第一ビニール 苗キャップ(10枚入) 50cm×60cm
ピーマンとは
辛くない唐辛子
ピーマンは辛味がない唐辛子の一種です。カラーピーマン(パプリカ)も同じように辛味がなくカラーピーマンは緑のピーマンより甘みがあります。寒さに弱いため寒冷地や冷涼地では少し栽培の難易度が上がりますが、暖かな地域では適当に肥料を与え、適当に栽培しても収穫できるほど栽培が簡単で初心者向きの野菜です。日本では緑色の品種が多く作られていますが、海外では白や紫、黄色など色とりどりのピーマンが流通します。
子どものきらいな食べ物
ピーマンは子どもの嫌いな食べ物としても知られていて、特有の青臭さや苦味が大人よりも敏感な子どもからは嫌がられています。しかし品種改良がすすみ子どもでも食べられる苦味を抑えた「こどもピーマン」もあるので植え付けるときは品種を選んでくださいね。こどもピーマンは人気青唐辛子「ハラペーニョ」を改良して作った品種ですが、辛味も苦味も少ないなく通常のピーマンよりも細長い特徴があります。
ピーマンの育て方に関する基本情報
寒さに弱い
ピーマンの原産は熱帯アメリカと言われています。暖かい地域で生まれた植物は基本的に寒さに弱く、ピーマンも寒いと元気がなくなるため遅霜に注意しましょう。種からも育てられますが発芽温度が高く、ビニールハウスなどの温室がないと温度維持が難しいため、家庭菜園では苗から育てることが多い野菜になります。苗は種よりも高いですが、ピーマンは複数株上なくても次々と着果していくため一本でもかなりの量が収穫できる野菜です。
連作障害あり
ピーマンはナス科の野菜です。ナス科の野菜とはトマト、ナス、じゃがいもなどです。家庭菜園でいろいろな野菜を作ってる場合は、ナス科の野菜を育てていた場所にピーマンを植えないようにしてください。苗でも種からでも3年は間隔を空けて同じ場所でナス科を育てないようにしましょう。ピーマンを育て場合も同じように3年間はピーマンや他のナス科の野菜を育てていた場所で育てないように注意してくださいね。
ピーマン栽培のコツ1:暖かくなって植える
保温が大切
第一ビニール 苗キャップ(10枚入) 50cm×60cm
前述したように寒さに弱いためできるだけ暖かくなってから育てるというのがコツです。ピーマンの生育温度は20~30度と高めです。苗が出始める頃は4月後半ぐらいからとなりますが、植え付け時は気温が高く暖かくても寒の戻りなどで寒くなる場合もあります。このようなときは、支柱を4本立ててビニール袋の底をくりぬいたものをかぶせたり、ホットキャップと呼ばれる保温用のキャップをかぶせるなどの対策を取りましょう。
種からは育てない
初心者が簡単に栽培する方法は種から育てないということです。前述したように種を発芽させて育苗していくのは非常に難易度が高くなります。発芽温度は育成温度も高い25度からとなりビニールハウスなどの温室がないと温度維持が難しいです。ただ種も市販されているので上級者の方はチャレンジしてくださいね。コツは種を28度程度で保温して生え揃ってきたら適度に間引いてそのまま25度程度になるよう温室で育てていくことです。
ピーマン栽培のコツ2:肥料と水やりの頻度
ナス科は肥料を好む
ナスは肥料食いという言葉を聞いたことはありませんか?ピーマンも同じように肥料をたくさん必要とする野菜です。樹勢が強く次々と花を咲かしてはピーマンができていくため肥料をしっかり与えましょう。肥料を与える頻度は後述しますが、樹勢が強い時期に肥料が切れてしまうと花を咲かせすぎたり、実を付けすぎたせいで株自体が弱ってしまいます。適切な時期に適切な頻度で肥料を与え続けるのがピーマン栽培のコツです。
水やりの頻度
水やりにもコツがあり、多湿も乾燥も嫌う性質があることから、水やりの頻度を考えるのも大切です。必ず土を触ってみて濡れていないか確認してから与えるようにしましょう。梅雨時期など雨が続いている日などは水やりしなくても大丈夫です。過度に乾燥させず、湿ったままにしないような適切な頻度で水を与えてくださいね。
ピーマン栽培のコツ3:植え付けタイミング
すぐに植え付けしない
一般的な野菜の苗は購入した後すぐに植え付けるものが多いですが、ピーマンはすぐに植え付けないほうがいいとされています。植え付け時期は本葉が10枚以上になり、最初に着いた花が咲くというタイミングが植え付け時期となります。買ってきてすぐに植えてもいいのですが、花が咲く前まで育ったた大苗を植えることで収穫量が多くなったり、より元気に育ちやすくなりますよ。趣味の家庭菜園では植え付けやすいタイミングでもいいでしょう。
花を摘み取る
植え付け時期の目安となる最初に着いた花を摘み取ることでより大きく成長しやすくなりますよ。枝の整理なども一緒にすることで収穫量が増えます。放任でもいいのですが、初心者でも簡単に剪定できるので趣味の家庭菜園でもできるだけ整理しましょう。紹介してきたコツを守ることで美味しいピーマンが簡単に栽培できますよ。
ピーマンの育て方1:生育環境とは
日当たりを好む
ピーマンは日当たりを好む野菜です。南向きの日当たりのいい場所で西日も含め、できるだけ長く日が当たる場所が理想となります。プランターでも栽培できるためベランダに置く場合も同じように日当たりのいい場所、西日よりも朝にきちんと日が当たる場所を用意しましょう。初心者でも簡単に栽培できる野菜だからこそ生育環境は重要です。大きなコツではありませんが、手間がかからない分日当たりだけ注意してくださいね。
風通しの確保
風通しの確保も大切です。風通しが悪いと土が乾きにくくなり常に湿っている状態になります。水やりの頻度をコツとして紹介したようにピーマンは、常に濡れているような過湿を嫌う性質があるため日当たりとともに風通しにも注意してくださいね。日当たりと風通しが悪いと病害虫が発生しやすくなる原因になります。後ほど紹介する剪定も日当たりと風通しをよくする意味がありますよ。
ピーマンの育て方2:土作り
畝(うね)を作る
ピーマンは肥料が多く水はけのいい土を好みます。そこでおすすめなのが畝を作ることです。植え付け2週間ほど前に苦土石灰をまいてしっかり耕してから1週間後に堆肥と化成肥料しっかり混ぜ込み、畝を作ってきましょう。畝をすることで排水性、通気性が良くなりますよ。畝の幅は80cmほどでいいので周りを掘り下げて土を盛って山を作った後平にしていきます。畝ができたらビニールなどでマルチングしておくといいでしょう。
プランターは市販の土で
プランターは畝を作らなくても大丈夫です。水はけを確保するために底石をいれて市販の土で栽培してくださいね。芽出し用の土など肥料が入っていないものではなく、きちんと元肥が入っている土を使ってください。プランターでも水やりの頻度は同じで、土がきちんと乾いてからたっぷり与えてください。
ピーマンの育て方3:小さい苗について
花がまだ咲きそうにない苗は育てる
苗が市販されている時期は5月初旬ということで、苗自体が小さく蕾がついていない状態が多いです。前述したように小さいときからも植え付けられますが、早めに植え付けると枝葉が茂りやすくなり蒸れる原因になりやすいとも言われています。趣味の家庭菜園だときっちり最初の花が咲くギリギリまで待たなくてもいいですが、少し大きめの鉢植えなどに植替して、ある程度大きくなるまで苗を育てていくという方法もあります。
育苗は温度低下に注意
12cmぐらいの鉢で苗を育てるときは、できるだけ暖かな環境で育てましょう。苗が小さいうちはまだ気温が低くなりやすいです。太陽がよく当たる場所で管理して土が乾いたら水やりをしてくださいね。育てるときも元肥入りの通気性のいい土を使いましょう。
ピーマンの育て方4:植え付け
いきなり植えない
コツとして紹介しましたが、購入した苗をいきなり植えないようにしましょう。できるだけ植え付け時期を守るようにしてくださいね。植え付け時期は5月中旬ごろぐらいの遅霜の心配がなくなった時期となり、前述したように最初に着いた花が咲く前ぐらいが適切な時期と言われいてますよ。複数植えるときは株間を50cmにして詰めすぎないように植えます。植え付け後はたっぷり水を与えてください。植え付けは午前がいいとされています。
プランターでの植え付け
プランターでの植え付けも基本は同じです。しかし複数株植えるときは30cmほどの株間で大丈夫ですよ。根鉢と同じぐらいの穴を掘りそこに苗を置くようにして浅めに植えていきましょう。家庭菜園の畑でもプランターでも浅めに植えて大丈夫です。
ピーマンの育て方5:折れ防止
支柱で補強
ピーマンの実は種のある部分はワタのような果肉がありますが、ほとんど空洞になっていて見た目よりも軽いです。しかし茎に対して大きな実をたくさんつけます。その結果枝が折れることもあります。また風によって折れることも考えられるため植え付けたあとは支柱に誘引しましょう。成長してから支柱を刺してしまうと根が傷ついてしまうので植え付けと同時に支柱を立てて行きます。植え付け時だと初心者でも簡単に立てられるますよ。
成長に合わせて誘引していく
植え付け時期の誘引は苗がまだ小さいので低い位置をくくっている状態です。低い位置一箇所だけでは大きくなるにつれて折れやすくなることから、成長に合わせて支柱にくくりつけていきましょう。草丈に合わせて誘引しないと身の重さや風で下の方から折れやすくなります。くくり方は麻ひもなどで8の字にして、支柱とくくりつけます。容器で栽培している場合も同じです。成長度合いに合わせて支柱に固定してください。
ピーマンの育て方6:一番花の処理
最初の花は摘み取る
最初の花は摘み取るようにしてください。摘み取る理由は主に2つあり1つ目の理由は株が小さいうちに実をつけることで成長しにくくなるということです。ピーマンは果菜といって果実を食べる野菜に分類されます。実を大きくするには成長と同じように養分を使います。葉の数が少なくい小さい株は光合成もあまりできず、養分が少ないのに実の方に養分を割いてしまい成長速度が遅れるのでそれを防ぐために実がならないように摘み取ります。
まともな実ができるとは限らない
2つ目の理由は気温が低い中で実をつけるとあまり美味しくないピーマンができる可能性が高く、最初の花はもったいないですが摘み取りましょう。株を弱らせない自身があるならそのまま残して栽培できますが初心者のうちはしっかり処理してくださいね。
ピーマンの育て方8:芽かき(整枝・剪定)
一番最初の花は重要
一番最初の花を一番花といいます。最初の花は重要な目印にもなるので注意してくださいね。この花を目印に剪定(整枝)していきます。適切に枝を整理することで初心者でも簡単に栽培しやすくなります。花を摘み取る前に整枝しても大丈夫です。摘花と整枝はセットで覚えてくださいね。
一番最初の花を目安に整枝
ピーマンは上に成長しながら葉の付け根から新しい芽が出てきます。この芽を脇芽といいますが、一番花より1つ下の脇芽以外はすべて取るようにしてください。最初に伸びた茎、一番花の一つ下の脇芽と一つ上の脇芽を伸ばして3本の枝を伸ばすように仕立てていきます。脇芽は葉が生えている部分のつけ根から伸びてくる茎のことです。病気の予防などに役立つため家庭菜園でも面倒くさがらず同じように処理しましょう。
伸ばした茎に支柱
一番花周囲の伸ばした茎も折れないように支柱に誘引しましょう。斜めに支柱をさして固定していくだけでなので初心者でも簡単にできますよ。
ピーマンの育て方9:追肥
初期から実をつける
まだ苗が小さい早い段階から実をつけるピーマンは追肥が必要不可欠です。追肥を与えないと株の勢いがなくなり花も付けなくなります。通常肥料は頻繁に与えるものではありませんが、ピーマンは実をつける時期が長いため一定の頻度で与え続けていきます。一定の頻度で与えるのは難しそうですが、家庭菜園初心者でも簡単にピーマンの状態がわかる場所があるので様子を確認しつつ肥料を与えていきましょう。
追肥のタイミング
追肥を与えていくタイミングは最初の実ができてきた頃となります。以降は2週間に1回化成肥料を与えるか1週間に1回液肥を与えるかになります。生育環境や花(実)の状態により頻度を変えてください。ピーマンは花をよく観察すると状態がわかります。花の中央にある雌しべが雄しべより長い場合は肥料がちょうどいい状態です。しかし高さが同じぐらいになったり低い場合は肥料が足りない状態となります。
ピーマンの育て方10:水やりについて
家庭菜園初心者は土を必ずチェック
ピーマンは水が不足すると実の先から腐ったようになる尻腐れが発生します。尻腐れはカルシウム不足でも発生しますが、感想が原因になることもあり、朝に土が乾いていたら水やりをしましょう。夏期は水やりの頻度を多くして過度な乾燥状態に成らないようにしてください。家庭菜園初心者でも土を触ると土の乾き具合がわかりますよ。また葉の状態でも乾燥、過湿具合がわかると言われています。
葉の状態の確認
葉が黄色くなり下の方に向いている状態なら過湿気味の可能性が高く、変色はしないもののしおれたように下に向いていると乾燥している可能性があります。いい状態だと葉が斜めに生えて上の方を向いていると言われていますよ。簡単に見極めはできませんが家庭菜園初心者でも育てていくと葉の変化もわかってきますよ。水やりをする際の参考にしてください。
ピーマンの育て方11:収穫時期について
どんどん実る
ピーマンはたくさん花をつけては、開花が鈍るというサイクルがあります。そのため一旦花が咲き出すとどんどん実りますよ。収穫方法はハサミで切り取るようにしてください。手で取ると枝が折れる可能性があります。収穫の目安は開花してから2~3週間程度です。完熟した赤いピーマンにするには1ヶ月以上と時間がかかりますよ。花がさきにくくなっても波があるので寒くなるまでは世話をしましょう。
ピークは真夏
収穫時期は植え付けから50日後ぐらいからになります。5月に植えると早くて6月中旬ぐらいからになり、正しい頻度で水やりや肥料を与えていくと10月ぐらいまで収穫できますよ。家庭菜園初心者でも長く収穫できます。長く収穫するには病害虫に注意してくださいね。
病害虫について
ピーマンはカメムシやアブラムシが非常に発生しやすいです。幸いあまり草丈は大きくならないので防虫ネットを掛けて対策ができます。支柱にネットを固定するだけで初心者でも簡単ですよ。黄色い粘着シートなども有効です。有効な農薬もたくさんあるので確認しておくといいでしょう。
ピーマンの育て方のまとめ
家庭菜園初挑戦でも作れる
ピーマンは家庭菜園初心者でも作れる野菜の一つです。肥料をきらさないように与えていくときちんと収穫できます。暑い時期は水やりを忘れないように管理してくださいね。水を与えるときは朝の涼しい時間帯がおすすめです。コツを参考にうまく栽培すると6月頃から10月頃まで長く収穫が楽しめますよ。
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