はじめに
初心者におすすめのペット!
カエルは比較的簡単な飼育方法で飼いやすいため、ペットとして人気の動物です。初めて動物を飼う初心者や手入れにあまり時間を掛けられない人にもおすすめの動物となります。
カエルを飼育するのに必要な資材や大きさの目安を解説します。カエルは本能的には人間になつくことはないと言われていますが、餌やりや世話を通じて警戒心がなくなり、手の上に乗せることができるようになるかもしれません。
ペットショップへ行く前に飼い方をチェック!
一口にカエルと言ってもカエルにはたくさんの種類がいます。ペットとして初心者でも飼いやすい種類のカエルや見た目が美しく人気がある外国産のカエルまでおすすめの種類を紹介します。
ペットショップへ行く前に飼いやすいカエルやペットとして人気があるカエルの種類をチェックしてから見に行ってみましょう!
カエルの生態3種類
生態に合った飼育環境を知ろう
カエルは世界中のあらゆる場所に棲息しています。ペットとして飼育する場合は生態に合った飼育環境を整えることで元気にカエルを育てることができ、長生きさせることにもつながります。ここでは主なカエルの生態や特徴をそれぞれに分けて解説します。
生態1:水中棲
水中棲のカエルは水を張ってあげる必要があります。水位の目安としてはカエルの頭が少し出るくらいを目安にしましょう。床材は基本的に必要ありません。水中棲のカエルの場合は水を頻繁に交換するのは大変なことです。濾過フィルターを用意しておきましょう。
生態2:地表棲
地表棲のカエルの場合は床材を敷き詰めてあげましょう。水を張る必要はありませんが、カエルの全身が浸かれる容器に水を満たして、1日に1回交換してあげてください。他にもカエルの全身が隠れられる物陰になる落ち葉などを用意してあげるとリラックスできる環境を整えられます。
生態3:樹上棲
樹上棲のカエルの場合は止まり木になる流木や枝を用意してあげましょう。床材も必要です。また地表棲のカエルと同様に全身浸かることのできる水入れと姿を隠すことのできる葉や観葉植物を用意してあげましょう。
簡単!カエルの飼育方法1:必要なもの
ペット飼育に必要なもの1:水槽
カエルを飼育する場合には水槽が必需品です。カエルの生態や大きさに応じて水槽のサイズや高さも変えてください。小さいカエルの場合は30センチを目安に、大きいカエルの場合は60センチを目安としてください。樹上棲のカエルの場合は止まり木を入れる高さも考慮して水槽を選びましょう。
ペット飼育に必要なもの2:床材
水中棲のカエルには必要ありませんが、樹上・地表棲のカエルには床材が必ず必要です。おすすめの床材としては腐葉土や水苔など、湿度をコントロールしやすいものとなります。
選ぶ床材によってただ飼育しているだけでなく、インテリアとして変化をつけたレイアウトが可能になります。自分好みの床材を探してみましょう。
ペット飼育に必要なもの3:ヒーター
カエルは変温動物です。種類にもよりますがカエルの飼育適温は22度から25度となっており、寒くなると冬眠に入りますし、暑すぎると弱ってしまいます。夏場はエアコンで室温を調整し、冬場はペットヒーターを入れて常に適温を保ってあげるようにしてください。
ペット飼育に必要なもの4:植物・枝
樹上棲のカエルだけでなく他の生態のカエルでも植物や枝があるとカエルが喜ぶ環境を整えたり、見た目にも自然に近いレイアウトを作れます。床材を入れなくても流木だけを入れてみたり、水の中でも育つ観葉植物を入れたりするとナチュラルな見た目に仕上げれらますのでおすすめです。
簡単!カエルの飼育方法2:環境
飼育に適した環境を知ろう!
カエルと言えば水辺に住んでいるイメージの動物として知られていますが、ペットとして飼育する場合に適した環境を知っておくことがカエルを元気に長生きさせる秘訣です。カエルに適した環境を気温と湿度に分けて解説します。
環境1:気温
カエルを飼育する場合の適温は20度から25度となります。前述したように寒くなると冬眠し、暑くなると弱ってしまいます。1年を通して常に適温になるように注意しましょう。また、日本の冬場は乾燥しがちなので気温の管理と併せて、湿度にも注意してください。
環境2:湿度
カエルの飼育に適した湿度は70パーセント程度となりますが、水槽の中は湿気が篭りがちなのでカエルの様子を見ながらこまめに調整してあげてください。
水入れに浸かっている時間が長かったり、湿り気のある床材の側から離れようとしないときは乾燥気味だと考えられます。基本的には朝・晩2回水槽内を霧吹きで水分を調整してあげましょう。
簡単!カエルの飼育方法3:餌
カエルの餌はどんなものがある?
カエルはオタマジャクシの頃はなんでも食べる雑食性ですが、成体になると動く昆虫や小動物しか食べない肉食性になります。
ペットとして飼育するときの餌は餌用の昆虫や動物を生き餌として、死んでいる個体を餌にする場合はピンセットで動かしてあげるようにしなければ食べませんので餌の与え方に工夫が必要です。
ここではカエルの餌に選ばれるものを3つ紹介します。
カエルの餌1:コオロギ
餌として1番取り入れやすいのは熱帯魚の餌用に販売されているコオロギなどの昆虫類を生き餌として与えることです。ペットショップやホームセンターで手に入れやすい点もおすすめできるポイントとなります。
カエルの餌2:レッドローチ
レッドローチはゴキブリの仲間です。カエルを始め爬虫類動物の生き餌として自家繁殖している人もいます。衣装ケースなどで飼育しているだけで繁殖しますので、餌代を節約したい人におすすめです。
カエルの餌3:人工餌
「動いている虫を触るのは苦手」という方にはカエルように配合された人工餌を使用しましょう。カエルは動いているものしか餌として認知しませんので、先の丸いピンセットでカエルの近くで揺さぶってあげるようにして餌やりをしましょう。
簡単!カエルの飼育方法4:日常の手入れ
初心者でもお手軽!日常の手入れを知ろう!
野生環境下でも生きているので手を抜いた世話でも大丈夫なのか?と考えてしまいがちですが、毎日水槽やケージの中を管理してあげなければカエルは弱ってしまいます。日常手入れのポイントをそれぞれに分けて解説します。
手入れ1:水換え
カエルの水分補給は口からではなく皮膚呼吸することによって行われています。水中棲で循環フィルターを使用している場合は周に1回は全量の1/3程度水の入れ換えをしましょう。
樹上・地表棲で水入れを置いている場合には毎日交換してあげるようにしてください。水質が悪くなってもカエルはそのまま吸収してしまいますので、弱る原因となります。
手入れ2:餌の回数
餌はやり過ぎもやらなさ過ぎも注意が必要です。体が小さい頃は毎日食べられるだけ与えましょう。成長が止まってきたと感じたら2日に1回の頻度に切り替えてください。
餌やりの仕方はカエルの種類にもよりますが、生き餌・人工餌どちらの場合もピンセットで摘んで与えるようにしましょう。生き餌を床材におくと床材ごと誤飲してしまう可能性があります。
手入れ3:床材交換
水槽内で飼育しているので毎日床材に排泄物が溜まって行きます。止まり木や観葉植物は週に1回は表面を綺麗に掃除してあげてください。床材は月に1回、掃除を兼ねて全部取り換えるようにしてあげましょう。
簡単!カエルの飼育方法5:なつく?
カエルはなつく?
カエルは愛らしい姿で人になつくイメージを私たちは抱いていますが、実際のところはなつくのでしょうか?ここではカエルをペットにすることによってなつくのか?ということを解説します。
本能的にはなつくことはないが
カエルは本能的には人間になつくことはないと言われています。しかし餌やりや世話を通じて警戒心を解き、慣れることはありますので、付き過ぎず離れ過ぎずの距離感で毎日観察してあげるようにしましょう。
毎日世話することでなつくように感じる
前述したように接触する回数が増えるとそれだけカエルは私たちのことを認知します。種類によっては手に乗ってある程度じっとしていられるくらいにまで慣れてくれます。
なつくことを想定して接触回数を増やそうとするのはカエルにとってストレスになるおそれがありますので、なつかせようとするよりもカエルにとって住みやすい環境を整えるようにしましょう。
簡単!カエルの飼育方法6:一人暮らしでも?
世話する時間を確保できれば
カエルは定期的な水換えと餌やりさえできれば飼育できるペットと言えます。それはどんな動物にも当てはまりますが、カエルの場合は水槽やケースの中から脱走しないようにすれば一人暮らしでも問題なく飼育できます。
飼育する前に世話をできるかよく考えてから購入するようにしてください。
温度管理に注意
一人暮らしの場合は不在時に温度管理ができるかが重要です。夏場はエアコンの効いた部屋で暑くなり過ぎないように、冬場はペットヒーターをケージや水槽に設置して適温を保ち続けなければなりません。定期的な世話に加えて温度管理もできる環境であれば簡単に飼育できます。
飼いやすいカエルの種類1:アマガエル
特徴と飼い方
アマガエルは日本の至るところで見られる種類のカエルです。繁殖時期以外でも雨が降ると鳴き始めることからアマガエルと名付けられています。
成体になっても人の親指ほどの大きさにまでしかなりませんので餌も小さな虫を選びましょう。飼育環境は樹上棲の環境にしてください。湿度に関しては朝・晩の霧吹きで調整してあげるようにしましょう。
値段の目安
アマガエルは安ければ250円程度の値段から販売されています。アマガエルの色や特徴によって値段は変動しますが、値段も安く初めてカエル飼育に挑戦する初心者でも飼いやすいためおすすめです。
飼いやすいカエルの種類2:ヒキガエル
特徴と飼い方
ヒキガエルは日本に土着棲息しているカエルとしては最も大きい種類のカエルです。普段でも田んぼの畔道や庭先でも見かけることがあるのではないでしょうか?
地表棲のカエルとなりますので、床材と隠れ家になる大きな落ち葉や観葉植物を水槽内に入れてあげるとストレスが少ない環境を整えてあげられます。
餌としては大きめの虫や爬虫類用のピンクマウスなど大きなものも好物です。餌の量だけ排泄物も多くなりますので、定期的な清掃が欠かせません。
値段の目安
ヒキガエルは1000円から2000円程度の値段で販売されています。ヒキガエルの大きさによって幅がありますが、ペットとしては安い値段で購入できます。初心者にも人気で飼いやすいのでおすすめの種類です。
飼いやすいカエルの種類3:ベルツノガエル
特徴と飼い方
ベルツノカエルは丸々とした体に独特な模様が人気のカエルです。原産地はアフリカとなっており、日本の自然界では見かけることはありません。飼育環境は地表棲カエルの環境を整えてあげましょう。
餌を食べる場合も基本的に虫などを待ち伏せて食べる種類のカエルなので普段からあまり動き回ることはありません。餌の与え方の面でも比較的簡単で初心者が初めてツノガエルを飼うのにおすすめできる種類となります。
値段の目安
ベルツノガエルは2500円から10000円程度の値段で販売されています。ベルツノガエルの大きさや色によって値段に幅がありますが、ツノガエルとしては比較的安い部類の種類です。特に赤みが強いベルツノガエルが高値で販売されている傾向にあります。
ペットに人気のカエル種類1:ヤドクガエル
特徴と飼い方
ヤドクガエルは猛毒を持つ動物として知られていますが、ペットとして販売されているヤドクガエルは孵化から成体になるまで飼育されているので無毒です。
地表棲の環境を整えますが、ヤドクガエルを飼育する際はビバリウムという自然に近い環境を整える必要がありますので、ここまで紹介したカエルに比べると環境整備の難易度が高まります。
餌のやり方はビバリウム内に虫を放って食べさせる方法を取りましょう。飼育は難しくなりますが、手間に見合った美しさを得られます。
値段の目安
ヤドクガエルは20000円から60000円程度の値段で販売されています。ヤドクガエルにはさまざまな色や模様があり、見た目によって値段が大きく変動します。いずれのヤドクガエルも非常に美しく、ペットとして人気のカエルです。
ペットに人気のカエル種類2:アカメアマガエル
特徴と飼い方
アカメアマガエルはその名の通り真っ赤な目が特徴的な中南米原産のカエルです。飼育環境としては樹上棲の環境を整えてあげてください。夜行性となりますので餌やりは消灯前に生きた昆虫を水槽・ケージ内に入れておくことで食べてくれます。
飼育環境に慣れたらピンセットを使った餌やりでも食べてくれるようになりますので、状態を観察しながら飼育して行きましょう。
値段の目安
アカメアマガエルは8000円から15000円程度の値段で販売されています。目を引く見た目から人気のカエルとなっていますが、ヤドクガエルと同様に飼育環境を整えるのが難しく初心者がいきなりチャレンジするのにはあまり向いていません。
カエル飼育に慣れてから挑戦することをおすすめします。
まとめ
カエルをペットにしよう!
カエルはケージで飼育しますので、逃げないような対策をすれば一人暮らしの方でも飼いやすいペットとなりおすすめです。カエルは人になつくことがない動物だと言われていますが、餌をあげたり、丁寧に飼育することで人に慣れてくれます。
初心者でも簡単な手入れで飼育しやすいカエルや美しい見た目で人気がある種類のカエルまで紹介しました。
値段は他のペットと同じように国産でたくさん生体数がいるものほど安く、外国で生産された希少性の高いカエルほど値段が上がる傾向にあります。
違いや飼い方を知って気になる種類のカエルをペットにしてみましょう!
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