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【ジャクソン】アスリート55SFHについて開発者の立場から徹底解説

ジャクソンの代表的なルアーに『アスリート』シリーズがあります。28年もの長い間愛されており、特に北海道の海アメ・海ザクラの釣りでは、アスリート12cm~17cmのモデルが実績・人気共にNo.1。今回はこの『アスリート』の55SFHについて徹底解説していきます。

2020年06月26日更新

河西幸彦
河西幸彦
ルアー開発のお仕事をしておりますので、ルアーは熟知しております。少しでも皆様のヒントになれればと思います。
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目次

  1. ミノーの代表的存在、アスリートシリーズとは?
  2. 往年の名作アスリート55Sをリチューン
  3. 入手困難となった名作ルアーからリニューアルへ
  4. アスリートの特徴は!?
  5. サスペンドミノーのアスリートはどんな時に有効!?
  6. サスペンドミノーの使い方は!?
  7. 最後に…

ミノーの代表的存在、アスリートシリーズとは?

ジャクソンの代表的なルアーシリーズに『アスリート』シリーズがあります。最初のモデルが発売されてから28年経ちますが、いまだに人気は高く、特に北海道の海アメ・海ザクラの釣りでは、12cm~17cmのモデルが実績・人気共にNo.1ミノーシリーズとして多くの釣人に愛されております。
今回取り上げるアスリート55SFHはアスリートシリーズの中でも最も小さなモデル。元々ソルトウォーター用に『55S』というモデルがあったのですが、一旦生産中止となり、『55SFH』としてリニューアルして去年発売されました。

往年の名作アスリート55Sをリチューン

『55SFH』の原型となった『55S』の55はボディサイズの55mmを表し、Sはシンキングの意味です。先に書いたようにソルト用として作られた『55S』は強めのスプリットリングとやや大きめで太めのフックが装着されておりました。それらを装着した状態でシンキングタイプだったのです。

フックサイズを変えてタイプチェンジ

『55S』からボディの形状、内部のウエイト共に全く変わっておりません。変わったのはスプリットリングのサイズとフックサイズ。この『55S』のスプリットリングを#2から#1にサイズを落とし、フックを#10太軸から#12細軸に替えて全体の重量を若干軽くすればサスペンドタイプになることを私は発売当初から知っておりました。この知識を活かしてシンキングタイプだったものをサスペンドタイプとして生まれ変わらせたのが『55SFH』なのです。

入手困難となった名作ルアーからリニューアルへ

『55S』のチューンすることでサスペンドに変わる特性を活かし、狙う対象魚やフィールドによって使い分けていました。特に渓流をはじめとしたフレッシュウォーターでの釣りではこのチューニングは私にとっては欠かせないもの。しかし55Sが生産中止となってしばらく経つと、55Sが入手困難となってきました。シンキングタイプは代わりになるものがありますが、サスペンドにチューニングしたものの代わりになるものがない。問屋さんや釣具屋さんで残っている55Sを見かけてはまとめ買いしておりましたが、いよいよ入手できない状況に…。これには非常に困りました…。

需要から商品化のアイデアへ

これほどまで良く釣れてここまで欲しい商品ならば、チューニング済みのものを商品化したら良いのではないかと思い、この『55SFH』は商品化されました。ちなみに『55SFH』のFHはファインフックの略。55Sのファインフック版なのでこの名前になっております。

アスリートの特徴は!?

初心者にも安心の安定性

アスリートシリーズ共通の特徴であるのは安定性を高める「低重心」、水を切る「細めのリップ」。この二つの特徴は、アスリートが超ロングセラーになる上でとても重要な要因になりました。まず初心者の方はルアーを投げて、ただ巻くことから始まります。ここで安定性の低いルアーではリトリーブスピードの許容範囲が狭く、使いにくいものとなってしまいます。アスリートは安定性が高いので、対応できるスピードも幅広い。初心者でも快適に使えます。

上級者のテクニックにも応えるアクション

では上級者にとってはどうでしょう。上級者ならルアーに様々な動きの変化を自分からつけることが出来ます。ここで生きていくのが細めのリップ。トゥイッチやジャークを加えたときに細めのリップは水を掴みすぎずに切ってくれるので、ダートアクションが出しやすい。上級者のテクニックにもキッチリ応えてくれ、初心者~上級者まで、万人にとって使いやすいルアーだったのです。

サスペンドミノーのアスリートはどんな時に有効!?

ここ数年、夏になると安定した雨ということが少なくなっており、降らない日が続いたかと思えば、ゲリラ豪雨で記録的な大雨と、両極端になる傾向が強まっております。このため渓流が良いコンディションを維持することも難しく、渇水か濁流のどちらかに偏りがちです。

水量が多いときはヘビーウエイト系

激しい濁流では危険ですので釣りに入って欲しくはありませんが(入っても釣れないので決して無理しないでください)、濁りが落ちついてきて水量の多い時には、現在の渓流釣りで主流であるヘビーウエイト系の渓流ミノーが使いやすいでしょう。

渇水時にこそ輝く55SFH

しかし、逆の渇水時にはヘビーウエイト系では難しい。魚の活性も低く警戒心も強い状況で釣らなければなりません。このような渇水時こそ55SFH。チャラチャラに浅い流れの中でも引いてこれますし、サスペンドタイプなので、水中で一瞬止めて『間』が作れます。この『間』によって低活性の魚に喰わせるキッカケが作れるのです。

サスペンドミノーの使い方は!?

トゥイッチを加え、アスリートの特徴であるダートを多用するのがこのミノーをもっとも活かせる方法だと思います。トゥイッチを加える際には、一回一回のトゥイッチで、ロッドをキチッ、キチッと止めることを心掛けてください。それによってアスリートは切れのあるダートをしてくれます。あとはそのトゥイッチの強さやテンポをその日のコンディションに合わせていくだけです。

最後に…

初心者からベテランまで、誰にでも扱いやすいミノーシリーズ「アスリート」。シリーズ共通の特徴となっている安定性を高める「低重心」、水を切る「細めのリップ」はサスペンドにしても有効的。食わせの間で釣る楽しさを是非体験してみてください。

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