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【初心者必見】雲取山のおすすめルート4選!それぞれの特徴やアクセス情報も解説!

雲取山は東京都の最高峰であり日本百名山にも選ばれています。アクセスも良いことから年間を通して登山者が多く訪れています。山頂からは富士山も望める絶景を楽しめます。大自然を満喫でき、初心者でも登れる雲取山の登山ルートの特徴やアクセス情報も併せてご紹介しましょう。
2020年11月18日
Meigen Oka
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雲取山はどんな山

Photo by *_*

雲取山は標高2017m、東京都、埼玉県、山梨県を境とする山で東京都内では最高峰となっています。白岩山、妙法ヶ岳とを合わせて「三峰三山」と称されています。山頂からは、富士山を始め秩父山群の山並や大菩薩嶺、南アルプスの遠望など美しい景色を堪能できます。山頂近くには夏シーズン中に咲く山野草の可憐な花々を鑑賞できる区域もあり、紅葉シーズンには人気の観光スポットとなります。雲取山の名は秩父側にある三峰神社が修験道の道場であったことから、紀伊熊野古道の難所大雲取、小雲取から名付けられたことが由来とされています。

雲取山は霊場

Photo by photoconjapan

埼玉県奥秩父側にあり雲取山の登山口ともなっている三峰神社は山岳信仰の霊場として古くから修験道の道場とされていました。奥の院である雲取山へは多くの修験者たちが登拝していたということです。三峰神社の創建は「大和武尊(ヤマトタケル)」が東征の折に現神社の有る山に登り、その地の美しさから「伊弉諾尊(いざなぎのみこと)」、伊弉册尊(いざなみのみこと)」が日本の国造りをされたことを偲んで二神を祀って社を造営したのが始まりとされています。最近では山の持つ強い気が溢れる場所が神域内にあるとされ、関東屈指のパワースポットと言われています。

雲取山登山の注意点

Photo by *_*

雲取山は2,017mの標高があります。一般には100m標高が上がると約0.6度気温が低くなるとされていますので、軽装での登山は慎みましょう。特にシーズンによって山の気候は変わりますので、初心者の方は特に注意しましょう。装備も登山用にしっかりと準備をし、地図・コンパスは必携です。登山は全身を使っての行動ですので、入山前にしっかりと準備運動をしておきます。忘れてならないのは万一を考えて登山者カードは必ず提出しましょう。また、登山ルートはどのルートも距離が長い事から日帰りは健脚者向けです。コース上には崩落個所が数箇所あることと、近年では特に秋のシーズン中に熊の出没が確認されていますので注意が必要で熊鈴の準備もすると良いでしょう。

初心者登山のコツ

Photo by megu0919

山歩きのコツは、決して慌てずに一定の速度で歩くことです。登りは歩幅を小さくし、ベタ足で地面にしっかりと足を付けて登ります。登山の事故は下山中が大半を占めています。下りはつい気がゆるみがちになりますから、木の根や小石程度でも躓いたり滑ったりして転倒や最悪滑落という事故に繋がりますので、十分注意する様にしましょう。中高年の方は平衡感覚が鈍く、筋力も低下していることを実感することも必要です。また、水分補給は大切ですので、1ℓ程度の水筒は必ず持参し、休憩時に一気に飲まずに口に含んでゆっくり喉を潤す程度にします。雲取山の登山ルートは、日本アルプスほどの高さをありませんが距離が長く時間もかかりますので、初心者の日帰りは体力が必要です。山の気候は変わりやすいことを考慮して、装備・服装などの準備も必要です。

雲取山の登山道

Photo by *_*

雲取山への登山ルートはほとんどが尾根伝いに進む距離の長い登山道で、バリエーションルートを含むと数多くありますが、登山口までのアクセスはバスなどの運行回数が少ないなど割と不便であることを認識しておきましょう。どのコースも起点から雲取山頂までにはコースタイムが長くかかりますので、日帰りをするのは健脚者向けと言って良い難易度です。初心者の方は登山口近隣で前泊をし、無理をせずに山頂直下の雲取山荘に宿泊する1泊2日をおすすめします。

雲取山のおすすめ登山ルート①/三峯神社~雲取山往復

Photo by jetalone

三峯神社前の駐車場に車を置いて雲取山頂まで稜線上を歩く登山では三峯ルートが最短のコースです。最短距離とは言っても往路は通常5時間ほど要しますので、日帰りするには余程の健脚者でないと無理かと思います。登山道はアップダウンも少なくありません。初心者は雲取山荘に1泊する無理をしない登山計画をたてた方が良いでしょう。登山難易度は中レベルです。ご紹介するアクセスルートは日帰りも可ですが1泊2日のコースとしました。


ルート概要・その①

登山届を提出し、準備運動をしてから三峯神社前の駐車場をスタートし、標識通り鳥居をくぐって登山道に入ります。妙法ヶ岳の分岐を過ぎて徐々に高度を上げてゆきジグザグの登山道を登り、ブナの樹林の急登を経て地蔵峠に到着。地蔵峠からは展望が良好です。地蔵峠からは緩やかな道となって秩父宮両殿下のレリーフがある霧藻ケ峰に至ります。休憩所があるのでここでトイレ休憩を済ませておくといいでしょう。

ルート概要・その②

お清平までは下り、そこからは急登となって、途中トラバースする個所にクサリ場があります。稜線上の道のアップダウンを繰り返して、白岩小屋を経ると芋ノ木ドッケと書かれた標識があります。長沢山への分岐を過ぎると大ダワに向け下って針葉樹林の道を登り返すと雲取山荘に到着して宿泊。翌日雲取山頂に登頂。往路を戻って下山します。

アクセスルートDATA

【登山シーズン:5~10月、1泊2日、難易度中レベル:初心者OK】
【登山道までのアクセス:西武秩父駅からバス約75分、(車)関越道花園ICより約120分】
【アクセス情報:距離約21km、標高差977m、コースタイム約10時間40分】
【1日目:約5時間20分】三峯神社駐車場スタート⇒(40分)妙法ヶ岳分岐⇒(40分)炭焼平⇒(50分)地蔵峠(霧藻ヶ峰休憩所)⇒(15分)お清平⇒(60分)前白岩山⇒(20分)白岩小屋跡⇒(60分)大ダワ⇒(30分)雲取山荘(泊)
【2日目:約5時間20分】雲取山荘⇒(30分)雲取山頂⇒(20分)雲取山荘⇒(70分)白岩小屋跡⇒(65分)お清平⇒(55分)炭焼平)⇒(70分)三峯神社ゴール

雲取山のおすすめ登山ルート②/鴨沢~雲取山往復

Photo by *_*

登山口までのアクセスが良く、雲取山への登山ルートでは最も多く利用されているコースです。樹林帯の中をひたすら歩き、雲取山頂へのアプローチ距離が長く時間も掛かるルートですので日帰りは健脚者向けです。難易度は中レベルとなりますので初心者の方は宿泊の準備をして1泊2日の山行をおすすめします。

ルート概要・その①

十分に準備運動を終えてから鴨沢登山道入口からスタート。しばらく杉の樹林の中の単調な登り坂を進み、広葉樹に変わるあたりから急登になって七ッ石小屋に着きます。水の補給をして左の巻道を通らずに七ツ石神社前の分岐を七ツ石山を過ぎ、ブナ坂からは石尾根と呼ぶ開けたアップダウンのある稜線を進んで五十人平にある奥多摩小屋(水場有り)に到着。

ルート概要・その②

奥多摩小屋で小休憩の後、富田新道(通行止)への小雲取山分岐からなだらかな展望の開けた稜線を進み、雲取山避難小屋からは50mほど登ると雲取山頂です。丹沢、奥秩父、大菩薩嶺などの山々の連なりを眺められます。登頂後雲取山荘に宿泊。2日目は山荘から東の巻道を通って小雲取山へ抜け、往路を戻って下山します。

アクセスルートDATA


【登山シーズン:5~10月、1泊2日、難易度中レベル:初心者OK】
【登山道までのアクセス:奥多摩駅からバス約35分、(車)圏央道青梅ICより約70分】
【アクセス情報:距離約23.9km、標高差1,468m、コースタイム:約10時間20分】
【1日目:約5時間50分】鴨沢登山口スタート⇒(30分)小袖乗越⇒(110分)堂所⇒(50分)七ツ石小屋⇒(35分)七ツ石山⇒(10分)ブナ坂⇒(40分)奥多摩小屋⇒(25分)小雲取山⇒(30分)雲取山頂⇒(20分)雲取山荘(泊)
【2日目:約4時間30分】雲取山荘⇒東の巻道(40分)小雲取山⇒(20分)奥多摩小屋⇒(30分)ブナ坂⇒(40分)七ツ石小屋⇒(30分)堂所⇒(95分)鴨沢ゴール

雲取山のおすすめ登山ルート③/三条の湯~雲取山~鴨沢

Photo by ume-y

以前は「鹿の湯」と呼ばれ地域の人々に親しまれていた鉱泉でしたが、大正12年の災害以降戦後に三条の湯として復活を遂げ、雲取山や飛竜山への登山者に利用されています。オールシーズン日帰り入浴もできる萎びた山小屋風の風情です。一晩を温泉に浸かって雲取山を目指します。三条の湯までの後山林道は土砂崩れのために車の通行ができないため“お祭り”から歩かなければなりません。登山の難易度は中レベルで初心者でもOKですが、距離が長く時間もかかりますので健脚者であっても日帰りは困難で1泊は要します。ご紹介は1泊2日コースですが、初心者の方におすすめしたいのは三条の湯と雲取山荘での2泊をして余裕のある山行です。

ルート概要・その①

三条の湯への起点となる“お祭”にはバスの運行便が少ないため鴨沢バス停から15分ほど歩いてお祭に向かう方法もあります。お祭からは以前は車の通行が可能でしたが、途中土砂崩れによる通行止になっていることから後山川に沿って林道をひたすら歩きます。片倉橋、塩沢橋を過ぎて青岩谷橋で林道は終点。ここから三条沢沿いの山道を進んで日帰り入浴もできる「三条の湯」に到着、温泉に浸かりのんびり宿泊します。

ルート概要・その②

準備運動後朝早目にスタート。青岩鍾乳洞への分岐を経てブナやミズナラの広葉樹林帯が続く水無尾根の緩やかな登山道をトラバース気味に進み、崩落個所に注意して歩き飛龍山方面への分岐の三条ダルミに到着。三条ダルミの先にある分岐の雲取山荘に至る西の巻道は崩落の為通行止めとなっています。笹原とガレ場の急登を登り切って雲取山頂に登頂。帰路は七ツ石山を経て鴨沢ルートを辿り下山します。

アクセスルートDATA

【登山シーズン:5~10月、1泊2日、難易度中レベル:健脚者向け】
【登山道までのアクセス:奥多摩駅からバス約40分、(車)圏央道青梅ICより約70分】
【アクセス情報:距離約25.7km、標高差2,670m、コースタイム:約10時間50分】
【1日目:約3時間30分】お祭をスタート⇒(100分)塩沢橋⇒(80分)後山林道終点⇒(30分)三条の湯(泊)
【2日目:約7時間20分】三条の湯⇒(120分)三条ダルミ⇒(60分)雲取山山頂⇒(20分)小雲取山⇒(20分)奥多摩小屋⇒(30分)ブナ坂⇒(50分)七ツ石小屋⇒(35分)堂所)⇒(80分)小袖乗越⇒(25分)鴨沢ゴール

雲取山のおすすめ登山ルート④/雲取山~鷹ノ巣山縦走

Photo by senngokujidai4434

三峯神社をスタートして奥秩父の樹林帯のなかを進んで標高2,017mの雲取山を目指し、雲取山荘に宿泊。2日目に雲取山頂に登頂して展望を楽しんだら、石尾根を縦走して標高1,736mの鷹ノ巣山に登り、その後奥多摩駅に下山する難易度中レベルのルートです。登山道はシーズンを通して爽快な気分を味わえ、特に晩秋の紅葉シーズンは圧巻です。総距離約29kmを踏破するルートですから日帰りは不可能で難易度は高く、装備・服装の準備も万全にする必要もあり、初心者の方より健脚者におすすめです。奥多摩駅から鷹ノ巣山往復のみでしたら日帰りOKです。

ルート概要・その①

山行距離が長いので日帰りは不可能ですので、準備運動をしっかり行い、不慮の事故などを想定して装備もしっかり準備して三峯神社をスタート。樹林帯の登山道を進み地蔵峠からは展望が開けます。霧藻ケ峰で小休止してお清平からの急登と稜線上のアップダウンの繰り返しを進んで白岩小屋、芋の木ドッケの分岐を過ぎて大ダワから樹林帯の登山道を登ると雲取山荘に到着、宿泊します。


ルート概要・その②

Photo by *_*

雲取山荘から雲取山登頂。ルートを鴨沢ルートに進み、小雲取山分岐、奥多摩小屋、ブナ坂分岐を七ツ石山に進みます。七ツ石山からは歩いて来た稜線を振り返って見て一息。千本ツツジ方面に進み、石尾根を縦走して高丸山の尾根コースを辿り、日陰名栗峰(標高1,725m)山頂からは奥多摩方面の展望が良くなります。巳ノ戸ノ大クビレ、鷹ノ巣山避難小屋を経て鷹ノ巣山に登頂。

ルート概要・その③

Photo by senngokujidai4434

鷹ノ巣山から奥多摩方面に向かい、縦走路分岐から六つ石山へと進みます。秋のシーズンには広葉樹林の素晴らしい紅葉が楽しめます。六つ石山分岐からひたすら下り、三の木戸山分岐、稲荷神社、羽黒三田神社を過ぎて奥多摩駅ゴール。

アクセスルートDATA

【登山シーズン:5~11月中旬、1泊2日、難易度中レベル:健脚者向け】
【登山道までのアクセス:西武鉄道秩父駅からバス約75分、(車)関越道花園ICより約120分】
【アクセス情報:距離約28.9km、累積標高差登り約2,462m、下り約3,164m、コースタイム:約13時間20分】
【1日目:約5時間20分】三峯神社スタート⇒(40分)妙法ヶ岳分岐⇒(40分)炭焼平⇒(50分)地蔵峠(霧藻ヶ峰休憩所)⇒(15分)お清平⇒(60分)前白岩山⇒(20分)白岩小屋跡⇒(60分)大ダワ⇒(30分)雲取山荘(泊)
【2日目:約8時間】雲取山荘⇒(30分)雲取山頂⇒(40分)奥多摩小屋⇒(30分)ブナ坂⇒(40分)千本ツツジ⇒(65分)巳ノ戸の大クビレ⇒(45分)鷹ノ巣山頂⇒(30分)縦走路分岐⇒(70分)六ツ石山分岐⇒(40分)三ノ木戸山分岐⇒(90分)奥多摩駅ゴール

雲取山登山のまとめ

Photo by Sig.

主に初心者向けのおすすめルートを主にご紹介してみましたが、雲取山への登山ルートはオールシーズン複数のバリエーションルートがあります。上級者レベルの難易度ですが、冬季シーズンの登山も可能です。アイゼンまたはスノーシューなど冬山用の装備を準備が必要ですが、冬の澄んだ空気のなか山頂や稜線からの山々や、富士山の姿がくっきりと眺められます。登山に慣れてきたら、冬山登山経験者との同行でチャレンジしてみるのもおすすめです。

登山のことなら他にもいろいろ!

雲取山のおすすめ登山ルートをご紹介しましたが、「暮らし~の」のWEBマガジンでも、初心者向けや難易度別の登山ルートなどに関した登山に関した記事がたくさん紹介されています。

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