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トレッキングポールとは?その必要性や効果、正しい使い方まで分かりやすく解説!

登山中にトレッキングポールを使っている登山者とすれ違ったことはありませんか。登山初心者からすれば、トレッキングポールの必要性や役割、効果など疑問に感じることでしょう。この記事では、トレッキングポールの必要性、正しい持ち方や使い方まで詳しく紹介していきます。
2020年8月28日
leina
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トレッキングポールとは?

Photo bykalhh

トレッキングポールとは、登山する時の歩行を補助してくれる杖のようなものです。登山の上りでは上半身の力を活かし推進力をアップさせたり、下りでは自分の体重や荷物の重さや衝撃緩和させることで足や手にかかる負担を軽減させたりする役割を果たします。また、バランスを崩しやすい足場などではバランスを保ち転倒を防いだりもしてくれます。トレッキングポールがあることで登山を楽に安全に楽しめるのです。

トレッキングポールの効果やメリットとは?

Photo bypcdazero

トレッキングポールは登山のサポートをしてくれるアイテムで、トレッキングポールを上手く活用すればスムーズに登山できます。トレッキングポールには、スムーズに登山の歩行ができるように補助をする役割や効果のほかに、どんな効果やメリットがあるのか紹介していきます。トレッキングポールの効果やメリットを把握し、上手く活用しスムーズに登山ができるようになることでしょう。

トレッキングポールを使うことで得られる効果①

登山が安定する

Photo byFree-Photos

トレッキングポールを持って登山をすると支点が1つ増えて「三点」になるので、非常に安定して登山ができるようになります。トレッキングポールを使わずに登山をすると支点は2つだけなので、足場が悪いところでは手を付いたりして支点を増やし転倒しないようにする必要がありますが、トレッキングポールを使うことで足場が悪いところでも支点が3つあるため、より安全性も安定性もある登山ができるのが最大のメリットでしょう。

トレッキングポールを使うことで得られる効果②

上りや下りが楽になる

Photo byrottonara

トレッキングポールを活用して登山をすると、非常に楽に登山できます。その理由は「支点」です。足だけに頼って登山をすると足に負担がかかってしまい、疲労がたまってくると転倒するリスクが高まります。しかし、トレッキングポールを持っていると支点が増え3つになるため、負担が分散され疲れも溜まりにくくなり、安定性も増し、スムーズに登山ができるのです。

トレッキングポールを使うことで得られる効果③

足や膝への負担を減らせる

Photo byMabelAmber

険しい山道や傾斜が急な斜面では、足や膝に大きな負担がかかってしまいます。特に下りでは足の筋肉や関節にも負担がかかってしまうので登山をして足や膝を傷めてしまうことがありますが、トレッキングポールを使って登山をすれば三点で身体を支えられるので、足や膝への負担を減らせるという役割もあります。足や膝への負担を減らして登山を楽しみたいという人には、トレッキングポールが必要不可欠な存在になることでしょう。

トレッキングポールを使うことで得られる効果④

体力や脚力に自信がなくても登山ができる

Photo byNickyPe

年配の人でも登山をする人が増えていますが、最初は体力や脚力が弱く登山ができるのかと不安に感じている人もいることでしょう。しかし、体力や脚力に自信がない人でもトレッキングポールを活用することで、転倒リスクを抑えられたり、スムーズに登山ができるなどの役割を持っているので、体力や脚力に自信のない登山初心者には必要な登山グッズです。

トレッキングポールを使うことで得られる効果⑤

何かあった時に使える

登山でトレッキングポールを使わない人でも持っておけば何かあった時の助けになります。上りや下りの時に足をねんざしたり軽い怪我をしてしまった場合でも、トレッキングポールを持っていれば怪我をかばいながら下山の手助けをしてくれたり、トレッキングポールが2本あれば即席のタンカーの役割を果たしたり、遭難して夜を越さないといけない時にはツェルトとトレッキングポールを使って緊急テントを作ったりもできます。登山の手助けだけなく何かあった時にも色々な役割を担ってくれるので、登山では使わない人でも体力に余裕があれば持っておきたい登山グッズです。

トレッキングポールのデメリットとは?

Photo byArijitrex

トレッキングポールの効果やメリットには歩行の補助の他、バランスを保って安定的に登山ができたり、足や腰への負担が軽減ができたりと良いメリットや登山を楽にする効果がたくさんありました。では、反対にトレッキングポールのデメリットとは何があるのでしょうか。


トレッキングポールを使うことのデメリット①

使い慣れていないと疲れやすくなる

Photo by Richard Leeming

足や膝にかかる負担を軽減してくれる役割を担うトレッキングポールですが、使い慣れていないと手や腕、肩が疲れることがあります。トレッキングポールは下半身にかかる負担を全身に分散する役割も担うため、普段は使わない上半身の筋肉も使って登山をします。そのため、全身運動ができるというメリットでもありますが、翌日には身体の痛みが残ってしまうというデメリットになってしまうこともあります。トレッキングポールを始めて使う人や久々に使う人は上半身の筋肉痛に要注意です。

トレッキングポールを使うことのデメリット②

ペースダウンすることもある

Photo byFree-Photos

トレッキングポールに慣れていない状態で登山をするとペースダウンをしてしまう可能性があるため、トレッキングポールを使うには「慣れ」が必要なのです。トレッキングポールに慣れていないと転倒や怪我の危険性も高まり、疲れやすくなってしまうなどのデメリットもあります。正しくトレッキングポールが使えればスムーズに登山ができますが、トレッキングポールを使い慣れていないと疲れやすくなったり、スムーズに登山ができないなどのデメリットを感じてしまうことでしょう。

トレッキングポールを使うことのデメリット③

使う場所によっては危険になることもある

Photo bySimon

トレッキングポールは登山をスムーズにできる役割がありますが、使う場所によっては危険になってしまうこともあります。平たい地面であれば、トレッキングポールは非常に役立つ登山グッズでありますが、岩場などでの使用は危険となり、転倒リスクも高まってしまいます。そのため、岩場などの危険な場所では無理にトレッキングポールを使わずに手をついて上り下りをするようにしましょう。トレッキングポールは、補助をするアイテムなので体重をかけすぎないことが大切です。

トレッキングポールの正しい使い方とは?

トレッキングポールは、安全に登山ができるようにサポートしてくれる登山グッズですが、使う場所や間違った使い方をしていると危険な登山になり大怪我に繋がる危険性も高まってしまいます。トレッキングポールの正しい使い方を覚えて実践することで、トレッキングポールの効果を最大限に活かし安全で楽な登山ができるようになるのです。

トレッキングポールの正しい使い方①

トレッキングポールの長さについて

登山する前にまずは、トレッキングポールを自分にぴったりな長さに調整を行いましょう。トレッキングポールの長さが適切かでスムーズに登山ができたり、疲れにくくなるものなので事前準備としては重要な部分となります。まずは、基本的な長さ調節をしてみて、自分に合わないようであれば少しずつ微調整をして自分にぴったりな長さに調節してみて下さい。

平地

トレッキングポールの長さ調節の基本となるのが「平地」です。トレッキングポールを地面についた時、ひじが90度から100度の間で曲がる程度の長さが適切となります。ひじが曲がりすぎても、伸びすぎてもいけないので、トレッキングポールを軽く持ってひじが90度から100度に曲がるのを目安にすると良いでしょう。

上り

上りの時では、基本となる平地の時よりもトレッキングポールの長さを短く調節します。上りの時のトレッキングポールの長さは、平たい地面にトレッキングポールを突いて軽く握った時に、腰の位置に手がくるくらいの長さがベストになります。スムーズに登山ができるように、上りの前の平地や傾斜のない地面などでトレッキングポールの長さを短く設定しておきましょう。

下り

下りの時では、基本となる平地の長さよりも長めに調節しておきましょう。下りの時は、平地の地面にトレッキングポールを突いて軽くグリップを握った時に、胸の位置に手がくるくらいの長さがベストです。下りでは、身体よりもトレッキングポールが先になるので、トレッキングポールを長めに調節しておけば使いやすい長さになります。

トレッキングポールの正しい使い方②


グリップの握り方について

正しくトレッキングポールのグリップを持てていると、トレッキングポールの効果を効率的に得られるのと同時に楽に登山できます。トレッキングポールのグリップは2パターンで、形によってグリップの持ち方があります。それぞれのグリップにあった正しい握り方を実践して、トレッキングポールの効果を活用して今まで以上に登山を満喫しましょう。

I字型のグリップ

グリップが真っすぐになっているのが「I字型のグリップ」です。I字型のグリップの持ち方としては、ストラップに手を下から通し、手の平全体で軽く握るような持ち方が基本となります。上りでは、基本的なI字型のグリップの持ち方をすることで握力の他、手首や下半身にかかる力を分散させられます。また、下りではストラップを下から通し上から手を被せるような持ち方が正しい持ち方になります。

T字型のグリップ

グリップがT型になっているのが「T字型のグリップ」です。T字型のグリップの持ち方はI字型のグリップの持ち方とは全く異なり、上りでも下りでも同じ持ち方をします。T字型のグリップの正しい持ち方は、グリップの短い方を親指と人差し指で持ち、長い方を残りの3本の指で握るように持ちます。T字型のグリップは、ある程度の体重であればかけても大丈夫なくらいの構造になっているので、安定して登山を楽しみたい人にはおすすめのグリップです。

トレッキングポールの正しい使い方③

ストラップの使い方について

ストラップは、手や腕への負担を軽減するという役割を担っています。ストラップを手にとおしてからの持ち方をすれば、弱い力でもトレッキングポールを持てます。グリップを力強く握って登山をしていると手首や手が疲れてきてしまうので、ストラップを活用して疲れにくくしましょう。また、ストラップに手を通しておくだけ、トレッキングポールの落下を防げるという役割も担っています。

トレッキングポールでの正しい歩き方

トレッキングポールの長さやグリップの握り方、ストラップの活用方法などトレッキングポールの正しい使い方を紹介しました。次に、トレッキングポールでの正しい歩き方をお伝えします。平地での歩き方から、上りや下りそして階段での正しい歩き方を習得し、安全に登山を楽しみましょう。

トレッキングポールを使った正しい歩き方①平地

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平地での歩き方が、トレッキングポールを使った歩き方の基礎になります。平地での歩き方は、トレッキングポールの後に足という流れで歩くのが正しい歩き方です。トレッキングポールの後に足をだすを意識し、リズミカルに広めの歩幅で歩きましょう。また、トレッキングポールの突く位置は前に出す足のかかとくらいの場所です。

トレッキングポールを使った正しい歩き方②上り

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上りの時は、姿勢を正し少し前に傾けて、足を出すと同時に反対のトレッキングポールを突いて上っていきます。この時、トレッキングポールは斜面に対して垂直になるようにします。上りでは、特に姿勢に気を付けて猫背や前かがみになってトレッキングポールに体重をかけすぎないようにするのが非常に重要になります。

トレッキングポールを使った正しい歩き方③下り

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下りの時の正しい歩き方でも、上りと同じで姿勢が大事になります。下りの時も上半身は前のめりにならないように背筋を伸ばし、トレッキングポールの次に足という風に歩くのが下りの歩き方です。トレッキングポールを突く位置は、足が出るすぐ横あたりか、足が出る20㎝ほど前に突くのが良いでしょう。下りでは、上りや平地のときよりも歩幅は小さくし、トレッキングポールを突く位置も近めにして下っていきます。

トレッキングポールを使った正しい歩き方④階段

Photo byrottonara

急な斜面が続くような登山道では、階段がある場所も少なくありません。階段や段差を上る時は、2か3段上に突いてから身体を支えるようにしながら上がります。下りの時でも同じで、2か3段下に突いてゆっくりと下っていきます。階段では、トレッキングポールの使い方が少し異なるので正しい使い方で楽に階段をクリアしていきましょう。

トレッキングポールの注意点


Photo bypcdazero

トレッキングポールは、スムーズに登山ができるようにサポートできる便利な登山グッズですが、正しい使い方や使う場所を間違ってしまうと大怪我に繋がることもあります。安全にスムーズに登山が楽しめるように注意点をお伝えします。トレッキングポールの注意点を抑えて安全に楽に登山を堪能しましょう。

トレッキングポールに頼りすぎない

トレッキングポールに頼りすぎてしまうと、手や腕へ大きな負担となり、足よりも先に手や腕が疲れてしまいます。あくまでも、トレッキングポールは登山がスムーズにできるようにサポートするのが役割で、決してトレッキングポールの力だけで登山するものではありません。トレッキングポールの正しい使い方を覚え、楽しく登山しましょう。

トレッキングポールの突く位置

トレッキングポールの使い方の基本の1つが「突く位置」です。平地の時は、かかとの位置に突きリズミカルに歩くことが基本になりますが、上りや下り、階段などの平地ではない場所では突く位置が変わります。トレッキングポールに不慣れの時は、平地、上り、下り、階段のそれぞれでトレッキングポールの突く位置を確認し、自分が歩きやすいと感じる位置を見つけていくとより快適に登山できます。トレッキングポールの突く位置で、トレッキングポールの役割や効果をマックスに引き出せるので自分に適した位置を見つけてみて下さい。

トレッキングポールが必要な場面かどうかを見極める

トレッキングポールを正しく活用できているなら、危険な場面にあうことは少ないですが、トレッキングポールを使う必要がある場所と必要ない場所の区別ができないと、危険なめにあうことがあります。バランスのとりにくいゴツゴツとした岩場などではトレッキングポールは必要ありません。本当にトレッキングポールが必要なのか、よく見極めて登山を行いましょう。

トレッキングポールは体の外側で持つ

トレッキングポールを突く時に必ず体の横に持って、地面に対して垂直に突くようにしましょう。誤ってトレッキングが内側に入ってしまうと、足とトレッキングポールが絡まって転倒する危険性が高まったり、両手でトレッキングポールを持っていると転倒した時に地面に手を付けずに大怪我に繋がってしまう場合もあります。トレッキングポールは必ず体の外側で垂直に使用するようにしましょう。

トレッキングポールを活用して登山を楽しもう!

Photo byFree-Photos

登山の時の歩行を安定させたり、身体のバランスを整えて足や膝への負担を軽減させるなどの登山をスムーズにするのに便利な登山グッズです。しかし、トレッキングポールの使い方を知らなかったり、正しく使えないと大怪我をしてしまうこともあります。トレッキングポールを正しく使って、登山をもっと楽しみましょう。

トレッキングポールについて知りたい方はこちら!

トレッキングポールには、登山がスムーズにできるようにサポートする役割がありました。ただ、トレッキングポールの正しい使い方や自分にあったトレッキングポールでないと、ケガをしたりする危険性も高まってしまいます。トレッキングポールの選び方や使い方など知りたい方は以下もチェックしてみてください。