7月が旬のお花たち
いよいよ夏の花が旬!
いよいよ夏到来。おうちに飾る切り花の水の入れ替えスパンも早く、鑑賞時間も短くなってきました。今回の日曜連載は、毎月恒例の旬の切り花についてです。今回も、7月でも日持ちしやすいお花たちを中心にピックアップしてみました。
日持ちも重要
7月頃に出会える、初夏にぴったりなさわやかなお花たちを中心にご紹介しています。この時期は花瓶の水も腐りやすいので、こまめに入れ替えが必要です。この時期は特に切り花延命材を使うと効果があります。お花屋さんやホームセンターにも売っていますので、ぜひ活用してみてくださいね。
今花屋で買える、7月に旬のおすすめ切り花①
ヒマワリ
夏らしいお花といえば、ヒマワリ。切り花のヒマワリは、5月頃から徐々に出回り始めます。切花のヒマワリはとても多種多様で、大きさや咲き方もさまざまな種類があります。夏らしいレモンイエローから渋めの茶色など、色も豊富です。
7月6日の誕生花
ヒマワリの花言葉は「わたしの目はあなただけを見つめる」「憧れ」「熱愛」「敬慕」など。有名なゴッホの描いたヒマワリに似せた品種をはじめ、モネやゴーギャン、マティスのヒマワリといった画家シリーズも人気です。
今花屋で買える、7月に旬のおすすめ切り花②
クルクマ
ジンジャーやウコンの仲間の植物で、不思議なかたちが魅力のクルクマも、7月頃からよく出回り始めます。白、緑、ピンクなどの色の種類があります。また花びらに見える部分は苞(ホウ)と呼ばれる葉が変形した部位で、本来は苞の中に小さなお花が咲きます。
7月16日の誕生花
クルクマの花言葉は「忍耐」「乙女の香り」「強い個性」など。主に鑑賞するのは苞のため、鑑賞期間が長く日持ちするお花です。白と緑のグラデーションや、濃いピンクや淡い桃色の品種など、色合いによって雰囲気も変わります。花束に入れると個性的なイメージに。
今花屋で買える、7月に旬のおすすめ切り花③
エリンジウム
ドライフラワーとしても人気のエリンジウムも、夏が旬のお花です。切り花は6月頃から出回りはじめ、7〜8月頃によく見られます。シルバーがかった青色や緑色、白色などの種類があります。フォルムも全体的にギザギザとして硬い質感で、クールな印象のお花です。
7月25日の誕生花
花言葉は「秘密の恋」「光を求める」「無言の愛」など。エリンジウムもよく日持ちするお花で、葉が黄色くなってきたらドライフラワーにするとさらに長く楽しめます。アレンジや花束に入れると涼しげでかっこよく仕上がります。花瓶に1、2本投げ入れしておいてもインテリアとして映えるお花です。
今花屋で買える、7月に旬のおすすめ切り花④
トケイソウ
果実がパッションフルーツとして知られるトケイソウ。切り花としては葉っぱのみのグリーンとしてのトケイソウがよく出回り、7月頃にだけわずかに花付きのトケイソウが出回ります。ただトケイソウのお花は1日で枯れてしまう一日花なので、出会えたらラッキーな旬の切り花です。
7月12日の誕生花
トケイソウの花言葉は「聖なる愛」「信じる心」など。トケイソウのお花は不思議な構造をしており、キリスト教においてはキリストの受難にまつわるお花として知られています。つる植物なので、一輪挿しに生けて上から吊るしたり、アレンジメントに入れると動きが出て素敵です。
今花屋で買える、7月に旬のおすすめ切り花⑤
ヒオウギ
西日本では7月の風物詩とされる、ヒオウギ。京都の祇園祭や大阪の天神祭の際に生けられるお花で、扇のように広がる葉っぱが特徴的です。花は黄色やオレンジ色があり、斑点が入っている品種が代表的です。花は一日花ですが、切り花でも次々と咲きます。
7月16日の誕生花
ヒオウギの花言葉は「誠意」「誠実」「個性美」です。祇園祭などで生けられるのはヒオウギが厄除の花とされていたから。投げ入れで生けるだけでも、堂々とした雰囲気が美しいお花です。葉や茎がしっかりしていて日持ちし、一日花でも長く鑑賞を楽しめます。
今花屋で買える、7月に旬のおすすめ切り花⑥
ユリ
切り花としては年中出回ってはいますが、7月頃が旬のユリ。この時期には、たくさんの種類のユリの切り花が出回ります。大きなカサブランカから小さなヒメユリ、細長いフォルムのテッポウユリなど色も咲き方も大きさも多種多様です。
7月24日の誕生花
ユリの花言葉は「威厳」「純潔」「無垢」など。高貴な花姿がブライダルフラワーとしても人気です。夏でも日持ちしやすいお花で、1週間程度は楽しめます。香りが強い種類もあるので、プレゼントの際にはTPOに注意するとよいかも。花粉は開く前に取ると汚くならずに楽しめます。
今花屋で買える、7月に旬のおすすめ切り花⑦
モナルダ
モナルダはハーブ名のベルガモットという名前でも知られる、シソ科のお花です。香りが柑橘のベルガモットに似ているためにベルガモットと呼ばれており、英語名のワイルドベルガモットや、日本ではヤグルマハッカとも言われます。赤や淡いパープル、マゼンタピンクなどがあります。
7月10日の誕生花
モナルダの花言葉は「野性的」「安らぎ」「火のような恋」など。火花が散っているような花姿がかわいいベルガモットは、花束やアレンジに入れるとナチュラルな雰囲気に仕上がります。ドライフラワーにもなり、特に赤色はきれいに色が残ります。
今花屋で買える、7月に旬のおすすめ切り花⑧
チーゼル
チーゼルとは、スカビオサの仲間の植物。アザミのようなトゲトゲとしたフォルムが魅力で、ドライフラワーなどにも人気のお花です。生花の切り花はこの時期にしか出回らず、出会えたらラッキーな旬の花。通常、つぼみの状態で出回っています。
誕生花はなし
チーゼル単体の誕生花はなく、花言葉は「人間嫌い」。この花言葉は、葉や茎に鋭いトゲがあることが由来しています。切り花はこのトゲを取り除いている場合が多く、面白いかたちがアクセントになってかわいいお花です。ワイルドフラワー好きにおすすめしたい7月のお花です。
今花屋で買える、7月に旬の切り花⑨
パイン
パインとは、あのパイナップルの切り花のことです。ミニパインや花パインと呼ばれたりもします。茎の先に小さなパイナップルがついている姿は個性的でかわいらしく、色も黄色やピンク色などがあります。大きさも、拳サイズからとても小さいサイズまでいろいろです。
7月22日の誕生花
パイナップルの花言葉は「完全無欠」「あなたは完璧」「私にとってあなたは最愛の人」など。パイナップルは富の象徴とされてきた植物で、ハワイなどでは定番のモチーフです。切り花のパインは花首が折れやすいので注意。日持ちもよく、そのままドライフラワーにもなります。
今花屋で買える、7月に旬のおすすめ切り花⑩
フサスグリ
みずみずしい実が魅力のフサスグリ。5月頃から緑色のフサスグリが出始め、徐々に色づいていき、7月頃には赤色の実のついたフサスグリが出回りはじめます。3つに分かれた葉っぱもかわいらしく、初夏らしい旬の実ものです。
7月7日の誕生花
フサスグリの花言葉は「珍しさ」「新しい経験」「幸せの訪れ」「期待感」など。プレゼントやお祝いにもぴったりの花言葉たちです。花束やアレンジメントに入れると、季節感が出ます。枝のものは、切り口に縦の切れ込みを入れると水揚げがよくなります。
さいごに
7月にフラワーギフトでおすすめなのは
ちなみに暑い時期にプレゼントとしてお花を贈るなら、直接渡せるなら花束、送るならアレンジメントがおすすめです。花束はすぐに花瓶に生けられ、枯れたお花から手軽に抜いていけるので日持ちしにくい夏でも管理が楽。一方アレンジメントは、保水力があるので郵送などに向いています。
過去の記事はこちらから
この日曜連載では、実際にお花屋さんで買えるお花を中心に、お花の楽しみ方についてご紹介しています。毎月の旬のお花や、フラワーギフトの注文の方法なども詳しく記事にしていますので、気になる方はこちらからチェックしてみてくださいね。
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