能。マップを見ればかんたんにアクセス可能。

③石津硫黄鉱山跡:2021年2月現在本白根山への登山道は閉鎖

このルートの登山口は、つまごいパノラマライン北ルート(県道59号線)経由で向かいます。草津の手前に山方面へ入る道があり、ここから終点まで登っていきます。終点には駐車場はありません。ちょっとしたスペースに車を止めることになります。車の進入はできませんが、そのまま進んでいくと、登山口が。

つまごいパノラマライン北ルートから登山口に向かうポイントには道標がありますが、マップ上にも大きく目印になるものはありません。ただ、山へ入っていく道はほかにないので、わかりやすいはず。

④天狗山第4駐車場:2021年2月現在本白根山への登山道は閉鎖

天狗山無料駐車場は、草津温泉の日帰り観光時に利用される駐車場でもあります。台駐車場から第6駐車場までありますが、登山口に最も近いのが第4駐車場です。この駐車場、第1~第6まで並んでいますので、マップで確認しながら第4駐車場を目指しましょう。

芳ヶ平自然遊歩道を散策する際は、天狗山第4駐車場から谷沢川を渡ると案内看板が見えてきます。また、しゃくなげ・武具脱の池~殺傷・万代鉱・石尊山・草津自然癒歩道コースは、駐車場から天狗山のプレイゾーンを迂回するように登っていきます。

草津白根山登山後の日帰り温泉や宿泊施設について

①大滝乃湯:伝統の合わせ湯でポカポカ


大滝乃湯は、美人の湯として名高い煮川源泉の湯。酸性硫黄泉を泉質に、美肌効果をはじめ、ケガや神経痛などの効果も期待できる日帰り温泉です。こちらの温泉、宿泊施設はありませんが、系列の温泉、西の河原露天風呂と御座之湯を温泉めぐりすると特典がもらえるなどのイベントもあり。

大滝乃湯

  • 住所
    〒377-1711
    群馬県吾妻郡草津町大字草津596-13
  • 電話番号
    0279-88-2600
  • アクセス
    JR長野原草津口駅よりバスにて25分ほど国道292号線にて草津へ
  • 公式サイトURL
    http://ohtakinoyu.com/

②ホテル一井:江戸時代から続く老舗温泉ホテル

2種類の源泉を引く温泉を楽しめるホテル一井。宿泊もできる温泉ホテルで、湯畑が見える部屋もあるのが自慢。江戸時代から続く草津の老舗で、草津白根山登山の後、ぜいたくでゆったりとしたひと時を過ごしたいときにぜひ利用したいホテルです。温泉はインド砂岩と御影石を使った内風呂、和風情緒たっぷりの露天風呂。伝統の合わせ湯で、効果的に湯呑を楽しみましょう。

ホテル一井

  • 住所
    〒377-1711
    群馬県吾妻郡草津町草津411
  • 電話番号
    0279-88-0011
  • アクセス
    JR長野原草津口駅よりバスで25分国道292号線にて草津方面へ
  • 公式サイトURL
    http://www.hotel-ichii.co.jp/

③万座温泉豊国館:リーズナブルな宿泊プランも魅力

繁忙期を除き、日帰り温泉が18時まで楽しめる万座温泉豊国館。宿泊プランがさまざまで、リーズナブルに宿泊できるのがうれしい温泉宿です。乳白色のにごり湯で、万座の大自然が望める露天風呂をはじめ、内湯も楽しめます。宿泊プランでは半自炊プランや素泊まりプランもあり。

万座温泉豊国館

  • 住所
    〒377-1500
    群馬県吾妻郡嬬恋村干俣2401
  • 電話番号
    0279-97-2525
  • アクセス
    吾妻線万座・鹿沢口駅下車後、バスで40分またはタクシーで35分国道18号、国道146号、国道292号(冬季通行止め)にて。冬季は万座ハイウェーにて
  • 公式サイトURL
    https://houkokukan.com/

火山の様子をチェックして草津白根山へ

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

草津白根山にはもっと多くの登山ルートがあります。また、草津温泉や万座温泉など、日帰りで立ち寄れる温泉もあり、また、多くの宿泊施設を有する一大観光地でえある草津には、登山に便利な宿泊施設も点在します。休日をフルに使って、ぜひ草津白根山を目指す登山を楽しみましょう。

草津白根山の登山では、火山の活動を確認し、安全に登山を楽しむことも大切です。登山当日の状況をしっかりと確認し、無理をせずに草津白根山を見守ることも忘れたくないです。

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