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適正なクランク長の長さは?身長に合わせた最適な長さを計算する方法を解説!

ロードバイクにとって最重要パーツといっても過言ではないクランク長!ロードレースやヒルクライム挑戦者にとってクランク長の長さは勝敗を左右する重要な鍵になります。今回はクランク長の役割から適正な長さの計算方法まで詳しく解説していきます。
2021年5月25日
Kimura.S
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なぜクランク長の長さにこだわるの?

クランク長の重要な役割とは?

クランク軸の中心からペダル軸の中心までの間隔をクランク長と呼びます。わずか十数センチの長さしかないクランク長ですが、あなどってはいけません。

クランク長にはペダルを通してタイヤにエネルギーを伝える重要な役割があるため、身長や股下のサイズ、筋肉量などに応じて適正な長さに調整する必要があります。

クランク長が不適切な長さだと危険!

クランク長が不適切な長さだと、足への負担が大きくなったり、余分な力が必要になったりするので効率のよい走りができません。

クランク長を最適化することで膝にかかる負担を軽減したり、バランスを崩して落車したりする危険を軽減させることができるのです。

この記事では、クランク長の最適な長さの計算方法を詳しく解説しています。身長や股下のサイズ、筋肉量などに合った適正な長さに設定し、快適なサイクリングを実現しましょう。

ロードバイクを購入時はクランク長に注意!

クランク長は標準の長さで販売されている

多くのロードバイクのクランク長は170mmに設定して販売されています。これは、購入客の多くが男性であることから成人男性の平均身長をもとに設定されているのです。

購入時に最適な長さに取り替えておくと、後からクランク長だけを買い足す必要はありません。

インターネットで購入する時の注意点

店舗で購入する場合はその場で最適な長さのクランク長に変更するとが可能ですが、インターネットで購入する場合は同じようにはいきません。

自分の身長に合ったクランク長に設定されたロードバイクを購入するか、クランクだけ別に購入する方法があります。

それぞれのパーツをカスタムして購入できるサイトもありますので、こちらを活用するとコストを抑えながら自分合ったクランクを手に入れることができるでしょう。

クランク長の最適な長さの計算方法

クランク長は2.5mm刻みで用意されている!

クランク長は2.5mm刻みで用意されていますので160mm,162.5mm,165mmのような長さで手に入れることができます。

また、クランク長の長さをスライド式に変更できる「可変クランク」や「スライドクランク」も販売されていますので、微調整しながら自分に合ったサイズを探求したい方におすすめです。


クランク長の計算方法おすすめ2選!

今回紹介するクランク長の最適な長さの計算方法は2種類あります。1つ目はとても簡単に計算できるので初心者の方にもわかりやすくなっています。初めてロードバイクを購入される方やクランク長を初めて交換される方にもおすすめです。

2つ目方法は中・上級者向けの計算方法です。より正確に自分に合った長さを知りたい方はこちらの方法で計算してみてください。

簡単な計算方法(初心者向け)

身長の10分の1

もっとも簡単に適正なクランク長を算出するための数式は、身長の10分の1です。

つまり身長160cmの場合は、160mmのクランク長が最適となります。

アバウトな算出方法ではありますが、簡単に適正なクランク長を把握することができ、初めてロードバイクを購入する際の目安となるでしょう。

さらに正確な長さを計算するには?

さらに走行スピードを上げたい場合や力強いヒルクライムに挑戦したい場合は、もっと正確に最適なクランク長を把握し、調整する必要があります。

次に紹介する計算方法では、より正確に最適なクランク長を把握することが可能ですので、こちらの方法で計算してみてください。

正確な計算方法(中・上級者向け)

股下(cm)×1.25+65mm

より正確に最適なクランク長を算出する方法は、股下(cm)×1.25+65mmです。股下70cmの場合は152.5mmのクランク長が、股下78cmの場合は162.5mmのクランク長が適正であると算出することができます。

同じ身長の人でも足の長さまで同じだとは限りません。つまり、より正確に適正なクランク長の長さを算出するためには股下のサイズをもとに計算する必要があるのです。

走行中に違和感を感じる場合の対策

クランク長を交換した直後は体が変化に対応できておらず、走行中に違和感を感じる場合があります。違和感を解消するためにすぐにクランク長を変更したい気持ちになりがちですが、すぐに変更するのはあまり有効とはいえません。

ロードバイクにおいてクランク長は重要なパーツの1つです。

安易な変更はスランプになりかねませんので、慣れるまでのしばらくの期間は変更しないほうが良いでしょう。

クランク長選びに欠かせないもう1つの要素

クランク長を決めるもう1つの要素とは?


クランク長を選ぶ上でもう1つ考慮すべきことがあります。それは、自分の走りに適したクランク長であることです。

ロードバイクの走りは主に2種類あります。自分の走りがどちらのタイプに該当しているのかを把握し、適した長さのクランク長を選ぶことでスムーズな走りを実現できるでしょう。

ここからは、2種類それぞれのタイプ別に最適なクランク長の長さを解説していきます。

トルクを重視した走りの場合

トルクを重視した走りの場合、クランク長を長めに調整する方が適しているといえます。クランク長が長いとテコの原理により強い力をかけることが可能です。

ラチェットレンチなどと同様、長さが長くなれば大きな力をかけることができます。クランク長が長くなとペダルの回転速度は落ちてしまいますので、ケイデンスを重視した走りにはおすすめできません。

長めのクランク長はヒルクライムに有利

トルクがかけやすい長めのクランク長は、大きな力を必要とするヒルクライムで有利になります。しかし、筋肉量が少ない場合は長めのクランク長が負担になりかねません。
ヒルクライムでの疲労は、その後のレースやサイクリングに大きな影響を及ぼします。クランク長が負担となりケイデンスが維持できない場合は少し短めのクランク長に変更することをおすすめします。

ケイデンスを重視した走りの場合

ケイデンスを重視した走りの場合は短めのクランク長に調整することをおすすめします。クランク長が短くなると少ない力でペダルを回転させることができるため、ペダルを回して前に進む感覚をより鮮明に感じることができるでしょう。

長めのクランク長と比べるとテコ原理が弱くなってしまうため、一瞬の加速がかかりづらくなるといった難点もあります。

短いクランク長はタイムトライアルに有利

クランク長を短くすると、より前傾姿勢で走行することが可能です。前傾姿勢になると風の抵抗を受けにくくなり、ペダルの軌道もコンパクトになります。

そのため、長時間前傾姿勢を維持することができないロングレースにはあまり有効とは言えません。タイムトライアルなど常に高いケイデンスを維持する場合には有効となります。

クランク長はプロとアマチュアでこう違う!

プロにとってのクランク長とは?

レースに出場する本格的なライダーはこれらの要素を踏まえて自分に最適なクランク長の長さに調整する必要があります。実際のプロのレースでは同じ身長でもクランク長の長さが同じとは限りません。自分の感覚であったり、筋肉量だったりともっとシビアにクランク長の長さを調整していく必要があるのです。

アマチュアにとってのクランク長とは?

アマチュアライダーの場合は、クランク長まで意識される方は少ないのではないでしょうか?もちろん走行距離や頻度が少ない場合はクランク長の長さにまで目を向ける必要はありません。しかし、長距離の走行頻度が多い場合や傾斜の大きいヒルクライムに挑戦される場合はクランク長の長さにも目を向けることをおすすめします。

クランクごと取り替える場合には注意が必要

クランクごと取り替える時の注意点


ブランドによってはクランク長の種類が少なく、自分のサイズに合わない場合があります。そうした場合は、クランクごと取り替えることも可能です。クランクはチェーンリングとセットになっていますので、クランクごと取り替えるとチェーンの回転に違和感が発生することも理解しておく必要があります。

適正なクランク長でロスの少ない走りへ

クランク長の調整は軽視されがち

ハンドルやステムに比べてクランク長の調整は軽視されがちです。その理由はクランク長の価格が高いということもあります。しかし、多い時には1分間に100回以上回転するロードバイクのペダルは、わずかなミスが後々命取りになることもあるのです。つまり、クランク長に対するわずかな意識の差が、長い距離を走るレースやサイクリングでは、スピードや体に大きな影響を与えます。
 

ペダルがうまく回せてないのはクランク長のせい?

ペダルとクランクを繋ぐクランク長はエネルギーをタイヤへと伝える重要な役割があります。このクランク長の長さを自分の身長や股下のサイズ、筋力量に合ったサイズに調整することで最小限の力で最大のエネルギーを生み出すことが可能です。

ロードレースやヒルクライムに向けてトレーニングを積むこともとても重要ですが、レースの相棒であるロードバイクに今一度目を向けることで想像以上の結果をもたらしてくれることでしょう。

適正なクランク長は足への負担を軽減する

適正なクランク長の長さに調整することは、膝や足腰にかかる負担を軽減しロードバイクライフの寿命を伸ばす鍵になります。たかがクランク長とあなどらず適正なサイズに調整し、怪我なくサイクリングやロードレース、ヒルクライムを楽しみましょう。

細かなパーツにこだわることでロードバイクへの愛着が大きくなり、より充実したロードバイクライフになることは間違いありませんね。
 

最適なクランク長の長さが気になる方はこちらもチェック!

今回は身長に合わせた最適なクランク長の長さの計算方法について解説しました。当サイトには他にもロードバイクやサイクリングに関連する記事をたくさん掲載しています。
ロードバイクを購入する時やおすすめのサイクリングスポットを知りたい時は、ぜひ参考にしてみてください。