バイクでサーキットを走ってみよう!
初心者でもサーキット走行は可能
バイクでサーキットを走った事がない方が「バイクサーキット」と聞くとテレビでプロが走っているサーキットレースを思い出してしまい、敷居が高いと思ってしまったり自分には無理なのではないかと考えたりしてしまいます。しかし初心者の方でも走行会や練習をしておけば怖い事無くサーキットを走る事が出来ます。サーキット場での走行会や練習走行などは、初心者歓迎の場所もあり実力分けしているサーキット場もありますので確認してみましょう。実際にサーキット場を走ってみると今まで感じていた感覚と違って楽しめたりしますのでぜひチャレンジしてみて下さいね。
バイクサーキットでのレース前には練習する事!
初心者の方はレースに出場する前には練習走行を!
初心者歓迎のサーキットレースも多くありますが、初心者の方、特にサーキット場を走っていない方などは不安があると思います。サーキットはどのようなものなのか?走ってみるとどんな感覚なのか?をしっかり知る為には走行会やサーキット場の練習走行日を使って練習しておきましょう。また上手く走る為には練習するしか方法はありません。初めから上手く走れる人はあまりいませんので恥ずかしがらずに、まずはコースを軽く走ってみるという感覚で練習を始めてみましょう。
練習走行や走行会などを利用して練習してみる
ベテランのライダーの方達も練習日や走行会などを上手く利用して練習をしています。練習をすればするほど腕は上達していきますよ。練習日は自分のペースで走行出来ますが一緒に行った先輩がいなければ教えてくれる方はいない形です。逆に走行会などのイベントではサーキットのルールや走り方などを教えてくれたりもします。サーキット場や走行会イベントなどによって違いますので、サーキット場のホームページなどを確認して自分のスタイルにあった練習方法を探してみて下さいね。
バイクサーキット練習方法1:コース
まずはサーキットのコースを覚える事から始めよう
サーキット場での練習走行でも走行会でも、まず初めはコースを覚える事から始めましょう。いきなりスピードを出すと曲がりきれなかったり転倒の恐れもあります。走行会ではマーシャルの後をゆっくりと走ってみる事からスタートする事が多いですね。スタートしてからコーナーがどのくらい曲がっているのか、どのような形のコースになっているのかを走ってみて覚えていきましょう。スピードはゆっくりで大丈夫です。自分が怖くないスピードでまずは走ってみましょう。
サーキットコースを外から見るのと走ってみる違いを確認
仲間が先にサーキットを走っていて、応援に行った事がある方はだいたい分かるとおもいますがサーキットのレースを外から見ていると本当に怖いんです。スピード感も凄くてこの中を自分が走るのか?と思うとサーキットを走る勇気が出なくなります。しかし実際に自分がサーキット場を走行してみると外から眺めていた時よりも恐怖心はなく楽しく走行出来てしまします。外から眺めていた時の考え方と違う感覚にびっくりします。まずは自分の運転でサーキット場を知っていくのが上手く走る近道だと思いますよ。
バイクサーキット練習方法2:ペース
自分の安全で走行出来そうなペースを掴む
サーキット場のコースが分かってきたら次のステップは、自分の安全で無理なく走れるペースを掴んでいく事です。サーキット場は一般道とは違い砂が浮いていたり対向車が来たりと危険な事は無いので自分で楽しいと思えるペースで走ってみて下さい。コースを覚えた時よりも少しペースを上げてみると楽しいですよ。一般道では味わえないスピード感が感じられます。ベテランの方がたまに路面が良くないとか言っているのを聞いてびっくりする事がありますが、ベテランの方とはスピードもテクニックも違うのであまり気にしなくでもこの段階では大丈夫です。
初心者の方は安全に自分のペースを覚えていこう
覚えたコースの中で転倒しないよう安全に、自分がいま出せるペースを最大限に引き出しながらコースを走ってみましょう。初心者のうちはステップに足を置く位置とかライディングフォームとかまでは考える余裕もありません。自分のペースを掴む事は自分の限界を知る事でもあります。他の人と比べたり上手く走れなくても落ち込んだりせずに自分の最大限のペースを掴む事を覚えていきましょう。走行会やサーキット場の練習日なので焦らなくても大丈夫ですよ。
バイクサーキット練習方法3:集中
何も考えずにひたすら集中して走る練習
自分のペースが掴めてきたら、次のステップは何も考えずに集中して走る事です。これが結構難しいのです。走行会で一緒に走っている方の走りが気になってしまったり、タコメーターの回転数を見てしまったり外で見ている先輩方が気になったりと中々集中して走れません。しかしこの集中して走るという事が実はサーキットでレースを行う上で一番重要なポイントだと思います。周りも見えないほど集中して走っていれば上手くサーキットを走れるようになりますよ。ベテランの方は上手く避けていきますので気にしなくても大丈夫です。
周りが何も気にならなくなる集中力を身に付ける
サーキット走行中に集中して走るという事は、初心者の方にとってはとても重要なポイントだと思います。ラインや攻め方などを始めから頭で考えていると、走りに集中できなくて結果的にタイムも遅くなってしまします。無心になって周りが何も気にならなくなるくらい集中して走ってみる事でバイクの音や感覚が徐々に分かってくるようになりますよ。一般道と違い危険な障害物もないので、走る事だけに集中して走ってみましょう。気が付くとタイムも伸びてきています。
バイクサーキット練習方法4:丁寧
コーナーをいかに丁寧に曲がって行けるかを練習する
集中して走れるようになったら次のステップは、コーナーをいかに丁寧に曲がって行けるかを練習していきましょう。この工程も出来そうでなかなか初心者には難しいステップです。一般道の峠道でコーナーを早く曲がれていたからと言ってサーキット場のコーナーが上手く曲がれるとは限りません。サーキットではコーナーの侵入からコーナーを曲がっている時までは、丁寧に尚且つ正確に曲がって行かなくてはなりません。途中で態勢を起こす事なくスムーズに曲がれるように練習していきます。
峠の曲がり方とサーキットの曲がり方の違い
峠を走っていた人がサーキットで走行すると、上手く走れないと感じるポイントがコーナーの曲がり方だと思います。峠などはいかに早くコーナーを曲がって行くかが目立つ走り方となりますが、サーキットでは曲がり切ったその先の直線でいかにスピードを乗せていくかが勝負のカギとなってきます。直線でスピードをあげていく為にはコーナーを正確に丁寧に曲がる事が重要となってきます。初心者は、頭では分かるけど実際に走ってみると上手く出来ない工程でもあります。地道に練習を重ねていきましょう。
バイクサーキット練習方法5:正確さ
正確な走行やギア操作が出来るように練習してみる
コーナーが上手く曲がれるようになったら次のステップは、正確な走行やギア操作が出来るように練習してみる事です。いちラップ通して同じようなタイミングで操作やギヤが変えらるように練習していきましょう。こちらの練習も、始めのうちはギヤも操作もバラバラになってしまうのが普通です。逆にそればかり考えて走っているとタイムが落ちてしまいます。自然体で正確なバイクの操作がおこなえるように練習していきましょう。乗り込んでいるうちに、何も考えず正確に安定した走行がおこなえるようになるハズです。
コーナーの一か所に狙いを定めて初めは練習していく
いちラップ通して同じようなタイミングで操作やギヤが変えらるように練習していくのですが、初めはやはり無理です。なかなか出来ずに心が折れそうになる時もありますが、そんな時は一つのコーナーだけにポイントを絞っていきましょう。狙いを定めたコーナーをセカンドで侵入して上手く走れた時には、次にそのコーナーに入る時、同じタイミングで侵入が出来るかを練習していけば大丈夫です。出来るようになったら次のステップに進んで行き、最終的にいちラップ通して出来るようになっていれば嬉しいですよね。
バイクサーキット練習方法6:パワーバンド
自分のバイクのパワーバンドを知る!
コーナーを安定して同じ操作で曲がれるようになってきたら、次のステップで少しパワーバンドを使って、スピードをあげて走ってみましょう。パワーバンドとはエンジンのパワーを最も効率よく引き出せる回転域の事を言います。自分のバイクのパワーバンドを知る事で、より早くバイクの速度が伸びていく感覚を覚えられます。こちらのステップ工程も初心者の方は少し難しいかもしれませんが、走り込んでいるうちにこの事かな?と分かってくると思いますよ。
パワーバンドを知る事は案外難しい
サーキット初心者の方にとってパワーバンドを知るという事は案外難しいかもしれません。なぜなら一般道ではパワーバンドを使って走るという経験があまり無いからです。何回転くらいがパワーバンド?と聞いてしまいたい所ですが、バイクによっても状態によってもエンジンのパワーを最も効率よく引き出せる回転域は違います。走っていて覚えていくのが一番分かりやすいですよ。怖がらずにアクセルを開けて走りギアチェンジをした後にバイクが前に勢いよく進みます。この感覚を覚えておき、この感覚が持続して使えるように練習していきましょう。
バイクサーキット練習方法7:継続
パワーバンドを継続しながら一周走り抜ける練習
自分のバイクのパワーバンドが分かったら、いよいよ次のステップはパワーバンドを継続しながら一周走り抜ける練習になります。これもなかなか難しいです。始めはここでパワーバンドを使って走行出来たのに、次の場所では上手くいかなかったなどバラバラですが、パワーバンドを使う事を意識して練習していれば自然と使えるようになってくると思います。覚えるまでや感覚を掴むまでに、時間がかかったり落ち込んだりもしますが、練習していれば自然と体が覚えてきますのであきらめずに頑張りましょう。
バイクの最大限のパワーを引き出し継続し続ける事
ベテランのライダーの方も、パワーバンドを常に使い続ける事はかなりの集中力が必要となってきます。前記で記載したように周りを気にせず集中して走る事はこのステップでも重要となってきますよ。最大限のパワーを引き出し継続し続け走行するという事は、それだけ速く走れる事になります。結果としてタイムも伸びますが、集中して必死で走っていないと、パワーバンドを常に使い続ける事は出来ず操作ミスもしてしまうので、逆にタイムが遅くなってしまいますよ。
バイクサーキット練習方法8:復習
パワーバンドを使いながら正確な操作ができるか
ここまで来たら次のステップでは前の工程の復習をしておきましょう。パワーバンドを使いながら正確な操作が出来るかを復習しておくことが重要です。サーキットを上手く走るには1周をどれだけテンポ良くスムーズに走る事が出来るかだと思います。前に進む事も大切ですが、今まで覚えた事がしっかりと身に付いているか復習してみる事も重要なポイントですね。パワーバンドを使いながら正確な操作が出来ればかなり上達してきたと言えるでしょう。諦めずに何回も練習してみましょう。
パワーバンドを使いながら毎回同じ操作が出来ているか確認する
パワーバンドを使いながらバイク操作を正確におこなっていく事は、初心者の方にとってはかなりハードルが高くなってきます。しかし1日でここまでレベルをあげていくという事ではないので、何回も練習を重ねていくうちに出来るようになってくると思います。ここまで出来るようになってくる頃にはサーキットを走行するのが楽しくて仕方が無い状態にもなっていると思います。もっと上手に走りたいという向上心も出て来るので焦らずに楽しんで繰り返し練習していきましょう。
バイクサーキット練習方法9:膝スリ
ある程度スピードが出せるようになってきたら膝スリ
パワーバンドを使いながら正確な操作が出来るようになったら、次のステップはいよいよ膝スリを体験してみましょう。始めから膝スリする方もいらっしゃいますが、膝を擦るとスピードも遅くなってしまいます。ある程度スピードが出せるようになったら膝スリにチャレンジしてみましょう。写真など撮ってもらう時も格好良い写真となります。始めのうちはバイクを倒していくのが怖く、倒していると思っていてもお尻が落ちていなくなかなか出来ませんが、やっているうちにコツが掴めてきます。
足を開いて膝スリにチャレンジしてみよう
自分も勘違いしていたのですが、膝スリをチャレンジしている時にどうしても膝が地面につかなくて自分の足が短いから無理と思っていました。椅子の角にお尻の真ん中を当てるようにと指導されても思うように出来なかったのです。出来なかった理由は、足を広げてお尻を落としていましたが倒している側の足だけ広げて逆側を閉じてしまっていたのです。これでは体の移動範囲は少なく膝がなかなか擦れません。練習をする時は両足を両方広げて、滑らせるように体を倒している方向に移動させましょう。反対側の足は広げた状態で車体を支えましょう。始めは難しくてもきっと出来るようになりますよ。
バイクサーキット練習方法10:バンク角
膝スリをしながらコーナーのバンク角を探る
膝スリが出来るようになってきたら、次のステップは膝スリを活用してコーナーのバンク角を覚えていきましょう。バイクは倒しすぎるとタイヤグリップが悪くなり転倒のリスクが高まります。膝をタイミング良く地面に当てる事で自分のバイクの傾きを知る事ができます。膝スリは見た目も格好良いし、ライダーの憧れでもあります。しかし膝スリの一番の目的はバンク角を知る事なのです。膝を擦る事でバイクの正確な傾きが分かるので安心して倒していく事ができますよ。
膝スリのメリットを知っておく
膝スリのメリットの一番の目的はバンク角を知る事ですが、他にも膝スリのメリットはあります。コーナーでの旋回で安定性を高めて走行出来る事やバイク操作のコントロールがしやすくなることが挙げられます。膝を擦っている事でタイヤ前後輪に加えて膝での3点態勢で支えます。自分の膝が補助輪の役割となりますので、転倒リスクも減り体制を立て直しやすくなるメリットもありますね。自信のない方は走行会などでも教えて貰えるイベントもありますので上手に活用していきましょう。
バイクサーキット練習方法11:ブレーキング
コーナーを曲がる時のブレーキングとシフトダウン
ある程度速いスピードでサーキットコースが走れるようになってきて、パワーバンドが使えたり膝スリなども自然に出来るようになってきたらシフトダウンとブレーキングを正確に覚えていきましょう。始めからシフトダウンやブレーキはかけてるよ?と思う方もいらっしゃいますが、今までは余裕を持ってのシフトダウンやブレーキングだったと思います。徐々に自分のレベルと高めていき、限界ギリギリと思う所での操作が出来るように練習していきましょう。
速いスピードで曲がれるブレーキングとシフトダウンを覚える
速いスピードで曲がれるブレーキングとシフトダウンを練習していくわけですが、転倒のリスクも高くなっていきます。特に初心者の方はフロントでのスリップダインに注意が必要です。バンク中に怖くてフロントブレーキを強く握りすぎるとスリップダウンして転倒します。慣れないうちはバイクが起きているうちにブレーキングを済ませコーナーに侵入していく事から始めましょう。
バイクサーキット練習方法12:フォーム
ライディングフォームを意識してみよう
格好良くサーキットを走る為にライディングフォームを意識して走行してみると楽しいですよ。色々な位置に座ってみたり足を置く位置を工夫してみたり色々試しているうちに自分の走りやすい位置が安定してきます。ライディングフォームを意識する事で、操作性がしやすかったりブレーキをかけやすくなったり体の力が自然に抜けるようになりますよ。ライディングフォームを意識して走ってみましょう。
コーナー侵入前から重心をバイクの内側へ入れて走ってみる
慣れてきたらコーナー手前から体をバイクの内側に入れるようなフォームで走行してみましょう。サーキットで走る時の操作は色々な動作が忙しく、素早くやっていかないとタイムが伸びていかない時もあります。前もって準備をしておく事でコーナーでのライディングフォームがスムーズに出来るようになりますよ。チャレンジしてみて下さいね。
バイクサーキットを走る為の練習方法!まとめ
しっかりと練習すれば徐々に上手く走れます
バイクサーキットを走る為の練習方法!初心者はまず練習から行おう!をご紹介してきましたがいかがだったでしょうか?初心者の方はまずサーキットとはどのようなものなのかを知っておくことから初めてみるのがおすすめです。そのあとサーキットが楽しいと思えたら上手に走行できる為に練習をしていく事です。色々と初心者目線で記載させていただきましたが、初心者がサーキット走行を上達させていく為に、本当に必要な事はとにかく走って練習し体に叩き込む事だと思います。難しい事は中級者になってから考えていきましょうね。
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