久米島はダイビングポイントが満載
久米島は沖縄本島から西に約100km離れた大きな離島。観光地も豊富なスポットです。自然が豊かでゴールデンウィークからはホタル鑑賞、夏にはビーチリゾートなどのアクティビティも楽しめます。周辺は海に囲まれダイビングができるところも目白押し。クマノミやウミウシなどのかわいい生き物から大型のマンタ・ウミガメのほかジンベイザメにも出会えることもあります。そんな魅力的な久米島のダイビングスポットをピックアップしていきます。お楽しみください(本記事は2020年8月8日の情報をもとにしています)。
久米島までの交通手段
羽田空港と久米島間は夏期間のみ直行便を実施。約2時間30分の所要時間となります。夏以外や名古屋・大阪・福岡の空港からは一旦那覇空港に行き那覇からのアクセスとなります。那覇空港から久米島空港までは約30分。一日7便が発着しています。また、フェリーの場合は那覇泊港からは1日2便。9時発(12時30分着)と14時発(17時着)が運行されています。
久米島の宿泊場所
有名海水浴場・イーフビーチ周辺を中心にリゾートホテルがあります。他にも島内一の繁華街じんじんロードにも美味しい魚が食べられる民宿やホテルが目白押し。マリンアクティビティとのセットプランもあります。
海の生き物が観察できる時期は?
グルクンやハナゴイ、クマノミなどの熱帯魚は通年見ることができます。大型のマンタは下でピックアップする「マンタステーション」周辺では1年中に見られるのが特徴。他のエリアでは冬の時期を中心に観察可能です。カマスやギンガメアジなどの回遊魚は夏の時期を中心に島の周辺で活動。人気のウミガメは3月から7月くらいまでが時期となります。
久米島でおすすめのダイビング場所1
トンバラ
久米島の南端から2kmほど沖合いに浮ある大きな岩(トンバラ岩)の周辺にあるスポットです。平均深さが15m、最大で30mほどになります。時には水流が強い場合もあるので事前のレクチャーをしっかりと聴いておくのがポイントです。
このエリアで生息する生き物や見どころ
周辺には潮の流れがあり大物が回遊しているのもこちらの特徴。船を固定したアンカリングなるスタイルで潜水します。マンタやハンマーヘッドシャーク、ギンガメアジのほかジンベイザメの目撃例があるなど島でも屈指のスポットになっています。
基本情報
【アクセス】泊港から船で約25分
【水流】ときに強い
【レベル】初心者から
久米島でおすすめのダイビング場所2
中の浜沖
離島の人気ビーチ・ハテの浜の近くにあるサンゴ礁の根が点在するエリア。水深は10から20mと比較的浅く水流もほとんどないので初心でも安心して潜れる場所です。
このエリアで生息する生き物や見どころ
サンゴの根の周辺にはキンメモドキなどが隠れ住み周辺からやってきたハタがアタックをするのも観察できます。周辺にはエビやお掃除海水魚たちがおよぎ回り華やかな景色を見せてくれます。目立った大物はいませんがゆったりと魚たちの動きを観察できるのがこちらの特徴です。
基本情報
【アクセス】泊港から船で約20分
【水流】ほとんど無し
【レベル】初心者から
久米島でおすすめのダイビング場所3
マンタステーション
2018年に発見された比較的新しいポイントです。マンタがお掃除海水魚を求めてやってくるクリーニングステーションとしても有名。ダイビングショップがたくさん集まる泊港周辺から5分ほどで到着するお手軽なスポットです。水深も10mほどと浅いので初心者から楽しめます。
このエリアで生息する生き物や見どころ
こちらではサンゴ礁の根の周辺でマンタがやってくるのを待つスタイルです。一般的なマンタはもちろん珍しいブラックマンタを頻繁にみられるのもこのポイントのセールスポイント。特定時期に限らず1年中見ることができるのもうれしいところです。
基本情報
【アクセス】泊港から船で約5分
【水流】ときにあり
【レベル】初心者から
久米島でおすすめのダイビング場所4
月面空間
潮の流れがあるため堆積物が少ない地形が特徴。フラットな外観が月面に似ていることからこの名前が付いています。流れが強いこともあるためアンカリングで潜るのが一般的。島内でもカメとの遭遇率が高いポイントとしても有名です。
このエリアで生息する生き物や見どころ
中央部には白砂が堆積していてスミレナガハナダイやシコンハタタテハゼなどが泳いでいます。ウミガメたちは水深10mくらいのサンゴの上で休んでいたりコケを食べたりしていて観察しやすいのも人気点。オオメカマスの群れなどで賑やかになることもあります。
基本情報
【アクセス】泊港から船で15分
【水流】ときに強い
【レベル】初心者から
久米島でおすすめのダイビング場所5
ガラサー山沖
文字通りガラサー山の沖にあるポイントです。カラス(=ガラサー)が群がる昔から信仰されてきた聖地となります。近くにある儀間(ぎま)港から出発すると5分足らずで到着します。最大水深が40mほどあるので中級者以上のご利用がおすすめです。
このエリアで生息する生き物や見どころ
こんばんは:sunny:️
— けーすけ (@gesuidoukusai) July 30, 2019
今日もお疲れ様です\(^^)/
ちんあなごが揺れてる映像で癒されてくださいね:laughing::two_hearts:笑 pic.twitter.com/mCYaruU60N
海底には真っ白な砂が広がりチンアナゴたちがかわいい姿をのぞかせています。大きなマダラエイたちが回遊することも多い場所。冬の時期には少し沖にいくとハンマーヘッドシャークやマンタなどの大物と出会える可能性もあります。
基本情報
【アクセス】儀間港から船で約5分
【水流】ゆるい
【レベル】中級者から
久米島でおすすめのダイビング場所6
イマズニ
トンバラと並ぶ島の人気スポットです、最大水深が23mなので初心者でも安心。島の北側にある真泊港から5分と気軽に行けるのも人気点です。海底には綺麗なサンゴが並びその上には綺麗な海の生き物たちを観察できます。
このエリアで生息する生き物や見どころ
この場所は1年中ギンガメアジの群れが見られることも特徴。特に夏時期には群れが大きくなり竜巻のようなトルネードという動きをするなど迫力も満点です。他にもホソカマスの群れやイソマグロなどの回遊も観察できます。
基本情報
【アクセス】真泊港から約5分
【水流】ときにあり
【レベル】初心者から
久米島でおすすめのダイビング場所7
アーラ親子岩
ワイルドなトレッキングが楽しめるアーラ岳の近くにあります。大小の岩が並んでいるのが名前の由来。周辺の水深は最大でも20mと浅いので初心者でも充分楽しめます。三角形に開いた海底洞窟群も人気スポット。探検家気分も味わえると口コミでも評判です。
このエリアで生息する生き物や見どころ
この一帯はクマノミのコロニーが点在することでも人気。サンゴとクマノミたちのコラボを見ていると水族館にいるような気分になります。また、無数にある洞窟を進むと天井の穴から光が差し込み神秘的な光景が見られます。冬の時期にはマンタと遭遇することも多いなどオールシーズン楽しめるスポットです。
基本情報
【アクセス】泊港から船で20分程
【水流】ときにあり
【レベル】初心者から
久米島でおすすめのダイビング場所8
シチューガマ
以前はイスズミ(沖縄の言葉でシチュー)なる魚が穴(沖縄の言葉でガマ)に住んでいたことから名付けられた場所です。名前のとおりI字とL字の2種類の洞窟があるのが特徴。傾斜のある縦穴になっていて上りながら泳いでいくと太陽の光が神々しく差し込んできます。最大水深は30mを超えるので中級者以上におすすめの場所になります。
このエリアで生息する生き物や見どころ
穴の中にはホウセキキントキやリュウキュウハタンポなどが群れをなして泳いでいます。外のリーフ部ではクマノミなどのきれいな魚たちが遊んでいて夏の時期には抱卵するシーンが観察できることでも人気。崖の周辺ではイソマグロなどの大きな魚も鑑賞できます。
基本情報
【アクセス】真泊港から船で10分
【水流】ゆるい
【レベル】中級者から
久米島でおすすめのダイビング場所9
パイナップルバレー
親子岩でもピックアップしたアーラ岳の真下にある人気ポイントです。海底には渓谷が続きその間には真っ白な砂地が続くのが特徴。インスタ映えの風景としても話題になっています。迫力のある地形や美しいサンゴ礁を眺めるのもおすすめの過ごし方。周辺はマンタの回遊の中継地としても有名です。
このエリアで生息する生き物や見どころ
初潜りの久米島は、はての浜沖に、2本目はパイナップルバレーに潜ってきました( ̄▽ ̄)b pic.twitter.com/SDq65wWE
— ドルフィンズドリーム_くりた (@DD_Kurita) January 1, 2012
こちらでは地形が複雑なので海底にいる生き物の種類が豊富です。ゆっくりと観察するのが楽しいとの口コミもあります。冬時期になると水の流れが強くなるので注意が必要です。移動中のマンタに出会えることが多いのもこの場所の特徴。きれいなハゼ類が夫婦で仲良く泳ぐ姿も見られます。
基本情報
【アクセス】泊港から船で15分程
【水流】冬時期には強い
【レベル】中級者から
久米島でおすすめのダイビング場所10
御願崎(うがんざき)灯台
ハテの浜より外洋側にありご紹介する中では久米島本島から一番遠いポイントです。ゆっくりと深くなっていき水深30mほどのところにサンゴ礁の根があります。サンゴ礁の景色を楽しみながらその周辺で遊ぶ魚たちを見るのがおすすめ。沖側には更に大きな生き物が回遊しています。
このエリアで生息する生き物や見どころ
この周辺ではノコリギダイの群れやタテジマキンチャクダイなどのきれいな姿が見られます。サンゴの中にいるパンダダルマハゼなどのかわいい姿を観察するのもおすすめの楽しみ方。少し沖合に向かうと沖合はマンタやナポレオンフィッシュ、バラクーダなどと遭遇することもあります。
基本情報
【アクセス】泊港から船で約25分
【水流】ときには強い
【レベル】中級者から
久米島でおすすめのダイビング場所11
堂崎(どうざき)
島の最北端にある平均16mほどの人気ポイント。崖や棚のほか多数の穴がある複雑な地形が特徴です。波もおだやかなため初級者でも楽しめます。中・上級者なら少し深いところで大型の回遊魚を探してみるなど楽しみ方のバリエーションも豊富です。
このエリアで生息する生き物や見どころ
初心者の場合は比較的浅い場所で小さな熱帯魚などと戯れるのも楽しみ方の一つ。カメやホソカマスの群れと出会うこともあります。慣れてきたら少し深いところでイソマグロの群れやナポレオンフィッシュなどを探すのもおすすめ。周辺の壁では色とりどりウミウチワの絶景も楽しめます。
基本情報
【アクセス】泊港から船で約20分
【水流】ゆるい
【レベル】初心者から
久米島でおすすめのダイビング場所12
ミーフガー
ミーフガーとは女岩の意味です。海に向かって立つ20mほどの中心に穴が開いた岩で「スポット5」でご紹介したガラサー山と対になって信仰されてきた場所。観光地としても人気です。スポットはこちらの沖にあり島でも珍しいビーチから直接エントリーができるところ。浜辺から進んでいくと崖があり急に35mの深さになります。
このエリアで生息する生き物や見どころ
ビーチから入れるので初心者でも安心です。水深12mほどの棚上にはカエルウオやギンポなどが生息。ビギナーの練習にもおすすめのエリアです。更に35mの崖下まで降りると冬時期にはマンタなどの大物も見られます。他にもハナゴイやハナゴンベなどの綺麗な魚が周遊している飽きの来ないスポットです。
基本情報
【アクセス】泊港から船で約25分
【水流】ときに強い
【レベル】初心者から
久米島でおすすめのダイビング場所13
カスミポイント
ハテの浜の近くにあり水深10mの棚から45mまで緩やかに下るユニークな地形が特徴。「カスミ」というネーミングは白と黄色のコントラストがきれいなカスミチョウチョウウオが多いことに由来します。潮の流れが速い場合があるので初心者には難易度がやや高くなっています。
このエリアで生息する生き物や見どころ
カスミチョウチョウウオ以外にもたくさんの熱帯魚が生息しています。体長25cmほどのクマザサハナムロなどが群れで泳ぐ綺麗な景色が見られます。透明度が高く海が明るいのもこのポイントの特徴。水族館の中にいるようとの口コミもあります。少し沖に足を延ばせばハンマーヘッドなどの大型の生き物にも出会えます。
基本情報
【アクセス】泊港から船で約20分
【水流】ときに強い
【レベル】中級者から
まとめ
【4月26日、久米島のビッグスポット「トンバラ」に
— マリンダイビング (@MD_marinediving) April 27, 2016
ジンベエ様が登場!】
久米島の春はやっぱりスゴイ!
ナント、あの超ビッグスポット「トンバラ」に
4月26日(火)、ジンベエザメが出現した。 pic.twitter.com/f9RPcuEiNd
久米島で話題のダイビング場所をご紹介してきました。ジンベイザメなどの超大物にも出会えるトンバラやギンガメアジのトルネードが特徴のイマズニなどの有名どころは初心者でも楽しめるのも魅力的でした。他にも洞窟があるアーラ親子岩やシチューガマなどでは地形の変化や住んでいる生き物のバリエーションも楽しめました。ミーフガーやガラサー山は近くで観光も楽しめるお得なスポット。ダイビングにチャレンジしたい方はこのような素敵な場所の多い久米島にお出かけになってはいかがでしょうか。
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